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とある科学の裁きの手第6話「裁きの手(ジャッジメントハンド)VS全属性攻撃(オールアタック)」
前回のあらすじ
学園都市に突如として現れた謎の青年、山中豪己。彼は神の四席のうちの一人、右方のアスカと瓜二つの少女、齋藤飛鳥と行動していた。そんな中、豪己が考えた計画であるレベル5狩りが遂に幕を開けた。その手始めとして第8位である小林〇〇の取り巻きであるイギリス清教必要悪の教会(ネセサリウス)所属の〇〇の姉である小林由依と〇〇の師匠である渡邉理佐に戦いを挑み、2人の能力を喰らいながらも全て倍の力で弾き返すと共に理佐を戦闘不能にし、由依もトドメを刺そうとした矢先、上空に発生した雷と共に〇〇は刀を引き抜いて唯閃・雷の太刀を放ち、豪己を吹き飛ばした。そして由依と理佐を追い詰めたのが豪己であるかどうかを尋ねた〇〇はそれを認めた豪己に対してジャッジメントハンドサンダーを放ち、豪己にダメージを与えると豪己は自身が9番目のレベル5である事、そして一方通行こと山田悠太を倒すために学園都市に来たことを告げたのだった。
〇〇「姉ちゃん…師匠…」
〇〇は学園都市にある病院で由依と理佐の治療が終わるのを待っていた。
冬弥「〇〇!」
ひかる「由依さんと理佐さんは?」
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悠太「全く…シケたツラしやがって」
病院にやって来たレベル0(無能力者)の幻想殺し(イマジンブレイカー)こと上條冬弥、学園都市第3位のレベル5である超電磁砲(レールガン)こと森田ひかる、学園都市第1位の一方通行(アクセラレータ)こと山田悠太が病室の前に座る〇〇の前に駆け付けた。
〇〇「お前ら…」
みんなが現れたタイミングで病室の扉が開くとカエル顔の医師が現れた。
カエル顔の医師「おや、みんなおそろいなんだね。」
〇〇「先生!姉ちゃんと師匠は大丈夫なんですか?」
カエル顔の医師「ああ、2人とも無事だよ。まもなく目を覚ますと思うから会っていくといいよ。」
そう告げて笑うカエル顔の医師に対して暗闇からとある人物が声をかけた。
?「その面会…私もいいかしら?」
〇〇「あ、あんたは」
悠太「学園都市第6位の…」
奈々未「そう、橋本奈々未。久しぶりね、裁きの手に一方通行。」
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冬弥「なんだ、お前らの知り合いか?」
ひかる「それに第6位って…」
奈々未「あなたははじめましてかしら?学園都市第3位の超電磁砲さん?」
ひかる「私は森田ひかる。」
奈々未「よろしくね。それからそちらにいるのが噂の?」
冬弥「噂?ああ、幻想殺しの事か。上條冬弥だ、よろしくな。」
奈々未「ええ、宜しく。」
奈々未とひかる、冬弥が話しているそばで悠太は奈々未に聞いた。
悠太「お前…なんでこの病院に来たんだ?」
奈々未「ああ、それはね。私の所にいるシスターがね…小林由依と渡邉理佐と同じ必要悪の教会所属でね…由依ちゃんと理佐ちゃんが!って泣き崩れるもんだから代わりに私が見舞いに来たって訳。」
〇〇「なるほど。」
そんな話をしていると病室に様子を見に行ったカエル顔の医師が扉を開けて呼び込んだ。
カエル顔の医師「みんなもういいよ!入って来ても。」
そして全員で病室に入ると体を起こして理佐と由依が微笑んでいた。
理佐「やっほ、〇〇」
