ウルトラマンギンガ~10年越しの逆襲~第13話「カオスウルトラマン襲来!瑞穂の危機にウルトラマンコスモス、遂に帰還!」
前回のあらすじ
ウルトラマンダイナことアスカ・シンと共にゼルガノイドを倒すことに成功した翌日、ウルトラマンギンガこと礼堂ヒカルは小池美波と田村保乃のマネージャー兼警護をする事になった。そして、美波と保乃に合流したヒカルは2人のぶりっ子と言うべきなのかは分からないが、2人の甘え方にドギマギしながら撮影現場に送り届けた。そして美波と保乃が撮影現場から出てきたタイミングで合流したヒカルは2人に撮影への感想を話しながら送り届けようとした矢先、目の前にガンQが現れた。そして美波と保乃を守るためにウルトラマンギンガに変身して戦いを挑むが、ガンQの眼から放たれるビームに追い詰められてしまうのだった。しかし、そんなギンガや美波、保乃のピンチに高山我夢が久々に地球に帰ってくると2人を助けるためにウルトラマンガイアに変身してギンガと共にガンQを倒すために立ち上がった。そして、コンビネーションでガンQを追い詰めた後、ギンガクロスシュートとフォトンエッジでガンQを倒すと復活したかもしれないエタルガーへの対策としてダイゴやアスカと共に我夢もまたこの世界に残る事を宣言したのだった。
ヒカル「今日は麗奈と土生さんか。遂に麗奈と再開か。」
ウルトラマンギンガこと礼堂ヒカルは今回のマネージャー業務としての担当が誰なのかを確認すると土生瑞穂の他に守屋麗奈と書かれていた。それを見たヒカルはダークルギエルとの戦いで行方不明になって以降一度も会っていないためか少しだけ気まずい雰囲気を感じ取るのだった。
ヒカル「どんな顔したらいいんだか…」
そんな事を話しながらヒカルは合流場所に向かうために歩き出すと背後から誰かに抱きつかれた。
ヒカル「おっと…見つかったか…久しぶりだな、麗奈。」
麗奈「グスングスン…良かった…生きてたんだね…ヒカルさん!」
ヒカル「ああ、待たせたな。麗奈!もう二度と居なくならないからな。」
麗奈「うん、約束だよ。」
ヒカル「ああ、約束だ。」
感動の再会を果たしたヒカルと麗奈の後ろからひっそりと土生瑞穂が声をかけてきた。
瑞穂「あの…お取り込み中の所申し訳ないんだけど…私もいるんだけど。」
ヒカル「あ、すいません…土生さん。」
麗奈「れなもすみません。」
瑞穂「いや、いいのよ。若いってのは素晴らしい事だからね。ただヒカル君、あまり外でそういうのは宜しくないかな。」
麗奈「あれ?土生さんが珍しく普通のこと言ってる。」
瑞穂「たまには私も言いますよ?麗奈ちゃん?」
麗奈「す、すいません。」
ヒカル「さて、そろそろ撮影現場ですよ。頑張ってきてください!」
麗奈「ヒカルさん、頑張って来るね!」
瑞穂「行ってきます!」
こうしてヒカルは瑞穂と麗奈を撮影現場に送り届けると外で2人が出てくるのを待っていた。
麗奈「ヒカルさーん!」
瑞穂「お待たせしました!」
ヒカル「お二人ともお疲れ様でした。」
麗奈「れなの可愛い姿、ヒカルさんに見せたかったなー!」
瑞穂「ちなみに私のクールな姿もね。」
ヒカル「あ、まあ…それはその…雑誌が販売されたらきちんと観ますから!」
麗奈「本当に?」
瑞穂「なんか怪しいな?」
ヒカル「ほ、本当ですって…ん?なんだ、あれ?」
櫻坂一のクールとぶりっ子に挟まれたヒカルは何とか弁明したが、そんなヒカル達の背後から謎の影がビルに向かって飛んで行き、ビルにぶつかるとそこから青いウルトラマンが現れた。
カオスウルトラマン「ウルトラマン…オマエらがニクイ」
ヒカル「なんだ、あれ?」
麗奈「ウルトラマン?」
瑞穂「違う、あれはカオスウルトラマン。」
ヒカル「カオスウルトラマン?」
そして瑞穂の言葉を聞いたヒカルが正面をむくとカオスウルトラマンは街を破壊し始めた。
カオスウルトラマン「ウルトラマン…デテコイ!キサマだけはユルサン!」
麗奈「それで土生さん…カオスウルトラマンって?」
