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たとえ我が身を闇に染めても君を守る後編

前回のあらすじ仮面ライダーカリバーこと上條○○は、高校生の同級生である森田ひかるが仮面ライダーファルシオンことバハトの凶刃の前に命を落とす最悪の夢を見続けていた。そしてその夢の結末を変えるために○○は自身の父親である仮面ライダーセイバーこと上條大地と先代仮面ライダーカリバーこと富加宮隼人に剣を学んでいた。しかし、大地はメギド討伐に奔走し隼人は忽然とこの世界から姿を消した。そしてその2人の代わりに○○の面倒を見つつ共に屋敷で過ごし、立派な闇の剣士に育て上げたマスターロゴスに剣士としてひかると会うように言われたが○○は拒否した。そんな中、街にはゴーレムメギドが姿を現しマスターロゴスの計らいでブックゲートを開いてもらい、メギド討伐に向かうのだった。そこで数年ぶりに再会したひかるの前で○○は謎の剣士として接してなんとかひかるを逃がすことに成功した。そしてカリバーとしてゴーレムメギドとハクチョウメギドを倒した○○はマスターロゴスと共にひかるが逃げた広場に向かう不死鳥を見ていた。そしてマスターロゴスの言葉からこの日が夢で見ていた運命の日である事を理解したのだった。そしてジャアクドラゴンワンダーに乗り急いで広場に降りたったカリバーはひかるを庇うように目の前に立ち、バハトと相対したのだった。

バハト「お前が俺を倒すって言うのか?ハッ、笑わせるな!」


カリバー「必ずお前を倒して俺の夢の結末を変える!その為だけに俺は闇に身を染めたんだ!」

ひかる「え?あなた、一体誰なの?」

カリバー「森田さん、俺の後ろに下がってて。」
ひかる「でも…」
カリバー「良いから早く!」
ひかる「わかった!」 
目の前の出来事に全く対応出来ていないひかるを説得してなんとか背後に隠すことにしたカリバーはバハトから一切視線を外さなかった。
バハト「ハハハ!不死身の剣士の実力、見せてやる!」
そう叫んだバハトは懐から覇剣ブレードライバーを取り出し、腰に装着したのだった。
『エターナルフェニックス!かってから伝わる不死鳥の伝説が今、現実となる…』


