ライダージェネレーション~キラー降臨パート1~第4話「最高最善の魔王を目指すジオウの目の前にあの宿敵が再び現れる!」
前回のあらすじ仮面ライダーウィザードこと操真晴人の危機を救ったのは天ノ川学園高校の教師であり仮面ライダー部の顧問、そして今もなお仮面ライダーフォーゼとして戦っていた仮面ライダーフォーゼこと如月弦太朗だった。数年ぶりの再会に喜ぶ晴人と弦太朗だったがファントム幹部やホロスコープスを復活させたのがライダーキラーの謎の力であることをお互いに認識していた晴人と弦太朗だったが肝心のライダーキラーの狙いだけは分からなかった。そんな中、晴人は弦太朗を仮面ライダーディケイドこと門矢士と櫻坂46の総合プロデューサーである秋元康がいるビルへと案内したのだった。そして、秋元康から櫻坂46のメンバーである藤吉夏鈴を守って欲しいと頼まれた弦太朗は快く承諾したのだった。そして、夏鈴はマネージャーさんを待ちながら広場で1人でベンチに座っていたがそこにいきなり現れたスコーピオン・ゾディアーツこと園田紗理奈に襲撃を受けてしまうのだった。そして絶体絶命の夏鈴の元に駆け付けた弦太朗はフォーゼに変身してスコーピオン・ゾディアーツと激闘を繰り広げ最後はエレキステイツの必殺技であるライダー100億ボルトブレイクでスコーピオン・ゾディアーツを倒すことに成功したが今度はクラックから仮面ライダーフィフティーンこと葵蓮が姿を現し、フォーゼとの戦いに突入した。そして、フィフティーンとの戦いでも夏鈴を守り抜こうとするフォーゼに引導を渡すべくフォーゼアームズへと姿を変えたフィフティーンの必殺技であるフォーゼオーレを放ち、フォーゼを変身解除させた。そして弦太朗にトドメを刺そうとした次の瞬間、仮面ライダージオウこと常磐ソウゴが駆けつけて助けたことによりフィフティーンはまたもやクラックへと逃げたのだった。そして弦太朗はソウゴからある未来の話をされるのだった。それは今から数日後、門矢士は行方不明となりその際に発生した時空の裂け目が原因となって死んだとライダーキラーは告げたとオーマジオウの未来のヴィジョンがあったことを告げたのだった。
弦太朗「なあ、詳しく教えてくれないか?そのオーマジオウって奴がお前に見せた未来の話を。夏鈴も知りたいよな?」
夏鈴「私は一刻も早く家に帰りたいけど無理だと言うなら話くらいは聞きたいです。」
弦太朗「だとよ、ソウゴ。」
ソウゴ「分かりました。では、全てをお話します。あれはちょうど昨日の事でした。俺がクジゴジ堂を出た瞬間、目の前に現れた光に包まれたんです。」
そして、ソウゴはゆっくりとあの日見た事を話すのだった。
~回想~
ソウゴ「な、なんだ?ここ。ってかこの広い場所ってもしかして…」
?「久しぶりだな、若き日の私。」
ソウゴ「オーマジオウ。なんであんたが俺をここに呼び出したんだよ。」
オーマジオウ「簡単な話だ。若き日の私にこれから数日後に起こる惨劇を見せようと思ってな。ハアッ!」
ソウゴ「これって俺たちか?」
オーマジオウ「そうだ。貴様はこの先、ライダーキラーというとてつもない邪悪な存在と戦う事になるだろう。」
ソウゴ「ライダーキラー。そいつはどういうやつなんだ?」
オーマジオウ「私にもよく分からない。ただライダーを恨んでいるのは本当らしいがな。」
2068年の未来にあるオーマジオウの玉座。そこで久しぶりに再会したオーマジオウがソウゴに見せたのはライダーキラーと戦うジオウ達の姿だった。
ソウゴ「もしかしてこの話に続きがあるのか?」
オーマジオウ「よかろう。特別に見せてやる!これが事の顛末だ!」
そして、手をかざしたオーマジオウが見せたのは6人の仮面ライダーがそれぞれの敵と戦っている姿だった。
クロスセイバー「バハト!」
ブレイズ「あなたを二度と復活できないように封印します!」
エスパーダ「それが俺達の望みだ!」
ファルシオン「やれるものならやってみろ!」
