仮面ライダーリバイス~バトルオブ・デビル&エンジェル~第2話「我が全身全霊をかけて!アザゼルの野望を止めるために仮面ライダーデモンズ出撃!」
前回のあらすじ仮面ライダーリバイスこと五十嵐一輝が相棒の悪魔であるバイスの記憶を失ってから数ヶ月が経とうとしていた。そんなある日、再び一輝の元にバイスを返そうとしていたジョージ・狩崎だったが自身にだけ幻のように聞こえてきたバイスの復活を拒否するような声に驚くことになるも、その直後にレーダーに反応を残しながら研究所の近くに爆発音と共に姿を見せた悪魔の王、ルシファーを止めるために人類最強のライダーシステムであるジュウガドライバーとジュウガバイスタンプを使って再び仮面ライダージュウガに変身した狩崎は、ルシファー・デッドマンに姿を変えたルシファーと激闘を展開した。その後、なんとかしてルシファー・デッドマンを撤退させることに成功した狩崎は、戦闘データを録画していた仮面ライダーデモンズこと門田ヒロミに仮面ライダーライブこと五十嵐大二、仮面ライダージャンヌこと五十嵐さくらにデータを送るように頼み本格的に始まる悪魔軍団とライダーの全面抗争に挑むために一輝とバイスが欠けた今だからこそ戦えるメンバーを集めることにしたのだった。
狩崎「まただ。何故、このデータを入れたら完成なのにまた妨害電波が出るんだ、やっぱり君なのかい?バイス。」
そんな事を1人で呟いていた狩崎の元にヒロミがやって来た。
ヒロミ「一体どうしたんだ?狩崎。昨日からお前、ずっとそんな調子じゃないか?」
狩崎「やあ、ヒロミ。元気かい?」
ヒロミ「まあ、ぼちぼちってやつだ。それよりも俺はお前の方が心配なんだよ。いい加減俺に教えてくれないか?お前がレックスバイスタンプの修復で何をそんなに悩んでいるのかをな。」
かつて、デモンズドライバーの中に悪魔であるベイルがいることを隠していた際には、激しく詰め寄られた上にオルテカによって崖から転落した後はしばらく記憶喪失だったものの再び記憶を取り戻してからは友として協力してくれたヒロミになら話せると考えた狩崎は話し始める事にしたのだった。
狩崎「私は一輝の記憶を取り戻すためにレックスバイスタンプを復元することにしたんだ。しかし、どうやってもあと1つのデータを打ち込めば完成するのに謎の妨害電波が発生してしまうんだよ。」
ヒロミ「なるほどな。それをお前はこの世界に居ないはずのバイスの仕業かもしれないと考えているって事か。」
狩崎「まあ、そうだと言えばそうなんだけどね。私には見えたり聞こえたりするんだよ、バイスの声がね。」
ヒロミ「なるほどな。少し休んだ方が良いかもしれないな、レックスバイスタンプを修復させたら少し休むというのもありだぞ。」
狩崎「ふざけないでくれたまえよ!悪魔の軍団が大挙してこの世界に迫っているというのにヒロミは私に休めと言うのかい?そんなもの、大論外だね!」
そんなことを告げた狩崎が今度こそレックスバイスタンプを修復させようとした次の瞬間、またもや妨害電波が現れてしまうのだった。
狩崎「何故なんだ、何故そこまで復活を拒むんだ、バイス!」
バイス「言ったろ?狩ちゃん。俺っちはもう復活する必要は無いって。」
狩崎「どうしてだい?一輝には君が必要なんだよ、バイス!それなのに何故未だに君は一輝のそばにいてあげようとしないんだ!カゲロウやラブコフのように君が一輝を影で支えてあげないとダメなことくらい君だって分かってるはずだろう?」
バイス「分かってる、分かってるさ。だけど俺っちがこの世界に復活する事でまた一輝を戦いに巻き込む訳にはいかないんだよ。だからさ、俺は見えてるようで見えていない感じでそばにいれれば良いんだよ。だから一輝を戦いに巻き込む訳にもいかないし、そっとしといて欲しいんだよ、だから頼むよ狩ちゃん!もうバイスタンプは修復しないでくれ!」