『抜刀…!』
バハト「変身!」
『エターナルフェニックス!虚無!漆黒の剣が、無に帰す!』

ファルシオン「だったらお望み通り遊んでやるぜ!」
カリバー「来るか!」
そしてカリバーに向けて振りかざした無銘剣虚無をなんとか闇黒剣月闇で防いだカリバーだったがその勢いに押し負けて強烈な一撃を食らってしまうのだった。
ファルシオン「ハハハ、どうした!こんなものか?お前の俺を倒したいという思いは!ハアッ!」
カリバー「ふざけるな!お前を倒したいという思いを踏みにじらせるか!ハアッ!」
そして闇黒剣月闇から生まれた闇のエネルギー波をファルシオンに放つと大爆発を巻き起こした。
カリバー「や、やったか?」
ファルシオン「やーらーれーたー…なんてな!ハアッ!」
しかしやられたフリをしたファルシオンによる不死鳥のエネルギー波を至近距離で食らったカリバーはヒカルの目の前から広場の中央付近まで吹き飛ばされたのだった。
カリバー「ハア、ハア。クソっ!なめやがって!」
ファルシオン「どうした?もう終わりか?」
カリバー「ふ、ふざけるな!ここからが本番だ!一気に決めてやる!」
そう叫んだカリバーは闇黒剣月闇にジャアクドラゴンワンダーライドブックを2回リードしたのだった。
『必殺リード!ジャアクドラゴン!月闇必殺撃!習得二閃!』
カリバー「これで終わりだ!ハアッ!」
カリバーはファルシオンに向けて紫色のドラゴンのようなエネルギーを発射したがファルシオンはそれを叩き落としたのだった。
ファルシオン「お次は俺の番だ!」
そう叫んで覇剣ブレードライバーに無銘剣虚無を戻し、トリガーを1回引いてから抜刀したのだった。
『必殺黙読!』
『抜刀…不死鳥無双斬り!』
ファルシオン「これで終わりだ!ハアッ!」
そしてファルシオンは不死鳥を模した強烈な斬撃をカリバーに向けて放つのだった。
カリバー「ウワーッ!」
ファルシオン「お前の大事な女、がら空きだな!ハーハッハッハ!」
ひかる「ひぃ!?」
カリバー「ま、まずい!」
そして今度はひかるに攻撃を仕掛けようとしたファルシオンがエターナルフェニックスワンダーライドブックを無銘剣虚無にリードしたのだった。
『永遠の不死鳥!無限一突!』
ファルシオン「これで幕引きだ!ハアッ!」
ひかる「キャー!!」
カリバー「森田さん、やめろー!!」
不死鳥を模した十字の斬撃をひかるに向けて放ったファルシオンに対して怒りを浮かべながら全速力でひかるの元に戻ると代わりに十字の斬撃を受けたカリバーは変身を解除して倒れ込むのだった。
○○「も、森田さん…間に合って…よかった…」
ひかる「え?○○君?さっきの剣士って○○くんだったの?ねぇ?しっかりしてよ!こんな再会、嫌だよ!目を開けてよ!」
意識を失った○○を抱えながら必死に名前を呼ぶひかるの目の前にファルシオンが現れた。
ひかる「やめて!もう勝負は着いたでしょ!」
ファルシオン「まだだ。お前ら2人とも消したら決着と言うんだよ!」
そう叫んだファルシオンが無銘剣虚無を振りおろそうとした時、目の前にマスターロゴスが立ち塞がった。
ファルシオン「お前、この時代のマスターロゴスか!」
マスターロゴス「全くとてつもなく無礼な剣士がいるとは聞いていましたが…貴方でしたか。」
ファルシオン「無礼な剣士か…たとえそんなふうに言われていたとしても不思議では無いかもな。この全ての事件を引き起こしたのはこの俺だからな!それで、マスターロゴスが何の用だ?」

マスターロゴス「だったら…今回はこのブックを見せますので引いていただけますか?私としてもこの力はあまり使いたくないので。」
そう告げたマスターロゴスは懐からワンダーライドブックを取り出したのだった。

