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狂気日記~日本最北端で野宿年越し編~

もうそろそろ2018年が終わる。
今年も素敵な一年だったが、あと少し何かが足りない…
そう、生命的に生きていると実感できる瞬間である笑

そこで僕は、みなさんがこたつや海外でぬくぬく年越しを迎える中、日本の最北端で震えながら年越しを迎えようと思う。
このnoteの売り上げとpolcaのみを軍資金に。

余裕のあるお金は集まらないだろうから、移動はヒッチハイク、飯は1日1食、宿は雪の降る極寒の屋外が多いかと思う。

結構やばい状況もあるかと思うが、気が狂った世界を楽しんでもらえると嬉しい。

以下に出発前日から毎日日記を追記していく。
もし3日以上日記&SNSの更新がなかった時はお察しを…

2018/12/25 出発前日

明日の午前中に東京を出る。
それにあたり持ち物に関する動画をあげた
https://m.youtube.com/watch?v=55ji9cexye4&feature=youtu.be
ちなみにこれが持ち物

明日の目的地は仙台の実家。
実家に着くまでは財布も持って行き、実家でクレジットカードやキャッシュカードなど余計なものを置いていく(いただいたお金だけになる)。

ルートの話をすると守谷まで電車で行き、守谷SAからヒッチハイクを開始。
距離は300kmちょい。
6時間ほどで仙台付近入りできるといいな。。。

久しぶりの未知ばかりの旅、非常に楽しみ!

2018/12/26 day1
〜東京→仙台〜

11時に家を出発。
予定通り電車で守谷に向かい、13時着。

守谷SAの出口付近で「水戸」と書かれたスケッチブックを掲げて立つ。
ちなみにこの水戸という文字は僕が住んでいるシェアハウスの住人が書いてくれた。

久しぶりのヒッチハイクということもあり、わくわく感と「あぁ、見せ物になってる…」という感覚が入り混じり複雑だった。

14時頃、美男美女カップルが「乗りますか?」と声をかけてくれた。
話しを聞くと東京でのクリスマスを終え、これから水戸に帰るところらしい。
2人揃ってとても幸せそうだった。
以前ヒッチハイク旅をしていた時は、初対面の方のプライベートスペースに入り込み、話題を掴みにいくことは難なくできていた。
しかし、今回はそれが難しく感じた。
それは久しぶりというのももちろんあるが、社会とより関わりを持つようになり、利害関係が基にある人間関係が増え、コミュニケーションが億劫になっていたという理由もあるだろう。
その結果、無理して会話を続けようとする場面もちらほら。
まあ、今回の旅の目的の1つに、このマインドの克服があるので仕方ないと割り切れたが。
とはいえ、楽しい時間を過ごすことができた!

14:40頃、友部SAで降ろしてもらい、いわきと書かれた文字を持って再開。

ここでつっ立ちながらヒッチハイクで必要なことを再認識した。
・運転者に対して自分ごと化(乗せるのは俺が適任だな)させる
・一瞬で害がない人間だと思わせる
・近くに車を停められる場所の確保
・目立つ位置でやる(逆光等注意)
・見やすい文字でやる

つっ立っているだけでは1つ目の項目をクリアするのが相当難しい。
だが、自分から営業しにいく気力もなく立っていることしかできなかった。

15:30に電装系の営業車に乗せてもらえた。
お兄ちゃんとベテランっぽいおっちゃんの2人組。
千葉からの出張帰りらしい。
スマホの量産ラインなどを作っているとのこと。
どうやら中国での受注も多く、結構儲かるみたい。

沈黙を挟みながらも16時半に六郷SAに到着。
感謝を告げ別れた。

六郷SAからはなかなか出られなかった。
余計な努力をせずにサクッとゴールしたいあまり、スケッチブックにちょっと遠めの仙台と書いていたのが原因だろう。
結果的に陽が沈む。
もう暗いのにまだ茨城から出られていない。
もうこうなると立っていても目視してもらえないので、直接話しかけ始める。

2人目で「いいよ〜乗っていきな!」とまさかのおっけー。
「ありがとうございます!」と頭を下げて車に入る。
乗せてくれたのは中学教員のカップル。買い物帰りで南相馬まで行くとのこと。
教員だったこともあり接しやすく、気がついたら夢中で会話していた。
「教えることは誰でもできる。でも、興味を持たせるのが難しい。教員はそのことに気がつかなければならないし、それこそが教員が存在する理由だと思う。」
という言葉が会話の中にあった。
納得できるかと言われるとわからないが、その人なりの存在意義を持って仕事をしていることに素直に感動した。
そういうモチベーションの教員の指導を仰ぎたかったな…
寄り道しながらだったので2時間ほどかかったが、めちゃめちゃ楽しかった。
ありがとうお兄さん!!!

