ガメラ~新章~後編
前回のあらすじ
物語は世紀末。1999年の燃え盛る京都でのイリスとの戦いに勝利したガメラ。その代償は失った片腕と満身創痍の身体。しかしイリスとガメラの衝突に反応して京都の夜空に100体のギャオスハイパーが飛来した。そして、そのギャオスハイパーを撃退するためにたった一人で立ち向かおうとするガメラに総理から命を受けた司令官は陸、海、空の自衛隊全勢力でガメラを援護することを決定した。一方その頃、北海道ではレギオン討伐の功績としてガメラへの恩返しを考えた結果、対怪獣兵器メカガメラの開発に成功した。東京ではギャオスとの戦いで長嶺真弓と行動を共にした米森良成と2人に協力した斎藤雅昭が過去の文献を見ていた。そこにはジャイガー、ジグラ、ギロン、バイラス、エスギャオス、キングレギオン、さらには青龍や白虎、朱雀と言った四聖獣の怪獣など様々な怪獣がいることが判明した。そんな中、太古の昔から宿命のライバルと運命づけられた破壊神ゴジラの存在に気づいた2人は京都に向かうのだった。
お知らせ 最後に今後の展開を予告編として出します。お楽しみに!
ガメラ「グゥゥゥ…グワァー!」
燃え盛る京都の街で空を見上げて咆哮をあげる地球の守護神、ガメラ。そんなガメラの姿を鳥類学者長嶺真弓、ガメラとかつては意識を繋げた少女草薙浅黄、ガメラへの復讐心からイリスを覚醒させ真実を知りガメラを信じることにした比良坂綾奈は見守っていた。
綾奈「ガメラ…」
真弓「大丈夫…ガメラは1人じゃないわ」
浅黄「うん。みんなが助けてくれる。」
そして綾奈を支えるように立つ真弓と浅黄の目の前に航空自衛隊のヘリが来た。
大迫「長嶺さん、浅黄ちゃん!早う乗りんしゃい!」
真弓「大迫さん!」
浅黄「なんでここに?」
大迫「ガメラが京都で戦っとるのに来ないわけにいかんばい。お嬢さんも乗りんしゃい!」
真弓と浅黄にとって顔見知りの人物である大迫力も京都に現れ、真弓と浅黄、綾奈を乗せてガメラを追いかけた。
大迫「しっかり掴まっとって下さいよ!」
そしてガメラの戦いを見守る大迫達のヘリの横を航空自衛隊の戦闘機が先生攻撃を仕掛けた。
隊員「撃てー!」
2機の戦闘機が五体のギャオスハイパーにミサイルを放つが、それを回避したギャオスハイパーの超音波メスをくらい爆散した。
ギャオスハイパー「ギャオー!」
そしてガメラをターゲットにしたギャオスハイパーは超音波メスを放つが左腕でそれを受け止めたガメラは口を開いた。
ガメラ「グワァー!!」
プラズマ火球を放ち、五体のギャオスハイパーを倒したガメラは飛行形態になり、ジェット噴射と共にギャオスハイパーの群れに突っ込んだ。
ギャオスハイパー「ギャオー」
ガメラ「グワァー!」
隊員「ガメラ、海中に…うわー!」
ギャオスハイパーの超音波メスを食らったガメラは2機いる潜水艦の一機に落下。潜水艦は爆発した。
司令官「ガメラの落下で潜水艦が沈没だと?やはり奴も人類の敵か!」
真弓「ガメラ!」
浅黄「ガメラ…」
綾奈「ガメラ…こんな時にイリスが…」
大迫「お嬢さん…そんなやつを呼んだらダメだ。」
綾奈「でも…」
ガメラの危機に砕け散ったイリスが再生したらという望みを願いに託そうとした綾奈を大迫は諭した。そんな中、ガメラを狙うギャオスハイパー5体が迫る矢先、戦車が大砲を放った。
隊員「総員、うてー!」
ギャオスハイパー「ギャオー!」
ギャオスハイパー5体は10機用意した戦車のうち2機を超音波メスを放って破壊した。
ガメラ「グワァー!」
そしてガメラに向かってきた5体のギャオスハイパーに対してガメラは再びプラズマ火球を放ち、倒した。残り90体。
真弓「まだあんなにも…」
浅黄「来た!」
綾奈「キャー!」
大迫「急速展開ばい!」
10体ものギャオスハイパーが真弓達の乗るヘリに迫るが急速展開で回避するとギャオスハイパーは超音波メスを一斉に放ち、戦車と戦闘機が撃破された。
ガメラ「グワァー!」