ファルシオン「なんだ、そのワンダーライドブックは!」
マスターロゴス「何度も言わせないでください。私はこの本を起動したくないと言ってるんですよ。理解したらとっとと失せろ!」
今まで出したことの無いオーラにひかるだけでなくファルシオンも恐怖を抱くのだった。
ファルシオン「分かった。今回だけは引いてやる!」
そう叫んで逃げ出したファルシオンを見送ったマスターロゴスは振り返るとひかるの目の前にしゃがみこむとゆっくりと尋ねたのだった。
マスターロゴス「あなたが森田ひかるさんですね?」
ひかる「は、はい!」
マスターロゴス「フフフ。そう怖がらないで。私についてきてください。○○の治療をするためにあなたにとっても安全な場所に行きましょう。」
ひかる「はい!」
そしてひかるは○○を抱えたままマスターロゴスが開いたブックゲートをくぐって2人が住む屋敷にやって来たのだった。
○○「ん?ここは?」
マスターロゴス「起きましたか?では…あとは若いもの同士でごゆっくり。」
そう告げるとニコニコしながらマスターロゴスは部屋から出ていくのだった。
○○「若いもの同士ってなんだよ…ってえ?森田さん?」
マスターロゴスの謎の言葉にツッコミを入れた○○は誰かに手を掴まれていたのに気づいてその方向を見るとひかるが手をギュッと握っていたのだった。
ひかる「あ…○○君、目が覚めたんだね…」
○○「あ、うん。お陰様で。」
ひかる「○○君って剣士だったんだね?本当に。」
○○「うん。」 
ひかる「教えてくれない?なんで○○君が剣士になったのかを。」
○○「分かった。」
そして○○は闇の剣士を受け継ぐことになった理由をひかるに明かすのだった。
○○「俺の父さんも俺に剣を教えてくれた師匠も元々はソードオブロゴス所属の剣士だったんだ。」
ひかる「ソードオブロゴスって?」
○○「森田さんがいた世界とは別の世界を人知れず守り抜く組織、それがソードオブロゴス。そこでは父さんは炎の剣士、師匠は闇の剣士として活動していたんだ。」
ひかる「うん。」
○○「でもある日、あの剣士…バハトがこの世界に復活したんだ。それと同時にバハトはメギドを復活させて人々を襲わせ始めたんだ。」
ひかる「そんな…」
○○「でも俺の父さんと師匠は剣士としてメギドを討伐し始めたんだ。それでも2人のおかげでメギドの数は数体にまで減ったんだ。でもその矢先、俺の師匠は忽然と姿を消したんだ。この闇黒剣月闇を残してね。」
ひかる「じゃあ…その師匠って…」
○○「ああ、今も行方不明さ。生きてるのか死んでるのかも分からないけどね。それで俺がこの剣を手にしてから変わった夢を見るようになったんだ。」
ひかる「夢?」
○○「ああ。それが今日この日だったとはね。」
ひかる「どういう意味?」
○○「俺が見た夢は森田さんが俺の目の前でバハトの無銘剣虚無に斬られてしまうという夢だったんだ。」
ひかる「え?本当に?」
○○「ああ。だから俺はこの夢の結末をなんとか変えてハッピーエンドに変えたかったんだ。だがこれでどうやら夢も現実もハッピーエンドになったんだからな。森田さんを身を呈して守れたからね!」
ひかる「○○君…///」
そんな事を言いながら頭を撫でた○○にひかるは照れてしまうのだった。しかし、そんな楽しい時間は一瞬で終わりを告げたのだった。まるでその平穏な時間を切り裂くかのようにマスターロゴスが扉を開いて現れたのだった。
マスターロゴス「大変です、○○!バハトが街で暴れています!あなたを呼び出すようにと。」
○○「分かった。俺も現場に向かう!だからマスター、ゲートを開けてくれ!」
マスターロゴス「しかし…」
ひかる「無茶だよ!○○君、まだ病み上がりなんだよ!」
○○「大丈夫だよ、無茶はしない。ただあいつを倒すことがこの世界を守る絶対条件だから。」
ひかる「じゃあ、約束して!必ず帰ってくるって!」
○○「ああ、約束するよ。必ずあいつを倒して帰ってくるよ。」
そして指切りを交わして部屋から出た○○を待ち受けていたマスターロゴスは闇黒剣月闇を○○に渡してブックゲートを開くのだった。
『ゲート、オープン!』
○○「マスター、森田さんを頼む。」
マスターロゴス「お任せ下さい。お気を付けて。」
○○「ああ、行ってくる!」
そして傷だらけになりながらも○○はゲートをくぐって行ったのだった。その矢先、マスターロゴスのポケットが眩い光を放つのだった。
マスターロゴス「ん?この白いワンダーライドブックはもしかして…フフ、ハハハ!これは奇跡が起きそうですね!彼女に託してみましょうか!カリバーが覚醒するのかどうかを!」
そう呟くと○○の部屋にマスターロゴスは向かうのだった。ひかるが○○の力になると信じて。
○○「待たせたな、バハト!さあ、決着をつけようか!」
バハト「ハハハ。やっと現れたか!闇の剣士!ボロボロだが俺は他のやつみたいに情けはかけないぞ!」
○○「ハッ!当たり前だ!」
そしてお互いに向き合ったバハトと○○はエターナルフェニックスワンダーライドブックとジャアクドラゴンワンダーライドブックを起動したのだった。
『エターナルフェニックス!かってから伝わる不死鳥の伝説が今、現実となる…』