ちなみに、
今の地方中学教育ではメディアリテラシー(主にSNSでの悪口)と生徒の減少が課題らしい。
また、部活はボランティアであり、休日の部活出勤は1500円/1日しかもらえないとのこと。
(エグい…)

時刻は19時、場所は南相馬鹿島SA。

寒い。
東北でこの寒さかと絶望する…
なかなか人が来なかったのでトイレから車に戻る人に片っ端から話しかけた。
すると20時手前1人の営業帰りのおっちゃんが乗せてくれた。
なかなか癖のある人でおもしろい。
「ウケるw」が口癖。
クリスマスに出張があり、その帰りらしい。クリスマスぐらい休ませろと笑いながら話していた。ウケる笑
今の仕事の前は外資タバコ系に勤めていたとのこと。
国による広告規制、増税、電子タバコの出現、商品による差別化の難化。
これらが原因でタバコ業界から身を引いたと言っていた。
IQ○Sなどの葉を使用するタイプの電子タバコは原価率が低くバカ儲かる。
それ以外のタバコは原価率、税を差し引き1箱50円ぐらいの利益らしい。
加え、広告は打てる場所が少ないので新商品は宣伝はコンビニがメイン。
これではリーチを広げることも厳しかったと話していた。
タバコ業界の人にはなかなか出会えないこともあり、知らない業界について聞くことはおもしろかった!
こんなことをしていると21時過ぎに仙台着。
スケッチブックに仕事の愚痴を書いてもらいお別れ。

そこからは電車で10分ほどで帰宅。
久しぶりの実家は最高に居心地がいい。
ご飯をたらふく食べて湯に浸かったらすぐ寝落ちした。
疲れてたみたい。。。

2018/12/27 day2
〜仙台→津軽海峡フェリー場〜

今日からが本当の勝負である。
所持金は26300円
昨晩追加で支援してくださる方が現れ、動画の時より増えた笑
1500円パスモに入れたのと、青森−函館間のフェリーで1500円、帰りの苫小牧−仙台間のフェリーで7500円必要なので、実質15000円程で最強寒波の北海道を乗り越えなければならない。

まずは高速道路の入り口に行くために仙台から泉中央へ。
駅から3キロほど歩き時刻は13時ごろ、泉スマートインターからヒッチハイクを開始。
(余計な線が入っているが笑)

開始10分ほどで紫波SAまでならいいよとの声をかけてもらえた…!

乗せてくださったのは某有名飲料メーカーで東北を統括している方。
東北にある大型店舗の飲料コーナーの並び順はこの人が決めているらしい笑
未発売の缶コーヒーを頂き2時間のドライブが始まった。

・飲料の売り上げを最大化させるために実施していることは?
・飲食販売業界の市場変化は?
・新商品発売の基準は?
など気になったことをずかずかと聞いていた。
いただいた返答を書くと
「PRは常に模索中であり、検証を繰り返している。売上をあげる方法としては、引きを作る新商品と既存定番商品の定着化により、他飲料メーカーからシェアを奪うこと。うちは営業部隊を抱えているから足を使って面を取りに行ける(他メーカーは基本代理店らしい)。ほかに大型飲食メーカーとコラボ、入荷ロット数と卸し価格を強みに卸し先に交渉をかけ、飲料棚の実権を握ること。これらは今できている。web広告は客単価が低く意味付けがしづらいので、CMとチラシでローカルに狙っている。東北はこれでシェアを奪っているし、他飲料メーカー含めて主戦場がネットでない以上、無理してネットにてを広げる必要もない」
とのこと。
ちなみにペットボトルに付いている無料券などのコラボクーポンは飲料メーカーは負担していないらしい。
他にも聴き漁ったが流石にこれ以上は書かない。

もちろん仕事以外にも家族のこと、僕の旅のこと、趣味のこと、お互いの大学についてなどいろんな話をした!
スポーツでも全国レベルで好成績を収めており、普通にすごい人で笑った…

