狂気日記 〜inインドver1〜
これは日本を出発して1週間の出来事を簡単に綴った日記みたいなものです。
現在、1日のうちwifiが使える時間がわずかであること、容量が重くなると送れなくなることから文字だけの日記になります。(wifiが安定するところに行けたら追記していきます)
それでもよければインドのクレイジーっぷりを感じていただければと思います。
3/1
昼過ぎに成田を出発し、上海へ。
メトロに乗り真っ暗な上海の郊外をmapが使えない状態で彷徨い、なんとか宿で就寝。
3/2
宿を昼前に出て上海空港へ。
デリー行きのチケットを取ろうとしたらインドのビザが正しく印刷されてないと言われる。そこで親切なCAが真摯に付き添ってくれ印刷所へ連れていってくれる。
しかし、pngのものを印刷したため画質が荒くもう一度印刷してこいと言われまたCAと空港内を走り回る。
英語で「違う方法で印刷するから問題ない頼む印刷させてくれ」といっても「それじゃ何も変わらないよ」の一点張りだったが、お願いお願いといっているとなんとかpdfで印刷し直し直してくれ解決した。
20時頃デリー着。
そこでノリのいい日本人と出会い、一緒にニューデリー街中の宿に行くことになった。
夜のデリーは地元の人でも出歩かない危険な場所だと聞いていたがつい踏み込んでしまった。
デリー空港からニューデリー駅に着くとすぐにテュクテュク(タクシーの三輪車版)のキャッチだらけ。
ノリのいい日本人がそのキャッチに話しかけ乗ることに。するとキャッチと運転手なにやらぺちゃくちゃこちらに言ってくる。その後、テュクテュクまで案内(20mくらい)してやったし、デリーで気をつけることを教えてやった、しかもこれから安全カードを作ってやる(頼んでない。これがないと街中を歩けないといってくるのはよくある詐欺らしい)んだから金を払えという。外に出ようとすると胸ぐらを掴まれ怒鳴られた。この辺りでイライラしてきたので「I’m a boxer. Do you match with me?」(ほんのちょっとだけキックボクシングをしてました。)というと出口を塞ぐガードが緩んだので押しのけて外へ出た。
「これがインドか、やばいな…」と思いながら2人で早歩きで宿へと向かった。道中も大量の犬がいたり(噛まれたら狂犬病で終わり)、タバコじゃない何かを吸ってる人がいたり、怒鳴る声が聞こえたり。。。
めちゃめちゃ帰りたくなった笑
結局泊まったのはデリーにある日本人宿。男同士で2人部屋に泊まり1人600円。
宿を確保した後、もう一度街に繰り出しカレーをテイクアウトした。なかなかの美味で驚いた。
3/3
一緒に泊まった日本人とその友達とデリーの街中を歩いた。空気は濁っており、歩いていると強引に高値でものを買わせようとする人ばかり。顔面に水風船が飛んできてブチ切れるシーンがあったりととてもカオスだった。
結局そんなにやることがなくホテルに戻り仲良くなったホテルマンと3時間くらい楽しく話して1日が終わった。
3/4
この日は友人達とジャイプール行きの電車券を買うことにした。
チケットを買うところは詐欺師ばかりだったがなんとかくぐり抜け購入。200km近くの距離が100円程だった。
その後街中を歩いていると1人のインド人にどこへ行くと話しかけられた。
「ジャイプール&レー」と答えると「俺はカシミール出身だ。レーにすぐ行くつもりなら一緒に行かないか?ホームステイ付きでガイドもしてやる。しかも俺は日本人の彼女がいる笑」と言う。
おおいいねと話しを聞いているとお金がかかるとのことだった。
15日で約80,000円、高すぎると思ったが「もしカシミールでバイクに乗りたいなら1人では無理だ。なぜなら軍人による検問もあるし、バイクが壊れたらなす術がない。」といわれ夢だったカシミールツーリングができるならと思い、これが俺の旅の全財産だと言いながら払った。
その後、パスポートを出せと言われたので出すと「コピーを取ってくる」と外に出ていった。これはやばいと思ったがデスクの上にはカバンの中身が散らばっており、カバンを置いて行くわけにも行かなかったので追いかけることができなかった。
「インド旅も3日で終わりか。金も無くなったし。これからどうすっかな…」と思っていたらパスポートを持って行った人が笑いながら帰ってきた。すぐにパスポートを要求し確認するとしっかりオリジナルだった。
安心しているとゲラゲラ笑われて「ジャパニーは心配性だ」と言われた。
当たり前だろふざけてんのか思うと同時に安堵した。
どうやら僕はオマー(日本人の彼女がいるやつでパスポートを持ってったやつ)とエレファンとエレファンといちゃついてる日本人女性と一緒に行くらしい。