『抜刀…!』
バハト「変身!」
『エターナルフェニックス!虚無!漆黒の剣が、無に帰す!』

『ジャアクドラゴン!かつて、世界を包み込んだ暗闇を生んだのはたった1体の神獣だった…』

『ジャアクリード!』
○○「変身!」
『闇黒剣月闇!GetgounderconquerthanGetkeen.(月光!暗黒!斬撃!)』
『ジャアクドラゴン!』
『月闇翻訳!光を奪いし漆黒の剣が、冷酷無情に暗黒竜を支配する!』

ファルシオン「行くぞ!」
カリバー「お前はここで倒す!」
そして前の戦い同様無銘剣虚無と闇黒剣月闇の鍔迫り合いを始めるのだった。
ファルシオン「お前を見ているとイライラするんだよな…。いつも自分が正しい、世界はお前を中心に回ってるなんて思ってるんじゃないんだろうな!ハアッ!」
カリバー「グハッ!お、お前何言ってんだよ!何千年も眠ってボケちまったのか!ハアッ!」
ファルシオン「ハハハ!何千年前でも今でも人の価値観は変わらないな!自分だけが正しい、お前の正義感を俺に押し付けるな!前の闇の剣士もそんな馬鹿な奴だったな!」
カリバー「お前…今、なんて言った?」
ファルシオン「は?お前の前に存在していた闇の剣士も馬鹿な奴だって言ったんだよ!まあ、この世界には存在しないけどな!ハーハッハッハ!」
カリバー「お前が俺の師匠を倒したのか?」
ファルシオン「師匠?なんだ、あいつお前の師匠だったのか?対した力もない癖に俺に歯向かうから消してやったんだよ!」
カリバー「貴様!許さない!絶対に許さんぞ!」
○○の師匠である富加宮隼人を倒してこの世界から消滅させた張本人がバハトである事が判明した瞬間、○○の怒りは頂点に達したのだった。
カリバー「お前だけは…お前だけは絶対に倒す!ウワーッ!」
ファルシオン「ハハハ。おいおい、ただがむしゃらに振り回したってなぁ、俺には当たらないんだよ!そんな生ぬるい剣はな!ハアッ!」
カリバー「グハッ!」
怒りに身を任せて闇黒剣月闇を振り回したカリバー。しかし、そんな剣ではファルシオンに勝てないことは分かっていた。それでもただ一心不乱に剣を撃ち込むもそれを受け止めたファルシオンの強烈な一撃を受けたカリバーは地面に倒れたのだった。
カリバー「まだだ!俺は絶対に諦めない!」
そう叫んだカリバーは闇黒剣月闇にジャアクドラゴンワンダーライドブックをリードしたのだった。
『必殺リード!ジャアクドラゴン!月闇必殺撃!習得一閃!』
カリバー「これでも喰らえ!ハアッ!」
そして渾身の力で放ったカリバーの必殺技である紫色のエネルギー刃をX字に合体させて放つ月闇必殺撃を放ったもののファルシオンは無銘剣虚無を振り払うだけで技を無効化したと共に覇剣ブレードライバーに無銘剣虚無を納刀したのだった。
ファルシオン「言ったろ?お前じゃ俺を止めれないとな!」
『必殺黙読!抜刀…!不死鳥無双斬り!』
ファルシオン「これが正しい剣士の力の使い方だ!ハアッ!」
そしてファルシオンは不死鳥を模した強力な斬撃を放つ不死鳥無双斬りをカリバーに放ちそれをくらったカリバーはまたもや地面に倒れたのだった。
カリバー「ハア、ハア。まだだ!」
そして今度はジャアクドラゴンワンダーライドブックを2回リードしたのだった。
『必殺リード!ジャアクドラゴン!月闇必殺撃!習得二閃!』
カリバー「これで終わりだ!ハアッ!」
そしてカリバーはファルシオンに対して紫色のドラゴンのエネルギーを発射したもののウイングを広げたファルシオンによってまたもやかわされてしまうのだった。
ファルシオン「残念だが、お前はここまでだ!」
そう告げたファルシオンはエターナルフェニックスワンダーライドブックを無銘剣虚無にリードしたのだった。
『永遠の不死鳥!無限一突!』
ファルシオン「あばよ!ハアッ!」
