とある科学の裁きの手第3話「プロローグ3:レベル5集結パート3」
前回のあらすじ
学園都市に突如として出現した炎の魔術師。彼らの狙いは学園都市にいる8人のレベル5を倒す事だった。そしてその呼び出しに反応したのはイギリスにいる姉、小林由依と電話をしていた学園都市第8位の裁きの手(ジャッジメント)こと小林〇〇、ファミレスで関有美子、大園玲、守屋麗奈といた学園都市第3位の超電磁砲(レールガン)こと森田ひかる、レベル0(無能力者)でありながら上村莉菜と暮らす幻想殺し(イマジンブレイカー)こと上條冬弥、打ち止め(ラストオーダー)やアンチスキルの守屋茜、医師の小池美波と共に暮らしていた学園都市第1位の一方通行(アクセラレータ)こと山田悠太だった。そしてそれぞれの力で炎の魔術師を倒す事に成功した〇〇達だったが、この学園都市に9人目のレベル5である全属性攻撃(オールアタック)こと山中豪己が現れたことにより新たな何かが起きようとしていた。
『田村保乃VS雷の魔術師』
学園都市第5位の原子崩し(メルトダウナー)こと田村保乃は自身が所属する組織であるアイテムのアジトに帰ろうとしていた。アジトに所属しているのは保乃の他に藤吉夏鈴、幸阪茉里乃、遠藤光莉がいる。ちなみに正式メンバーでは無いが浜面祐介もアジトにいる。そんなアジトに帰ろうと保乃は歩いていた。
保乃「もうすぐアジトの基地か。皆無事やろうな、でも浜面は…まあ…あいつがおれば何とかなるか。」
そんな事を1人で呟きながら保乃が歩いていると目の前に謎の男が現れた。
雷の魔術師「お前が学園都市第4位の田村保乃だな。」
保乃「だったら何?ほのに何か用?」
雷の魔術師「貴様らレベル5を完膚なきまでに叩き潰す…それだけだ!」
そして雷の魔術師は保乃に対して雷撃を放ち、大爆発を巻き起こしたが爆炎の中で保乃は微動だにしていなかった。
保乃「今、何したん?」
雷の魔術師「な、なんだと!今の雷撃が聞いていないというのか?」
保乃「お前の雷撃…しょうもないわ。」
雷の魔術師「な、なんだと?」
保乃「うちは…あんたみたいな雑魚な雷撃よりも超電磁砲の雷撃の方がまだマシやと思ってるんやで!」
そして保乃は曖昧な電子を固定した状態から雷の魔術師にビームを放った。
雷の魔術師「ウワーッ!で、電子のビームだと…なめやがって!ハアッ!」
保乃の電子のビームを受けて吹き飛ばされた雷の魔術師は立ち上がると頭上に強力な雷を出現させるとその雷を杖に纏わせた。
保乃「ほう。それで何をする気なん?」
雷の魔術師「雷を纏った杖で貴様を追い詰める!」
そして雷の魔術師は杖に雷を纏わせた状態で強烈な打撃を繰り出すが保乃はその打撃すら回避した。
保乃「はあ。レベル5相手にそんなしょうもない攻撃繰り出すなんて魔術師として情けないわ、ホンマに。」
雷の魔術師「な、なんだと!」
保乃「あんたは魔法も中途半端やし攻撃も中途半端なんよ!ハアッ!」
そして保乃は雷の魔術師に急接近すると強烈なパンチと回し蹴り、電子のビームのコンビネーションで吹き飛ばした。
雷の魔術師「グハッ、流石はレベル5だな。だが!」
そして立ち上がった雷の魔術師は杖を再び上空にかざすと先程よりも巨大な雷が発生した。
保乃「ふーん…」
雷の魔術師「受けてみろ!雷最大級魔法!ハアッ!」
そして雷から無数の雷撃を振り下ろした雷の魔術師だったが保乃はその攻撃を全て回避したのだった。
保乃「やっぱりあんたの最大級魔法より超電磁砲の電撃の方が凄かったわ。」
雷の魔術師「だからなんだと言うんだ!」
