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仮面ライダーW~復活のミュージアム~第4話「復活のS/地獄から帰ってきた男と西から来た男とトレジャーハンターPart3」

前回までの仮面ライダーWは… 
健二「怪盗からの予告状や。」 
翔太郎「怪盗D?舐めた名前名乗りやがって。」
フィリップ「探偵には必ず怪盗のライバルがつきものさ。」
翔太郎「そうか…ようやく分かったぜ…。怪盗Dの正体が!」
海東「ようやく来たかい?風都の探偵君?」
翔太郎「やっぱりお前だったんだな。仮面ライダーディエンド…いや、海東大樹!」
海東「さて…。僕も調べてみるか。NEVERを。」

健二「それにしてもアンタ…あのビギンズナイトの後、よく生きとったな。」
荘吉「俺も未だに不思議だ。なんで昔の風都タワーで園咲冴子に背後から撃たれた俺は風都タワーの壊滅と共に死んだと思った。だが…風都タワーの奥深くの地底にある施設に何年もいたからこそおれは密かに生きていることが出来たんだ。」

健二「にしても亜樹子ちゃんとウチの飛鳥はどこまで買い物に行ってんねん。」
荘吉「フィリップから聞いたよ。亜樹子の友達なんだってな、その子。」
健二「ああ、初めは俺と翔太郎みたいにいがみ合っとったんやけどいつからか仲良しになったんや。」
荘吉「ありがとう。亜樹子と友達になってくれて。」
健二「それは俺やなくて飛鳥に言ってくれや、そもそもあいつが何時に帰ってくるかなんて分からへんのやけどな。」
荘吉「そうか。それもそうだな。」
そんな事を話しながら仮面ライダースカルこと鳴海荘吉と仮面ライダーネオWこと服部健二が笑いあっていると前回の戦いを終えて目を覚ましたフィリップが部屋から出てきた。
フィリップ「そういえば君といい翔太郎といい…色恋沙汰が全く出てこないなんて不思議だよね。」

健二「ハッ、別に色恋に振り回されそうな翔太郎と違って俺は興味あらへんからな。」
荘吉「一緒にいるあの子とはそうならないのか?」
健二「飛鳥ですか?ないない…有り得へんですよ。あんな口悪い女こっちから願い下げですわ。」
フィリップ「なるほど…。君の思考については少し興味深いね。」
荘吉「フィリップ、1つ聞いてもいいか。」
フィリップと健二が色恋沙汰について話終わるタイミングを見計らって荘吉はフィリップに話しかけた。
フィリップ「なんだい?鳴海荘吉。」
荘吉「本当にミュージアムの連中はお前らが倒した時の状態で復活していたのか?」
フィリップ「ああ。僕の父さん…園咲琉兵衛だけじゃなくて若菜姉さんまでね。」
荘吉「妙だな。」
健二「妙って何が妙なんや?」
荘吉はミュージアムのメンバー全員がまるで全盛期であるかのように元の姿で復活したことに対して違和感を覚えた。
荘吉「あの日…俺が大道克己に促されるようにして復活した時は俺と奴しかいなかった。」
フィリップ「それって…つまり…」
健二「誰かが復活させたっちゅう事やな。」
荘吉「問題はそこだ。ミュージアムを復活させることが出来る組織なんて一体どこにあると言うんだ。」
荘吉は誰がミュージアムを復活させたのか、なんのために翔太郎達に倒された記憶を失ってまで復活したのかをフィリップに確かめてもらおうとしていた。そんな矢先、鳴海探偵事務所の扉が勢いよく開いた。
フィリップ「それなら僕の…地球の本棚…ん?翔太郎、君かい?」
健二「な、なんや?包帯女?バケモンかいな!」
荘吉「ふっ…久しぶりだな…シュラウド。」
シュラウド「あら…久しぶりね。荘吉…それに来人。」