狩崎「待て、バイス!バイス!」
再び狩崎だけに聞こえてきたバイスからの伝言とも取れるレックスバイスタンプの修復を拒否するという言葉に説得を試みるも再度拒否したバイスの声はまた聞こえなくなるのだった。
ヒロミ「どうした、狩崎?まさかバイスの声が聞こえたというのか?」
狩崎「ああ、聞こえた。はっきり聞こえた!だが、また私の願いは拒否されたよ。全く飛んだ頑固者な悪魔だよ。」
ヒロミ「そうか。いつか俺にも聞こえたら良いな。バイスの声が。」
狩崎「ああ、そうだな!」
そんな事を話していた狩崎とヒロミがいた研究所目掛けてエネルギー弾が直撃したのだった。
狩崎「ヘイ、ヘイ、ヘイ、ヘイ!まさかもう悪魔が襲来したのかい?」
ヒロミ「狩崎。ここは俺に任せてくれ!」
狩崎「本当に大丈夫なのかい?ヒロミ。」
ヒロミ「ああ。我が」
狩崎「分かってるよね?ヒロミ。この先の言葉次第では君をもうデモンズにすることは出来ないよ!」
ヒロミ「分かってるさ。だから行ってくる。」
狩崎「ああ、気をつけてな。」
そして、ヒロミはデモンズドライバーを手にして戦場へと向かうのだった。
ヒロミ「お前か!ルシファーの配下という奴は。」
?「いかにもそうだがお前も普通の人間ではないな?」
ヒロミ「だったらどうした!俺はお前たちの侵略を止めるためにここにいる!」
?「なるほどな。こいつは面白い!だったらお前の望み通りルシファー様の右腕であるこのアザゼルが貴様を消してやろう!」
ヒロミ「アザゼル。それが貴様の名前か?」
アザゼル「いかにも!」
そう告げると懐からプロトバイスタンプを取り出して起動すると共に自身の体に押印したのだった。
『アザゼル!』
アザゼル・デッドマン「ほう。これがデッドマンか。悪くないな!さて、貴様はどうやって私と戦うつもりだ?人間!」
ヒロミ「言っておくが俺の名前は人間ではない!俺の名前は門田ヒロミだ!我が全身全霊をかけて……アザゼル!貴様を倒す!」
そう叫ぶとヒロミは腰にデモンズドライバーを装着したのだった。
『デモンズドライバー!』
ヒロミ「頼むぞ、相棒!」
「スパイダー!」
『Deal…』
ヒロミ「変身!」
『Decideup!』
『Deep.(深く)Drop.(落ちる)Denger…(危機)』
『(仮面)riderDemons!』
狩崎「グレイト!ナイスな変身だ、ヒロミ!」
デモンズ「行くぞ!アザゼル!」
アザゼル・デッドマン「来い、仮面ライダー!」
そして、お互いに拳を握ったまま走り出すと共に同じタイミングでパンチとキックを放ったからか相討ちの形になるのだった。しかし、次の瞬間アザゼルが連続で放った闇のエネルギーを食らって大爆発を起こしたデモンズを見てアザゼルは急に勝ち誇るのだった。
アザゼル・デッドマン「ハーハッハッハ!何が全身全霊をかけて俺を倒すだ!息巻いておきながらこんなざまか、仮面ライダー!」
狩崎「ヒロミ!しっかりしろ、ヒロミ!」
デモンズ「聞こえてるぞ。狩崎の声も貴様のバカにしたような声もな、アザゼル!」
そんな声が聞こえた次の瞬間、爆発の煙の中から現れたのはデモンストリングで攻撃を防いでいたデモンズが現れたのだった。
アザゼル・デッドマン「な、なんだと!貴様、攻撃をくらったのではないのか!」
デモンズ「悪いな。貴様の攻撃に屈するほど俺はヤワじゃないんだよ!」
狩崎「さすがはヒロミ!それでこそこの私が見込んだ男だよ!」
デモンズ「狩崎。全く調子の良い奴だ!」
アザゼル・デッドマン「黙れ、黙れ、黙れ!人間は悪魔様に屈すればいいんだよ!」
そう叫ぶと再びアザゼルの掌から闇のエネルギーが放たれたもののデモンズは全てをかわすと共にデモンストリングでアザゼルを拘束したのだった。
デモンズ「こっちに来い!」
