仮面ライダーディケイド第1話「荒廃した世界Part1」
一つの世界が今…9つの世界に別れようとしている。そして、その9つの世界にはそれぞれ世界を守る仮面ライダーが存在している。では今新たに生まれた10番目の世界はどうか?そう…その10番目の世界は大ショッカーと呼ばれる組織によって荒廃した世界が作り出されていた。しかし、9つの世界に仮面ライダーがいるのなら…この世界にも10人目の仮面ライダーは存在する。9つの世界全てを旅して世界を破壊し、世界を繋ぐ破壊者のような仮面ライダーが…。
蜘蛛男「ほら!さっさと歩け!」
サボテグロン「お前ら人間は我ら大ショッカーが支配するのだ!」
大ショッカーの怪人である蜘蛛男とサボテグロンに連れられて歩く人々の中にいた森田ひかるは大ショッカーに支配されたこの世界で別れた幼なじみの事を思い返していた。
ひかる「〇〇…どこにいるん…」
そんなことを呟きながら歩くひかるに対して痺れを切らした蜘蛛男とサボテグロンはひかるの元に歩みよった。
蜘蛛男「何してる、早く歩け!」
サボテグロン「さもないとゾル大佐による処刑対象にするぞ!」
ひかる「そ…そんな!」
蜘蛛男とサボテグロンによる発言に絶望したひかるを見た他の人々はひかるを庇うように口々に叫んだ。
男性「あんまりだ!可哀想だろ!」
女性「疲れているのに…なんて事を!」
人々達「そうだそうだ!」
その人々の声を聞いたゾル大佐は鞭で地面を叩きながら叫んだ。
ゾル大佐「うるさいぞ、貴様ら!我ら大ショッカーに捕まっている身分で逆らうとは何様だ!全員処刑する!」
男性「ふざけるな!」
女性「この悪魔!」
ゾル大佐「黙れ!まずはさっきからチマチマ歩いているその女からだ!」
ひかる「嫌だ、やめて!」
男性「やめろ!」
女性「やめなさい!」
子供「助けて!仮面ライダー!」
ゾル大佐「ほざけ!仮面ライダーなどこの世界にはいないのだ!」
そしてゾル大佐はひかるに鞭を振り下ろそうとした次の瞬間、何処からか声が聞こえた。
?「悪いが…ひかるは返してもらうぞ!」
謎の声と共にオーロラカーテンが現れるとそこからサングラスをかけた青年が現れた。
ひかる「あれ…嘘…嘘だ…生きてたの…〇〇!」
〇〇「久しぶりだな、ひかる!」
そこに現れた人物こそひかるが探し求めていた幼なじみの門矢〇〇だった。
ゾル大佐「貴様、勝手に現れて生意気だ!なんなんだ、お前は!」
〇〇「俺か?俺は…通りすがりの仮面ライダーだ…」
『ディケイドライバー!』
〇〇「覚えておけ!変身!」
『カメンライド!』
『ディケイド!』
〇〇は腰にディケイドライバーを装着すると仮面ライダーディケイドに変身した。
ひかる「う、嘘…〇〇が仮面ライダー?」
子供「頑張れ、仮面ライダー!」
ディケイド「ありがとう!ひかる、ここは危ないから子供たちと下がってて!」
ひかる「うん!」
ゾル大佐「何が通りすがりの仮面ライダーだ!生意気なんだよ、行け!蜘蛛男、サボテグロン、カメバズーカ!」
蜘蛛男「覚悟しろ!ハアッ!」
ディケイドの目の前に現れた蜘蛛男はディケイドに対して蜘蛛の糸を放つがディケイドはかわした。
ディケイド「甘いな!ハッ!タアッ!」
蜘蛛男「グハッ!」
ディケイドは蜘蛛男に強烈なパンチと回し蹴りを繰り出して蜘蛛男を吹き飛ばした。
サボテグロン「情けないやつだ!次は俺の攻撃を受けろ!棘爆弾!」
サボテグロンはディケイドに照準を定めて棘爆弾を放つが、ディケイドはその攻撃もかわした。
ディケイド「危ねぇ…あんなの食らったらひとたまりもないな!なら…」
『アタックライド!スラッシュ!』
ディケイド「ハアッ!」
サボテグロン「ウワーッ!」
ディケイドはアタックライドスラッシュのカードを使ってライドブッカーソードモードを召喚すると強烈な斬撃でサボテグロンを地面に転がした。
カメバズーカ「情けないヤツらだ!次は俺が相手だ!ズーカー!」
カメバズーカはディケイドに対して背中の大砲から砲撃を放つがディケイドはその攻撃すらも地面を転がって回避すると立ち上がった。
ディケイド「なるほど…バズーカ砲か。効くかどうか分からないが…」
『アタックライド!ブラスト!』
ディケイド「ハアッ!」
ディケイドはアタックライドブラストを発動してライドブッカーブラストモードに変形させるとカメバズーカに対して無数の銃弾を放った。