保乃「だからほのの最強の一撃であんたを倒したるわ!ハアッ!」
雷の魔術師「そ、そんなバカな〜!」
保乃は目の前に無数の電子を出現させると一斉にビームを放ち、大爆発と共に雷の魔術師を倒した。
保乃「さて、アジトに帰らんとな。」
『橋本奈々未VS雷の魔術師』
学園都市第6位の多重能力(マルチスキル)こと橋本奈々未は自身の家にいるシスターである深川麻衣とドーナツを食べるために家の近所のドーナツ屋さんに寄っていた。
奈々未「うん、よし。このくらいあったら私もまいまいも大満足なくらいのドーナツだよね。さて、電話しよ。」
ドーナツ屋さんから外に出た奈々未は麻衣に電話をかけた。
麻衣「もしもし?奈々未?」
奈々未「あ、もしもし!まいまい、ドーナツ買っちゃった。」
麻衣「え?ドーナツ、やったー!」
奈々未「いっぱい買ったから後で一緒に食べようね!」
麻衣「うん!早く帰ってきてね!」
奈々未「分かった!」
そして奈々未は麻衣との電話を終えて家路を急いでいたが、背後から雷の魔術師から声をかけられた。
雷の魔術師「あんたが学園都市第6位の橋本奈々未だな。」
奈々未「だったら何?ドーナツなら上げないけど。」
雷の魔術師「ドーナツ?そんなものいらないよ。欲しいのはお前の命だ!」
そして雷の魔術師は奈々未に対して雷撃を放ったが奈々未はその一撃をジャンプで回避した。
奈々未「ふーん…やる気?なら…あんたらが普段喰らわない能力で倒してやるよ。」
そう告げて地面に手をかざして重力を使い、一気に雷の魔術師を押し潰そうとしたが雷の魔術師もまた微弱な電波で重力から脱出した。
雷の魔術師「さすがはレベル5。しかしそう易々と貴様らの思惑に乗るものか!」
そして雷の魔術師は頭上に強力な雷を出現させるとその雷を杖に纏わせた。
奈々未「ちょっとは楽しませてくれるんでしょうね?」
雷の魔術師「当たり前だ!ハアッ!」
そして雷の魔術師が杖に雷を纏わせた状態で走り出し奈々未に強烈な一撃を叩き込もうとした矢先、奈々未は不敵に笑った。
奈々未「引っかかったわね。」
そう告げて奈々未は闇の渦を発生させると雷の一撃を包み込んだ。
雷の魔術師「な、なんだと!」
奈々未「喰らいなさい、闇の力を!ハアッ!」
奈々未は闇の渦を手と足に纏わせながら強烈なパンチとキックを放ち、雷の魔術師を吹き飛ばした。
雷の魔術師「グハッ!ハアハア…な、なめやがって!」
そして立ち上がった雷の魔術師は杖を再び上空にかざすと先程よりも大きな雷が発生した。
雷の魔術師「受けてみろ!雷最大級魔法!ハアッ!」
奈々未「甘いわね。」
そして雷の魔術師は奈々未に対して無数の雷撃を放ったが奈々未はその身に光を纏うと瞬間移動で無数の雷撃を回避すると雷の魔術師の背後に立った。
奈々未「これで終わり!」
そして奈々未は光にその身を包み込んで背後から無数のレーザーを放って雷の魔術師を倒した。
奈々未「さて、帰ろ。まいまいお腹空かせてるし。」
『山中豪己VS雷の魔術師』
最近学園都市に引っ越してきた第9位の全属性攻撃(オールアタック)の山中豪己はキャリーケースを引きながら新たな家に向かっていた。そんな中、豪己は道端で倒れている1人の女性を目撃したのだった。
?「ん…た、助けて…誰か助けて…」
豪己「はあ…参ったな。無視をする訳にもいかないし…おい、大丈夫か?」
そして豪己が倒れている女性の肩を叩くと女性はゆっくりと目を開けた。
?「あの…助けてください」
豪己「助けてくださいって…一体何があったんだ?」