そして振り向いたガメラは飛行形態でジェット噴射と共にギャオスハイパーに突っ込んで行き、五体を一気に地上に落下させながらプラズマ火球で撃破してガメラは地上に着陸すると残りの五体が急降下でガメラに急接近するがエルボークローで2体を撃破すると空を見上げた。
ガメラ「グワァー!」
そしてギャオスハイパーが超音波メスを放つ前にプラズマ火球を放ち、3体のギャオスハイパーを倒した。残り80体。
大迫「まだあんなにおるんか、ガメラだけで何とかなるとは思えんばい!」
そう叫んだ大迫たちが乗る護衛用の偵察機を囲むように10体のギャオスハイパーが現れた。
真弓「う、嘘でしょ!」
綾奈「助けて…ガメラ…」
浅黄「ガメラ!」
そして浅黄と綾奈の声に反応したかのように振り向いたガメラはジェット噴射と共に飛行形態になるとエルボークローで一気に5体のギャオスハイパーを切り裂くと残り5体のギャオスハイパーの背後に回るとエルボークローで切り裂いて倒した。残り70体。
司令官「陸、海、空の戦力はどうなっている?」
隊員「司令官!陸、海、空…全戦力がギャオスハイパーによって壊滅させられました!」
司令官「なんだと!」
陸、海、空の自衛隊全戦力がギャオスハイパーの超音波メスを受けて一斉に壊滅した事を知った司令官はとある作戦の実行を宣言した。
司令官「こうなったらガメラとギャオス、いっせいに壊滅させるための破壊兵器を使う!準備しろ!」
隊員「ハッ!」
そんな危険な計画を実行しようとする司令官の目の前に北海道から坂東陸将がやって来た。
坂東「待ってください!」
司令官「誰だ、あんた!」
坂東「北海道でガメラとともに戦った坂東陸将です!我々もギャオスと戦うためにメカガメラの開発に成功しました!戦闘に導入すれば…」
司令官「申し訳ないが…そんなくだらない計画に協力する暇はない!さっさとギャオス諸共ガメラを殺せ!」
憤りを隠せない司令官の元に今度は米森良成と斎藤雅昭がやって来た。
米森「ちょっと待った!今、ガメラを殺したらもっと厄介な事になるぞ!」
司令官「今度は誰だ?」
斎藤「米森さん、勝手に話を…失礼します…」
司令官「斎藤さん…なんの用です?」
斎藤「実は…ガメラを殺すと生態系に異変が起きて様々な怪獣が目を覚ますでしょうし…仮にギャオスを倒してもさらなる怪獣が現れます…。つまり…ガメラよりもギャオスを殺すことを優先すればガメラは地球の守護神として立ち上がります!」
司令官「どいつもこいつもうるさいんだよ!ガメラもギャオスもこの国に必要ない!目障りだ!」
そして怒りに身を任せて破壊兵器を起動させようとした矢先、隊員から声がかけられた。
隊員「し、司令官!」
司令官「今度はなんだ!」
隊員「京都駅からガメラとギャオスに向かって急接近する熱源反応を確認!」
司令官「何?今度はどこのどいつだ!」
隊員「反応の正体は…イリスです!」
司令官「な、なんだと!」
司令官達が驚く中、ガメラもまた異変に気付いていた。
ガメラ「グワァー!」
再びガメラを狙うように旋回するギャオスハイパーに対してガメラはプラズマ火球を連続で発射して一斉にギャオスハイパーを倒した。残り60体。
ギャオスハイパー「ギャオー!」
ガメラ「グゥゥ…」
ギャオスハイパーの超音波メスを足元にくらい、怯んだガメラは片膝を着いた。
真弓「嘘…」
浅黄「立って、ガメラ!」
綾奈「ガメラ!」
大迫「ガメラ!」
真弓達の呼び掛けに反応するかのようにガメラが立ち上がろうとした次の瞬間、謎の物体が急接近するとガメラの前に現れた。それは真弓達が驚くべき存在だった。
ガメラ「グゥゥ…」
真弓「嘘…」
浅黄「え?」
綾奈「イ、イリス!」
イリス「フォウオーウゥ」
そこにはまるで比良坂綾奈の願いに応えるかのように邪神イリスが復活を果たした。
ギャオスハイパー「ギャオー!」
ギャオスハイパーは一斉にイリスに対して超音波メスを放つがそれに反応したイリスは鞭で超音波メスを叩き落とした。
イリス「フォウオーウゥ」
そして鞭を伸ばしたイリスは鞭による連続斬撃でギャオスハイパーを叩き落とした。残り50体。
綾奈「行け、イリス!」