めちゃめちゃ楽しかった時間を終え、紫波SAに着いたのは15時。

雪が降っており、3cmくらいは積もっていた。
気温は-2°、地獄の始まり。

雪の影響でスケッチブックを持って意思表示をすることが難しいので、車に戻ろうとする人に片っ端から声をかけた。
そんなに人が出入りする場所じゃないこともあるが、2時間で100人以上に話しかけるも全て断られた。
まあ、そんなもんだろうなーと思いつつも喋りかける言葉、表情、距離感どれも少しずつ変えながら実践していくが解決の糸口が見えない。
考え得るPDCAはある程度回し終え、疲弊していた。

ヒッチハイクは
乗りたい人とお節介な人、話し相手が欲しい人、ネタが欲しい人、社会にいいことをしたい人とのマッチング営業
なんだなーと改めて認識した。
いきなり初対面の人に話しかけ、3秒で端的な状況と表情で無害であることを示し、リアクションを見て、どの潜在欲求を満たせるかを匂わせた上で目的提示を行う。
こんなことを意識してやっている。

そんなことを繰り返していると1人のおじちゃんが乗せてくれた。
年齢は70歳くらいだと思う。
これから青森に向かうとのこと。

おっちゃんは耳が遠いし、話す言葉は青森弁?ということもあり、たまに会話が成立しなかったが、お互いにゲラゲラ笑っていた。
岩手北部から天気は大荒れ、気温は−6°。
高速道路走行中にホワイトアウトし、まともに走れる状況ではない。
しかし、おっちゃんは飛ばしていた笑
心の底から
「ほんと安全運転でお願い…」
と願っていた。
ガチで死ぬかもしれないジェットコースターに乗るとこんな気分なんだなきっと…

2時間強のイカれたドライブを終え、あおもり健康ランドという温泉旅館に到着。
おっちゃんはここに泊まるらしい。
付いて行くと温泉を奢ってくれた。
本当にありがとう!
雪が降る中で入る露天風呂は最高だった!!
それと同時に足の指全てがしもやけになっていることに気がついた…

今日のゴールは津軽海峡フェリー乗り場と決めていたので温泉後にまた歩いた。
目的地まではおよそ3km。
雪は場所によっては膝下まで積もっており、気温は−6°。
足を雪に突き刺し、引き抜き、そして前にまた突き刺す作業を3000回以上繰り返し、22時過ぎに到着。

汗濡れた前髪は凍っていた。
待合室に荷物をぶちまけ、深夜2時発のチケットを購入。
これで明日函館入りする。

今日食べれたものは完全栄養食のグミくらいしかなく、お腹が空いてるのかどうかもよくわからない。
とりあえず、フェリーに乗ったら爆睡する。

残金:23370円

2018/12/28 day3 
〜函館→札幌〜

6:20函館に到着。
寒い、とにかく寒い。
まずコンビニへ行き至福のひと時を過ごした。

その後地図を見てヒッチハイクをする場所を国道沿いのコンビニに選定し、移動。
昨日の青森に比べ雪はなかったので、移動自体は比較的楽だったが、歩いていただけで持っていた水は凍り始める。

コンビニの前で札幌ナンバーの車が来るのを待ち、運転手が現れると声をかける。
3回目に話しかけたお父さんに札幌まで乗せてもらえることになった。
道路関係の公務員の方であった。
融雪剤が与える道路への影響や雪道での運転の仕方、道路に設置されているそれぞれのカメラの役割やデータの使用先など仕事にまつわることから、特産物や景観を中心とした北海道の話しを伺った。
道民にとっても年越し宗谷はイカれてるらしい。
野宿など以ての外だと笑っていた。

函館→札幌間は全て下道で行った。
道中山間部や峠を何箇所か越えるため昨日とは比にならない吹雪と出会う。
車外にいたら完全に終わっていただろう…
20m弱前にいる車のテールランプが辛うじて見えるぐらい。
向かいから来る車と中央線はほぼ見えない状態。
やばいやばいと笑っていた。。。
(笑えない)

だが、雲を抜けた先に待っている青空と雪のコントラストは美しい。
この天気がころころと変わる感に北海道らしさがある。

お父さんとはずっとたわいもない話をしていた。
5時間ほども。
なんだか気を使わずに話せるこの雰囲気がとても心地よかった。
札幌の入り口で鬼そばというラーメンをご馳走になった。
美味しい。。。
北海道の食におけるレベルの高さを改めて実感させられた。

15時前に札幌駅着。

お父さんとはなんだかまた会える気がしていて、(その時は)別れはそんなに寂しくなかった。
本当にありがとう、お父さん!!!

