櫻坂専属探偵事件簿藤吉夏鈴編♯2
前回のあらすじ
俺の名前は佐藤○○。アメリカから帰ってきて最近探偵として活動を始めました。そして、依頼の電話がかかってこない事から何をしようかと考えていた矢先、1本の電話がかかってきたことから俺の探偵としての運命が幕を開けたのだった。電話の相手は女性であり、藤吉さんという方のトラブルを解決して欲しいというものであった。そして、その電話から数十分後に探偵事務所を訪ねた藤吉さんこそがかつて同じ高校に通っていただけでなく3年間同じクラスだった藤吉夏鈴ちゃんだった。そして、夏鈴ちゃんの自宅が誰かに特定されるだけでなく何者かによって盗撮のようなものをされている事を知った俺は夏鈴ちゃんに今日は絶対に家に帰らない事、そしてメンバーの家に泊まって欲しい事を告げると夏鈴ちゃんはその条件を承諾して探偵事務所を出ていった。そして、今俺が何をしているかというと夏鈴ちゃんの事を相談して協力してもらうために警察を訪ね、同じく櫻坂46のメンバーである森田ひかるさんの幼なじみである山村刑事に会いに行きました。一方、その頃夏鈴ちゃんはというと。
夏鈴「ごめんな、ひかる。迷惑やったやろ?」
ひかる「ううん、全然!むしろ嬉しかったんだよ?夏鈴ちゃんが私の家に泊まりたいなんて言ってくれると思わなかったからさ!」
夏鈴「そっか。だったら良いんだけどさ。」
ひかる「でも、その探偵さんもスゴいよね!」
夏鈴「何が?」
ひかる「何がって夏鈴ちゃんが家に帰っちゃいけないとか私達の家に泊まった方が良いとかさ。」
夏鈴「まあ、夏鈴と高校3年間一緒だった人やからかな?」
ひかる「え?高校3年間一緒だった人ってもしかしてよくちゅけが話してる人?」
夏鈴「うん、そうやで!」
ひかる「へえ、羨ましいな。」
夏鈴「別に羨ましくなんかないよ!」
ひかる「それで数年ぶりの再会は何を話したの?」
夏鈴「え?」
ひかる「え?ってそんなに話してないの?」
夏鈴「うん。」
ひかる「なんでよ!普通に話をすれば良いじゃん!」
夏鈴「いや、依頼人と探偵の関係性やから最低限の情報交換はしとったし良かったかなと思って。」
ひかる「もう!なんでこういう時だけ真面目に依頼人を演じるの?」
夏鈴「だって、それが普通やんか😐」
ひかる「もう真顔で何を言ってるん!数年ぶりの再会なのに!」
夏鈴「でも、約束してくれたことは1つだけあるで。」
ひかる「何?」
夏鈴「私の嫌がらせが解決したらアメリカで何を見てきたのかを教えてくれるんやって!😄」
ひかる「急に笑顔になったし。まあ、そういうことならそれで良い事にしよっか!😊」
夏鈴「うん!」
夏鈴ちゃんがひかるちゃんの家でそんな話をしていたちょうどその頃、張り込みをしていた俺は怪しい人物を見かけた。
?「あれ?夏鈴ちゃん来ないな…」
〇〇「何、夏鈴ちゃん?」
?「夏鈴ちゃん、なんで帰ってこないんだろう?いつもならもう帰ってきてるのに!」
なるほど。あいつが夏鈴ちゃんを盗撮紛いのような…いや盗撮をして夏鈴ちゃんに画像を送っている男か。そう考えて声をかけようとしたが、俺はその男の様子を見ていた。何故ならまだ何か写真を撮る訳でも無く夏鈴ちゃんの家らへんをただウロウロしているからだった。
?「なら仕方ないな。これを君にプレゼントするよ、夏鈴ちゃん!」
そう告げて謎の男は夏鈴ちゃんの家と思われる場所にあるポストに何かを入れたのだった。
〇〇「あいつはポストに何を入れたんだ?ん?何だこれ?夏鈴ちゃんは永遠の推し?ライブか何かの写真を撮ったやつを送ってるのか?一体あいつは何を考えているんだ?これが夏鈴ちゃんを苦しめている事を何故理解しようとしないんだ!」
そんな怒りを爆発させた俺の元に協力関係の捜査一課の山村刑事が来た。
山村「〇〇君、これがさっきの男が入れた写真か?」
〇〇「はい。ライブの時の写真を入れたみたいで。」
山村「なるほどな…こいつはちょっとやりすぎかもしれないな…これは夏鈴ちゃんだけじゃなくてひかるの身も危ないな…」
しかし俺達は気付いていなかった。さっき夏鈴ちゃんの家と思われるポストに写真を入れたあの男が帰ってきた事を。
男「おい、お前ら!夏鈴ちゃんの写真に触るな!」
そう叫んだ男は俺達に拳を振りかざしたが俺達はその一撃を交わしてその男をW一本背負いで投げて押さえつけた。
〇〇「良いか、よく聞け!俺はある人物に依頼されてこの家の周りに現れる奴を探してたんだ!それでお前がまんまと現れた!何が狙いか分からないがもう嫌がらせはやめろ!」
山村「俺は警察だ。貴様の目的、夏鈴ちゃんを狙う理由はあとできっちり取り調べで聞かせてもらうからな。」
男「わ、分かったよ。俺はもうやらないし取り調べも受けるから離してくれよ。でもこれだけは教えておく。夏鈴ちゃんに対する嫌がらせを仕掛けたのは俺だけじゃない!あと何人かいる仲間全員を止めてみな、刑事さん!」
山村「貴様…立て!こいつは俺が連行する。夏鈴ちゃんへの報告、任せたぞ。」
〇〇「はい。」
そして俺は男の事を山村刑事に任せる事にした。しかし、まだまだ仲間がいる事を知った俺は夏鈴ちゃんに必ず守るという約束の元、この話をする事にした。しかし、この話をした事が原因で夏鈴ちゃんの身に更なる危険が迫る事をこの時の俺も山村刑事も知る由はなかった。