綾奈の声に反応したイリスは頷くと触手から無数の偽ウルティメイトプラズマことオーバーブースト・プラズマを放ち、ギャオスハイパーを一斉に倒した。残り40体。
ガメラ「グワァー!」
イリス「フォウオーウゥ」
真弓「な、何?」
浅黄「ガメラと…」
綾奈「イリスが共鳴した?」
大迫「なら…味方ってことですかい?」
浅黄「多分。」
そんな4人の会話を他所にイリスはガメラの真横に立つとオーバーブースト・プラズマの発射体勢に入った。
真弓「ち、ちょっと!」
大迫「やっぱりダメばい!」
しかしイリスが放ったオーバーブースト・プラズマはガメラの失った右腕に当たるとガメラはその一撃を右腕に纏わせた。
真弓「あ、あれは!」
綾奈「イリスを倒した技!」
ガメラ「グゥゥ」
そしてガメラはイリスに頷くとバニシングフィストを地面に叩きつけると向かってきたギャオスハイパーの群れの真下で大爆発するとそこから炎が現れ、ギャオスハイパーを焼き尽くした。残り30体。
ガメラ「グゥゥ」
そしてガメラの失われた右腕にイリスが触手を突き刺してエネルギーを与えるとそこから奇跡のようにガメラの右腕が再生した。そしてガメラは空にいる30体ものギャオスハイパーを見上げるとマナを体内に集め始めた。
大迫「ま、まさか!」
真弓「何?」
浅黄「今度はレギオンを倒したあの技を使う気?」
レギオンをかつて倒した最強最大の必殺技、ウルティメイトプラズマを放つ準備が出来たガメラは腹部にエネルギーを充電すると真弓達を守るようにイリスは触手でヘリを包んだ。
綾奈「イリス、見えない!」
ギャオスハイパー「ギャオー!」
ガメラ「グワァー!!」
そして30体のギャオスハイパーが一斉にガメラに向かおうとした矢先、ガメラは腹部からウルティメイトプラズマを放ち、大爆発を巻き起こしてギャオスハイパーを全滅させた。
真弓「勝った…」
浅黄「ガメラが…」
綾奈「ありがとう…イリス!」
大迫「さすがはガメラばい。」
イリスの触手が離れた先では方向をあげるガメラがいた。そしてそれを見た4人は勝利に喜んだのも束の間、今度は空から青龍に似た怪獣と朱雀に似た怪獣、陸からは白虎に似た怪獣、さらにジャイガーやギロン、バイラス、ジグラ、バルゴン、エスギャオス、キングレギオンがガメラとイリスを取り囲むと2匹は方向を上げた。
~完~
長峰真弓 中山忍
草薙浅黄 藤谷文子
比良坂綾奈 前田愛
大迫力 螢雪次朗
米森良成 伊原剛志(特別出演)
斎藤雅昭 本田博太郎(特別出演)
坂東陸将 辻萬長(特別出演)
緒方司令官 津川雅彦
製作・構成 ライデン
ガメラ「グワァー!!」
特報!あなたは覚えているだろうか?2004年…南極で目を覚ましたゴジラが轟天号とともに世界中に現れた怪獣、ラスボスであるモンスターXことカイザーギドラを倒しX星人の野望を阻止したオペレーションファイナルウォーズを。あれから5年。轟天号とジェットジャガーが見守る中、南極で眠るゴジラを狙い再びX星人が動き出し、それを阻止するためにジェットジャガー、轟天号、新人隊員が任命され再起動した三式機龍が戦う中、X星人からの刺客であるガイガンの攻撃により5年ぶりに破壊神が目覚める!日本全土を駆け巡るゴジラと怪獣軍団の戦いが再び幕を開ける!ゴジラ~オペレーションGウォーズ~ガイガンクライシス、製作決定!
そしてガメラと謎の力で再生した邪神イリス。この最強タッグの再会は新たな戦いの序章に過ぎなかった。謎の青龍に似た怪獣の命により動き出したバラゴンはガメラ討伐のために京都の街を氷漬けにしようとしていた。そしてそんな計画を阻止するためにガメラは再び守護神として立ち上がるのだった。一方、イリスは比良坂綾奈を狙い現れたマザーレギオンやレギオンを阻止するため、綾奈を守るために戦いを挑むことになるのだった。一方北海道では坂東陸将が指示したことでメンテナンスを終えたメカガメラもガメラを助けるために動き出す事になるのだった。ガメラシリーズ最新作、新時代の戦いを見逃すな!ガメラ4~バラゴン京都凍結作戦~、製作決定!