その後、これからどうしようか考えていた。
もうすぐ日は沈んでしまうけど時間でいうとまだ余裕はある。
だけど、ここから先に進んでしまうと宿を見つけるのは容易ではない。
結果札幌に留まることにした。
予算の都合もあり、ライダーハウスを探したが年末年始なのでやっていない。
北海道大学の空きスペースを探して野宿も考えたが、ネカフェに泊まることに決め、安い深夜料金になるまで札幌駅で時間を潰すことにした。
ネット記事を読んだり、本を読んだり。
途中飽きて時計台を見に行ったが一瞬で戻ってきた笑
ネカフェでは刃牙を読みながらゴロゴロしたいので今のうち(時刻は19時辺り)にこのnoteを書くことにした。
明日は旭川か名寄辺りまで進みたいなあ…

残金:22536円
(ここからネカフェ代が引かれる)

2018/12/29 day4 
〜札幌→名寄〜

異常な眠気が残る中、5:30にネカフェを出発し、電車で江別へ。
(現在地は目的地 名寄)

江別市は吹雪いていた。

クソ寒いし、視界はない。
辛い、布団でぬくぬくしたいと心底思った。
駅内で暖をとった後、重い腰を上げ国道沿いのコンビニへ。
駐車場で旭川ナンバーを見つけたので運転手が戻って来た瞬間に話しかけた。
視界はほぼホワイトアウトしていることもあり、かわいそうと思ったのかすんなり乗せてくれた。
(作戦通り...)

乗せてくださったのは江別市の高校教員。
旭川に帰省するところらしい。
時間が経つにつれお互いに話すようになってきた。
話題は高校生活、東京のゴキ○リ、古典知識について。
(北海道でゴキ○リが出ないのは本当)。

お兄さん、悪路の中連れて行ってくださりありがとう!
めちゃめちゃ楽しかった!!!

10時旭川着。
旭川駅内にて今後の動きを考えていた。
結果まずは旭川ラーメン蜂屋本店!

醤油ラーメンの上に焦がしたラードが乗っており、黒い。
サクッと食べ終え、1時間ほど歩きコインランドリーへ。
服を洗い終えちょっと休憩していたら14時。
国道沿いにコンビニがあるのがわかっていたので、そこでヒッチハイク(というか話しかけまくる行為)を開始。
30分ほどやったところで1人の老夫婦と仲良くなった。
名前はウッドファイヤーマウンテン柴山と言っていた笑
これから士別へ行くところで乗せてくれるという。
後部座席にわんちゃんが乗っており、その横に着席。

落ち着きがなかったけどめちゃめちゃ可愛かった!
わんちゃんの鳴き声に邪魔されながらも老夫婦との会話を楽しむ。
僕を乗せてくれたのはどうやら恩送りらしい。
僕も恩を廻していこう・・・

士別で愉快な老夫婦と別れを告げ、すぐにヒッチハイクを始めた。
時刻は16時。
北海道は日が沈むのが早く、すでに暗い。
どうすっかなーと途方に暮れていた頃お兄ちゃんが乗せてくれた。
逆方向だけど暇だからいいよ!と謎の返答が笑
めちゃめちゃ申し訳なかったが、お兄さんもノリノリだったのでお邪魔した。
士別でカーディーラーをやられている方で、士別のあれこれを教えてくれた。
今雪が膝ぐらいまで積もっているが少ない方らしい。。。
(漢字に弱いのは触れないでおこう...笑)

目的地の名寄に着いたのは18時ごろ。
今日の宿のあてはない。
宿屋に電話したけど年末で休みのところが多いみたい…
加えて、所持金的問題でホテルは泊まれんし。。。

一旦宿のことは置いといて、セイコーマートで豚丼を頬張った。
昨日日記を読んだ女の子がラインペイ600円分送ってくれたのでそれを使わせてもらった。
さんきゅー!
やっぱりセイコーマートは最強だった…
美味すぎる!!!

