ライダークロニクル~破壊者と欲望と神と狐と乃木坂46~SEASON1第1話「ヤミーと欲望と帰ってきたアンク!」
この世界には欲望と呼ばれるものがある。それは人によっては誰かを支配するための支配欲を持つ物もいればおなかいっぱい何かを食べたい食欲、物が欲しい物欲と様々な欲望が人々を満たしていた。そんな中、その欲望を解放するためにメダル1枚で怪人を生み出す存在、グリードが暗躍していた。ヤミーと呼ばれる怪人を使って人類を支配しようとしていたグリードを阻止するために仮面ライダーオーズこと火野映司と相棒のアンクはグリードの野望を止めるために戦い続けてきた。そして、恐竜グリードを倒すために挑んだ最終決戦で勝利して人類の平和を守り抜いた映司の目の前でアンクはコアメダルを損傷していたために姿を消した。それから映司は砕けたタカのコアメダルを持ちながらいつかの未来を叶えるために世界中を旅し続けた。そしてその度に何度か復活を遂げたアンクと共に映司は戦ってきた。そして、アンクが消滅してから10年後。アンクは突如としてコアメダルが修復して復活を果たした。そしてアンクと共に復活を果たしたグリードや古代王オーズとの戦いに仮面ライダーバースこと伊達明や仮面ライダープロトバースこと後藤慎太郎と共に再会を果たした映司を仲間に連れ戻し、戦いを始めた。しかし、映司の体はゴーダと呼ばれる新たなグリードに支配されていた。そして、ゴーダと共に古代王オーズを倒したアンクはその後、仮面ライダーゴーダに変身したゴーダの裏切りを受けたもののなんとかして映司の体を取り戻したアンクは映司を生存させるために泉信吾と同じ方法で映司に憑依して仮面ライダーオーズタジャドルエタニティコンボに変身してゴーダを倒す事に成功した。そして、アンクの力で泉信吾のように一命を取り留めた映司はアンクとのいつかの未来が訪れた事を喜び、アンクも微笑むのだった。そして、今。またもや復活を果たしたグリードによる攻撃から人類の平和をもう一度守るためにアンクと映司の最強タッグは戦うことになるのだった。
映司「なあ、アンク?俺はさお前のおかげでこうやって生きてるんだ。本当にありがとう、アンク!」
アンク「ハッ!あの時は仕方なくお前の身体を借りただけだ。だがお前に死なれても困るから信吾の方法を使ったまでだ!」
再び繰り返し始めたいつものような当たり前の日常。映司とアンクは昔とは違う互いに対する感謝の気持ちを胸に秘めていた。一方、その頃街では一人の女性が街を歩いていた。
真夏「はあ、最近飛鳥に会ってないけど元気かな?飛鳥に会いたいな…」
彼女はかつて乃木坂46に所属しており、2代目キャプテンを務めていた秋元真夏だった。そんな真夏は自身が卒業した後になかなか会えていなかった1期生の1人、齋藤飛鳥にどうにかして会おうとしていた。しかし、そんな希望を欲望に変えようとしている人物がひっそりと近付いていた。
?「ほう、それがお前の欲望か。」
真夏「はい?」
ウヴァ「お前のその欲望、このメダルで叶えてやろう!」
真夏「キャー、ば、化け物!」
チャリン…
アンク「今のはメダルの音…まさか!」
そしてクスクシエの2階から飛び降りたアンクを見た映司は尋ねるのだった。
映司「アンク?まさか…グリードか…あっ、イタタ…」
アンク「バカ!お前は休んどけ!」
映司「でも…」
アンク「グリードくらいなら俺だけで十分なんだよ!休んでろ、映司!」
そしてアンクがクスクシエの扉を開けた次の瞬間、聞き覚えのある大きな声が鳴り響いた。
?「ハッピーバースデー!アンク君!」
アンク「チッ、相変わらずうるさいな、鴻上!」
映司「鴻上さん…」
鴻上「火野君。君は休んでいたまえ。私はアンク君、君に用があるんだ。」
アンク「俺に?なんのつもりだ!」
鴻上「アンク君、君はゴーダとの戦いで新たなコアメダルを生み出し、火野君を蘇生させた。素晴らしい!」
アンク「このバカにも言ったが、そうすることが得策だったんだよ。素晴らしいもクソもあるか!」
鴻上「そして君は新たなタジャドル…タジャドルエタニティを誕生させた!そこで君に私からプレゼントだ。里中くん!」
里中「はい。」
鴻上「アンク君、君にこれを授けよう。」
アンク「なんだ、このオーズドライバーは。」
鴻上「よくぞ聞いてくれた!これは君のためのオーズドライバー、つまりアンクオーズ。いやプロトオーズになれる力だよ。まぁ、火野君と違ってタジャドルエタニティしか受け付けないまさに君専用のオーズドライバーだ。受け取ってくれ!」
アンク「俺専用のオーズドライバーか。悪くないな、鴻上!早速こいつを使わせてもらうぞ!」
そう告げるとアンクは鴻上から受け取ったオーズドライバーを手に外に止めてあるライドベンダーに乗り込むのだった。