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由依「何泣いてんの。あんたが助けに来てくれたから…私たちはこうしてんだから。」
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〇〇「姉さん、師匠…」
由依と理佐からの言葉に涙を流しながら駆け寄る〇〇に微笑む由依と理佐だったが〇〇の後ろから続々と現れた冬弥達を見て驚いた。
理佐「あらあら。ズラズラと来たわね、愉快な仲間たちが。」
冬弥「久しぶりだな、二人とも。」
ひかる「お元気そうでなによりです!」
悠太「俺は別に…コイツらの付き添いだ。」
そんな中、理佐と由依は冬弥達の後ろにいる奈々未に気付いた。
由依「あんたはもしかして…」
奈々未「私は橋本奈々未。私のシスターがお世話になったようで…」
理佐「ああ!確か…深川ちゃんの所にいる魔術師ちゃんってあなただったんですね?」
奈々未「ええ。」
そんな話をしていると〇〇は理佐と由依にこの前の戦いについて聞いた。
〇〇「それで姉ちゃん達をボロボロにした…あいつは何者なんだよ。」
理佐「彼の名前は山中豪己。この学園都市に現れた9番目のレベル5だって。」
〇〇「この学園都市に現れた…9番目のレベル5…」
ひかる「そんなのありえない!レベル5は悠太から〇〇までの8人のはずなんだから!」
悠太「確かにな…9番目のレベル5なんてそいついつ適正テストなんか受けたんだ?」
冬弥「たしかに。学園都市に最近になって来たやつがレベル5の判定を受けるのにも納得いかないしな。」
理佐「それだけじゃないんだよ。あいつの能力はとても厄介なんだ。」
〇〇「厄介?」
由依「うん。私と理佐の攻撃を食らってもダメージがあまりないなと思ったら私たちの攻撃を倍にして帰すの。」
ひかる「理佐さんと由依さんの攻撃を…倍にして返すなんて…」
悠太「それがそいつの能力って事か。」
〇〇「なんてやつなんだ…山中豪己…」
俯きながら呟く〇〇に対して由依は理佐にお土産を渡すように促すのだった。
由依「ほら…渡しなよ」
理佐「う、うん…〇〇、これ」
そして理佐は懐から1つの紙袋を手渡した。
〇〇「こ、これは?」
由依「理佐からのお土産よ。受け取りなさい。」
〇〇「ありがとう、姉ちゃん…ん?これは…」
〇〇は袋からでてきた2個のゲコ太のぬいぐるみを取り出した。
ひかる「あ!ゲコ太だ!」
〇〇「師匠…ゲコ太は俺じゃなくてひかるの物だと思うんだけど…」
理佐「だって…前に話してたでしょ?ひかるちゃんにゲコ太上げたいって。だから〇〇用とひかるちゃん用のゲコ太よ!」
〇〇「だとよ、ひかる!」
ひかる「ありがとう、理佐さ…」
次の瞬間、全員がいる病室の窓に亀裂が入った。
由依「今の…亀裂…理佐の七閃?」
理佐「ま、まさか!」
その頃、外では豪己が次の攻撃態勢に入るのだった。
豪己「灰は灰に 塵は塵に 吸血殺しの紅十字!」
豪己は2本の炎の剣を病室に放つと窓を突き破り、爆発が起きた。
豪己「ハハハ…ハーハッハ!魔術士共々…ん?何故爆発が小規模で収まった?」
豪己が不思議に思ったその理由は病室にいた悠太達だった。
ひかる「ね?炎飛んできて…窓が…きゃー!」
〇〇「ひかる!姉ちゃん、師匠!」
〇〇が3人を庇ったタイミングで2本の炎の剣の前に悠太と冬弥が立ちはだかった。
悠太「ちょこまかしてんじゃねぇ!」
悠太は反射のベクトル能力で炎の剣を粉砕した。
冬弥「やらせるか!」