ウィザード「お前はここで終わりだ、フェニックス!」
ビースト「キマイラの餌になってもらうぜ、ファントム!」
フェニックス「やれるものならな!魔法使い風情が!」
フォーゼ「やっと追い詰めたぜ、アリエス!」
メテオ「アリエス、お前の運命は俺達が決める!」
アリエス・ゾディアーツ「ふざけるな!それから朔田流星、お前はうるさいんだよ!」
龍騎サバイブ「お前を倒して二度と俺と一体化できないようにしてやるからな!」
ナイトサバイブ「お前は城戸にはなれない。それを思い知れ!」
王蛇サバイブ「おい、もっと俺を楽しませろよ!城戸!」
リュウガ「黙れ!お前らを倒して俺が本物になるんだよ!」
グランドジオウ「加古川飛竜!もうやめよう!」
ゲイツマジェスティ「お前はこの世界にいてはいけない!だからお前はここで俺が倒す!」
アナザージオウ「お前たちにはもう屈しない!覚悟しろ、常磐ソウゴ!」
オーマジオウ「そんな中で門矢士はライダーキラーと戦っていた。もちろん新たな力でな。」
ディケイド「お前はここで終わらせる。覚悟しろ、ライダーキラー!」
ライダーキラー「お前に何が出来ると言うんだ、仮面ライダーディケイド!」
ディケイド「お前を倒して世界を救う。ただそれだけだ!」
『ファイナルアタックライド!ディ・ディ・ディ・ディケイド!』
ディケイド「テヤーッ!」
ライダーキラー「甘いわ!」
オーマジオウ「そしてライダーキラーはディケイドを連続で切りつけたことから片膝をついたディケイドは動かなくなった。」
ライダーキラー「お前はここで終わりだ!」
オーマジオウ「そしてライダーキラーがディケイドにトドメを刺そうとした矢先、お前達が現れた!」
ジオウ「士!」
ウィザード「逃げろ、士!」
フォーゼ「士!」
龍騎サバイブ「士君!」
クロスセイバー「士さん!」
ディケイド「ハッ…バカが来るなと言っただろ?ソウゴ、俺からの最後の頼みだ。」
ジオウ「最後の頼みだって…何をする気だ、士!」
ディケイド「俺がたとえ…たとえこの世界から消えても…俺を探すな。それを約束してくれ。」
ジオウ「はあ、どういう意味だよ、まさかあんた…自らを犠牲にするつもりか?」
ディケイド「さあな。それに俺が消えたら…魔王が降臨するかもしれん。オーマジオウ以外のな。」
ジオウ「どういう意味だ、士!」
ディケイド「ソウゴ、またな。いつか機会があったら会おう!ハアッ!」
オーマジオウ「そしてオーロラカーテンを展開したディケイドはライダーキラーを連れて異次元空間へと飛び込んだ。しかし、その異次元空間が爆発すると共にその場に姿を現したのはライダーキラーだけだった。そして奴はお前達に告げるんだ。門矢士は死んだとな。」
ソウゴ「どういう意味だよ、士が…死んだって…」
オーマジオウ「そのままの意味だ。奴はあの異次元空間の中でライダーキラーにその身を切り裂かれて死んだ。それがこれから先、お前達に訪れる未来と門矢士の顛末だ。」
ソウゴ「助ける方法はあるんだろ?」
オーマジオウ「何?」
ソウゴ「だから助ける方法はあるのかって聞いてるんだよ。ただ、指をくわえて士が死ぬのを見てろって言うのかよ。そうならない未来は来ないのかって聞いてるんだよ!」
オーマジオウ「来るさ。お前が門矢士を最終決戦に巻き込まなければ奴はディケイドとしてこの世界に生き残れる。もし、巻き込んだらどうなるのか分かっているな?若き日の私。」
ソウゴ「ああ。 」
オーマジオウ「では健闘を祈る。また会おう!ハアッ!」
そしてオーマジオウの衝撃波を食らったソウゴは現代に帰ってきた。
ソウゴ「これが…俺が未来で見た士の結末…いや、未来の俺であるオーマジオウがみせた未来のヴィジョンなんです。」
弦太朗「未来のヴィジョン…もしもそれが本当だとしたら…今頃士は…」
ソウゴ「はい。もしかしたらライダーキラーに狙われているのかと…」
弦太朗「こうしちゃいられねぇ、行くぞ!夏鈴!」
