仮面ライダーヴァルバラド第３話「遂に激突！仮面ライダーヴァルバラドVSヴァルバラド！」

前回のあらすじ
仮面ライダーヴァルバラドこと黒鉄スパナは冥黒の三姉妹を離脱したラケシスを守るという任務に就いていた。そして枝見鏡花からの指示によりラケシスもまたスパナと共に行動していた。そしてあの戦い以降グリオンがラケシスを狙わない理由を考えていたスパナだったが、ラケシスから金色の錬金人形からマルガムを生み出していたことを知っていたラケシスはあのまま捕まっていたら自身が錬金人形への生け贄として扱われマルガムに姿を変えられてしまっていたかもしれないという話を聞いたスパナはグリオンのその行動に怒りを覚えたのだった。そんな中、スパナの元に鏡花から連絡が入り、仮面ライダーガッチャードこと一ノ瀬宝太郎がかつて倒したはずのマンティスマルガムが街で暴れていることを聞いたためにスパナはラケシスと共に現場に向かうのだった。そしてマンティスマルガムを倒すために仮面ライダーヴァルバラドに変身したスパナは安全を確保するためにラケシスを物陰に隠した。そしてマンティスマルガムの猛攻を受けながらもヴァルバラッシャーによる斬撃や必殺技であるヴァルバラドクラッシュでマンティスマルガムを倒すことに成功した。そんな中、物陰に隠したはずのラケシスを探しに行ったスパナはラケシスの悲鳴を聞き、その方向に向かうとそこにいたのはスパナと浅からぬ因縁がある鉛崎ボルトだった。そしてボルトはスパナを倒すために手に入れた力としてヴァルバラッシャーとマッドウィールのケミーカードを使ってヴァルバラドに鉄鋼すると共にスパナに宣戦布告すると姿を消したのだった。

スパナ「鉛崎ボルト…何故今更になって俺の目の前に現れたんだ…」

仮面ライダーヴァルバラドこと黒鉄スパナは考え込んでいた。何故今更になって鉛崎ボルトが自身の目の前に姿を現しただけでなくかつて自身が使っていた上でマッハウィールのケミーカードに姿を変えたはずのマッドウィールのケミーカードを使って自身のかつての姿であるヴァルバラドに鉄鋼したのかという事だった。
ラケシス「そういえば彼…私を捕まえた時、こう言ってましたわ。」

スパナ「何を言ってたんだ？あいつは。」
ラケシス「私が冥黒の三姉妹を抜けたから俺がクロトーとアトロポスに指示を出す訳を任されたから黒鉄スパナを倒した後に私をグリオン様に突き出して生け贄にしてやると彼は言ってましたわ。」
スパナが助けに行く前にラケシスと鉛崎ボルトがそんな会話をしていた事を知ったスパナは怒りを身に宿していた。
スパナ「笑えないジョークだ。あんな奴に冥黒の三姉妹を操れるわけが無い。たかが錬金術師でグリオンのような力もない。所詮あいつはグリオンのモルモットでしかないということだ。」
ラケシス「そう考えるとまさか…あの力を与えたのもグリオンが？」
スパナ「ああ。奴なら錬金術でもあの金色のキューブでも使って自分の思い通りの世界を作るだろうからな。ヴァルバラッシャーのコピーやマッドウィールのケミーカードを作るなど造作もない筈だからな。」
鏡花「確かにスパナの言う通りだね。」