そこに現れたのは荘吉の知り合いであり、フィリップの母親であるシュラウドだった。
健二「フィリップのおかんっちゅう事は…味方かいな?」
フィリップ「ああ。」
健二「それならそうと言ったらええやないか!ほんまビックリするわ!」
荘吉「ビックリも何もお前が勝手に包帯女と騒いだだけだろ?」
健二の発言に対して荘吉が呆れ顔で言葉を返す姿を微笑みながら見るフィリップに対してシュラウドは話しかけた。
シュラウド「来人、若菜たちが復活したというのは本当なの?」
フィリップ「ああ。それも僕達に倒されたことすら覚えていない感じなんだ。全く困った物だよ。」
荘吉「なんだ、そんなことを言うためにわざわざお前は来たのか?」
シュラウド「いや、荘吉。あんたに用があるんだ。」
そしてシュラウドはゆっくりと荘吉の目の前に現れると話し始めた。
荘吉「なんだよ、俺に用って。」
シュラウド「あんたの相棒にそっくりな顔をしたやつを見た。」
荘吉「なんだと…マツか。」
シュラウド「ええ。」
荘吉「そんなはずは…アイツは…マツは俺がこの手で…いや、有り得ない。」
シュラウド「言っただろ?あんたの相棒にそっくりな顔をしたやつだって。」
シュラウドからかつてビギンズナイト以前にこの手で倒したはずのかつての相棒であったマツことスパイダー・ドーパントにそっくりな顔をした男を見たと聞いた荘吉は驚きを隠せなかったが、次の瞬間荘吉のスパイダーフォンに連絡が来た。
荘吉「ん?誰だ…もしもし」
?「よう、久しぶりだな。荘吉!」
荘吉「お前…まさか…マツか。」
マツ「当たり前だろ、荘吉。それよりも亜樹子ちゃん…大きくなったな。」
荘吉「なん…だと。」
マツ「お前の娘と…その友達をまとめて俺が消してやる!あの時の…ホールでな!」
そう告げてマツからの連絡が終わった荘吉は立ち上がると玄関に向かった。
シュラウド「荘吉…」
荘吉「シュラウド、奴はマツだ。あいつには俺が話をつける。2人を頼む。」
シュラウド「分かったわ。」
そして荘吉はスカルボイルダーに乗ってかつてマツとともに潜入したあのホールに荘吉はやって来たのだった。
荘吉「マツ…何処だ!姿を見せろ!」
マツ「やっと来たか、荘吉。」

荘吉「マツ…亜樹子と飛鳥ちゃんは何処だ?」
マツ「ハハハ。ハーハッハッハ!俺が本当にお前の娘をさらったと思うのか?」
荘吉「貴様…騙したのか」
マツ「ああ。お前を倒すにはここまでしないと動かないと思ったからな。悪いが荘吉…お前を誘い出すための話題のネタにさせてもらったぜ、亜樹子ちゃんをな!」
荘吉「マツ…貴様!」
マツ「さあ、お前を倒して…スカルのメモリは俺がいただく!」
『スパイダー!』

マツはスパイダーメモリを装填したことでスパイダー・ドーパントに姿を変えた。
スパイダー・ドーパント「さあ、こい。荘吉!」
荘吉「仕方ない。お前を止めるのはやはり俺のようだな。」 
そして荘吉は腰にロストドライバーを装着した。
『スカル!』

