【シンシリーズネタバレあり】庵野秀明と俺たち(シン仮面ライダーは駄作だったのか)
シン語り(ネタバレあり)
シン仮面ライダー、うん、確かに映画として面白いかって言われたら好み分かれるのかもしれない。
そもそもシンシリーズって庵野秀明がその作品のオタクとしての手腕をかけてリメイクするシリーズだ。
そのため、それらの作品を通っていない人からの評価、つまり特撮オタク的な要素を抜きにした結果の評価が芳しくないは致し方ない部分がある。というのが僕の持論だ
シンウルトラマン。
あれは確かにヒットした、でも考えて見て欲しい。
ウルトラマン好きじゃない人にとって盛り上がれるポイントそんなにあったか??
Qオマージュから始まるOP
居酒屋にいるメフィラス星人、一体一の決闘
ゼットン、ゾーフィ、ザラブ星人
正直、その面白さはオタク向け、ウルトラマンの記憶があるからうおおおおおお!!!ってなる。
少なくとも通ってきた人向けだろあれ。
そしてやはりオタク向けの作品として最高傑作だったんだろう
そのうえで、シン仮面ライダー
僕はこの映画は、仮面ライダーの面白さという点は徹底して、余すところなく描かれたと思う。
サイクロン号のメカ的なかっこよさ
善とはなにか悪とは何かという哲学
仮面ライダーの悲哀
変身の興奮
ライダーvsライダー
2号ライダー決めポーズは最高だった……
そのうえで再び問いたい。
シン仮面ライダーは果たして本当につまらなかったのだったのだろうかと……
そう、庵野秀明の作る仮面ライダーとして120点だったのでは無いかと
庵野秀明を見る時、僕はそもそも面白いかどうかを判断に含めていない。
僕は庵野秀明と戦いに行っている。
つまり、
庵野!?これでいいんだよな!!?庵野秀明!!
ってメンタルで見に行っている。
それは庵野秀明に対するオタクとしての信頼があるから成り立つ感覚である。
庵野秀明という人間は作品に妥協をする人では無い、僕は思っている。
彼は常に自分の中の100パーセントを出力しようとするし、出来ないものを世に出さない。
そしてそれは、彼の内包するオタクとしての知識と拘りの層の中から出てくるものなのだ。
もし、僕がつまらないと思ったのであれば、それは僕が庵野の表現しているものを理解出来ていない。
庵野に負けた、ということなのだ。
庵野秀明の作品に1度でも心を揺れ動かされてしまったその時から、俺たちは庵野秀明と戦い続けるしかないのだ。