そして空中から不死鳥を模した十字の斬撃を放ったファルシオンはなんとかして闇黒剣月闇で受け止めようとしたカリバーが大爆発に包まれると不敵に笑い出したのだった。
ファルシオン「ハハハ。ハーハッハッハ!ついに闇の剣士の系譜も終えたか。ざまぁないな!ハーハッハッハ!」
しかし、その爆炎の中からカリバーはフラフラになりながらも立ち上がるのだった。
カリバー「な、何がおかしい…俺はまだ倒れてないぞ!」
ファルシオン「ったくしぶといやつだな…だが良い。次の一撃でお前は終わりだ!」
そう告げたファルシオンが地面に着地すると共に無銘剣虚無を必冊ホルダーに納刀してトリガーを引いたのだった。
『虚無居合!黙読一閃!』
ファルシオン「今度こそこれで終わりだ!ハアッ!」
カリバー「ウワーッ!」
ファルシオンの奥の手である虚無居合をくらったカリバーは地面に両膝を着いて動かなくなった。そしてその光景をモニターで見ていたひかるは必死に呼びかけたのだった。
ひかる「○○君、立って!立ってよ!無事に帰ってくるって約束したのに!お願い、○○君!立って!夢の結末を変えてよ!」
その声を廊下で聞いていたマスターロゴスは白いワンダーライドブックを持ってひかるの前に現れたのだった。
マスターロゴス「ひかるさん、その気持ちをこのワンダーライドブックに込めてみませんか?」
ひかる「どういう意味ですか?」
マスターロゴス「この本はね、剣士が思いをこめれば必ず力を貸してくれる素敵な本なんです。だからひかるさんが今、○○に対して思ったことを願えば必ずや彼の力になるでしょう。」
ひかる「私、やってみます!」
マスターロゴス「その意気ですよ、ひかるさん!」
そしてマスターロゴスから白いワンダーライドブックを受け取ったひかるは何度も念じるがブックは反応しなかった。
ひかる「やっぱり私じゃダメなんですかね…」
マスターロゴス「諦めてはいけませんよ!ひかるさんは○○にどうして欲しいんですか?どうなって欲しいんですか?それを念じながら声に出してください!」
ひかる「私は…○○君にまた会いたい!あの剣士を倒して帰ってきて欲しい!ちゃんとおかえりって言ってあげたい!私がいるよ、独りじゃないよって教えてあげたい!」
ひかるの願いが通じたのか白いワンダーライドブックは紫色のワンダーライドブックへと姿を変えたのだった。
ひかる「これは…」
マスターロゴス「大成功です!早速持っていてあげましょう!」
ひかる「はい!」
『ゲート、オープン!』
そしてマスターロゴスはひかると共に戦場にやってきたのだった。
マスターロゴス「○○、聞こえますか!あなたの女神様からのお恵みですよ!」
カリバー「女神…だと。マスターは何を…も、森田さん!来ちゃダメだ!」
ひかる「○○君!受け取って!私の願いが通じて生まれたあなたの新たな力を!」
ファルシオン「あの女!今度こそ消してやる!」
そう叫んだファルシオンがひかるの元に走り出そうとした矢先、カリバーは闇黒剣月闇でファルシオンを制したのだった。
カリバー「覚悟を越えた先に希望はある…だったよな、親父!」
ファルシオン「何を言ってるんだ、貴様は!」
カリバー「悪いな、俺にもまだあるんだよ。奥の手ってやつがな!」
そう叫んだカリバーが立ち上がると共に必冊ホルダーに闇黒剣月闇を納刀してトリガーを引き、抜刀したのだった。
『月闇居合!読後一閃!』
カリバー「くらえ!ハアッ!」
ファルシオン「グハーッ!」
闇黒剣に紫色のエネルギーを収束し、振るうと同時に巨大な闇の斬撃を放ち、防ぐタイミングが遅れたファルシオンは吹き飛ばされたのだった。
カリバー「森田さん、ワンダーライドブックを!」
ひかる「うん、受け取って!」
そしてひかるはカリバーに紫色のワンダーライドブックを投げ渡したのだった。
カリバー「こ、このワンダーライドブックが…俺の新たな力!よし、使ってみるか!」