夏鈴「行くって何処へ…?」
弦太朗「決まってんだろ!士を助けるんだよ!」
夏鈴「どこにいるかも分からないのに…そんなの無茶です!」
弦太朗「そりゃそうだけどさ…」
?「誰が誰を助けるって?」
ソウゴから聞いた話を信じて行動しようとした弦太朗を夏鈴は引き止めた。そして、その背後から司がゆっくりと姿を見せた。
弦太朗「士!」
士「なんだよ、うるさいな。」
弦太朗「うるさくねぇよ、お前を心配してたんだぞ!ライダーキラーに狙われたんじゃないかと思って助けようと考えたんだぞ!」
士「それよりも久しぶりだな…ソウゴ。」
ソウゴ「士。お前はもうライダーキラーとは戦うな。」
士「どういう意味だ?」
ソウゴ「お前がライダーキラーと戦えば士は…」
士「なるほどな。大体わかった。だがお前に説得されたくらいでおれはこの戦いから、いやこの旅から降りることはない。」
ソウゴ「なんでだよ!あんたが…死ぬかもしれないんだぞ…」
士「それでもだ。俺は今まで世界の破壊者として恐れられてきた。だが、この世界でひかるや天に会った事で俺はあいつらを守れるならこの命を犠牲にしてもいいと思った。だから…あいつをこの世界から消すまでは俺の旅は終わらない、それだけだ。」
たとえ自身の未来にとんでもない結末が訪れようとも士は仮面ライダーディケイドとして最後まで戦い抜こうとしていた。そして、きっと誰が止めようとしても言うことを聞かないことを理解していたソウゴはある決意を胸に士の前に立ちはだかるのだった。
ソウゴ「俺も一緒に戦うよ、士。それで俺は何をすればいいんだ?」
士「お前にもある人物を守ってもらいたい。」
ソウゴ「ある人物?」
士「ああ、そうだ。櫻坂46のメンバー、小林由依と田村保乃。俺だって2人守ったんだ。お前にも出来るよな、ソウゴ。」
ソウゴ「分かった。やってやるよ!それでその子達は今どこにいるんだ?」
士「この近くだ。だが気をつけろ、アナザーライダーがいるかもしれないからな。」
ソウゴ「アナザーライダーか。分かったよ!」
そしてソウゴは田村保乃と小林由依を守るために近くの公園へと走り出したのだった。
保乃「由依さん、今日はご馳走様でした!」
由依「いいんだよ、たまに保乃ちゃんに奢ってあげたかったんだし。」
保乃「嬉しいです!」
そんな事を話していた保乃と由依の目の前にアナザービルドが姿を見せたのだった。
アナザービルド「小林由依…田村保乃…ベストマッチ…」
由依「え?」
保乃「由依さんとほのがベストマッチやって!褒められてるんですかね?」
由依「いや、違うと思うよ。」
そんな掛け合いをしている所に姿を見せたソウゴは強烈なキックを放つのだった。
ソウゴ「間に合った…2人とも怪我はないですか?」
保乃「だ、大丈夫です。」
由依「あ、貴方は?」
ソウゴ「俺は常磐ソウゴ。最高最善の魔王を目指すために戦っています。もちろんあなたたちを守る為にもね!」
由依「え?最高最善の魔王?」
保乃「めっちゃかっこいい!ほのはプリンセスが好きやから真逆の魔王に憧れるわ!」
由依「はいはい。落ち着きなさい、保乃ちゃん。ソウゴ君、困ってるから。」
ソウゴ「アハハ。大丈夫ですよ。それよりも早く逃げてください!」
由依「はい!ほら、保乃ちゃん行くよ!」
保乃「あ、待ってくださいよ!由依さん!」
そしてなんとか由依と保乃を公園の物陰に隠すことに成功したソウゴは懐からジクウドライバーを取り出したのだった。
『ジクウドライバー!』
『ジオウ!ビルド! 』
ソウゴ「変身!」
『ライダータイム!仮面ライダージオウ!アーマータイム!ベストマッチ!ビ・ル・ドー!』
ジオウ「覚悟しろよ、加古川飛竜!」
アナザービルド「覚悟するのはお前の方だ!」
そして、アナザービルドが放つエネルギー弾を交わしながらジオウはドリルクラッシャークラッシャーによる連続斬撃を繰り出したのだった。
アナザービルド「なめやがって!お前が現れなければあの女共を捕らえられたと言うのに!ハアッ!」
