狂気日記〜inインドver5〜

これは日本を出発して幾分かの出来事を簡単に綴った日記みたいなものです。
パート5、標高3,000m越えの街レー編
(wifiが弱すぎて画像が貼れてません。。。)

3/19

猫とともに起床するが、高山病の症状なのか手足の痺れ治らず深夜に何度も目が覚めたので少し眠かった。
9時にホステルで出てくる朝食を食べた。ゆで卵とうっすいパンとバターとチャイ。ゆで卵うめえと頬張っていると近くに女性が座った。話してみるとリトアニアの方だった。兄妹できているらしい。レーでどこが良かったか聞いたり、これまでの旅の話をした。ずいぶんカオスな旅ねと言われたが褒められたのか貶されたのかは分からない。

その場を離れ、歯を磨いているとリトアニア人の兄が話しかけてきた。
「10分後にタクシーをチャーターしてある。一緒に行くぞ」
「どこに?あと値段は?」
デリのことがありかなり警戒している僕。
「場所は運転手が決めるから知らん。金はお前が払うわけないだろ。さあ行くぞ」
え、まじかと思いながら歯磨きを終え準備した。

兄妹と共にタクシーに乗りレー西部の旅が始まった。
結果的にゴンパ(日本で言うお寺?)ツアーだった!

まずはスピトュクゴンパ。
少し高台にありそこから見渡せる軍事基地がまた独特の景観。
ゴンパの中に入る。
とてもカラフルで様々なブッダ像が祀られている。
屋根の上に登ると広場がありそこにもブッダ。それとともに青空を背景に添えた無数のはためく旗がとても美しかった。

その後はフィアンゴンパ、バスゴゴンパ、もう一箇所回ったが名前を思い出せない。
どれもとても興味深く独特の雰囲気を持っているが、さすがに4つも回るとどれがどれだかわからなくなってくる。
ブッダには様々な種類があることを知った。顔が11個あったり、手が千本あったり、顔を隠していたり。
また、お祈りのルールもあった。掌を合わせて額、顎、胸にその合掌を当てる。回る順は必ず時計回り、所々にある回る円柱状のものも必ず時計回りに回す。
チベット文化が濃く残されていると言われるこの地で実際に文化に触れてみて、無知である自分を少し憎んだが帰ったら辻褄合わせのように知識を付ければいいと納得してしまった。
(こればっかりは興味を持ったので調べる!帰ったら笑)

昼食時は焼きそばのようなものを食べた。薄味の焼きそばでソースの代わりに少しスパイスが入っている。
それらを食べ終わるとお兄さんが会計しようとしたのですかさずお金を出すと、「いいんだ、大丈夫、大丈夫。」引かずにいると「では、次は頼むな」と優しく押し戻された。
(次なんてないのを知ってるくせに…)

このお金を出す行為は決して建前でなく、本心からやったことだった。今日の予定が何もない僕を引っ張り出してくれた挙句に気を使って話しかけてくれ、タクシー代も出すと言っている。こんなことをしてくれる人に対し受け取りっぱなしではいられなかった。

今回の旅で思うことの1つに自分からお金を払いたいと思える人と絶対に払いたくない人がいるという心理を持っていることに気がついた。その理由や要素は未だに自分の中で言語化できていないので、科学していきたい。そして、払いたいと思える人達と付き合いたいし、払いたいと思ってもらえる人になる努力をしようと思う。

道中にマグネッティックヒルというインダス川が分岐?or合流?する地点があった。
ここの景観は圧巻。スケールがずば抜けている、素晴らしい!!!

