仮面ライダーファイズ~パラダイス・ネクスト~第1話「帰ってきた男と新たなファイズ伝説の始まり!」
ライオトルーパー「いたぞ、ファイズだ!捕らえろ!」
とある街。そこに現れたライオトルーパー部隊が仮面ライダーファイズの姿を捉えた。そしてファイズを捕らえるためにライオトルーパー部隊はファイズに向かって走り出した。
ファイズ「お前ら、しつこいんだよ!」
そしてファイズはファイズアクセルからミッションメモリーを取りだし、ファイズフォンに装着してアクセルフォームになった。
『Complete』
ファイズ「お前らに構ってる暇はねぇんだよ!」
『StartUp』
ファイズ「ハアッ!タアッ!」
『3…2…1…TimeOut』
『Reformation…』
ライオトルーパー「ウワーッ!」
そしてファイズエッジを使い10秒間で高速移動しながら6体のライオトルーパー部隊を倒したのだった。
ファイズ「真理…啓太郎…」
真理「巧?」
啓太郎「え?どうしたの、真理ちゃん…」
真理「あ、ごめん。啓太郎、なんか巧の声がした気がして…」
啓太郎「たっくん?まさか…でも、たっくんも酷いよね…急にいなくなってもう1年が経つんだもんね。」
菊池クリーニング店で暮らしている巧の仲間である園田真理と菊池啓太郎は1年前に忽然と姿を消した仮面ライダーファイズこと乾巧の帰りを待っていた。
真理「うん。いきなり旅に出るなんて言い出してさ…連絡もするなって…オルフェノクなんて襲うわけないのにファイズギアまで持ってさ。」
啓太郎「ねぇ、真理ちゃん。たっくんの事でなんか知ってることあるんじゃない?あの日、何があったの?」
真理「啓太郎…ううん、なんでもない。」
啓太郎「嘘つかないでよ!あの日以来真理ちゃん笑わなくなったじゃない!」
そんな啓太郎の声に反応してリビングに同居人である3人が入ってきた。
海堂「うるせぇんだよ、啓太郎!ちゅーかよ、乾だったらよ、どっかで道草してふらっと帰ってくるだろ?」
結花「啓太郎さん…元気出してください…乾さんはきっと帰ってきますから…」
啓太郎「結花さん…」
草加「啓太郎君も真理もしっかりしてくれないかな。乾君の事なら僕もしっかり探してるんだからさ。」
真理「草加君…そうだよね。」
啓太郎「草加さん…」
しかし真理の心の中には違和感があった。海堂直也はスネークオルフェノクとしてこの世界に生き残ったが前の戦いで長田結花はクレインオルフェノクとして命を落とし、草加雅人は仮面ライダーカイザとして共に戦いながら突如として安否不明になり、18年たった今になってふらっと菊池クリーニング店に帰ってきた。そして巧は結花と草加が現れたタイミングで姿を消した。しかし、真理は気付いていた。巧の手から砂が落ちて刻一刻と灰化が始まっていたことを。
真理「巧、どこにいるの?」
真理が巧の身を案じていたその頃、とある街では2人の女性が散策していた。
ひかる「ゆみちゃん、見て!あのネックレス可愛い!」
有美子「そうやね。あ!ひかるちゃん、あっちにも可愛いのあったけん。見に行こ?」
ひかる「うん!」
森田ひかると関有美子。櫻坂46のメンバーとして活躍している2人は、たまたま一緒の休みとなり買い物に出かけていた。しかし、その楽しい時間も束の間、目の前にクロコダイルオルフェノクが現れた。
クロコダイルオルフェノク「ウオーッ!」
ひかる「な、何?」
有美子「怪物?ひかるちゃん、逃げよう!」
ひかる「うん!」
そう告げて逃げるひかると有美子に対して両腕についたバックラーから繰り出した一撃が壁を破壊し、2人を追い詰めた。
有美子「キャーッ!」
ひかる「ゆ、ゆみちゃん!」