ジオウ「ふざけるな!そんな事、俺が絶対にさせない!ハアッ!セイッ!オラッ!」
アナザービルド「グハッ!はあ、はあ、ならば力ずくでも頂くとするか、あの女を!」
そして再びドリルクラッシャークラッシャーによる攻撃を受けたアナザービルドは由依と保乃の方向に走り出した。
ジオウ「させるか!」
『フィニッシュタイム!』
『ビルド!ボルテックタイムブレーク!』
ジオウ「終わりだ!ハアッ!」
そしてグラフでアナザービルドの動きを止め、グラフの上を滑走しながらドリルクラッシャークラッシャーで突撃する必殺技であるボルテックタイムブレークを繰り出し、アナザービルドを倒すことに成功した。
ジオウ「由依さん、保乃ちゃん大丈夫?」
由依「はい、大丈夫です。」
保乃「ソウゴさん、後ろ!」
ジオウ「え?」
そして保乃が指を指した方向を見ると爆炎の中からアナザージオウが姿を現した。
アナザージオウ「常磐ソウゴ…やはりお前は…お前だけは絶対に許さない!」
ジオウ「加古川飛竜、まさか本当にお前だったとはな…」
保乃「知り合いなん?」
ジオウ「まあ、ちょっとね。」
アナザージオウ「黙れ!常磐ソウゴ、お前に引導を渡すのは俺じゃない。あの方だ!」
ジオウ「何?」
そしてアナザージオウの呼びかけに応えるかのようにオーロラカーテンが現れるとそこにはライダーキラーがいた。
ジオウ「ライダーキラー。」
ライダーキラー「仮面ライダージオウ、常磐ソウゴか。お前を消せばディケイドは悲しむかな?ハアッ!」
そして、キラーブレードから放たれた強烈な一撃を受けたジオウは地面を転がるのだった。
ジオウ「な、なんて力だ!お前に負けるわけには行かない。きっとこの場に戦兎がいても同じことを言うはずだ!」
『フィニッシュタイム!』
『ビルド!ボルテックタイムブレーク!』
ジオウ「終わりだ、ライダーキラー!ハアッ!」
そしてライダーキラーに対してボルテックタイムブレークを放ったジオウだったがキラーブレードで受け止めたライダーキラーに弾き飛ばされてしまうのだった。
ライダーキラー「お前を消せば世界は崩壊する。そうすればオーマジオウも消滅だ。」
ジオウ「はあ、はあ。ふ、ふざけるな!俺も消えないしオーマジオウだって消滅しない!それが…未来だ!」
ライダーキラー「未来…ねぇ。なら、その女共も守って見せろ!キラースラッシュ!ハアッ!」
そしてライダーキラーは保乃と由依に向かってキラースラッシュを放ち、それを庇うためにジオウは2人の前に立ちはだかった。
ジオウ「危ない!ウワーッ!」
由依「ソウゴさん!」
保乃「大丈夫?ソウゴさん!」
ソウゴ「はあ、はあ。まあ、何とかね… 」
保乃達を庇ったことで変身を解除し、ソウゴの姿に戻った所にライダーキラーが現れた。
ライダーキラー「未来も何もこれが現実だ。死ね、常磐ソウゴ!」
そしてライダーキラーがキラーブレードを振り下ろす瞬間、空から一体のドラゴンが姿を見せた。
『ドラゴンワンダー!』
?「させるか!ハアッ!」
そしてドラゴンから飛び降りた1つの影がソウゴ達の目の前に降り立ち、強烈な一撃をライダーキラーに放つのだった。
ライダーキラー「グハッ!ま、まさか…お前までこの世界に来たとはな…神山飛羽真!」
ソウゴ「あ、あんたは?」
セイバー「俺は仮面ライダーセイバー。あんたを助けに来たんだ。ライダーキラーをこの手で倒すためにな!」
そう叫んだセイバーは聖剣ソードライバーに火炎剣烈火を納刀してトリガーを1回引きふたたび抜刀した。
『必殺読破!烈火抜刀!ドラゴン一冊斬り!ファイヤー!』
セイバー「火炎十字斬!ハアッ!」
ライダーキラー「グハッ!まあ、今回はお前に免じて許してやろう。さらばだ!」
そして火炎十字斬を食らったライダーキラーはアナザージオウとともに姿を消し、セイバーは変身を解除して飛羽真の姿に戻るのだった。
飛羽真「俺は神山飛羽真。よろしくな!」