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【NOTds】 名刺課題〜奮闘記録〜

1. はじめに(自己紹介)

はじめまして。現在愛知県のWEB系の制作会社でデザイナーとして勤務している「さく」と申します。
ECサイトの運営が主な制作会社で3年ほど勤務の後、転職し現在の会社に勤め初め、デザイナーとしての経歴は5年ほどです。

まだまだデザイナーとしては経歴もそれなりで、WEBデザインに関しては今の会社に入り独学で勉強しており、スキル面での不安と教育体制があるような大きな会社ではない為、この度NOT DESIGN SCHOOLに0期生として応募し、受講させていただけることとなりました。

今回は、NOT DESIGN SCHOOL(通称:NOT)の最初の課題であった「自分の名刺課題」についての制作プロセスをまとめさせていただきたいなと思います。

合格判定をいただいた名刺デザインはこちらです。


文章を書くのが上手くないので読みづらさを感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、この記事が今後NOTの受講を検討されている方の何かのお役に立ちましたら幸いです。


2. 名刺の制作に入る前にしたこと

名刺の成り立ちや歴史的背景を調べる

私は名刺の制作に入る前に、名刺の成り立ちや歴史的な背景が気になっていたので、自身で少し調べたりしていました。調べていた中でわかったことは、そもそも名刺は本来手渡しするものではなかったらしい?というのと、紙ができる以前は、竹や木を削った札のようなものであったこと。
また、日本では昔、性別や立場によってサイズや紙の厚みに違いをつけて区別しやすいようにして使われていたということでした。
成り立ちを調べたことで新たな発見があり、面白かったです。

今は制限が少なくなり自由な名刺デザインで溢れていますが、自由度が上がり、昔のようにカテゴライズしにくくなった分、自分がどんな立場の人間で何を大切にしているのか、何をしている人間なのかわかりやすく簡潔に表現する必要性があると感じました。



制作目的と名刺を渡す対象がどんな人なのかを想定する

私は会社員として制作会社に勤務している身なので、もし自分がフリーランスとして働くとしたら?を想定して名刺を制作することにしました。

【名刺の制作目的】
自分の名前を印象付ける+覚えてもらうため
堅苦しくない印象を持ってほしい
信頼感を与えたい(デザインクオリティの面)
自分の強みを伝えるため

【名刺を渡す対象となる人のイメージ】
中小企業、知人の紹介の企業やお店など
業種は、10代〜30代の若年層が好むコンテンツや新しい文化に通ずる業界。ジャンルは幅広く。(例:アニメ、ゲーム、ファッション、アートカルチャー、イベント業界、サブカル系、飲食業界、エンタメ系、美容業界など)
BtoC



どんなデザイナーとして見てもらいたいか考える

名刺の制作目的として一つ、「自分の強みを伝える」というのがあったのですが、私はここでずっと苦難していました。

自分の実力に自信がなく、これができるという主張がどうしてもできなくて、モヤモヤし迷走に至りました。
当時担当していただいていたメンターさんには「今できるかは置いておいて、自分がどうありたいかで決めよう」とアドバイスをいただき、自分がどんなデザイナーでありたいかという視点で考えていきました。

そんな中で自分がどんなデザイナーとして見てほしいかを考えた中、自分が尊敬しているデザイナーの方で共通しているところは「広い視野で物事を見渡せている人」「クライアントの潜在的に持っている魅力を引き出す力を持っている人」の2点でした。



その上でどんなデザインにしていくかを決める(コンセプト)

広い視点+見えないものを見渡せるというところで着想源を探っていく中で「フクロウ」のモチーフと自分の名前である「さくら」を掛け合わせたコンセプトに落ち着きました。


3. 制作フェーズの話

合格判定をいただいた名刺

上記の制作前のプロセスを経て、NOTの合格判定をいただいた名刺デザインがこちらです。

主に仕掛けづくりの面で
担当メンターさんにはたくさんのアイデアのアドバイスをいただきました。

フクロウの暗闇の中でも獲物を捕らえることができる視力の良さから着眼し、「見えない魅力を見えるカタチに」といったコンセプトで制作しました。
クライアントの潜在的なニーズや目に見えない個性や魅力を引き出し、デザインでカタチにしていく力を意図しています。
またデザイナーらしい名刺だと思っていただけるように、フクロウと桜の花びらの自身の顔となるシンボルモチーフを作成しました。

この名刺の仕掛けとして、ブラックライト加工(蓄光インク)を使用した物を検討しました。明るい場所と暗い場所で名刺の見え方が変わる想定です。



迷走期の名刺デザイン

合格判定には至れなかった今までの名刺デザインがこちらの2つの案です。

Bのタロットカードのアイデアでは、こんな表現がしたい!という想いだけが先走り、自分がどんなデザイナーとして見てほしいか(クライアントの目線)が抜け落ちてしまっていたなと反省していました。タロットの癖が強すぎるせいか、スピリチュアル関連のジャンルの人だと思われてしまうという点と、スタンダードなデザインができるの人なのかな?と不安を与えてしまっていた点です。