アザゼル・デッドマン「な、なんだと!」
そして、拘束したデモンストリングを強引に手繰り寄せて振り回したデモンズはアザゼルを投げ飛ばしたのだった。
デモンズ「一気に決めてやる!」
そして、その勢いそのままに畳み掛けようと接近すると共に連続で打撃を叩き込むのだった。
アザゼル・デッドマン「どうなっている?何故、こいつはここまでの力を発揮できるんだ!」
デモンズ「悪魔ごときが人間様をなめるなよ!」
そう叫ぶとデモンズは勝負を決めるためにデモンズドライバーにスパイダーバイスタンプを押印したのだった。
『Charge』
『デモンズフィニッシュ!』
デモンズ「終わりだ!」
そして、アザゼル・デッドマンに対してデモンズフィニッシュを放ったデモンズだったが悪魔の翼で受け止めると共にそのまま回転したことでデモンズを吹き飛ばしたのだった。
デモンズ「なんだと!」
アザゼル・デッドマン「今度こそこれで終わりだ!」
そう叫んだアザゼル・デッドマンが空に手をかざした次の瞬間、無数の闇の弾丸がデモンズに降り注ぐのだった。
デモンズ「な、なんだと!ウワーッ!」
狩崎「ヒロミ!」
そして、全ての弾丸を食らってしまったデモンズは地面を転がるものの何とか立ち上がりモグラバイスタンプを起動したのだった。
デモンズ「俺には奥の手があるんだよ!」
「モグラ!」
『Add…』
「モグラ!」
『Dominateup!』
『モグラ!ゲノミクス!』
デモンズ「行くぞ!」
そして、モグラゲノミクスへと姿を変えたデモンズがアザゼル・デッドマンに対して連続攻撃を叩き込むのだった。
アザゼル・デッドマン「やりやがるな!仮面ライダー!だが、俺にも武器はある!」
そう叫んだアザゼル・デッドマンは左腕に専用武器であるアザゼルブレードを召喚したのだった。
アザゼル・デッドマン「さあ、決着と行こうか!」
そして、デモンディグゾンとアザゼルブレードがぶつかり合うもののお互いの連続攻撃と斬撃を食らったことから片膝をつくほどの互角の展開に持ち込むのだった。
デモンズ「ハア、ハア。やるな、アザゼル!」
アザゼル・デッドマン「お前もな!仮面ライダーデモンズ!」
デモンズ「お互い次が決着みたいだな!」
アザゼル・デッドマン「そうだな!こいつで終わりだ!」
そう告げたアザゼルのアザゼルブレードから放たれた闇の衝撃波をかわしたデモンズは、デモンズドライバーにモグラバイスタンプを押印したのだった。
『Charge』
『デモンズフィニッシュ!』
デモンズ「喰らえ!」
デモンディグゾンに緑色のエネルギーを纏わせ、敵を貫く必殺技であるデモンズフィニッシュを食らったアザゼル・デッドマンは地面を転がるのだった。
アザゼル・デッドマン「チッ、ここまでか。だがいい収穫を得たな!また会おう、仮面ライダーデモンズ!」
そう告げるとアザゼル・デッドマンは空へと飛び、あっという間に姿を消したのだった。そして、デモンズの変身を解除したヒロミもまた研究所へと帰るのだった。
狩崎「どうだった?ヒロミ、久々のデモンズは?」
ヒロミ「ああ、悪くない。だが悪魔と1人で戦うのはキツイな。」
狩崎「そうか!そうなるともう少し特訓が必要だね!」
ヒロミ「そうだな。そういえば大二はどうしてる?」
狩崎「ああ、さっき連絡があってね。悪魔の影を探知したからカゲロウと探しに行くと言ってたよ。」
ヒロミ「そうか。だが、悪魔が1体とは限らないからな。」
狩崎「ああ、そこが問題なんだよ。果たして大二とカゲロウは大丈夫なのかね?」
そんなことを話していた狩崎の予想が的中したかのように大二が追いかけた悪魔の影の背後から新たな悪魔が迫っていたということをこの時はまだ誰も知らなかったのだった。
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