比奈「アンク…帰ってくるよね…」
アンク「多分な。それよりもあのバカを見張っとけ。」
比奈「映司君を?」
アンク「ああ。あのバカはまた勝手に暴走して戦線に復帰しようとするからな、お前が止めろ。」
比奈「分かった、きをつけてね。」
アンク「ああ、じゃあな。」
そう告げたアンクはクスクシエからメダルの音が聞こえた現場に向かうのだった。
真夏「はあ、はあ…誰か助けて!キャー!」
ウヴァ「逃げ惑うなよ、女…お前の欲望を叶えてやると言っただろ!」
そして広場を逃げ回る真夏を追い詰めたウヴァが攻撃しようとした矢先、ライドベンダーに乗ったアンクがウヴァを吹き飛ばしたのだった。
ウヴァ「グハッ!だ、誰かと思えばアンクか!」
アンク「よう、ウヴァ。まだこんな事でセルメダルを集めてるのか?バカバカしい。おい、ここは危険だ。早く逃げろ!」
真夏「でも…」
アンク「早くしろ!お前…死にたいのか?」
真夏「は、はい!」
そしてアンクに怒鳴られるような形になりながらもなんとか物陰に隠れていた真夏はひょっこり顔を覗かせながら事の状況を見つめていた。
ウヴァ「お前こそ相変わらずだな。アンク、人間を守るために戦うとはな。」
アンク「黙れ。今からお前に俺の新たな力を見せてやる!」
ウヴァ「新たな力だと?グリードに進化など存在しないはずだ!」
アンク「なら、見せてやるよ。俺の新たな力を特別にな!」
そう叫んだアンクは腰にオーズドライバーを装着した。
ウヴァ「オ、オーズドライバーだと?グリードに使えるわけが無いだろう!」
アンク「そのまさかだ。使えるんだよ、俺は!ハアッ!」
そしてアンクの身体からエタニティコアメダルが出現すると共にそれを掴んだアンクはオーズドライバーに装填したのだった。
アンク「変身!」
『タカ!クジャク!コンドル!タ〜ジャ〜ドル〜!エーターニティー!!!!!』
ウヴァ「なんだ、そのオーズは!」
オーズ「タジャドルエタニティ。これが俺だけのオーズの力だ!かかって来い、ウヴァ!」
ウヴァ「舐めるな!ハアッ!」
そしてウヴァがオーズに電撃攻撃を放つもオーズは無傷だった。
オーズ「なんだ、こんなもんか?だったらこっちの番だ!」
そして右手に炎を纏わせたオーズの強烈な一撃を受けたウヴァは吹き飛ぶのだった。
ウヴァ「な、なんだ。この力は!ふざけやがって、アンクの分際で!」
そしてウヴァは連続斬撃を繰り出すもののオーズは全てをかわした上で再び炎を纏わせた強烈な一撃を叩き込むとウヴァの身体から大量のセルメダルが噴き出すと共に地面を転がるのだった。
オーズ「一気に決めてやるか。」
そしてタジャニティスピナーにタカエタニティ、クジャクエタニティ、コンドルエタニティメダルをセットするだけでなくタカ、クジャク、コンドルメダルをセットすると共にオースキャナーでスキャンしたのだった。
『エタニティスキャン!』
オーズ「こいつを喰らえ!ハアッ!」
赤、黄、緑の炎を圧縮して不死鳥を模した火炎弾を喰らったウヴァは地面を転がるのだった。
ウヴァ「アンク、貴様!」
オーズ「こいつで終わりだ、ウヴァ!ハアッ!」
『スキャニングチャージ!』
空中高く舞い上がった後、出現した赤のリングを通り抜けながら変形したコンドルレッグの爪足エフェクトと共に放たれた両足蹴りを叩き込まれたウヴァは吹き飛ばされたのだった。
ウヴァ「今回は…この辺にしておいてやる!またな、アンク!」
アンク「ハッ!次こそはお前を消してやる!」
そんな事を話していると物陰から真夏が駆け寄ってきた。
真夏「あの…ありがとうございました。」
アンク「なんだ、お前。まだ居たのか?」
真夏「助けてもらったのでせめて名前でもと…あ、私は秋元真夏と言います。貴方の名前は?」
アンク「アンクだ。」
真夏「アンクさんですか。素敵な名前ですね!」
アンク「ハッ!名前を言ったんだ…危ない!」
そしてお互いに自己紹介をした後に謎の衝撃波が放たれたためにアンクは真夏を抱えてかわした。するとそこに現れたのは、織田信長のクローンであるノブナガだった。
ノブナガ「お前…グリードか…」
アンク「お前は織田信長のクローン…何故生きている?いや、どうやって復活したんだ!」
その問いに反応せずにノブナガはオーズドライバーを装着するとタカ、トラ、バッタのメダルを装填するとオースキャナーでスキャンした。
アンク「お前、まさか!やめろ!」
ノブナガ「変身…」
『タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ、タトバ、タ・ト・バ!』
古代王オーズ「魔王である余にはこの力が相応しい!ハーハッハッハ!」
アンク「貴様…余計なものに力を染めやがって!」
to be continued