気持ちの変化
1人になってからは、
適当な人と遊ぶのはやめた
もうこれ以上、自分を堕とすことはない
傷つくこともないのだから
自分を下げるのはやめようと思った
自分はこの先、しあわせになれるのかわからないけれど
自分から不幸になろうとするのはやめた
友人たちとの買い物や遊び、飲み会など
彼氏がいなくても楽しいことは沢山あった
自分の趣味にも十分な時間を使えたし
それなりに充実していた
あるとき、同じ学部の太輔から
彼女の誕生日プレゼントを選ぶのに付き合ってほしいといわれた
太輔は、最近私の友達のみはなと付き合っていた
同じ学部内で、友人の延長で付き合うことになったらしい
太輔のみはなを思う気持ちとは裏腹に
みはなはすぐ他に好きな人ができていた
太輔とはなんとなくお互いフリーだった流れで
付き合うことになったみたいだけど
その後に行った飲み会で、すごく好きな人ができてしまったと言うのだ
みはなは美人で人当りも良い
性格は見かけによらず大雑把で小さいことは気にしないタイプだ
みはなはいつでも男子から人気だった
太輔は、付き合ってまだ間もないみはなの誕生日を
成功させようと一生懸命だった
私と、もう一人の友人とで太輔の買い物に付き合った
みはなに好きな人がいて
太輔に対してみはなの気持ちはもうないってことを知っていたけど
それを私たちから伝えるのは違うと思ったので
一緒に選んだ
色々とみはなのことを考え必死に選ぶ太輔の姿をみて
微笑ましく
みはなを羨ましく思った
同時に、この思いが報われないことになるのかもと思うと
切なくもなった
それでも
こんな風に思ってもらえる人がいることって
なんてしあわせなことなんだろうと
恋愛に疲れ、諦めていた私に
もう一度そう思わせてくれたのは
太輔だった
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