次は銭湯へ。
お湯が44℃で熱すぎてとても入れなかった笑
銭湯にいたおっちゃん達との団欒は楽しかったが、上がったタイミングで現実に戻される。


宿がなかったんだった。。。


ということで野宿を決めた。

持っている服をフルで使い挑む。

気温は23時現在でご覧の通り。
雪は

こんな感じ。。。

目を覚ませたらまた明日!

残金:19026円

2018/12/30 day5
〜名寄→稚内〜

深夜3時凍えて目がさめる。
顔には雪がチラチラと着いており体の体温は下がりきって震えていた。
辛うじて寝袋から抜け出し、少し体を動かす。
体温を無理やりあげたところで、駅かバス停が開いていないか確かめに歩いた。
なお、気温は氷点下二桁手前。
始発前の準備のためか、駅には明かりがついており、中に入れた。
荷物をまとめて駅で再度睡眠をとることにした。

6時起床。
駅にぼちぼち人が来たので身支度を整えて駅を出る。
雪がパラパラと降る氷点下の中、音威子府方面へ向かう道路に隣接する名寄最後のセイコーマートへ向かった。

ついたと同時にヒッチハイクをするがその方面に進む人はなかなかいないらしい。
車の台数が少ないこともあり、1時間ほど粘ったところでスノボに向かうお兄さん方が「もうちょっと捕まりやすい場所があるから」と乗せてくださった。
600mしか進まなかったけど笑
お兄さん型の言葉を信じ、降ろしてもらった場所でヒッチハイクを再開した。

すると20分後、これからスノボに向かうという女性二人組が乗せてくれた!
2人ともヨガの先生らしい。
なので、瞑想、旅、断食の話で終始盛り上がった。
インドに行く際はシュバナンダでヨガの修行をして来るといいらしい。
お姉さん方ありがとう!
シュバナンダ、行くかー笑

音威子府のセイコーマートに降ろしてもらったのは11時ごろ。
地図を見て行き先を決めようとするが、なかなか車が止まりそうな場所はない。
とりあえず近くの道の駅まで行くことに決めた。
2kmほど歩き道の駅に着いたが何もなかったので豊富方面を歩き始めた。
しかし、すぐ先は峠の入り口だったのでそこでヒッチハイクするしかなかった。
一本道だったので「まっすぐ」でいいやと思い、文字を書き始めた。
途中だったが、車が現れたので何振り構わずスケッチブックを掲げた。

これを見た車の運転手は面白がってすぐに止まってくれた。
やったぜ!

話してみるとその親子は旅が好きなようだ。
ヒッチハイクをしている人を乗せてみたかったとのこと。
しかも、それが冬の雪降る北海道の中だったので尚更興奮するほど乗せたかったらしい笑
親子はこれから帰省のため稚内に向かうとのこと。
自分は日本海側に出て発電所が見たかったので、途中まででお願いしますと言っていたら、わざわざ遠回りして向かってくださった。
それぐらい気に入っていただき、かついいネタとして捉えてくださり、感謝でいっぱいだ。
寄り道先のオトンルイ発電所で一枚!

その後、稚内でラーメンを奢ってもらいました。

息子さんの高校の話からお父さんの仕事の話までとても楽しかった。
ありがとー!
どうかお元気で!!!

その後は、稚内の道の駅でヒッチハイカーの青年と会い夕方まで時間を潰していた。
去年の僕の動画を見て旅に出ることを決意したとのこと。
嬉しいな笑
ちなみにこれが去年の動画
https://youtu.be/TAnuRDkzOBc

年越し宗谷組の人達がどんどん集まってくる。
17時ごろ年越し宗谷組の車の方に乗せていただき温泉へ。
そして、食材を買い込み21時ごろ今日の寝床、防波堤ドームへ。

なお、本日もテントなしのサバイバルである。。。

明日は車中泊させてくれる人がいるので今晩乗り切れば優勝。
ヒッチハイカーの青年とキンキンに冷えたご飯を食べた後就寝へ。
どうか明日もすんなり起きれますように。。。

残金:17540円

2018/12/31 day5
〜稚内→宗谷岬〜

極寒の早朝、凍えて5時に目を覚ます。
2日連続野宿だと流石にしんどい。、。
だが、それから寝る気なれず荷物をまとめ出発の準備をした。
6:30には宗谷岬に向けて30kmの道を歩き始めた。
早くつきすぎても暇なので、ほとんど歩いて向かおうかなぐらいの意気込み。
とことこ歩く。

