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たとえ我が身を闇に染めても君を守る~終焉の幕開け~第1話「この世界に現れたデザストとの激突!」

前回のあらすじ
仮面ライダーカリバーこと上條〇〇は仮面ライダーファルシオンことバハトとの戦いから数ヶ月が経った今も森田ひかると仮面ライダーソロモンことマスターロゴスと共に平和に暮らしていた。そしてひかるやマスターロゴスの説得により高校の時のクラスメイトである藤吉夏鈴に会うために〇〇は久しぶりに外に出た。そして合流地点であるファミレスに向かっていた2人は夏鈴の悲鳴が聞こえたためにその方向に向かうと夏鈴はアリメギドに襲われていた。そして〇〇は夏鈴を助けるためにアリメギドの目の前に立ちはだかり、夏鈴の目の前で仮面ライダーカリバーに変身した。そしてアリメギドの毒攻撃などを回避しながらカリバーは天空のペガサスワンダーライドブックを使った新たな技でアリメギドを倒し、〇〇はひかると共に夏鈴との再会に成功した。しかし、そんな再会を壊すかのように3人の目の前に謎の男、ストリウスが現れるとカリュブディスを呼び出してひかるを連れ去ろうとしたために〇〇はひかるを守るために立ちはだかるが、今度は〇〇の背後から謎の影がカリュブディスを攻撃するとストリウスはカリュブディスと共に撤退した。そして〇〇を助けた謎の影も謎の言葉を発しながら姿を消した。

〇〇「一体…なんだったんだ?あのストリウスとかいう奴もそうだが…俺を助けたあの影…保乃ちゃんの名前を呼んでたような…」
あの戦いの後、夏鈴と別れてマスターロゴスが待つ屋敷に帰ってきてからも〇〇はストリウスとカリュブディス、そしてあの謎の影の事を考えていた。
ひかる「私も聞いた。保乃の匂いがしねぇとかなんとかって。」

〇〇「保乃って同じクラスの田村保乃ちゃんの事だよね?」
ひかる「そうだよ。でも最近忙しいからか保乃ちゃんと最近連絡取れてないんだよね。」
〇〇「そうなんだ。それにしてもなんであの謎の影が保乃ちゃんの事を知ってるんだろう?」
そんな事を2人が話していると背後からマスターロゴスが声をかけてきた。
マスターロゴス「もしかしたら…マルチバースかもしれませんね。」

〇〇「マルチバース?」
マスターロゴス「ええ。多次元世界とも言われていますね。」
ひかる「マスター…益々分かんないよ。」
マスターロゴス「申し訳ありません。ならば簡単に説明しましょう。例えばこの世界をAとしましょう。このAと呼ばれる世界の他にBと呼ばれる世界があるとしましょう。そのBの世界では〇〇は私にも会っていませんし…代わりにひかるさんがカリバーとして活躍していたり…貴方たちの言う保乃さんも剣士として活動しているかもしれない…つまり我々と同じ顔…同じ名前でも住む世界が違えば役割や立場もくっきりと変わってしまうと言うことなんです。」
マスターロゴスの少し長めの説明を聞いていた〇〇とひかるは固まっていたが内容を理解したのかようやく〇〇が口を開いた。
〇〇「つまりあの謎の影は別の世界にいる保乃ちゃんとこっちにいる保乃ちゃんを勘違いしたから…保乃の匂いがしねぇって言ったのか。」
マスターロゴス「ええ、そうだと思いますよ。ただ…〇〇が言ったストリウス…彼は何かを連れていませんでしたか?」
〇〇「確か…白い変な怪物…あれもメギドなのかな?」
マスターロゴスの問いに〇〇はひかるを狙ったカリュブディスの特徴を話すとマスターロゴスの表情が曇った。
ひかる「マスター?どうかしたの?」
マスターロゴス「なるほど…カリュブディスですか…どうやら今回は厄介な事になりそうですね。」
そう告げるとマスターロゴスは自室に入ると〇〇の父親である上條大地と映った写真を眺めていた。
マスターロゴス「上條大地…あなたは今、何処でメギドを倒しているんですか?早く帰ってこないと…この世界も…あなたの息子も…いや…あなたの息子はあなたが帰ってくるまで私が守ります。例え…我が命に変えてでも。」
何かを決意したマスターロゴスはオムニフォースワンダーライドブックを見つめるのだった。

デザスト「クソッ…この世界はなんなんだよ…保乃は何処にいるんだよ。それに俺は死んだはずなのに…誰が俺を復活させたんだ?」

カリュブディスから〇〇やひかるを守った謎の影の正体はメギドであるデザストだった。しかしデザストは誰かを探しているようでありその人物が居ないことに違和感を抱きながら自身が復活した理由を考えていた。
デザスト「保乃とも斬り合えないなら…俺はなんのために戦えばいいんだ…」
そんな事を話しているとデザストの背後にストリウスが現れたのだった。
ストリウス「それなら…私と共に戦いませんか?」

