
アバレキラー~新たなるアバレとダイノガッツ~第1話「復活のアバレキラー!」
〇〇「兄さん、行ってくるよ。」
俺の名前は仲代〇〇。俺には20年前にこの世界に現れたエヴォリアンやデズモゾーリャを倒すために戦い命を落とした兄がいた。その人の名は仲代壬琴。ときめきの白眉ことアバレキラーとしてこの世界を守るために戦っていた。そして兄さんの死は幼くて憧れの存在として認識していた俺の心を苦しめて毎日涙を流していた。そして兄さんの死を受け入れた俺はあれから20年経ち大人になった。そして俺は20年ぶりにこの世界にやってきたトップゲイラーという兄さんの相棒と出会った。そして、トップゲイラーに俺は20年の時を経て再びエヴォリアンが動き出したために共に地球の平和を守るために戦って欲しいと頼まれた俺は承諾すると共にトップゲイラーからダイノマインダーを受け取った。そして俺は兄さんと同じ医者になった。そして今日も俺は車に乗って小さな診療所に向かうのだった。
〇〇「よし、着いた。」
仲代診療所。ここが俺がこの街に開いた小さな診療所。
飛鳥「遅くない?〇〇。あんたの病院でしょ?」

〇〇「なんだよ、別にいいだろ?少しくらい遅れたからって何怒ってんだよ。」
美月「そうですよ。ここは〇〇さんの病院なんですから。飛鳥さんが怒った所で何も響きませんって。」

飛鳥「山、あんたにも言いたいことがあったわ。」
美月「なんですか?」
飛鳥「その格好、何とかなんないの?看護師として露出しすぎだよ」
美月「え、お腹と上見せるのダメですか?」
〇〇「うん。もう少し美月は落ち着いた服、着た方がいいよ。」
飛鳥と〇〇は同じ看護師として雇った山下美月の露出した格好にツッコミながらも今日も仲代医院の業務を始めたのだった。
ナナ「先生、ナナこの前、7の段言えたんやで!」
〇〇「そっか。ナナちゃん偉いね。あとはこのお風邪が治ったら完璧だね。」
ナナ「うん!お風邪治ったら7の段言いに来るね!」
〇〇「うん。楽しみに待ってるよ。またね!」
ナナ「バイバーイ!お姉ちゃん達もバイバーイ!」
飛鳥「うん、バイバイ!」
美月「バイバーイ!」
ナナ母「すいません、いつも。ありがとうございました!」
〇〇「お大事に。」
予定より早く予約していた患者への処置が終わり、〇〇と飛鳥、美月はこれから何をするか考えていた。
飛鳥「この後、何する?」
〇〇「何するかねぇ?」
美月「そうだ!この後櫻坂のライブ、見に行きません?」
〇〇「櫻坂?」
飛鳥「ほら、美月が好きなアイドルグループだよ。」
〇〇「ああ、それか。ライブのチケットなんて簡単に手に入るのか?」
美月「それが!手に入ったんです!偶然3枚!ほら、行きますよ!先生、車だしてください!」
〇〇「はいはい。」
飛鳥「仕方ないから…行くか。」
こうして〇〇達は仲代医院を早めに閉めて櫻坂46のライブに向かった。しかし、その会場にまさかエヴォリアンが現れようとは思いもしなかった。
〇〇「着いたな、ここか。」
美月「はい!」
飛鳥「ねぇ、山。」
美月「なんですか、飛鳥さん。」
飛鳥「なんか皆何かから逃げるようにこっちに向かって走ってきてない?」
〇〇「た、たしかに!」
〇〇と飛鳥、美月がライブ会場に着くと人々が会場から走って逃げる姿を見た3人は話を聞くことにした。
〇〇「あの…何かあったんですか?」
Buddies男「へ、変な鎧を着たヤツが乱入して…るんちゃんが…」
〇〇「るんちゃん?」
美月「るんちゃんは私の推し!森田ひかるちゃんの事ですよ!じゃあ…るんちゃん以外のメンバーは?」
Buddies女「他のメンバーは控え室に避難できたんですけど…るんちゃんだけがその鎧に捕まって…」
美月「そんな…」
櫻坂46のメンバーである森田ひかるのみを捕まえた鎧の存在に何かしら覚えがあった〇〇は飛鳥と美月に指示を出した。
〇〇「飛鳥、美月」
飛鳥「ん?」
美月「どうしました?先生。」
〇〇「2人は今から避難してくる人の避難誘導を頼む。万が一怪我人がいたら治療をしてやってくれ。トランクに救急箱や応急処置できるであろうものは入れてある。」
飛鳥「分かった。」
美月「あの…先生は?」
〇〇「決まってるだろ。その子を助けに行く!あとは任せた!」
そう告げて走り出す〇〇に対してダイノマインダーから声がした。
トップゲイラー『〇〇、お前も気がついたようだな、ゲラ。』
〇〇「ああ。俺もゲイラーと契約してこんな日が来るんじゃないかって薄々は気付いていたが…まさかそれがこんなにも早く来るなんてな!」
トップゲイラー『エヴォリアンの中で鎧を着たヤツと言えば…1人しかいないゲラ。』
〇〇「ああ。ガイルトン…奴しかいない!」
そして〇〇が向かうステージでは復活を遂げた暗黒の使徒ガイルトンが森田ひかるを捕らえていた。
ガイルトン「ときめきだの…竜神魂だの下らない。さっさとデスモゾーリャを生き返らせる儀式をせねばな。」