瑞穂「前にこの星を守った光の巨人、ウルトラマンコスモスを倒す為だけに生まれた闇の巨人、それがカオスウルトラマン。」
麗奈「ウルトラマンコスモス?」
瑞穂「うん。でも…カオスウルトラマンやカオスヘッダーはコスモス…ムサシさんが倒したはずなのに!なんでまた…」
そう呟く瑞穂にヒカルは怒りを目に宿しながらカオスウルトラマンを睨んだ。
ヒカル「またルギエルか。」
麗奈「ヒカルさん?」
ヒカル「いや…ダークキラーの仕業か。」
麗奈「ヒカルさん、何言ってるの?」
ヒカル「土生さん、麗奈を頼みます。」
瑞穂「え?ヒカル君は?」
ヒカル「奴をとめます!」
そう告げて走り出すヒカルの手を麗奈は掴んだ。
麗奈「ヒカルさん!またいなくなるの?前も怪獣に勝手に立ち向かって行方不明になった!忘れたの?麗奈はもう嫌なの!ヒカルさんに無茶して欲しくない!普通のマネージャーとしてそばにいてよ!」
必死に叫びながら気持ちを伝える麗奈の手をヒカルはゆっくり解いた。
ヒカル「悪いな、麗奈。お前に正体を明かすのは嫌だったが…仕方ない。」
麗奈「え?」
ヒカル「ウルトラマンギンガは…俺だ!だからよく見ててくれ、俺の覚悟をな!」
そう告げてヒカルは懐からスパークドールズとギンガスパークを取りだした。
『ウルトラーイブ!ウルトラマンギンガ!』
ヒカル「ギンガァー!!」
麗奈「う、嘘…」
瑞穂「本当にヒカル君が…ギンガ…」
そしてウルトラマンギンガに変身したヒカルはゆっくり頷きながらカオスウルトラマンに近付いた。
ギンガ「おい、ウルトラマンが憎いんだろ?来い、俺が相手だ!」
カオスウルトラマン「アマイナ!ハアッ!」
ギンガは走り出してカオスウルトラマンにパンチを繰り出すがその一撃を受け止めたカオスウルトラマンは強烈な回し蹴りでギンガをビルに吹き飛ばした。
ギンガ「グハッ!」
麗奈「ヒカルさん!」
ギンガ「中々やるな。だったらこれはどうだ!」
そしてビルから立ち上がったギンガはパンチとキックのコンビネーションを放つが、ギンガの足を掴んだカオスウルトラマンは勢いそのままにビルに放り投げた。
カオスウルトラマン「クラエ!」
ギンガ「グハッ!」
カオスウルトラマン「タテ!ウルトラマン!」
そしてギンガを強引に立ち上がらせたカオスウルトラマンは強烈なパンチとキックでギンガを吹き飛ばした。
ギンガ「ハアハア…ハアハア…どうしたらいいんだ…コイツ、強過ぎる!」
カオスウルトラマン「どうした?モウオワリカ?」
ギンガ「なめやがって…だったら行くぜ!ギンガファイヤーボール!」
カオスウルトラマン「アマイ!」
ギンガのギンガファイヤーボールをカオスウルトラマンは拳で相殺すると反撃の体制に入るのだった。
カオスウルトラマン「ダーキングショット!」
カオスウルトラマンは両腕に宇宙エネルギーを集めて放つ最強の必殺光線であるダーキングショットをギンガに放ち、ギンガを吹き飛ばした。
ギンガ「なんなんだ、この力!だったら次はこれだ、ギンガサンダーボルト!」
そして立ち上がったギンガはギンガサンダーボルトを放つもののこの一撃さえもカオスウルトラマンは回避した。
カオスウルトラマン「アマイナ。インベーティングウェーブ!」
カオスウルトラマンは両手を合掌の形に転じ、その間に発生した気を悪の炎の圧殺波動であるインベーティングウェーブを放ち、ギンガを吹き飛ばした。
ギンガ「グハッ!」
麗奈「ヒカルさん!」
瑞穂「どうしよう…こんな時にムサシさんがいれば…」
そんな事を話していると麗奈と瑞穂の背後から誰かが声をかけた。
?「土生ちゃん、ここにいたんだ?」
瑞穂「え…ムサシさん?」
ムサシ「ただいま、土生ちゃん。」
麗奈「土生さん、この人が…」
瑞穂「うん、春野ムサシさん。ウルトラマンコスモスだよ!」
ムサシ「よろしくね。」
瑞穂「ムサシさん、ヒカル君を助けて!」
ムサシ「ヒカル君…ギンガか。」
麗奈「ギンガを知ってるんですか?」
ムサシ「まあ、昔にちょっと一緒に戦ったんだ。」
麗奈「そうだったんですね。」
ムサシ「よし、後は俺に任せて!」