ジャイプール行きはキャンセルし、夜は彼らの家に泊まりトランプやらチェスやらで6人くらいのインド人と遊んで夜を過ごした。
3/5
今日はカシミールに行く日。
朝に行くと聞いていたがどうやら夜に行くらしい。
昼は彼らと彼の父親と一緒にオールドデリーの街中で買い物をした。どうやら服かカーペットの生地を探しているらしい。あちこちのお店に行きは交渉し文句をつけては出て他の店へ。
これ偽物だとか他の店ではいくらだとかこの値でないと絶対に買わないと言ったりする。
これがインドの交渉術らしい。
日本のように今後の関係を含めてとか空気的になどは存在しない。今どうやって買うかだけ。結局お得意先は今後もお得意先と言わんばかりに。
支度を終えてタクシーに乗りバス乗り場へ。しかし、チャイを買ってないとのことで彼らは運転手に80円くらい払い30分バスを止めた。
買い物を終えて寝台バスに乗り夜の旅がスタートした。
3/6
朝7時頃バスから降りるとたくさんの物乞いに囲まれる。無視してシュリーナガル行きのタクシーに乗る。
これから12時間のドライブらしい…
2時間くらい走ると検問所みたいなところについた。
たくさんの軍人さんがいる。外人がいるとどこへ行くかと聞かれたり、睨まれたりする。
なんとか通過するとタクシーがバッテリー切れに。
あたふたしているとたくさんのインド人が集まってきて2時間後なんとか再出発。
しばらく壮大なスケールの渓谷地帯を走り抜けると街に入りまた検問。
「私たちはデリーから来てトップニーに向かう。明日帰る予定だと言いながらこの画面を見せろ」と言いながら嘘のホテル宿泊ページのスマホ画面を渡され、日本人と運転手以外降りていった。え、なんで降りるの?と不安がりながらいざ検問に…
結果トップニーと言っていたら難なく通れた。ここも銃を持った軍人さんだらけでめちゃめちゃ怖かったけど。
そこを超えると彼らがまた乗って来て走り出した。
走っていると次は土砂崩れで足止め。
全荷物を持って土砂崩れの山を越える。次のところでタクシーが来るのを2時間ほど待つ。
タクシーに乗り再出発。と同時に彼らの父さんとタクシー運転手が口論し始める。どうやら値段で揉めているようだ。急に口論が終わったかと思うと次は後ろのスペースに車が乗って来た。これで5人乗りの車に12人くらい乗っていることになる。
はあ…と思いながらも車は爆音でインディアンミュージックを流しながら走り続ける。
2時間ほどたったあたりでまた渋滞。
「様子を見に行くぞ」と言われ外に出ると事故だった。
トラックと軍の車が接触事故をしてる。
軍人さんめっちゃキレてるし、続々人が集まって来てる。銃もいろんなところにあるし、普通に怖い。
その後、なんとか落ち着き道路は流れを取り戻す。
また爆音が流れながら走り出し2時間。およそ17時。街についてタクシーを降り、チャイ休憩。ここのチャイは塩っけが強すぎて飲めなかった。
しばらく待ってるとまたタクシーが来て乗れと言われる。乗ると今度は雪道に突っ込む。「今どこ?あとどれくらい?」と尋ねると「30分くらい」と言う。もうちょっとかと思っているといつの間にか寝ていた。
時計を見ると21時。道は雪の事故による渋滞で全く進まない。イライラしながらもなんとかまた寝て、起きてみると23時。なぜか降りろと言われ別のタクシーに乗ることになる。もうキレそうだったがなんとか抑え、「あと何分?」と聞くと「30分」と言われ殺してやろうかと思った。深夜1:30。「着いたぞ」と言われ降りると湖を背にしたバス停のようなところ。「家はどこ?」と聞くと「この辺」としか言わない。ふざけんなと思っているとこっちに来いとジェスチャーされる。湖の上に3人用くらいのボートが浮かんでいる、ここに乗れとだけ言う。乗ったら二度と逃げれないと思いながらも時間的に乗るしかないのでしれっと座った。するとオマーの父親が船を漕ぎ始めた。
僕はオマーの家に、日本人女性はエレファンの家に泊まるらしい。あいつら絶対S◯Xするなと思いながらまたあしたと別れを告げた。
真っ暗な湖の上をボートで進む感じはまるでゲームの中のような世界観だった。とても独特の雰囲気。すぐ飽きてしまったが初体験としてはとても良かった。
10分ほどすると「ここが家だ」と言われボートを降りる。
家族に歓迎され室内へ。
まずでてきたのが辛めのカレー。深夜でも食べるのかと思いながら少しだけいただく。
すぐに寝たかったので身支度を整えすぐさま就寝。
3/7
昼前に起きみんなで朝食のパンとチャイを食べた。街を案内してくれるらしいのでボートに乗り陸へ。