お分りいただけただろうか?
お盛んですねーと思いながら未開封の物をポッケにしまい、また歩みを進めた。

北海道はアイスが溶けないから最高!!
無駄に体温を下げながら進んでいく。

7kmくらい歩いたところで荷物を降ろして休憩。
周りにはエンジン販売店以外何もない。
ぼーっとしているとエンジン販売店のおっちゃんが「宗谷岬行くの?乗せてやっから」と声をかけてくださった。
途中最北のセイコーマートで年越しに備えての買い込みを行い、車内ではバカ儲かっている宗谷の漁についてたくさん教えてもらった。
組合自体の売り上げは3桁億円手前、組合加入は血族者以外が入る条件は結構きつい、年収は平均で数千万レベル、とのこと。
産まれ落ちてたら人生イージーモードらしい。
(必ずしもそんなことはないと思うが笑)

30分ほどのドライブを経てついに日本最北端、宗谷岬へ。


ぼちぼちの達成感を感じながら写真撮影を終え、道中に出会った車のお兄さんと話していた。

時刻は11時、正直早くつきすぎた。
暇すぎるし寒すぎる。
しかも、それが残り12時間もある…

時間が過ぎるにつれてどんどんと人が増えてきた。
今年は去年より人もバイクも多い...!

日が沈み、寒さが一層増すころあちこちで宴会が始まる。

極寒の地で食べる鍋はめちゃくちゃ美味しい。

時刻が淡々と過ぎ年越しまで残り10分。
最北端のモニュメントの前にたくさんの人が集まってきた。
みんなでカウントダウンをし、年越しの瞬間を迎える。

ちなみに1番後ろのヒッチハイカーは僕ではないです笑

残金:15024円

2019/1/1 day6
~宗谷岬→初山別〜

年越しを迎えた直後最北端の神社で初詣。

去年も大きく前進できた一年であったが、さらに進めるよう、偏差値を下げれるよう祈ってきた。
その後は、お昼お世話になった方の車の中で就寝。
確か、野宿年越し宗谷とか言ってたようないないような。
忘れちゃった笑
まあ、これも野宿よね。。。

6時起床。
日本の最北端では年始花火が上がり、その後先着でお守りが配られる。
それを手に入れるための長蛇の列が既にできていた。
よくこんな極寒の中で並ぶもんだ。。。
(僕もだが。)
並んでいる途中盛大に花火が上がり、お守りを受け取った。

7時、朝日を見に行くため高台を登る。
天気は曇り、案の定今年も見えない笑
インタビューやらなんやら受けてその後札幌へ行く車を探した。
200台ほど車がいたが札幌行きは見つからなかった。
結局車中泊させてくれた方に稚内まで送ってもらった。
最北端での出会いに感謝。
またいつかどこかで!!!

稚内に着いたはいいもののどうしようかとしばらく考え込んでいた。
街を出て車を捕まえようにもルートが分岐しており難しい。。。
結果、抜海まで電車で行き、そこからオロロンラインに出ることにした。

稚内−抜海間の景色は絶景だった。
電車も駅も独特の雰囲気があるし、景色も圧巻。
電車秘境巡りの旅も悪くないなぁ。。。

抜海まではすぐ到着。
駅で一緒になったおっちゃんと降りて海沿いまで世間話をしながらとことこ歩いた。
やはり、日本海側はかなり冷え込んでいる。
風も相当冷たい。
車は10分に1台来るか来ないか。。。

歩きながらヒッチハイクをし始めた。
しかし、なかなか車が来ない。
途中から歩くのが楽しくなって来た。
人の気配がまるでない。
聞こえるのは風の音と波の音と動物の鳴き声。

最高だ。。。

この道を延々と歩く。
たまに音楽を聴き、大声で歌いながら歩くが、何にも一切気を使う必要がない。
何にも縛られない、自分だけと向き合う。
たまに出会う吹雪で視界がホワイトアウトするも生命的危機を感じると同時に、自己の存在を再認識することができた。

僕は今ここで生きている。

しばらくすると吹雪いてきた。
最初は「この世に僕1人だ!最高だー!!」
なんて叫んでいたが、視界が奪われ流石にシャレにならなくなってきた。
少し視界がひらけてきた時にヒッチハイクをした。
すると、とことこ走るバイクとその後ろを走っていた車が停まってくれた。