冬弥は炎の剣に対して幻想殺しの力で破壊した。そして、〇〇のスマホに豪己から連絡が入った。
豪己「生きてんのか?小林〇〇!」
〇〇「悪いな、生きてんだよ。山中豪己!」
豪己「何のトリックを使ったんだ、貴様は!」
〇〇「お前…病室に俺だけがいるなんて思ってんじゃねぇだろうな?」
豪己「何、どういう事だ!」
〇〇「この病室にはな…超電磁砲も一方通行も幻想殺しもいるんだよ!」
豪己「なるほどな…そういう事か!ハーハッハ!」
不敵に笑う豪己を問い質すように〇〇は尋ねた。
〇〇「お前…外にいるんだよな?」
豪己「それがどうした?」
〇〇「今からお前をぶちのめす!」
豪己「待ってるぜ、裁きの手!」
理佐「あんた、あの話を聞いてまであいつと戦うの?」
〇〇「ああ。あんなやつをのさばらせておく訳にはいかないからな。皆、姉ちゃんたちを頼む。」
そう告げて病室から出る〇〇に由依は声をかけた。
由依「〇〇、無茶はしないでよ。」
〇〇「分かってる。」
そう告げて由依に微笑むと病室から出た〇〇は外に向かった。
豪己「来たか、裁きの手。」
〇〇「その名前で呼ばれんのは一番腹が立つ!喰らえ!」
そして〇〇は2本の雷の剣を豪己に向けて放つが、豪己はその2本を弾き返した。
豪己「これがお前の力か。」
〇〇「だったらなんだ!」
豪己「お前にこの力をそっくりそのまま返してやる!」
そう告げると豪己は両手に雷の剣を2本生成すると〇〇に向けて投げつけた。
〇〇「イノケンティウス・サンダー!」
そして雷の剣を相殺するかのように〇〇は雷を纏うイノケンティウス・サンダーを召喚して2本の雷の剣を破壊した。
〇〇「イノケンティウス!叩き潰せ!」
そしてイノケンティウス・サンダーの強烈な一撃を受けた豪己はかすり傷程度のダメージだった。
豪己「やり返せ!イノケンティウス・サンダー!」
そして豪己もイノケンティウス・サンダーを召喚すると〇〇に対して強烈な一撃を放たせると〇〇は壁に吹き飛ばされた。
豪己「こんなもんか?学園都市第8位はよ!」
〇〇「ハアハア…まだまだ!七閃・雷の太刀!」
そう告げて〇〇は刀から雷を纏わせた七閃を放つが、豪己は回避した。
〇〇「な、何?」
豪己「お前も七閃を使うのか。なら…七閃・雷の太刀!」
そう告げて豪己は手刀を振り下ろす形で雷を纏った七閃を放ち、〇〇は吹き飛ばされた。
〇〇「ハアハア…やるな!」
豪己「お前こそな!」
〇〇「唯閃・雷の太刀!」
そして前回放った雷を纏わせた刀から振り下ろされた唯閃を見た豪己は不敵に笑い、構えた。
豪己「唯閃・雷の太刀!」
そして豪己の手刀から放たれた雷を纏った唯閃を食らった〇〇は壁に吹き飛ばされた。
〇〇「ハアハア…だ、だったら…裁きの手、サンダー!」
豪己「悪いな。1度受けた攻撃は見切れるんだよ!」
そして裁きの手サンダーを受けとめた豪己は不敵に笑うのだった。
豪己「甘いな。裁きの手、サンダー!」
そして至近距離で〇〇よりも強力な裁きの手サンダーを放った豪己は〇〇を追い詰めるが〇〇の身体から闇のオーラが噴き出した。
豪己「まだやるのか?」
〇〇「当たり前だ!」
そして立ち上がった〇〇は2本の闇の剣を生成すると豪己に向かって投げた。
豪己「これが…闇の力か」
〇〇「ああ。」
豪己「だったらお前にもその力を返してやる!」
そして豪己は両手に闇の2本の剣を生成すると豪己は〇〇に向けて闇の剣を投げて大爆発を巻き起こした。
〇〇「グハッ!」
そして大爆発の中から立ち上がった〇〇は再びイノケンティウス・ダークを召喚した。