カメバズーカ「ズーカー!」
そして壁に叩きつけられたカメバズーカを見て憤慨したゾル大佐は鞭をし鳴らせながら叫んだ。
ゾル大佐「しっかりしろ、貴様ら!相手はたった一人だぞ!」
ディケイド「その1人に苦戦するなんて…情けないな!だったらお前らの怪人にピッタリな相手で引導を渡してやる!」
そう告げてディケイドは1枚のカードをライドブッカーから取り出した。
『カメンライド!』
『1号!』
ディケイドは1号のカメンライドカードを使ってディケイド1号に変身した。
ディケイド1号「よし、こい!」
蜘蛛男「仮面ライダー1号…貴様!」
そして蜘蛛男は怒りに任せて走り出すとディケイド1号にパンチとキックを繰り出すが、ディケイド1号はその攻撃を受け止めたのだった。
ディケイド1号「ハアッ!タアッ!トオッ!」
ディケイド1号は蜘蛛男に対してパンチとキックを連続で繰り出して蜘蛛男を壁に叩きつけた。
蜘蛛男「グハッ!なめやがって!」
ディケイド1号「ライダーきりもみシュート!」
そして走り出した蜘蛛男を担いだディケイド1号をライダーきりもみシュートで宙に放り投げると1枚のカードをライドブッカーから取り出した。
ディケイド1号「こいつで終わりだ!」
『ファイナルアタックライド!イ・イ・イ・1号!』
ディケイド1号「ライダーキック!」
蜘蛛男「ウワーッ!」
ディケイド1号はライダーキックで蜘蛛男を倒すとディケイドの姿に戻った。
サボテグロン「今度は俺だ!」
ディケイド「だろうね…なら…お見せしよう!ライダー2号の力を!」
『カメンライド!』
『2号!』
ディケイド2号「よし、ライダー2号の力を見せてやる!」
ディケイドはカメンライド2号のカードを使ってディケイド2号に変身した。
サボテグロン「貴様!久々に見ると腹が立つ!棘爆弾!」
サボテグロンはディケイド2号に対して棘爆弾を放つが、それを回避したディケイド2号は急接近すると強烈なパンチとキックでサボテグロンを吹き飛ばした。
ディケイド2号「どうだ?俺のパンチとキックは。」
サボテグロン「ほざけ!貴様の攻撃は本物では無い!ハアッ!」
立ち上がったサボテグロンは再び棘爆弾を放つがディケイド2号は転がりながら回避して立ち上がると急接近した。
ディケイド2号「ライダーマッハパンチ!」
サボテグロン「グハッ!」
ディケイド2号「これで終わりだ!」
『ファイナルアタックライド!ニ・ニ・ニ・2号!』
ディケイド2号「ライダーキック!」
サボテグロン「グハッ!大ショッカー、バンザーイ!」
ディケイド2号はライダーキックでサボテグロンを倒すとディケイドの姿に戻った。
ゾル大佐「蜘蛛男とサボテグロンでもダメか」
カメバズーカ「ズーカー!次は俺だ!」
ディケイド「なら行くか。力と技の2つの力を受け継ぐ者を!」
『カメンライド!』
『V3!』
ディケイドはカメンライドV3のカードを使ってディケイドV3に変身した。
ディケイドV3「来るなら来い!」
カメバズーカ「ズーカー!V3、覚悟しろ!」
カメバズーカはディケイドV3に対して大砲を放ったが、ディケイドV3はその砲撃を回避した。
ディケイドV3「甘いな!ハアッ!タアッ!」
ディケイドV3はパンチと強烈なキックでカメバズーカを吹き飛ばした。
カメバズーカ「ズーカー!ふざけおって!」
カメバズーカは再び砲撃を放つが、それを回避したディケイドV3は強烈なパンチと回し蹴りでカメバズーカを吹き飛ばした。
ディケイドV3「さて…仕上げだ!」
そしてディケイドV3はライドブッカーから1枚のカードを取り出した。
『ファイナルアタックライド!ブ・ブ・ブ・V3!』
ディケイドV3「V3!反転キック!」
カメバズーカ「ズーカー!」
ディケイドV3はV3反転キックでカメバズーカを倒すと変身解除した。
〇〇「覚えたか?大ショッカー。俺の存在を!」
ゾル大佐「ああ、しっかりとな!次会った時は覚えておけよ、ディケイド!」
そう告げてゾル大佐はオーロラカーテンの中に姿を消した。
〇〇「ふぅ…。」
ひかる「〇〇君!生きてたんだね、良かった!」
〇〇「心配かけてごめんね。これからは俺も一緒にいるよ、ひかる。」
ひかる「うん、おかえり!〇〇君!」
〇〇「ただいま、ひかる!」
to be continued…