そこで車が置いてある空き地のようなところに行った。しかし、車のバッテリーは上がっており、動かない。そこに数人のインド人が集まってきて5人くらいで車を押し近くの車につけバッテリーを再起させた。
車には僕とオマーとオマーの友達ジャビーが乗り3人でドライブすることに。途中小さい子らとタコを飛ばして遊んだりもした。
その後エレファンと日本人が合流し移動した。行き先は国立公園みたいなところとカシミール王がいたところの跡地。その後、お菓子とチャイを食べ解散し家に。オマーとチェスをして二勝した後、少し寒気がしていたので早く寝ることにした。
3/8
今日も昼前に起きた。またドライブらしいので車に乗る。モスクと山の麓にある湿地帯を見に行った。
今日が金曜日ということもあり、モスクにはたくさんの人がいるお祈りをしていたが、文化的知識が浅いためかなるほどねで終わってしまった。
次の湿地帯は言わずもがな。素晴らしかった。まるでゲームの中のような世界であった…
家に戻り夕食を待つ。そこへエレファンがやってきて、オマーとエレファンがナイトボートトリップをしないかと持ちかけて来る。
寒かったがいいねと思いボートに乗る。
一旦陸へ向かうとジャビーがやってきた。計4人で真っ暗闇の中ボートに乗る。
ここが結構な鬼門だった。
ボートの上で3人が何か(タバコかもしれないけど)を吸い始め、意味不明なことを言ってゲラゲラ笑っていた。
「お前も吸うか?」と聞かれたが「いらない」と答えるとボートを漕ぐのをやめて問われた。
「今後の予定は?」
「日本にはいつ帰る?」
「ビザはいつまでだ?」
「カシミールはいいところか?」
これらの質問に答えて行くと
(ビザは1ヶ月しかないから必ず月末に帰ると一応嘘をついた)
「明日からバイクに乗ってこの辺をみんなで旅する。それには結構なお金がかかるがお前も来るよな?だってカシミールをバイクで走るのがお前の夢だったもんな」
と言われ「やられた」と思った。
これがこいつらのやり方か。暗いところの湖のボートの上で3:1でしかもタバコかもしれない何かを吸わせようとしながら仲間意識を作らせようとしているのか狂わせようとしているのかしてくる。
「あんたらもう金を払わなくていいと言っただろ?金はない。」とだけ言っておいた。正直戦う準備はできていた。
やられる前にやらなきゃ死ぬと自分の頭の中に言い聞かせていた。
すると何やら3人でヒンディー語かアラビア語かわからない言葉を話し始めた。(モンゴリアという言葉が頻発していた。恐らく日本人という意味で使っているのだろう。)
そこからはずっと英語でない言語だったので気を緩めずただ周りを見渡していた。
「やっぱりなんか信用できない部分があるな。明日明後日で今後の旅路の指針を固めよう。8万円以上は払えないし、やる必要があるならやるところまでやるか。まあツーリングに行けるならもちろん行くけど。」と考えていた。
その後彼らは湖の上で誰かに会い見たことない何かを購入し、家に帰った。
僕は失望感と具合の悪さから胸糞悪かったので「何も食べない。寝る」と言いそそくさと部屋に戻り鍵を閉めて寝た。
3/9
8時頃目がさめる。今日は体調がいい。朝ごはんを食べ久しぶりにシャワーを浴びた。今日も出掛けるらしい。早く支度しろと言われボートに乗り陸へ出た。
車に昨日と同じ5人が乗り山へと向かった。
山付近は確かに素敵な景色だった。
絶対にツーリングしたら気持ちいいというのはわかった。
そんな景色を沢山見てすごいなーとただなっていた。
雪が増えてきたところを進んで行く。「ここをまっすぐ行けばレーに行ける、数日後バイクに乗ってみんなでレーに行こう。」とオマーは言った。それは確かにいいなと思いながら車は進む。しかし進んだ先は雪による行き止まりだった。
「どうやらレーへは行けないようだ」と言う。バスでも無理らしい。ふざけてんのか。ぶっ殺すぞ。
結局その辺の雪で少し遊んだ後車に乗りシュリーナガルの街へ帰る。
街についたのは19時頃。
エレファンが「今夜はパーティーをしたいか?」と言ってきたので一応「ああ」と答えておいた。
そしたらジャビーと一緒にビールを買ってこいと言われて一緒に買いに向かった。
酒場に着くと(インドにもなぜかあった。)に着くとジャビーが「金はない、ここは払ってくれ。後で彼らが返すからと言う。」くっそ死ねと思いジャビーに金を渡した。ここで、明日この旅の金を返してもらいこいつらと関わるのを辞め四日間の退屈な旅に別れを告げようと決心した。
こんな日記を今パーティーとほざいているクソみたいにうるさい車の中で書いている。
何が起こるかわからないがやるときはやる。その心持ちだけは忘れずに持ってレーに行く何かしらの術を探している。。。
ぼちぼちやっていきます...!