『ジャオウドラゴン!邪道を極めた暗闇を纏い、数多の竜が秘めた力を解放する…』
『ジャオウリード!』
『闇黒剣月闇!』
『Jumpoutthebook.』 
『Openitandburst.』
『Thefearofthedarkness.』
『Youmakerightajust,nomatterdarkjoke.』
『Furyinthedark.』
『ジャオウドラゴン!誰も逃れられない…』

ファルシオン「なんだ、その姿は!」
カリバー「これが俺の新しい力だ!」
ファルシオン「そんな姿になろうと俺には適わない!」
『必殺黙読!抜刀…!不死鳥無双斬り! 』
ファルシオン「くたばれ!」
カリバー「お前がそう来るならこっちはこうだ!」
そしてファルシオンの不死鳥無双斬りに対抗するためにカリバーは闇黒剣月闇にジャオウドラゴンワンダーライドブックをリードしたのだった。
『必殺リード!ジャオウドラゴン!月闇必殺撃!習得一閃!』
カリバー「こいつで終わりだ!ハアッ!」
肩の装甲にある竜の頭から4体の金色の竜を出現させ、突撃させると再び空にいたファルシオンを地上に落下させたのだった。
ファルシオン「ハア、ハア。なめるな!私がこんなところで負けるか!ならばこれで終わりにしてやる!」
そう叫んだファルシオンは無銘剣虚無を覇剣ブレードライバーに納刀し、トリガーを2回引いて次なる必殺技を放つのだった。
『必殺黙読!不死鳥必殺撃!』
ファルシオン「ハアッ!」
カリバー「蹴りなら蹴りで対抗してやる!」
そう叫んだカリバーはベルトに装填されたブックを閉じ、聖剣でベルトのスイッチを押すことで発動したのだった。
『ジャオウ必殺読破!ジャオウ必殺撃!Youareover.』
カリバー「これで終わりだ!ハアッ!」
そしてお互いのキック技で競り合ったものの最後はカリバーがファルシオンに競り勝つのだった。
バハト「何故だ?なぜ俺がお前に負ける?」
○○「それは俺がこの世界の剣士だからだ!」
バハト「ハハハ。そうか!だが、これで終わりだと思うなよ!次は必ず倒してやる!」
そう叫んだバハトは不死鳥に身を包んで姿を消すと共に○○はひかるの元に向かうのだった。
○○「森田さん、あなたのおかげで勝てました!ありがとうございました!それから…ただいま!」
ひかる「私のおかげだなんて恥ずかしいよ…でも無事でよかった!それからお帰りなさい、○○君!」
マスターロゴス「イチャつくのは別にいいですけど私もいることをお忘れなく。」
○○「マスター!まあ、そうだよな!これからはマスターと森田さんが俺のそばにいてくれるんだもんな!」
マスターロゴス「ええ、そうですね。」
ひかる「うん!」
そして笑顔を取り戻した○○はマスターロゴス、ひかると共に屋敷に帰っていくのだった。一方、逃げ帰ったバハトはというと。
バハト「クソッ、エターナルフェニックスが壊れてるじゃないか!」
?「フフフ。無様ですね。」
バハト「なんだ、笑いに来たのか。」
?「いいえ、あなたにラストチャンスを与えようと思いまして。」
バハト「ラストチャンスだと?どういうつもりだ?」
?「どういうつもりもこういうつもりもありませんよ。このワンダーライドブックを使ってカリバーとマスターロゴスを倒し、あの女を消してください。」
バハト「そういう意味か、任せておけ!」
そして謎の人物からバハトは新たなワンダーライドブックであるアメイジングセイレーンワンダーライドブックを受け取るのだった。

バハト「闇の剣士、勝負はここからだ!」













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