ライダーが後ろの車に乗りなと言ってもらい乗車。
よく見るとどこかで見たことあるバイクだった。
運転手に話を聞くと、やはり僕が大好きなライダーだった。
(twitter界隈で有名な人)。
道中はバイクと車内で常に通話していたためとても賑やかだった。
まずはじめに名前・スリーサイズ・女性の好きな部位を聞かれ淡々と答える。
道中写真を撮りながらだったので、進むのは遅かったけど、ゲラゲラ笑いが絶えなかった。
(合成ではありません笑)

日が暮れてきたので、一緒に初山別の温泉に行き、その近辺で宴会&野宿をした。

お二方の仕事やこれからやること、バイクでの年越し宗谷についてなどいろいろ伺えた。
自分の旅の目的を達成できたのに加え、たまたまの出会いがありとても素敵な新年1日目だった。
(なお、まだ年を越した感じはしない)

残金:13538円

2019/1/2 day7
〜初山別→札幌〜

6時ごろ起床し、身支度を整える。
久しぶりにまだまともな睡眠ができた。
外はふかふかな雪が30cm以上積もっており、とても寒い。
バイクの見た目も鼻メガネになるくらいに笑

バイクのエンジンつかないアクシンデントがあったりして、なんだかんだ10時に出発。
今日は留萌経由で旭川に向かうらしい。
時間的に余裕はあったので彼らについて行きたかったが、金銭的に1.5日ギリギリ生きれる額しか持っていなかったので、深川で別れることにした。

道中過去最高の吹雪と遭遇したり、車のタイヤのチェーンがちぎれて吹っ飛んだり、滑ってドリフトしてしまったりバイクで一面雪の高速道路を走る暴挙に出たり、いろいろあった。
それらを含めて最高に楽しく、笑いが絶えなかった。
(ライダーは死にかけたけど。。。)

16時過ぎに深川着。
なんだかんだ丸一日以上一緒にいたけど、ずっと前からの友達のような感覚しかなく、また会える気しかしなかったのでさっくりと別れてしまった。
お世話になったお返しにととりあえず拾ったコンドームを渡した。
ライダーの方はよくわからないことを言いながら喜んでくれた笑
最高な兄貴方、素敵な時間をありがとう!!!

その後は道の駅でタバコを吸っているお父さんに話しかけたら札幌まで送ってくれるとのこと。
お子さん連れだったが車に乗り込みドライブ開始。
最初子供に嫌悪感を抱かれたがだんだん仲良くなり、小学校の話を聞かせてくれた。
お父さんは軍事航空関係の人だったので、国家機密聞けないことばかりだったので、仕事の話はしなかった。
お父さん、少年ありがとう!!

札幌到着後宗谷岬で出会ったイかれたチャリダーCYCLING MANとめっちゃ美味しいすすきのの居酒屋で軽い飲み会。

やはり、本場のししゃもにジンギスカンは段違いに美味しかった…
お互いの今後や今までの旅について話し合う時間はまさに幸せそのものであった。
疲れもあったので、短い時間だったが解散。

その後、札幌市内にある友人宅に泊まりに行った。
去年の年越し宗谷の帰り道に乗せてくれて友人になった人だ。
会うのは2回目、それにも関わらず再開した瞬間からずっと友達だったかのように笑顔が絶えることなく話していた。
彼は僕の一個下の大学生。
去年の出会いが衝撃的だったようで、旅に興味を持ち始めたという。
彼の自宅に案内してもらい、緩い宅飲みが始まった。
食堂をやっているお母さんの手料理も出てきた。
北海道の食材がいいというのもあるが、こんなに美味しいの!?と口に出てしまうほど絶品であった。
久しぶりに人権がある寝床。
今までの睡眠不足と疲労により、とてつもない睡魔に襲われたので、サクッと就寝してしまった。。。

残金:8528円

2019/1/3 day8
〜札幌→苫小牧〜

本日が旅のラストday。
起床したのは10時ごろ。
久しぶりの安眠で気がついたらこんな時間だった。
一年ぶりの出会いもあっという間だったが12時前に出発。
彼が「寝袋ってこんなんなんだ。いいねー」と言っていたので、彼の遠出のきっかけになるように、僕の荷物が極力減るようにと思い寝袋をあげることにした。
もう僕は寒いところにキャンプしに行く気はあまりないし、そんなに高いものではなかったので別によかった。
むしろ、今日は歩き続ける日になりそうなので助かった。
彼は満面の笑みで喜んでくれていた!
また、いつか、どこかで会おう!!!
(寝袋を託した時の友人↓)