他にもAとBを共通して、「イラストを描けること」を強みとしたかったのですが、Bのタロットカードのデザインでは自信がなくなってフリー素材を使っていたことと、Aのデザインでは桜のモチーフを自分で描いていたのですが、特別な意図もなく表面・裏面とで使いまわしてしまっており、そこでも自分の詰めの甘さというか、意欲の弱さが現れていたなと私はマインドの面でかなり反省すべき点が多く、とても学びの多い課題でした。


4. 名刺課題で学んだこと・振り返り

※ここからはただただ自分の反省点を振り返る話になります。

自己ブランディングの曖昧さを痛感

実際にフリーランスとして自分をアピールするとなると自己ブランディングをどうするか、自分はこういう人間であるということを周りに伝えていく意欲だったり努力というものの必要性を感じました。自分がデザイナーとしてどうありたいかを真剣に考える機会となり良かったなと思っています。


コンセプトの重要性と意味付け

一貫して伝えたい軸が定まっていないと、何を伝えたいのかわからないものになってしまうということと、デザインに込める一つ一つの要素に意味を持たせることがそもそもコンセプトがないとできないということを学びました。
今までなんとなくニュアンスでデザインしてきてしまった自分にとってはここが一番難関なところでした。(直感的に動いてしまうのでどうしても後付けになってしまう・・・・)

フクロウの名刺はすごくシンプルなトンマナで制作したのですが、シンプルなものほど、一つ一つの要素に洗練性が必要とされることを痛感しました。
メンターさんから多くのアドバイスをいただき、フクロウの形や配色、文字の位置をどうするか、シンプルな中でも興味を持ってもらう仕掛けをどう取り入れるかなどコンセプトを伝えるための表現を意識して制作しました。


他者に伝わりやすいデザインにするための意識

当初フクロウのアイデアの着想源が「某有名ゲームの道標の案内役」だったり、「知恵袋的な存在で現れるメタキャラクター」としての意味合いだったのですが、メンターさんからは「ゲームを知らない人からすると、フクロウがそもそもそういう存在であることが伝わらない」というご指摘をいただき、自分が個人的な解釈で他者に物事を伝えようとしていたことを身をもって感じました。

また、誰かに伝えやすくする手段として「共通認識である言語にすること」が大事なんだなと学びました。自分が表現したいことが言語にできるかできないかで抽象的なものが具体的なものに変わっていくなとも感じました。(私の場合だけかもしれません。)
自分は言語化する力が弱いので、これからもっと勢力的に頑張っていかないといけないなと感じています。


5.受講を検討されている方へ

NOT DESIGN SCHOOLの魅力

最初の名刺課題で、なかなか合格判定までに至らず、迷走し自信をなくし、かなり凹みました。周りの受講生がどんどん合格していく中で焦りと不安でいっぱいでした。
ですが、NOTの合格判定の厳しさは、メンターさん方のデザインと受講生に対する熱い想いゆえだなと思います。

↑はフクロウの名刺でいただいていた
メンターさんからのフィードバックコメントの一部です。

タロットカードでの表現から一新して、スタンダードでシンプルなデザインにがらっと変更したので、私本来の表現が抑えられてしまっていないか?といったコメントをいただいていました。自分でもこのあたりで悩んでいて、表現したかったものが受け入れてもらえなかった時にどうしたらいいかわからなくなっていました。無理矢理に「シンプルなトンマナ+万人受けしそうな動物モチーフ」に振り切っていたので、いまだに少しモヤっとしている点です。

フクロウの名刺については合格をいただいてはいるんですが、卒業後に時間を作って自分の納得のいく名刺デザインをまだまだ模索したいと考えています。



話が少し逸れてしまいましたが、このように実際に課題に対するフィードバックはもちろん、1on1のセッションでも一人一人の受講生に親身になって寄り添ってくださいます。
私は今の会社でデザインについて誰かから情報共有してもらったりフィードバックをもらったりできる環境があるわけではないので、常々孤独でデザインと向き合っている中、こういったデザイナーさんが多く集まる環境に入れたことを何より良かったと思いますし、貴重な経験だと感じています。

教えてくださるメンターさん方は素敵なデザイナーさんばかりなので、そんなメンターさんたちと1対1でお話しができる機会も滅多にないことだと思います!
私のように周りにデザイナーの知人が少ない、フィードバックを得られる環境ではない方には心からおすすめできるスクールです!

↓NOT DESIGN SCHOOLのWEBサイトはこちらから


6.終わりに

名刺課題は、かなりの長い期間取り組んでいたので、まとめきれなかった部分がたくさんありますが、ここまで長々とお読みいただきありがとうございました。
今後NOTの受講をご検討されている方の何かお役に立てていましたら幸いです。

0期生としてNOTで受講できるのもあと1ヶ月半ほどとなり、
現在はコーポレート課題に取り組んでいます。
最後までやり切る力を持ってあと残り1ヶ月半、引き続き頑張ります!

#NOTds
#デザインスクール

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