そしてムサシはカオスウルトラマンと戦うギンガの元に向かいながら懐からコスモプラックを取りだした。
ムサシ「コスモース!!」
そしてウルトラマンコスモスに変身したムサシはカオスウルトラマンに強烈な飛び蹴りを放ち、吹き飛ばした。
カオスウルトラマン「グハッ…おまえ…コスモス!」
コスモス「久しぶりだな、ギンガ!」
ギンガ「コスモス、助けに来てくれたのか!」
コスモス「ああ、当たり前だろ!」
そしてコスモスがギンガの手を掴んで起こそうとした矢先、カオスウルトラマンは立ち上がると巨大カオス光弾であるダークネスフォールを放つがギンガを庇うように立ちはだかるとバリアを出した。
コスモス「ムーンライトバリア!」
カオスウルトラマン「ナメルナ!」
そしてダークネスフォールを押し込んで大爆発を巻き起こすとコスモスは爆炎の中でコロナモードに姿を変えた。
コスモス「よし。いくぞ!」
ギンガ「ああ!」
そしてコスモスはギンガを立ち上がらせると共にカオスウルトラマンの方に走り出した。
カオスウルトラマン「こい!コスモス!」
そして走り出した2人に対してカオスウルトラマンも強烈なパンチと回し蹴りを放つが、それを回避したギンガとコスモスは強烈な打撃のコンビネーションを放ち、カオスウルトラマンをビルに吹き飛ばした。
カオスウルトラマン「なめやがって!カオスプロミネンス!」
そして立ち上がったカオスウルトラマンはカオスプロミネンスをコスモスに向けて放つと、コスモスも反撃の体制に入った。
コスモス「プロミネンスボール!」
カオスウルトラマンのカオスプロミネンスとコスモスのプロミネンスボールのぶつかり合いで大爆発を巻き起こすが、吹き飛ばされたのはカオスウルトラマンだった。
カオスウルトラマン「ハアハア…ならば…インベーティングウェーブ!」
コスモス「だったらこっちも!ブレージングウェーブ!」
カオスウルトラマンのインベーティングウェーブとコスモスのブレージングウェーブのぶつかり合いで再び大爆発を巻き起こすと吹き飛ばされたのはカオスウルトラマンだった。
カオスウルトラマン「なら…コレで終わりだ!ダーキングショット!」
ギンガ「俺も合わせるぜ!ギンガクロスシュート!」
コスモス「ネイバスター光線!」
カオスウルトラマンのダーキングショットとギンガのギンガクロスシュートとコスモスのネイバスター光線がぶつかり合い、カオスウルトラマンのダーキングショットを押し返す形でカオスウルトラマンを倒す事に成功した。
ギンガ「デュワッ!」
コスモス「シュワッ!」
麗奈「ヒカルさん!」
瑞穂「ムサシさん!」
ヒカル「ただいま、麗奈!」
ムサシ「無事だった?瑞穂ちゃん。」
瑞穂「はい!」
麗奈「ヒカルさんはずっとギンガとして私たちを守っていたんですね?」
ヒカル「ま、まあな。」
麗奈「ありがとうございます、ヒカルさん!」
ヒカル「どういたしまして。」
瑞穂「微笑ましいですね!」
ムサシ「ああ。」
ヒカル「ムサシさんもしばらくこの世界にいるんですか?」
ムサシ「うん。エタルガーに復活の兆しがあるって聞いたからね。俺もしばらくこの世界にいるよ!」
ヒカル「ありがとうございます!よろしくお願いします!」
ムサシ「ああ、よろしく。」
こうしてムサシとの久しぶりの再会と麗奈に自身の正体を明かしたヒカルはこれからもこの世界を守るために戦うことを誓うのだった。
姫矢「まさか…孤門に渡したはずの力が俺に帰ってくるとはな。また…デュナミストか。また会えるかもな、莉菜。」
to be continued…
次回予告
守屋麗奈との再会を果たしたヒカルは、上村莉菜と共に撮影現場に向かうとそこには姫矢准がいた。そして、莉菜と再会を果たした准とその姿を見ていたヒカルと麗奈だったが、そこにダークファウストが襲来。麗奈と莉菜を守るためにヒカルとデュナミストに復帰した准が共闘を果たすことになるのだった。次回ウルトラマンギンガ~10年越しの逆襲~第14話「ダークファウスト襲来!そしてデュナミスト姫矢准帰還!」