ひかる「デスモゾーリャが何なのかは知らないけど…早く解放して!」

ガイルトン「そいつは無理な話だ。貴様を返す訳にはいかない!」
そう告げてひかるを見張るガイルトンの目の前に〇〇が現れた。
〇〇「おっと…。悪いがその子は返してもらうぜ、ガイルトン!」
ひかる「だ、誰?」
ガイルトン「その出で立ちに…腕のダイノマインダー…ま、まさか!貴様は!」
〇〇「そういう事…俺がお前を止めるためにやってきた正義のヒーローって訳だ。」
ガイルトン「黙れ!あの男は…死んだはずだ!ハッタリをかましやがって…調子に乗るな!」
ひかる「正義のヒーローなら助けて!」
〇〇「任せて。ハッタリじゃないって所を見せてやる!爆竜チェンジ!」

ダイノマインダーを操作した〇〇はアバレキラーに変身した。
アバレキラー「ときめきの白眉…アバレキラー!」
ガイルトン「やはり貴様…仲代壬琴の弟か!」
アバレキラー「ご名答…さっさとかかって来な!」
ガイルトン「舐めるな!ハアッ!」
ガイルトンは盾を利用した格闘攻撃を繰り出すが、その一撃を回避したアバレキラーはパンチと強烈な回し蹴りでガイルトンを吹き飛ばした。
アバレキラー「なんだ、こんなものか。」
そう告げてアバレキラーはウイングペンタクトを持ちながらゆっくりと歩き出した。
ガイルトン「お前みたいなやつに負ける訳にはいかないんだよ!ハアッ!」
立ち上がったガイルトンは盾でアバレキラーに突撃した。
アバレキラー「グハッ!」
ガイルトン「まだまだ!ハアッ!」
アバレキラー「ウワーッ!」
ガイルトンは斧による連続斬撃でアバレキラーを吹き飛ばした。
ガイルトン「どうだ?参ったか!」
アバレキラー「そう簡単に…俺が参ったなんて言うと思ったか!ハアッ!」
アバレキラーはウイングペンタクトをソードモードにすると高速移動しながら連続斬撃を繰り出してガイルトンを壁に叩きつけた。
ガイルトン「グハッ!な、なんという力だ!」
アバレキラー「この時を待っていたぜ、ガイルトン!」
ガイルトン「な、何?」
そう告げてガイルトンは後ろを振り返るとアバレキラーはウイングペンタクトをペンモードにすると共にペン先からひかるを捕まえていた縄にビームを放ち、縄を切った。
アバレキラー「今だ、ゲイラー!」
トップゲイラー『任せろゲラ。』

そして空から現れたトップゲイラーはひかるを背中に乗せて飛び立った。
ひかる「ひぃえー!」
トップゲイラー『おい、女。あまり変な声出すな。それからちゃんと掴まれ、落ちるゲラ。』
ひかる「は、はい!」
そしてひかるを乗せて空を飛ぶトップゲイラーを見つめる1つの影があるのだった。
ステゴスライドン『あ、あれは!』
光沢「トップゲイラー…か。さてさて…アバレキラーとのご対面も…近いって訳だ。」
アバレキラー「さて…ゲイラーが人質を逃がしたわけだし…そろそろ決着といくか!」
ガイルトン「ほざけ!勝つのはこの俺だ!」
ガイルトンは立ち上がると斧による強烈な一撃を放ったがアバレキラーはウイングペンタクトで受け止めた。
アバレキラー「言ったろ?その攻撃は喰らわないと!」
アバレキラーはウイングペンタクトペンモードから無数の弓を生み出すと一斉にガイルトンに向けて放った。
ガイルトン「グハッ!まだ…そんな力が!」
アバレキラー「さて…仕上げといくか!ファイナルレター!」
アバレキラーはトップゲイラーのオーラを自身の背後に映し出してからペンモードのウイングペンタクトで素早く『Z』の字を書きガイルトンを爆発させた。
ガイルトン「ハア…ハア。やるな…だが…次はエヴォリアンの刺客が貴様を狙うだろう!」
そう告げて姿を消したガイルトンを見送ったアバレキラーは変身を解除した。
〇〇「エヴォリアンの刺客…か。」
トップゲイラー『〇〇、ステゴの匂いもしたが…パキケロナグルスも感じたゲラ。』
〇〇「そうか。それならパキちゃんはあの子に反応したのかもな。」
to be continued…