デザスト「お断りだ。」
ストリウス「何故です?」
デザスト「何故?お前が俺のアルターブックをぶっ壊した張本人だからだろうが!」
ストリウス「何の話です?私は貴方に会うのも初めてなんですが…」
デザスト「ふざけんな…お前の顔なんか見飽きるくらい見てんだよ!」
ストリウス「だから私は貴方に会うのは初めてなんですよ…別の世界のデザストに…」
デザスト「別の世界?そうか…だから保乃はいないのか…ありがとうよ、教えてくれて!」
そう告げて何処かへと歩き出すデザストの体内にアルターライドブックだけでなく別世界のエターナルフェニックスワンダーライドブックがあるのを確認するとストリウスは不敵に笑うのだった。
ストリウス「ククク…ハーハッハッハ!成程…貴方の物語もどうやら私が終わらせるにふさわしいようですね?」

ストリウスの元を去った後、デザストは街をさまよい歩いていたがそこで話をしながら歩く〇〇とひかるを目撃した。
〇〇「マスターもなんか様子変だったよね?」
ひかる「そうだね…。なんか思い詰めたような顔したかと思えば急に散歩にでも行ってきなさいなんて言うからビックリしたよ。」
〇〇「そうそう!」
そして楽しそうに話す2人の目の前にデザストが立ちはだかるのだった。
デザスト「おい、闇の剣士。」
〇〇「お前は…昨日の…」
デザスト「俺はデザスト。闇の剣士…お前に聞きたいことがある。」
〇〇「なんだ?」
デザスト「この世界の保乃は剣士じゃないんだな?」 
〇〇「ああ。今はどこにいるのか全く分からないがこの世界の保乃ちゃんは剣士じゃない。」
デザスト「そうか。それを聞いてようやく決心が着いた。お前、名前は?」
〇〇「上條〇〇。」
デザスト「俺と戦え、〇〇。俺がお前に負けたらお前の仲間としてストリウスをぶっ潰してやる!」
〇〇「い、いいのか?」
デザスト「ああ。だから思い切りかかって来い!」
そう告げてデザストは愛剣であるグラッジデントをゆっくりと〇〇に向けた。
〇〇「ひかる、下がってて。」
ひかる「うん、分かった。」
そして〇〇も闇黒剣月闇を手にしながら懐からジャアクドラゴンワンダーライドブックを取り出した。
『ジャアクドラゴン!かつて、世界を包み込んだ暗闇を生んだのはたった1体の神獣だった…』

『ジャアクリード!』
〇〇「変身!」
『闇黒剣月闇!Get go under conquer than get keen.(月光!暗黒!斬撃!)』
『ジャアクドラゴン!』
『月闇翻訳!光を奪いし漆黒の剣が、冷酷無情に暗黒竜を支配する!』