荘吉「変身!」
『スカル!』 

スカル「さぁ…お前の罪を…数えろ」
荘吉はロストドライバーにスカルメモリを装填して仮面ライダースカルに変身した。
スパイダー・ドーパント「黙れ!」
スパイダー・ドーパントは蜘蛛の糸による拘束攻撃を狙ったがそれを回避したスカルはスカルマグナムによる銃撃を放った。
スカル「甘い!ハアッ!」
スパイダー・ドーパント「ウワーッ!」
スカル「お前があの時と全く変わらない…その力で本当に良かったと思ってるよ。」
スパイダー・ドーパント「舐めるな!」
立ち上がったスパイダー・ドーパントは腕から大量の糸と共に蜘蛛を解き放つが、スカルはスカルマグナムでその攻撃を相殺した。
スパイダー・ドーパント「この攻撃でも…ダメなのかよ!」
スカル「当たり前だ。お前の攻撃など…1度お前を倒したあの日から俺の体が覚えているんだからな!」
そしてスカルはスパイダー・ドーパントに強烈なパンチと回し蹴りのコンビネーションでスパイダー・ドーパントを吹き飛ばした。
スパイダー・ドーパント「や、やるな…だが!」
スパイダー・ドーパントは蜘蛛の糸を鞭のようにしならせてスカルに対して連続斬撃を繰り出した。
スカル「グハッ…なるほどな。マツもあの頃のマツではないということか!」
スパイダー・ドーパント「当たり前だろ!ハアッ!」
そして怯んだスカルに対してスパイダー・ドーパントは連続パンチを放つがその攻撃を見切ったスカルはスパイダー・ドーパントの腕を掴んだ。
スパイダー・ドーパント「な、何!?」
スカル「悪いな。お前の攻撃にはやはり隙があるんだよ。昔も今もな!」
そしてスカルはパンチとキックの連続コンビネーションでスパイダー・ドーパントを壁に叩きつけた。
スパイダー・ドーパント「舐めるなよ…お前にこのままやられる訳にはいかないんだよ!」
スカル「それはお互い様だ!」
そしてスカルに向かって走り出したスパイダー・ドーパントに対してスカルはスカルマグナムによる連続射撃でスパイダー・ドーパントにダメージを与えた。
スパイダー・ドーパント「くそっ…俺はまた…荘吉に勝てないのか!」
スカル「お前はここで終わりだ、マツ!」
『スカル!マキシマムドライブ!』
スカル「ハアッ!」
そしてスカルはスカルメモリをスカルマグナムに装填してスカルパニッシャーを放つが、そこで3つの影がスカルパニッシャーを弾き返した。
スカル「な、なんだと?」
『スミロドン!』

『タブー!』

タブー・ドーパント「ウフフ」
『ナスカ!』

ナスカ・ドーパント「貴方が仮面ライダースカル…ですか。」
スカル「貴様ら…」
タブー・ドーパント「取り敢えずは再会のご挨拶…また遊びましょう…探偵さん。」
スパイダー・ドーパント「そういうわけだ。またな、荘吉!」
スカル「ま、待て!マツ! 」
そしてナスカ・ドーパント、タブー・ドーパント、スミロドン・ドーパントと共に姿を消したスパイダー・ドーパントに踵を返してスカルは変身を解除した。
荘吉「マツ…次こそは貴様を倒す。この命を懸けてでも。」
そう告げてスカルボイルダーに乗り立ち去る荘吉をビルの屋上から眺めている男がいた。
克己「どうやらお前は…正しい生き方を選んだようだな…鳴海荘吉。さて、俺もミーナに会いに行くとするか。」
遂にこの世界に仮面ライダーエターナルこと大道克己が帰ってきた。彼がこの世界で新たに歩む道は正義か…悪か…
to be continued…

次回予告
風都の街に帰ってきた仮面ライダーエターナルこと大道克己。彼はかつてその身を呈して助けた少女、ミーナの元に向かうのだった。しかし、その場にいたのはミーナを人質にする宿敵プロスペクトだった。再び目の前でアイズ・ドーパントに姿を変えたプロスペクトに怒りを爆発させた克己はエターナルに変身して戦いに挑む!一方その頃、克己の代わりを手に入れたNEVERは再び風都を壊滅させようと動き出していた。次回仮面ライダーW~復活のミュージアム~第5話「帰還のAとE/最悪の再会」これで決まりだ!
































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