スパナ「鏡花さん。」 
ラケシス「どういう意味ですの？枝見鏡花。」
鏡花「ラケシスちゃん、スパナに言ってたよね？グリオンは錬金人形を使ってマルガムを作ってる。だから自分が捕まれば錬金人形を使った錬成の実験台にされるって。」
ラケシス「ええ、確かに言いましたわ。それがなんなんです？」
鏡花「それを聞いた時、彼ほどの力があればそんな事も出来なくはないと思ってね。それにあの金色のキューブ、ミナト君に相当なトラウマを与えたということはあのキューブにも何らかの秘密があるみたいだしね。」
2人の前に現れた枝見鏡花がグリオンの力の可能性の話をするとスパナとラケシスは納得していた。
ラケシス「確かに…あの金色のキューブを連勤人形に近付けた時、あのキューブが動いてましたわ。まるで生きているかのように。」
スパナ「なるほどな、そう考えれば奴のあのキューブならなんでも出来るわけか。マッドウィールの再生も…ヴァルバラッシャーのコピーさえも。」
ラケシス「ええ。そうなりますわ。」
鏡花「ヴァルバラッシャーなら予備、私持ってるよ？」
スパナ「え？何のために？」
鏡花「それはもちろん！はい、ラケシスちゃん。」
ラケシス「私にこれを？」
鏡花「うん。いつかラケシスちゃんが戦う時が来たら使って？」
そう告げて鏡花はラケシスに予備のヴァルバラッシャーを渡した。
ラケシス「ありがとう。」
鏡花「どういたしまして！」
そう告げて笑う鏡花のスマホに何かの反応が来た。
鏡花「スパナ、例の彼が広場で暴れてるわ。」
スパナ「分かった。鏡花さん、ラケシスを頼みます。」
鏡花「任せなさい！」
そしてラケシスの肩を支えた鏡花を見てスパナは広場に向かった。
ラケシス「私も行きたかったのに…」
鏡花「ラケシスちゃんは留守番よ。まずはヴァルバラッシャーに慣れないとね？」
ラケシス「分かりましたわ。」
そしてラケシスは鏡花と共にトレーニング室に行った。

ボルト「黒鉄スパナ、出てこい！」

スパナ「言われなくても来てやったぞ、鉛崎ボルト！」
ボルト「お前を倒すために俺は最強の力を手に入れたんだ！」
スパナ「その為にはその場にいる人間など関係ない…か。笑えないジョークだ！お前は今、グリオンよりも気に入らない！」
ボルト「おいおい、グリオン様だろ？」
スパナ「何？」
ボルト「貴様よりあの方は格上だ！敬え、黒鉄スパナ！」
スパナ「話にならんな、貴様は！」
そしてボルトはヴァルバラッシャー、スパナはヴァルバラドライバーを取り出した。
『ヴァルバラッシャー！』
『ガキン！』

『マッドウィール！』
『ゴキン！』
ボルト「鉄鋼」
『ヴァルバラッシュ！』
『チューンアップ！マッドウィール！』

ヴァルバラド「来い、スパナ！」
そしてボルトはヴァルバラッシャーを使ってヴァルバラドに鉄鋼した。
スパナ「調子に乗るなよ、ボルト！」
そしてスパナはヴァルバラドライバーを腰に装着した。
『ヴァルバラドライバー！』
『マッハウィール！イグナイト！』

『ダイオーニ！イグナイト！』

スパナ「変身！」
『ガッチャーンコ！バースト！』
『ヴァルバラド！』

そしてスパナは仮面ライダーヴァルバラドに変身した。
ヴァルバラド(スパナ)「来い、ボルト！」
ヴァルバラド「黒鉄スパナ！ハアッ！」
ヴァルバラドと仮面ライダーヴァルバラドはお互いにヴァルバラッシャーの鍔迫り合いを行い、離れるとヴァルバラドはヴァルバラッシャーから銃弾を放った。
ヴァルバラド(スパナ)「グハッ！何故だ、何故お前がグリオンの手先に！」
ヴァルバラド「言っただろ？お前を倒して俺が真のヴァルバラドとなり、ラケシスを消すと！ハアッ！」
ヴァルバラド(スパナ)「悪いな。ラケシスは貴様には渡さない。」
そして仮面ライダーヴァルバラドはヴァルバラドに急接近するとヴァルバラッシャーによる連続斬撃を放ち、ヴァルバラドを吹き飛ばした。
ヴァルバラド「分かっているのか？グリオン様を裏切ったあいつは粛清される運命なのだ！ハアッ！」
立ち上がったヴァルバラドはヴァルバラッシャーによる斬撃を仮面ライダーヴァルバラドに放ち、壁に吹き飛ばした。
ヴァルバラド(スパナ)「ハア…ハア…こいつ…前に俺が使っていた時より強い。これがグリオンの力か。」
ヴァルバラド「当たり前だろ。お前が使っていた頃以上に強化するためにグリオン様は自らの力を与えたんだからな！」
ヴァルバラド(スパナ)「なるほどな。だったらその強さを俺が超えるまでだ！ハアッ！」
ヴァルバラド「無駄だ。貴様の攻撃は全く届かないんだよ！」
仮面ライダーヴァルバラドが繰り出したヴァルバラッシャーによる斬撃を受け止めたヴァルバラドはヴァルバラッシャーによる斬撃で仮面ライダーヴァルバラドを吹き飛ばしたのだった。
ヴァルバラド(スパナ)「鉛崎ボルト…貴様は言ったな。お前は俺より強いと。」
ヴァルバラド「ああ、それがどうした！」
ヴァルバラド(スパナ)「笑えないジョークだ…」
ヴァルバラド「何？」
ヴァルバラド(スパナ)「俺はお前の作られた強さを超えるんじゃない。俺はまだ貴様より強いと言うことを教えてやる！」
『ガッツショベル！イグナイト！』