デザスト「行くぜ、闇の剣士!」
カリバー「ああ、来い!」
そしてカリバーとデザストはお互いに走り出し、グラッジデントと闇黒剣月闇による鍔迫り合いを展開した。
デザスト「いいねぇ、久々に楽しめそうだぜ!最高に楽しめる戦いの匂いだ!」
そう告げて鍔迫り合いを制したデザストはカリバーに連続斬撃を繰り出した。
カリバー「グハッ!や、やるな!」
デザストの連続斬撃を耐え抜いたカリバーは体勢を立て直した。
デザスト「どうした、闇の剣士。お前の力はそんなものなのか!ハアッ!」
そしてデザストが振り下ろしたグラッジデントを受け止めたカリバーは逆に連続斬撃を繰り出した。
デザスト「ハハハ!良いねぇ、やっとお前の本気が見れるってもんだ!こうじゃないとな…戦いはよ!」
そして何とか踏ん張ったデザストは再びカリバーに強烈な連続斬撃を繰り出した。
カリバー「ウワーッ!」
デザスト「ほら、どうした?立てよ!立たないなら…こっちから行くぜ?ハアッ!」
地面を転がるカリバーにデザストは強烈な一撃を繰り出したがカリバーはその一撃を闇黒剣月闇で受け止めた。
デザスト「ほう?」
カリバー「言っただろ…お前には絶対に負ける訳にはいかないとな!ハアッ!タアッ!」
そして闇黒剣月闇に闇のオーラを纏わせたカリバーはその状態でデザストに強烈な連続斬撃を繰り出すとその斬撃を喰らったデザストは壁に叩きつけられた。
デザスト「グハッ!ハア…ハア…やるじゃねぇか。お前の攻撃は保乃と同じくらい強烈なわけだ。最高に楽しませてくれるぜ、本当によ!」
そして立ち上がったデザストはカリバーに急接近すると強烈な一撃を叩き込んだ。
デザスト「喰らえ、ハアッ!」
カリバー「グハッ!やるな、だが諦めるか!ハアッ!」
デザストの強烈な一撃を耐え抜いたカリバーはそのまま強烈な一撃をデザストに放った。
デザスト「グハッ!ハア…ハア…。こうやって復活してよかったぜ…まだまだ俺を楽しませてくれる剣士がいるんだからな!」
カリバー「俺も楽しいよ。お前みたいなタフなメギドに会うのは初めてだからな!」
『必殺リード!ジャアクドラゴン!習得一閃!』
カリバー「だがお前はこれで終わりだ!ハアッ!」
そしてカリバーは闇黒剣月闇にジャアクドラゴンワンダーライドをスキャンすると紫色のドラゴンのようなエネルギーを発射した。
デザスト「グハッ!効いた…効いたぜ?だが…それがお前の全力か。」
カリバーの必殺技を受けながらもデザストは負傷した箇所を治癒することで復活した。
カリバー「ま、マジかよ…」
デザスト「今度はこっちから行くぜ?カラミティ・ストライク!」
デザストはカラミティ・ストライクを放ち、それを喰らったカリバーは地面を転がるのだった。
カリバー「ウワーッ!ハアハア…な、なんだ…この力は。」
デザスト「どうだ?俺のカラミティ・ストライクの威力は?」
カリバー「今までのメギドよりも…強い!」
デザスト「だろ?」
カリバー「だが…」
デザスト「ん?」
カリバー「その間合いは俺の間合いだ!」
そしてカリバーは闇黒剣月闇を必冊ホルダーに納刀してトリガーを引き抜刀した。
『月闇居合!読後一閃!』
カリバー「喰らえ!」
カリバーは闇黒剣月闇に紫色のエネルギーを収束して振るうと同時に巨大な闇の斬撃を放ち、その一撃を受けたデザストは吹き飛ばされた。
デザスト「グハッ!だが俺の傷は何度でも直せるんだぜ?」
立ち上がったデザストはカリバーの一撃によって受けた傷をアルターライドブックの力で治すのだった。
カリバー「全く厄介な力だぜ。本当にな!」
デザスト「一気にお前を叩き潰す!」
そう告げてデザストはグラッジデントを肩に担いだままカリバーに向かって走り出すとそれを見たひかるはバッグから新たなワンダーライドブックをカリバーに投げ渡した。
ひかる「〇〇くん、これ使って!」
カリバー「このワンダーライドブックも新しい力ってことか。」
そしてデザストはカリバーが持っているワンダーライドブックを見て怒りを爆発させた。
デザスト「なんで…」
カリバー「何?」
デザスト「なんでお前がそのワンダーライドブックを持ってるんだよ!」
カリバー「まずい、来る!」
『必殺リード!玄武神話!』

『習得一閃!』
カリバー「これで終わりだ、ハアッ!」
そしてカリバーは闇の岩石のようなものを闇黒剣月闇に纏わせると仮面ライダーバスターの必殺技である大断断のような強烈な一撃をデザストに放った。
デザスト「カラミティ・ストライク!」
デザストはその一撃に対抗するためにカラミティ・ストライクを放つとお互いの技がぶつかり合い大爆発が起きた。そして、その爆炎が晴れると立っていたのはカリバーだった。
カリバー「ハア…ハア…」
デザスト「ハアハア…今の技…保乃に比べれば大したことは無いが…効いたぜ?」
カリバーに受けた傷を再び修復させたデザストはゆっくり立ち上がると〇〇も変身解除した。
〇〇「デザスト…」
デザスト「参ったよ。上條〇〇、お前の味方として俺もストリウスの野郎をぶっ潰してやるよ。」
そう告げてデザストは〇〇の肩を叩いた。
〇〇「良いのか?」
デザスト「ああ。じゃないと元の世界に帰っても心がモヤモヤするだけだからな。だからあの野郎を倒すなら…ん?」
デザストは嗅覚で何かを感じとったかのように周囲を警戒した。
?「へぇ、私たちの世界以外にもストリウスがいてまさか私達を復活させるなんてね…ズオス?」
?「そうね。それに私たちの世界にいた…裏切り者のデザストの相手も出来るしね?楽しみだよ、レジエル。」
デザスト「なんだ…この懐かしくて狂おしい匂いは…」
〇〇「まさか…また新たな敵か?」
デザスト「ああ、かもな。」
そんなことを話すデザストと〇〇は新たな敵への対策を考えながら空を見上げていた。
to be continued…


















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