?「魔術師に…追われてるんです。」
豪己「なんで君が魔術師に狙われたんだ。」
?「なんか私を…神の四席とかいう人に間違えてるとは思うんですけど…その場所に帰れって…。断ったり逃げたら容赦はしないって…」
豪己「それであんたは魔術師の攻撃から逃げてきたって訳か。」
?「は、はい。」
豪己「仕方ない。ここで会ったのも何かの縁だ。助けてやるか。あんた、名前は?」
飛鳥「飛鳥…齋藤飛鳥です。」
豪己「俺は山中豪己だ、よろしくな。」
飛鳥「は、はい!よろしくお願いします!」
そして豪己が飛鳥に手を差し伸べた瞬間、2人に向かって雷撃が飛んできた為に豪己は咄嗟に飛鳥を守るかのように手で雷撃を受け止めた。
飛鳥「キャッ!」
豪己「大丈夫か?」
雷の魔術師「チッ…折角神の四席の1人を見つけたのに…邪魔しやがって!」
豪己「てめぇか…」
雷の魔術師「な、何?」
豪己「てめぇがこの子を狙ったのかって聞いてんだよ!」
雷の魔術師「だ、だったらなんだよ!この子が黙って俺について来ればいいものを。生意気なんだよ、神の四席がよ!」
豪己「だから…そんな立ち位置の名前じゃないと言ってんだろうが!」
そして怒りを爆発させた豪己は雷の魔術師が放ったものと同じ雷撃を雷の魔術師に向かって放った。
雷の魔術師「ウワーッ!な、なんだ…その力は!俺が放った雷撃と違う!」
そして自身が喰らった雷撃の威力が全く違うことを叫ぶと飛鳥の頭を撫でてゆっくりと立ち上がりながら振り向いた豪己が話すのだった。
飛鳥「豪己さん…?」
豪己「当たり前だろ。俺はお前らみたいな能力者が使う力全てを使うことが出来るだけではなくその力を倍にして返すことが出来る最強のレベル5…それがこの俺の力…その名も全属性攻撃(オールアタック)だ。」
雷の魔術師「な、舐めるなよ!」
そして雷の魔術師は頭上に強力な雷を出現させるとその雷を杖に纏わせた。
豪己「ほう?それで何をする気だ?」
雷の魔術師「こうするんだよ!」
そして雷の魔術師は雷を纏わせた杖による強烈な一撃を豪己に対して振り下ろすがその杖を掴んだ豪己は杖から雷を吸い取ると右腕に雷を纏わせた。
豪己「甘いな…。レベル5相手にこんな子供だましが…通用すると思ったか!」
そして右腕に纏わせた雷による強烈な一撃を雷の魔術師に放つと壁に吹き飛ばされた。
雷の魔術師「グハッ!ハアハア…ハアハア…こ、これが…レベル5の力なのか?」
豪己「ああ、そうだ。」
雷の魔術師「あ、諦めるか!この一撃で貴様を倒す!」
そして立ち上がった雷の魔術師は杖を再び上空にかざすと先程よりも大きな雷が発生した。
雷の魔術師「受けてみろ!雷最大級魔法!ハアッ!」
そして放たれた先程よりも強大で強烈な雷による一撃を微動だにせずに喰らった豪己はまるで無傷だった。
豪己「なるほどな。だが俺の目の前で…そんな攻撃は無意味だ。」
そして豪己が空に手をかざすと雷の魔術師が生み出した雷よりも大きい雷が現れた。
豪己「これで…終わりだ!」
そして豪己は雷による強烈な一撃を雷の魔術師に放つと大爆発を巻き起こすと共に雷の魔術師を倒した。
豪己「よし、帰るか。」
飛鳥「は、はい!」
豪己「飛鳥、君は俺が必ず守る。どんな手を使ってでもな。」
そう告げて歩き出す豪己を追いかけるように飛鳥は寄り添うように歩き出す姿を見て豪己は胸に秘めた思いを考えた。
豪己「レベル5は俺だけでいい。この学園都市にいる大したことの無いレベル5を消し去り…一方通行を潰す…さあ、始めようか。レベル5狩りを。」
to be continued…