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たとえ我が身を闇に染めても君を守る~終焉の幕開け~第2話「保乃とデザストの出会い」

前回のあらすじ
仮面ライダーカリバーこと上條〇〇と森田ひかるを狙ったストリウスからの刺客であるメギド、カリュブディスを止めるために現れたのは別世界からやってきたメギド、デザストだった。デザストは何故か〇〇達の同級生である田村保乃の匂いがしないと謎の言葉を発しながら消えた。一方その頃デザストは別世界にいる仮面ライダーバスターこと田村保乃がいないことから本当に別世界に復活した事を理解した。そんなデザストに対してストリウスは仲間に引き込もうと勧誘するために現れたが、デザストはその勧誘を拒否すると〇〇に戦いを申し込んだ。そして、〇〇に負けたら共にストリウスを倒すことを約束したデザストに対して〇〇は仮面ライダーカリバーに変身して戦うが圧倒的な剣技や必殺技であるカラミティ・ストライク、更にはカリバーの必殺技を受けてもすぐに回復する治癒力などを駆使するデザストに苦戦するがひかるから与えられた玄武神話ワンダーライドブックをリードしたカリバーの一撃に躊躇したデザストは負けを認めて〇〇の仲間になった。しかし、別世界からの来訪者はデザストだけではなく別にもいることをデザストは感知したのだった。

デザスト「ズルズル…美味い…やはりこの世界にもあるんだな。豚骨ラーメンに紅しょうが…」

〇〇「本当にそれでいいのか?俺の家に来た方が美味い飯にありつけるってのに…」
デザスト「良いんだよ、前の世界でも俺は前の世界の保乃とそうやって過ごしてきた。あいつが悩んだりした時はあいつとこうやってカップラーメン食べながら話したな。そういやあいつ…紅しょうが嫌いだったな…」
ひかる「へぇ、他の世界の保乃ちゃんは紅しょうが苦手なんだ。」

デザスト「ああ。どんなにあいつに紅しょうがを食べろと言っても拒否され…ん?この匂い…この世界の保乃か!」
あの戦いの後、公園で豚骨味のカップラーメンに紅しょうがを入れて食べるデザストを見ていた仮面ライダーカリバーこと上條〇〇と森田ひかるはそこで別世界にいる仮面ライダーバスターこと田村保乃の素性を知ったが、次の瞬間この世界にいる保乃の匂いを感じ取ったデザストはカップラーメンをゴミ箱に捨てると走り出した。
〇〇「待てよ、デザスト!お前のことを知らない保乃ちゃんがお前を見たら…」
ひかる「びっくりしちゃうから待ってってば!」
そして走り去るデザスト達を2つの影が見ていた。
?「さて…デザストが私達に反旗を翻したと言うなら…」
?「私達も動かないとね。」
ストリウス「あなた達が別世界のズオスとレジエル…まさか女性とはね…」


レジエル「あんたがこの世界のストリウス?」

ストリウス「そうですよ。あなた達はどうやらデザストを追いかけてきたようですね?」
ズオス「うん、だってあいつもこの世界に復活してやって来たのにメギドの味方ではなく人の味方に着いたからね。きっちり叩き潰さないと!」

ストリウス「そうですか。ならば私も手を貸しましょう。キリギリスメギド!」
キリギリスメギド「ハッ、ストリウス様。」

ストリウス「この世界に現れた邪魔者をカリバー諸共消し去りなさい!」
キリギリスメギド「ハッ!」
ストリウスの命を受けたキリギリスメギドは姿を消した。そしてそれを見たズオスとレジエルはストリウスに聞いた。
ズオス「あんなメギド一体で大丈夫なの?」
レジエル「あんな奴より私達が直々に手を出してもいいのに。」
ストリウス「確かにおふたりに任せればこの別世界の騒動も終わりを迎えるでしょう。しかし、私が危惧しているのはもうひとつの事。」 
ズオス「もう1つ?」
ストリウス「ええ…デザストがあなた方の世界の土の剣士と同じ名前の女性と邂逅する事で何かが始まるのではないかと思いまして…」
レジエル「なるほどね…土の剣士か。」
ズオス「それならあのメギドに探りを入れさせるのもアリね。さて…どう転ぶか見物だね!」
ストリウス「ええ…」

デザスト「どこだ…どこに…いた!おい、保乃!」
どうやら公園から飛び出したデザストはベンチで本を読む田村保乃を見つけたらしく急いで駆け寄るがやはり返事は当たり前のものだった。
保乃「え、何?ば、化け物!キャー!」