帰りの道中も凄かった。両方向に山脈。転がっている岩のサイズは人間をゆうに超える。「まるで火星のような景観」と言われている意味を理解した。

宿に戻り有り余った感謝を告げ部屋に戻る。
まだ16時だったので3日ぶりにシャワーと言う名の温水を桶で掬い頭からかぶる行為を行う。その後はまた温水に服をぶち込み揉んで干した。
この季節にレーで温水は出ない。全て水道管の中で凍っているからなのかもしれない。ここでの温水の出し方は特殊で謎の機械に水を通すと温水が出てくる。仕組みは分からない笑

その後は宿でご飯を食べ、明日からの予定を立てて部屋に戻った。すると猫が部屋の前で泣きながら待っていた。
部屋を開けるとベッドに入ってきたのでそのまま電気を消し就寝した。

3/20

昨晩も寝られなかった。
手足の痺れと猫ちゃんが原因である。
調べてみると手足の痺れは服用しているダイアモックスという高山病の薬の副作用らしい。夜に飲むのは止めよう。

朝バザールに行きILPという秘境に行くための交通許可証を手に入れようとしたが、調べてみると外国人1人では取れないらしい。しかも一回とると7日のみ有効で1年間は再取得できないらしい(後ほど現地の旅行代理店に確認するとそうでもないみたいだが…)。
昨日一緒だったリトアニア人は取らないとのことだったので、宿が一緒のインド人4人組と取りに行くことにした。道中話していると今後行くルートもほぼ同じ。明日の朝出発でタクシーで行くと言っていたので「一緒に行こう!みんなで割り勘し安く済ませよう」と提案してくれた。
しかし、発行所に着くと外国人はインド人以外と許可証を取らなければならないと突っ返されてしまう。今日中に取れなければ彼らに同行することができない。彼らは見捨てずに手伝ってくれた。交通許可書をもらいに来る人来る人に話しかけ「この日本人と一緒に申請してやってくれ」と話しかけてくれたのだ。僕も来る人来る人に話しかけたがほとんどみんな現地人。
僕は一人でメインバザール(というレーのメインアーケード)に向かい、外国人らしい人に片っ端から話しかけたがほとんどが既に取っている人達だった。しかし、たまたま話しかけた女性二人組が「私は現地人だけど明日の朝、台湾人の友達が来るよ。その時に一緒に申請しに行こうか」と言い名刺を渡してくれた。宿に電話をかけてくれるようだ。
ここで僕は明日インド人達と秘境に行くことを諦めた。

その後はしんどかったが旧レー王宮を登り観光し、自分のホテルへ。
部屋に戻ると熱っぽさがあったので布団に入ると昼寝してしまった。
その後、猫に邪魔されながら寝ては起き、夜ご飯を食べてはまた寝た。

3/21

昨晩も寝れなかった。
10回以上は起きて寝てを繰り返した。
おかげで体調は最悪だ。

朝にチャイを飲み昨日の連絡を待ったがなかなか来なかったので、昨日レーに来たというバリ島住みのおっちゃんとバザールまで出かけることにした。許可証は取るかと聞くと取らないとのことだった。今日もバザールで外国人を探したが結局見つからず韓国のインスタントラーメンを買って帰った。

帰ると昨日の女性から電話が来ており、夕方5:30に申請所に行け(と聞こえた)とのことだったので高山病でゼーゼーしている中また街へと向かった。
しかし、出会うことができず、その辺の人に電話を借りて電話していたが電波(と僕のリスニング能力)が悪く、宿に戻って確認することにした。

結局会うことはできなかったが、街では祈りを捧げる女性の列を見ることができたのがよかった。およそ300人くらいだろうか、みんなが同じ服を着て一歩進んでは屈みお祈りし、つま先から頭まで地面につけてまた一歩進む。普段見られない光景な分迫力があった。(ホーリーというインドの大きな祭りはレーではなかった。おそらくチベット文化だからだろう)

宿に戻っても管理者はお祈りのためかいなかった。
まあ確認は明日でいいかと思い、ラーメンを作るための熱湯をもらいに外へ出るとリトアニア人の兄妹と遭遇。熱湯をくれると言う。彼らの部屋に行くと電気ポッドのコンセントをおもむろに電源にぶっ刺す。それと同時に停電したので笑いながら部屋に戻り、猫とともに寝ることにした。