〇〇「潰せ、イノケンティウス・ダーク!」
そして闇のオーラを身に纏ったイノケンティウス・ダークが豪己に強烈な闇の一撃を放ち、イノケンティウス・ダークが姿を消すと豪己は壁に吹き飛ばされた。
豪己「やるな…だがお前を倒すためならこの力…使わせてもらうぜ!小林〇〇を吹きとばせ、イノケンティウス・ダーク!」
そして豪己はイノケンティウス・ダークを召喚すると〇〇に対して強烈な一撃を放ち、〇〇を吹き飛ばした。
〇〇「ハアハア…だったら…七閃・闇の太刀!」
そして立ち上がった〇〇は刀に闇のエネルギーを纏わせた七閃を放つが、豪己はその七閃を拳で破壊した。
豪己「その七閃を喰らう訳にはいかないな。だから…倍の力にしたお前の攻撃を喰らえ!」
そして豪己は手刀から闇の七閃を放ち、〇〇はその一撃を受けて吹き飛ばされた。
〇〇「ハアハア…ま、まだまだ!唯閃・闇の太刀!」
〇〇は刀に闇のエネルギーを纏わせた唯閃・闇の太刀を豪己に放ち、大爆発を巻き起こすがその一撃を受けてなお傷だらけになりながらも豪己は立ち上がった。
豪己「ハアハア…ハアハア…お前の闇の力…どうやら他の力よりも強力なんだろうな…」
〇〇「当たり前だろ!お前を倒すためにこの力を使う羽目になったんだからな!」
豪己「だったらこれも喰らえ!唯閃・闇の太刀!」
豪己は手刀から闇のエネルギーを纏わせた唯閃を放ち、大爆発を巻き起こして〇〇を壁に叩きつけた。
〇〇「ハアハア…ハアハア…ならば…お前を倒すには…」
そう告げて〇〇はゆっくりと立ち上がると左手に闇のオーラを纏わせた。
〇〇「裁きの手・ダーク!」
〇〇は渾身の力で豪己に急接近して闇のオーラを纏わせた左手で裁きの手・ダークを放ち、豪己を吹き飛ばした。
〇〇「ハアハア…やったか!」
豪己「なんてな…お前の一撃でそう簡単に俺が倒れると思ったか!」
〇〇「嘘…だろ」
豪己「お前みたいな奴こそ俺が渾身の力で叩き潰すに相応しい!さあ、俺のレベル5狩りの生贄となるがいい!」
爆炎から立ち上がった豪己は空に手をかざして闇のオーラを纏わせると〇〇に急接近した。
豪己「消しとべ!裁きの手・ダーク!」
〇〇「ウワァーッ!」
豪己の裁きの手・ダークを食らった〇〇は壁に叩きつけられて動けなくなった。
〇〇「ハアハア…ハアハア」
豪己「これで貴様を倒して…着実に一方通行に近づかせてもらおうか!」
〇〇「ここまでか…姉ちゃん…ごめん」
豪己の振り上げた拳に対して目を瞑る〇〇の目の前に1人の影が立ちはだかった。
晶保「すごいパーンチ!」
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豪己「お前は…」
〇〇「沼ちゃん…?」
晶保「久しぶり、〇〇君!大丈夫?」
豪己「根性だけの女が!」
〇〇のピンチを助けるために現れたのは学園都市第7位の大沼晶保だった。意外な助っ人に怒りを爆発させた豪己は晶保に急接近するがそこにもう1人の人物が現れるのだった。
奈々未「彼には手出させない!ハアッ!」
豪己「橋本奈々未…貴様もか!」
〇〇を助けるために姿を現した奈々未は豪己の足元を凍らせると共に豪己の頭上に無数の氷の塊を振り落とすのだった。
豪己「まあ…いい。小林〇〇を倒したのは事実だからな。次は貴様らだ!」
そう告げて豪己は姿を消すと晶保と奈々未は〇〇に駆け寄るのだった。
晶保「〇〇君!」
奈々未「しっかりして、助けに来たんだから!」
〇〇「あ、ああ…助かった…」
2人の姿を見た〇〇は意識を失うのだった。
to be continued…