デザスト「おい、待て!保乃!俺だ、デザストだ!」
保乃「何やねん!近寄らんといてや!化け物!」
そして保乃の叫び声を聞いた〇〇とひかるがベンチに辿り着くと急いでデザストを保乃から引き剥がした。
〇〇「やめろ、デザスト!」
ひかる「ほら、保乃ちゃん怖がってるでしょ!離れなさい!」
デザスト「イテテ…おい、離せ!〇〇、ひかる!保乃がいるんだぞ、すぐそこに!」
〇〇「だから!あの保乃ちゃんはお前の知ってる保乃ちゃんじゃないって言ってんだろうが!」
そう告げてデザストを引っ張るひかると〇〇に気付いた保乃は2人に歓喜の声を上げた。
保乃「え、え!も、もしかして…ひぃちゃんと〇〇君!そうやんな、そうやんな!」
ひかる「そうだよ、保乃ちゃん…久しぶり!」
〇〇「ど、どうも。ご無沙汰です。」
保乃「久しぶりやな~!ホンマに元気そうでなによりやわ!」
ひかる「そうだね、保乃ちゃんも元気そうでよかった!」
保乃「まあね~!それに保乃は〇〇君にも会いたかったんよ。もう夏鈴ちゃんには会ったやろ?」
〇〇「ま、まあね。」
保乃「夏鈴ちゃんも言うてたよ?前よりカッコよくなったって!」
〇〇「そ、そうかな?」
保乃「せやで!そ…それから…あの化け物は2人の知り合いなん?」
そう告げてデザストの方向を保乃は不思議そうに眺めながらひかると〇〇に聞いた。
〇〇「ま、まあね。彼はデザストって言って俺とひかるの仲間なんだ。」
保乃「そ、そうなんや…」
ひかる「そうなんだ、もし良かったら…」
次の瞬間、デザストが3人に向けて叫んだ。
デザスト「お前ら、逃げろ!」
キリギリスメギド「ハアッ!」
デザスト「グハッ!」
〇〇「デザスト、大丈夫か!」
ひかる「デザスト!」
キリギリスメギドの斬撃から3人を守るためにグラッジデントで防ごうとしたがデザストはベンチに叩きつけられた。
デザスト「ハアハア…クソッ…なめやがって…」
キリギリスメギド「どうやらこの世界の人間との交流には失敗したようだな!」
デザスト「なんだと?」
キリギリスメギド「聞いたぜ?おまえ、そこにいる女と同じ名前のその女と交流しようとしたってな!」
そう告げてキリギリスメギドは爪による斬撃を保乃に対して放つが、保乃を庇うためにデザストは立ちはだかるとその攻撃を受けた。
デザスト「グハッ!」
保乃「キャー!」
キリギリスメギド「おいおい…お前の知り合いじゃないんだろ?その女。」
デザスト「ああ、かもな。」
保乃「えっ…」
キリギリスメギドの問いにデザストは受けた傷をアルターライドブックの力で修復しながら答えると保乃は驚いた。
保乃「だ、だったら…なんでほのを守るんよ!放っておいたら良かったやん!ほのの事知らんやったら放っておいてや!」
キリギリスメギド「だとよ!ハアッ!」
デザスト「無理な話だ…グハッ!」
キリギリスメギドが放った音波攻撃からも保乃を庇うようにダメージを受けたデザストは再びアルターライドブックの力で傷を修復した。
〇〇「デザスト…」
保乃「なんで…なんで庇うんよ!ほのの事知らん言うたやん!ほのがどうなったってあんたに関係あらへんやん!」
デザスト「さあ、なんでだろうな…。確かにお前は知らない。この世界のお前はな…。でもな…お前だけは守らなきゃならないって…俺の心が…そう言ってんだ!だから俺はお前を必ず守る!」
そう告げたデザストの腰に覇剣ブレードライバーが装着され、デザストの身体からエターナルフェニックスワンダーライドブックが現れた。
デザスト「久しぶりだな、エターナルフェニックス!」
『エターナルフェニックス!かつてから伝わる不死鳥の伝説が今、現実となる…』

デザスト「変身!」
『抜刀…!エターナルフェニックス!虚無!漆黒の剣が、無に帰す!』

デザストは覇剣ブレードライバーにエターナルフェニックスワンダーライドブックを装填して仮面ライダーファルシオンに変身した。
ファルシオン「お前…覚悟しろよ!ハアッ!」
ファルシオンは無銘剣虚無とグラッジデントの二刀流でキリギリスメギドに強烈な斬撃を繰り出した。
キリギリスメギド「グハッ!舐めるな…異世界からの来訪者が!」
そして立ち上がったキリギリスメギドは斬撃を放つが、ファルシオンは無銘剣虚無とグラッジデントをクロスして斬撃を防いだ。
ファルシオン「こんなもんか…情けねぇな」
そう告げてファルシオンはキリギリスメギドに急接近すると無銘剣虚無とグラッジデントの二刀流で強烈な斬撃でキリギリスメギドを壁に叩きつけた。
キリギリスメギド「へ、変身したからって…そんな簡単に強くなるのか!」
ファルシオン「強くなる?さあな…お前相手に俺がわざわざ本気だすわけないだろ!」
キリギリスメギド「き、貴様!ハアッ!」
そしてキリギリスメギドは音波攻撃を放つがそれを跳躍して回避した。
ファルシオン「これが俺の本気だ!ハアッ!」
ファルシオンは宙に跳躍したまま急降下して無銘剣虚無とグラッジデントの二刀流で強烈な斬撃を放ち、キリギリスメギドを吹き飛ばした。
ファルシオン「悪いな、こいつで終わりだ!」
『必殺黙読!抜刀…!不死鳥無双斬り!』
ファルシオン「カラミティ・ストライク!」
ファルシオンは無銘剣虚無とグラッジデントの二刀流で回転しながらキリギリスメギドを貫いて撃破した。
デザスト「どうだ?保乃…これでも俺が守るのは不安か?」
保乃「分かったわ、あんたにこれからは守ってもらうわ。よろしくな、デザスト!」
デザスト「ああ!」
〇〇「これはどうやら…」
ひかる「丸く収まった?」
そして立ち去る〇〇、ひかる、デザスト、保乃を遠くからズオスとレジエルは見ていた。
ズオス「あいつの作戦…失敗ね。」
レジエル「次はどうしようかな?」
そんな事をズオスとレジエルが話している頃、この世界にまたもや来訪者が現れた。
『ゲートオープン!』
?「本当にこの世界であってるんだろうな?有美子。」
?「はい、お兄様。」
to be continued…




















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