バイパス沿いでヒッチハイクをしようとしたがいい場所があまりない。
加えて、ここでやっと自分に度を越したストレスがかかっていることを再認識した。
もうヒッチハイクはしたくない、人とコミュニケーションも取りたくないし、見せ物になる気力もない。。。
おそらく昨日の安眠で気が一気に緩んだのだろう。
結局苫小牧までは電車で行くことにした。
フェリー代を抜くと残金1000円あるかないか。
北広島−苫小牧間ならギリギリいける!
とのことで北広島までウォーキング開始。

道のり12kmちょっと、雪は10cm積もっており、気温は-3°。
暖かい方だったが距離的に辛い。
これを見て、「ヒッチハイクすればいいじゃん。得意なんでしょ?」と読んでいる9割の人が思っただろう。
でももう先ほど書いたように無理だった、限界だった。
やりたい、やりたくないとかでなく歩き出した足が止まらない。
早く帰りたい、コミュニケーションを遮断したい、食べたい、S○Xしたい、水を飲みたい、休みたい、寝たい、キツネちゃんを見たい、あわよくばキツネ耳をつけた美人なお姉さんと出会いたい。。。

脳内は完全にバグっていた。
独り言をぽつぽつと吐きながら歩くこと2時間、やっと北広島駅に到着。

電車に乗り込み苫小牧駅へ。
電車に乗ってから道を調べたところ苫小牧駅からフェリー場までどうやら5km以上歩くらしい。

この際もうどうでもよかった。
道のりを調べるのを早々にやめ、気がついたらエロ漫画をググっていた。
(パケットの問題で動画は諦めました。)
そして、読み始めと同時に爆睡していた。

苫小牧駅着。
ひたすらフェリー場に向かって歩く。
夕日を背にラストウォーク。
寝ていたからか、北海道との別れが近いからか知らないが、歩き続けられた。
が、気が狂っていることには変わりない。
この際どうでもいいと思い、セイコーマートで爆買いするためにラインペイを課金しようとした。
しかし、神はそれを許さなかった。

大声ではああああ!?と叫んでしまった。
もういい、帰る…

歩きながら思い出が走馬灯のように過ぎる。
正直クソ辛い旅だったが、なんだかんだよかったなと思えてしまう。
素敵な旅だったことは間違いない。

フェリー場に着いたのは17時前。
正直満員で券が買えないのでは?と思っていたが、空いていたようで一安心。
券を購入後、残った残金は300円ちょっと笑
女の子が送ってくれた500円ほどのラインペイと、この残金を頼りにセイコーマートでカツ丼探しを開始する。
しかし、どこのセイコーマートにもカツ丼が見当たらない…
4店舗ほど周りようやく購入。
結果トータルで4kmぐらい歩いた。
しかも残金は48円…笑
今日とんでもない距離歩いたよ。。。
しかもめちゃめちゃザコい長靴で。。。

無事フェリーに乗船し、最後の晩餐を執り行う。

最高に美味えよ。。。
愛してるよ北海道、ありがとう北海道…
うぅ…またな…!
と気色悪い心の声を発しながら無我夢中で食べた。
その後風呂に入った後爆睡した。

本当に最高で最悪だった。
思考・精神・肉体どれをも一歩前へ進ませられるそんな日々だった。
ありがとう。
今は全てに感謝を伝えたい。

残金:48円

2019/1/4 day9
〜帰宅後〜

帰宅後体調を崩した。
一気に疲れがきたのだろう。
そんでもって、残った荷物はこれ

これ以外は全てあげるから捨ててきた。

家族には死んだと思われており、思わず笑った。
実家で食べたお雑煮が一足遅れて、僕を新年に連れて行ってくれた。
それと同時に、そろそろ学生が終わるので国内でヒッチハイクはもうしない、来年は絶対に暖かいコタツの中で年越しを迎えてやるというのを心に誓った。
(確か去年も同じこと言ってたっけ...)


出発前、旅中で関わってくださった方々に加え、この日記を読んでくださった方々や(いないと思うけど)心配してくださった方々、全てに感謝申し上げます。


2019年、良い年になりますように。。。

ぼちぼちやっていきます...!