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仮面ライダーゼロノス~サヨナラまでの日々~第1話「侑斗とひかるの出会い!」

時の列車、ゼロライナー。その中では仮面ライダーゼロノスこと桜井侑斗が一枚の写真を見ていた。
侑斗「ひかる、天、夏鈴、保乃、麗奈、玲、梨名、武元、増本、大沼、由依…美波…瑞穂に茜、理佐、梨加…尾関…原田…友香…上村…冬優花…皆のこと…皆のこと俺は覚えてるのに…はあ…慣れないな…この感覚…」

デネブ「侑斗…」

桜井侑斗はかつて守り抜いた櫻坂46のメンバーとゼロフォームでレオイマジンとの最後の戦いに挑む前に撮った写真やその前にも撮った写真を眺めていた。
侑斗「なんだ、いたのか…デネブ。」
デネブ「侑斗…やっぱり皆のこと…」
侑斗「まあな。忘れたくても忘れられないんだよ。あいつらは桜井侑斗もデネブがいた事すら忘れたかもしれないけどな。」
デネブ「侑斗…」
侑斗「なあデネブ…この写真」
デネブ「処分なんかしないよ!この写真は侑斗の思い出だから!ねぇ、それなら皆と初めて会った日の話をしてよ。」
侑斗「分かったよ。まあ、お前も知ってるかもしれないが…まずは森田ひかるからだ。」
そして侑斗はデネブとともに記憶をあの日に遡らせたのだった。

侑斗「あれはあの日、お前がいつものように俺と一緒に買い物に行った日だったよな?」
デネブ「そうだね。」
時は2020年10月。世間は少し肌寒くなり始めた頃、侑斗とデネブはスーパーに晩御飯の買い出しに来ていた。
デネブ「侑斗、今日は何を食べる?」
侑斗「しいたけじゃなかったらなんでもいい!」
デネブ「あ、ごめん。」
侑斗「デーネーブー!お前、しいたけ返してこい!」
デネブ「ごめんってば!侑斗!」
そして侑斗が嫌いなものであるしいたけを入れたことによって怒りを買うことになったデネブは渋々しいたけを返しに行き、侑斗は他のコーナーを見ていると曲がり角で誰かとぶつかってしまった。
?「キャッ!」
侑斗「あ、すまない。大丈夫か?」
ひかる「あ、はい。こっちこそよそ見しててゴメンなさい!」
侑斗「そうか。俺は桜井侑斗、君の名前は?」
ひかる「私は森田ひかるって言います。」


侑斗「森田ひかるか。ありがとう、覚えておくよ!」
ひかる「はい!こっちこそぶつかってしまってごめんなさい!桜井侑斗さん、私も覚えておきます!」
そう告げてひかるは走り去るが侑斗は彼女の足元にある違和感を抱いていた。
侑斗「イマジンが出なけりゃ俺も…ん?おい、デネブ!」
デネブ「どうしたの?侑斗?」
侑斗「お前、何かを感じないか?」
デネブ「何かって…この匂い、もしかして?」
侑斗「ああ、お前がしいたけを返しに行くのにちまちましてる時にぶつかった女、あいつの足から契約者の砂が落ちていた。」
デネブ「そんな!じゃあその人を追わないと過去に飛んじゃうんじゃない?」
侑斗「ああ、かもな!行くぞ、デネブ!」
そして侑斗はスーパーから出るとデネブと共にひかるを追いかけた。すると路地裏からひかるの悲鳴が聞こえたのだった。
ひかる「キャー!」
そして侑斗が路地裏に着くとひかるの目の前にバットイマジンが姿を現した。
バットイマジン「桜井侑斗との遭遇、ご苦労だな。これで貴様の過去に飛び、電王を呼べる!」

ひかる「過去?電王?何の話?」
バットイマジン「貴様は知る必要は無い!用済みだ!」
侑斗「よせ!」
ひかる「侑斗さん?」
侑斗「安心しろ、ひかる。お前は俺が守る!デネブ、ひかるを安全なところへ。」
デネブ「分かった。さあ、こっちこっち!」
ひかる「あ、はい!」
そしてデネブがひかるを連れて逃げるのを見送った侑斗はゼロノスベルトを腰に装着した。
侑斗「ここで1枚消費するのはデカイが、貴様を過去に行かせはしない!」
バットイマジン「出たな、ゼロノス!」
侑斗「変身!」
『アルタイルフォーム!』

そして侑斗はゼロノスカードを使って仮面ライダーゼロノスアルタイルフォームに変身した。
ゼロノス「最初に言っておく!俺はかーなーり!強い!」
そう告げてゼロノスはゼロガッシャーソードモードを左手に持ち、ゆっくりと歩みを進めた。
バットイマジン「黙れ!貴様が強かろうが俺の攻撃は受け止めきれん!ハアッ!」
そして飛行攻撃を受け止めたゼロノスはバットイマジンに強烈な斬撃を繰り出すのだった。
ゼロノス「言ったはずだ。俺は強いとな!ハアッ!」
バットイマジン「舐めるな!ハアッ!」
そして今度は超音波による攻撃を放つもそれを交わしたゼロノスはバットイマジンに急接近すると共に再び強烈な斬撃を繰り出すのだった。
ゼロノス「言ったはずだ、お前の攻撃など俺には効かない!ハアッ!」
バットイマジン「グハッ!ならばこれはどうだ!」
そしてバットイマジンは格闘攻撃を繰り出すがそれを交わしたゼロノスは的確に斬撃をバットイマジンに繰り出すのだった。
ゼロノス「ハアッ!タアッ!」
バットイマジン「グハッ!」
ゼロノス「こいつで終わりだ!」
そう告げてゼロノスはゼロノスカードをゼロガッシャーに装填した。
『フルチャージ!』
ゼロノス「ハアッ!」
バットイマジン「グハーッ!」
ゼロノスの必殺技であるスプレンデッドエンドを食らったバットイマジンは爆発し、変身解除した侑斗の手からはゼロノスカードが消えた。
ひかる「あの?」
デネブ「ん?」
ひかる「侑斗さんって…」
デネブ「侑斗はね、時の運行を守りながらイマジンを倒す仮面ライダーゼロノスだよ。」
ひかる「仮面ライダーゼロノス…」
これが森田ひかると桜井侑斗の出会いである。

次回予告
侑斗とデネブが次に振り返るのは田村保乃との出会いだった。バットイマジンとの戦いでひかるに懐かれた侑斗はデネブと共にボディーガード業を開始した。そんな中、ひかるからの連絡を受けた侑斗は田村保乃を守るために次なるイマジン、カメレオンイマジンとの戦いに挑む事になるのだった。次回仮面ライダーゼロノス~サヨナラまでの日々~第2話「侑斗と保乃の出会い!」

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