クロコダイルオルフェノク「ウオーッ!」
ひかる「だ、誰か…誰か助けてよ!」
そんなひかるの叫びに応えるかのように1台のバイク、オートバジンに乗った男が轟音とともに現れ、クロコダイルオルフェノクを吹き飛ばした。
クロコダイルオルフェノク「グウーッ!」
?「何とか間に合ったみたいだな。ったく…こんな所で油を売ってる場合じゃないのによ。」
ひかる「あ、貴方は?」
巧「俺は乾巧。そうか…木場と澤田のやつ、俺の前に現れたと思ったら…そういう事か。」
ひかる「あ、あの…」
巧「あんた、名前は?」
ひかる「私は森田ひかる。この子は関有美子ちゃんです。」
有美子「こ、こんにちは…」
巧「なあ、ひかる。この世界を変えたくないか。オルフェノクまみれになった腐った世界を。」
ひかる「か、変えれるなら変えたいです!」
巧「だったらこいつを持っていけ!」
そう告げて巧はひかるにネオファイズギアを託した。
ひかる「こ、これは?」
巧「この世界を救う希望…だとさ。俺の昔からの知り合いに託された。ここは俺が何とかする!だから2人は先にいけ!」
ひかる「また…会えますよね?」
巧「ああ。俺が生きてたらな…早く行け!」
ひかる「はい、ゆみちゃん行こ?」
有美子「う、うん!」
そしてひかると有美子を逃がした巧はクロコダイルオルフェノクの目の前に立ち塞がった。
巧「草加が帰ってきたのも…長田結花や澤田、木場が復活したのもなにか理由がある。だがな…お前らだけは…俺が許さねぇ!」
『5』
『5』
『5』
『Standingby』
巧「変身!」
『Complete』
ファイズ「来い!」
クロコダイルオルフェノク「ウオーッ!」
そしてクロコダイルオルフェノクが走り出したタイミングでファイズも走り出し、お互いにパンチを繰り出すがクロコダイルオルフェノクのバックラーの一撃にファイズは吹き飛ばされた。
ファイズ「はあ、はあ、くそっ…こいつ!」
クロコダイルオルフェノク「ウオーッ!」
ファイズの手からは砂が落ちてきたがその手を握りしめてクロコダイルオルフェノクに打撃を与えた。
クロコダイル「ウウッ…」
ファイズ「忘れたか?お前は前に倒されてんだよ!ハアッ!タアッ!」
そしてクロコダイルオルフェノクのバックラーによる攻撃を交わしながらファイズは的確にクロコダイルオルフェノクにダメージを与えていった。
クロコダイルオルフェノク「ウオーッ!」
ファイズ「ハアッ!」
そして再び襲いかかるバックラーによる強烈な一撃を交わしながらファイズはクロコダイルオルフェノクを蹴りで吹き飛ばした。
ファイズ「そろそろ終わりにしてやる!」
『Ready』
そしてファイズはファイズポインターを足に装着した。
『エクシードチャージ!』
ファイズ「タアッ!」
そしてクロコダイルオルフェノクに対してクリムゾンスマッシュを放ったもののバックラーで受け止めたクロコダイルオルフェノクは勢いそのままファイズを吹き飛ばし、変身解除した。
クロコダイルオルフェノク「ウオーッ!」
巧「な、なんだと!」
そしてクロコダイルオルフェノクは巧に向かってきた矢先、一人の女性が巧の前に立ち塞がった。
由依「ひかるちゃんを助けてくれてありがとう、乾巧さん。」
巧「あ、あんたは?」
由依「あなたの味方、必ずあなたを私達が助ける!」
次回予告
巧「俺を助けるだと?」
由依「そう、この日のために私達は新たなギアを開発した。それがベータギア!」
草加「なんの用かな?木場勇治!」
木場「カイザのパワーアップについて君に話があるんだ…」
次回仮面ライダーファイズ~パラダイス・ネクスト~第2話「新たなるライダー、その名は仮面ライダーベータ!」