サブレンジャークロニクルEPISODE1全ての始まり第1話「サブレンジャーの仲間を集めるためにドギー・クルーガーの旅が始まる!」
ドギー「フーッ。デカベースを離れてはや数日。最近になってはアリエナイザーが現れる頻度も少なくなってきたからスワンに休暇を貰って旅に来たが1人で何かをするのも悪くないな。」
デカマスターことドギー・クルーガーは最近アリエナイザーが出現しないことやデカレンジャー達を休ませているために自身も休暇を使って一人旅にきていた。しかし、そんなドギーの元に白鳥スワンから連絡が入るのだった。
ドギー「ん?スワンから連絡か。もしもし、どうした?スワン。」
スワン「もしもしじゃないわよ。一体どこにいるのよ、ドギー。」
ドギー「どこって旅に出ると話しただろ。聞いてなかったのか?スワン。」
スワン「そうじゃなくてどこかに着いたら連絡ちょうだいって言ったでしょ?」
ドギー「そうだったか?」
スワン「そうよ。そうしたら分かったって言ったのはドギーの方よ?」
ドギー「ハハハ。それは悪かったな!だが、今の所何処かの街に辿り着いたとかそういう訳ではないんだよ。」
スワン「そうなの?じゃあきちんと街に着いたら連絡ちょうだいね。」
ドギー「ああ、分かったよ。じゃあまたな。」
スワン「ええ、また。」
そしてスワンとの連絡を終えたドギーはまたゆっくりと歩みを進めるのだった。
?『人間、あいつは誰だ?』
?「さあな。どこかで会った気はするが。」
?「ドギー?テツは彼がここにいないことを知ってるのか?」
?「何故俺はここにいる?俺はあの時タツヤを助けて死んだはずなんだがな…」
?「ここはどこだ?ガオレンジャーとも連絡取れないし。」
?「兄者!兄者、何処にいるんだ?あの犬に聞けば兄者の場所が分かるかもしれない。」
物陰や様々な場所からドギーを見つめていた人物達。一体この人物達は一体誰でどこから現れ何者なのか?その真実は後に明かされる事になるだろう。そんな中、ドギーを襲撃するために謎の人物が背後から迫っていたのだった。
?「動くなよ、ドギー・クルーガー。」
ドギー「誰だ、貴様は。まさかアブレラの手先か。」
?「エージェント・アブレラか。俺はそいつとそいつの部下を手中に納めている。お前も降参すれば仲間にしてやるぞ!」
ドギー「なるほどな。だが、お前らの手先になるつもりはない!」
そう告げると謎の剣をドギーに向けていた人物の腕を取ると共に前方に思い切り投げ飛ばすのだった。
?「グハッ!」
ドギー「何度も聞くが貴様は誰だ。事と次第によっては貴様を逮捕する!」
?「やれるものならやってみろ。やれるものならな!」
そう叫んだ男は懐から謎のアイテムを取り出すと謎の剣に装填したのだった。
?「ガイソーチェンジ」
そして謎の男は鎧を身に纏い、ガイソーグへと姿を変えたのだった。
ドギー「ウルザード?いや、違うな。だったらお前は俺が倒す!」
そう叫んだドギーは懐からマスターライセンスを取り出したのだった。
ドギー「エマージェンシー!デカマスター!フェイスオン!」
デカマスター「百鬼夜行をぶった斬る!地獄の番犬!デカマスター!」
ガイソーグ「さあ、俺を楽しませろ。デカマスター!」
そしてガイソーケンを手にして襲いかかって来たガイソーグの攻撃をかわしたデカマスターは脇差からディーソードベガを抜くのだった。
デカマスター「ディーソード・ベガ!ハアッ!」
そしてディーソード・ベガによる連続斬撃を食らったもののなんとか踏ん張ったガイソーグはガイソーケンで目にも止まらぬ斬撃を放つのだった。
ガイソーグ「ハアッ!どうだ、これが私の真の力だ!」
デカマスター「なめるなよ!俺だって伊達にこの剣で世界を守ってきたわけじゃない!ハアッ!」
再びディーソード・ベガによる斬撃でガイソーグを吹き飛ばすことに成功したデカマスターだったが、ガイソーグが放つ強烈な必殺技に驚くことになるのだった。
デカマスター「どうだ、参ったか?」
ガイソーグ「ハア、ハア。中々やるな。だがこいつはどうだ!鎧装斬!」
デカマスター「ウワーッ!」
一瞬の隙を着いてガイソーケンに装填されたガイソウルをもう一度噛ませる事で放つ強烈な一撃を受けたデカマスターは吹き飛ばされたのだった。
ガイソーグ「どうした?デカマスター!」
デカマスター「なら、お前にはとっておきの必殺技を食らわせてやる!銀河一刀流奥義、ベガインパルス!」
ガイソーグ「グハッ!さ、さすがは歴戦の猛者と言ったところか。だが、これで終わると思うなよ!くらえ、エンシェントブレイクエッジ!」
ベガインパルスを食らって吹き飛ばされたガイソーグだったがガイソーケンから放たれる紫の交差斬撃であるエンシェントブレイクエッジをなんとか耐え抜いたデカマスターは次なる一手を打とうとしていた。
ガイソーグ「何?俺の渾身のエンシェントブレイクエッジを受け止めただと?」
デカマスター「これがお前の渾身の力だと?笑わせるな!言っておくが俺の銀河一刀流はそんなに甘くないんだよ!」
ガイソーグ「な、なんだと!」
デカマスター「こいつでデリートだ!ベガスラッシュ!」
ディーソード・ベガを脇に構えて滑るように突進し、すれ違いざまに切り裂く必殺技であるベガスラッシュをくらったガイソーグは片膝をつくものの不敵に笑うのだった。
ガイソーグ「ハハハ、ハーハッハッハ!」
デカマスター「何がおかしいんだ!」
ガイソーグ「お前とは良いライバルになれそうだ。また会おう、デカマスター!」
そう言い残すとガイソーグは姿を消し、デカマスターも変身を解除した。
ドギー「ガイソーグか。スワンに調べさせてみるか。」
そんなことを呟いて再び歩き出したドギーを物陰から見ていた人物もまた動き出そうとしていたのだった。
?『どうした?人間。』
?「いや、俺達も行くぞ。トップゲイラー。」