『ジャマタノオロチ！イグナイト！』

『ガッチャーンコ！バースト！』
『カスタムアップ！オロチショベル！』

仮面ライダーヴァルバラドはオロチショベルカスタムにカスタムアップした。
ヴァルバラド「姿を変えた所でなんだと言うんだ！」
そしてヴァルバラドはヴァルバラッシャーによる一撃を放つがその一撃を受け止めた仮面ライダーヴァルバラドはジャマタノディガーによる強烈な一撃を繰り出してヴァルバラドを吹き飛ばした。
ヴァルバラド「グハッ！」
ヴァルバラド(スパナ)「言っただろ？お前より俺の方がまだ強いとな！ハアッ！」
そして仮面ライダーヴァルバラドはジャマタノディガーによる連続斬撃を叩き込みヴァルバラドは地面を転がるのだった。
ヴァルバラド「貴様！ふざけんな！なめやがって！」
そしてヴァルバラドは仮面ライダーヴァルバラドにヴァルバラッシャーによる連続斬撃を繰り出すが仮面ライダーヴァルバラドはジャマタノディガーで受け止めたのだった。
ヴァルバラド(スパナ)「お前の攻撃など俺には全く効かないんだよ！ハアッ！」
そして仮面ライダーヴァルバラドはジャマタノディガーによる連続斬撃でヴァルバラドを壁にたたきつけた。
ヴァルバラド「な、なめやがって！だったらこいつを喰らえ！」
『SCRAP』
『ヴァルバラブレイク！』
ヴァルバラド「ハアーッ！」
ヴァルバラドはマッドウィールの幻影と同時にヴァルバラッシャーにエネルギーが充填され、紫色でX字の斬撃波を放つが仮面ライダーヴァルバラドはジャマタノディガーでその一撃を防いだ。
ヴァルバラド「な、何？防いだだと？」
ヴァルバラド(スパナ)「だから言っただろ？お前の攻撃は当たらないってな！次はこっちの番だ！」
『ヴァルバラドクラッシュ！』
ヴァルバラド(スパナ)「ハアーッ！」
仮面ライダーヴァルバラドはジャマタノディガーから伸ばしたオロチの首で相手を拘束し、レイヴンブロウスターを纏った強烈なライダーキックを放ち、ヴァルバラドの変身を解除した。
ボルト「グハッ！お、覚えてろよ…黒鉄スパナ！近いうちに冥黒王がこの世界に降臨するからな！」
そう告げてボルトは姿を消し、仮面ライダーヴァルバラドも変身を解除してスパナの姿に戻った。
スパナ「冥黒王…だと…」
するとスパナの背後にオーロラカーテンが現れ、そこから一人の男がやって来た。
〇〇「お前が黒鉄スパナか。」
スパナ「ああ。お前は誰だ？」
〇〇「俺の名前は関〇〇。仮面ライダーガッチャード…一ノ瀬の友達だ。」
スパナ「一ノ瀬の友達？」
〇〇「ああ。」
スパナ「そんな奴が俺に何の用だ？」
〇〇「お前とラケシスに見せたいものがある。」
スパナ「見せたいものだと？一体何だ？」
〇〇「お前らに決して訪れて欲しくない未来を見せに来た。」
スパナ「笑えないジョークだ…」
to be continued…