3/22

久しぶりにちゃんと寝ることができた。おかげで体調が良くなったが、朝起きると部屋の食料は猫に荒らされ汚れていた。

朝食代わりにチャイをもらい、管理人に「結局一昨日あった女性とはどういう話になっている?」と確認すると「今日の午前10時に会いに行きなさい。場所はわかったから連れて行く」と言われ一緒に出かけることになった。
バザールに着き車から降りると「ここで待っていなさい。」と言われ管理人は友人と会い何処かに行ってしまった。

20分ほど待つと一昨日会った女性が来た。ごめんごめんと昨日のことを謝りながら再会を嬉しんだ。話をしているとどうやら彼女の姉妹が成田で仕事をしているらしい。電話を繋げてくれたので少し話した。

ん?待てよ、身近な日本関係者を紹介して安心させるパターン。
見たことあるぞ!?!?

電話を終え再度話しを聞いていると、どうやらラダックでスタートアップを立ち上げてたようだ。ラダックで農業体験を含めた現地生活を体験できるツアーを扱う旅行代理店というわけらしい。夏であればとても素敵な体験ができるだろうとのことだったので、今回の旅がよければまた夏に来ると告げた。
そんな話をしていると彼女の友人のドルマという(見るに30歳半ばくらいの)女性が来た。旅行代理店をやっているみたいだが、冬季は空けていないらしい。しかし、特別に来たとのことだった。どうやらこの人に付いて僕は秘境地帯を旅するらしい。
まず近くの旅行代理店に連れて行かれた。あんなに苦戦していた許可証が20分くらいであっさりと取れてしまった。

あれれ?まじか… 大丈夫か〜!?笑

その後、彼女の話を聞いていると
「明日か明後日かでタクシーをチャーターする。人数が多い方で行く。なんせ1人だと高すぎるからね。今晩連絡するから準備だけしといて。」
とのことだった。
ほうほう…

その後、バスに乗り彼女の旅行代理店兼ゲストハウスに行きクッキー、ジュース、パンなどを出された。
「これ、後からお金せびられてもなあ、親切感出してからの追い討ちはもう懲り懲りだし笑」
と思いつつ何も食べていなかったのでいただいた。

途中彼女の兄が来て、
「今回の秘境地帯の旅が終わったらうちのゲストハウスに泊まりなよ」
と言ってくれた。
値段を聞くと
「いらないよ。一緒に郷土料理を食べよう!」
とのことだったので
「ぜひ!」
と答えた。

その後、大通りまで連れて行ってもらうとドルマがヒッチハイクをし始める。
するとバンバン車が止まる笑
ラダックでヒッチハイクは当たり前らしい。見渡すと周りでも数人やっては車を止め乗っていた。
しかし、止まった車達は全部違う方向だった。
待っているとバスが来たので、ドルマと別れそレーの街中へ戻ることになった。

メインバザールに戻り、買い物を始めた。「パンツの偉大さを実感できた。そろそろパンツが欲しい…」そう思い服屋に行くがパンツが1枚千円弱と高かったので結局諦めた。
未だにノーパンである。

部屋に戻るとバリ島のおっちゃんが容器と熱湯と炊いた米をくれたのでラーメンにぶち込んで食べた。久しぶりにうまいものが食べれたと感激していたがすぐに油で胃がやられてしまった。途中猫が部屋に入って来たので、少しあげながら一緒に食べた。その後は、猫がラスクを物色することによりぐちゃぐちゃになった部屋をひたすら手で掃除した。
それが終わったあたりで外が暗くなっていた。

たまに微弱wifiが使える共同スペースに行こうとすると、外は満天の星空だった。標高が高い分光が近い。
そんな場所で今日もこのnoteを更新している。

なお、明日以降の連絡はまだ来ていない。

ぼちぼちやっていきます...!