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とある科学の裁きの手第7話「全属性攻撃(オールアタック)の次なる狙い!」

前回のあらすじ
必要悪の教会所属の魔術師であり、裁きの手(ジャッジメントハンド)こと小林〇〇の姉である小林由依と〇〇の師匠である渡邉理佐を倒した9番目のレベル5である全属性攻撃(オールアタック)こと山中豪己。その狙いが自分自身であることを理解しながら病院でカエル顔の医師の処置が終わるのを待っていた〇〇の目の前に超電磁砲こと森田ひかる、一方通行こと山田悠太、幻想殺しこと上條冬弥、多現能力(マルチスキル)こと橋本奈々未が現れた。そんな中、カエル顔の医師の許可を得て由依と理佐に対面した〇〇達はそこで豪己の力の真実を聞くのだった。その力とは由依や理佐の攻撃を受けてもかすり傷一つだけであることや由依や理佐が放った攻撃と全く同じ攻撃を全て倍にして返すという力だった。その真実を聞いて驚きを隠せない〇〇がいる病院に豪己の攻撃が放たれ、冬弥の幻想殺しとひかるの電撃、悠太の反射の力で大ダメージを防いだ〇〇は理佐と由依をひかる達に託して病院の外へと向かい、そこで豪己との戦いに挑んだ。一進一退の攻防の中、〇〇は豪己に敗北した。そして豪己がトドメを刺そうと拳を振り下ろすと学園都市第7位の大沼晶保と第6位の橋本奈々未が現れ、それを見た豪己は撤退し〇〇は意識を失うのだった。

〇〇「ん…ここは?」
カエル顔の医師「おや?目を覚ましたみたいだね。」
〇〇「あんたがいるってことは…」
カエル顔の医師「ここはいまさっき君がお見舞いしていた病院だね。」
〇〇「おれは…負けたのか…」
カエル顔の医師「だろうね。君を担いできた2人の女の子は君がボロボロだから早く治療をしてくれと頼んだからね。」
〇〇「そうか…そういう事か。ソイツらは今…何処に?」
カエル顔の医師「さあね。2人とも君を僕に預けるとさっさと姿を消したよ。」
〇〇「大沼…橋本…まさか…あいつら!イテテ…」
カエル顔の医師「ああ。無理矢理動いちゃいけないよ。それより君のお友達を入れてもいいかな?」
そう告げてカエル顔の医師が扉の方を見るとそこから冬弥、ひかる、悠太が入ってきた。
冬弥「〇〇、おまえでもあいつを止められなかったのか?」
悠太「情けねぇな。お前がやられたらレベル5のバランスが狂うだろうが。」
ひかる「まさか…あんたの力でも叶わないなんてね。」

〇〇「気をつけた方がいい。俺の色んな力でさえあいつにはかすり傷だけのダメージだった。」
〇〇の言葉を聞いた3人は衝撃のあまり返す言葉が見つからなかった。
冬弥「でも…お前にとどめを刺そうとしてあいつは逃げたんだろ?」
〇〇「いや、違う。俺を助けるために橋本と大沼が来た。」
ひかる「大沼ちゃんって確か…」
〇〇「ああ。大覇星祭でお前がレベル6になりかけたのを俺と…」
冬弥「俺も一緒にいた…あの根性論の子か!」
悠太「根性論?そんなんでレベル5になったのか…ハッ、くだらねぇ」
冬弥「確かにくだらないが…あの子にはポテンシャルがあるのさ。」
悠太「そうかよ。」
そんなことを冬弥達が話している頃、近くの広場には豪己がいた。
豪己「まずは…小林〇〇…案外大したことないな…裁きの手って奴も。」
そんな事を話しながら豪己は手を握りながら広場で次なる相手を探すためにリストを見ていた。
豪己「大沼晶保に…橋本奈々未…あいつらを倒せば一方通行に近づくって訳か。ん?聖人…後方のアスカ…彼女は何処に?」
豪己は学園都市の伝説として書かれていた後方のアスカという人物の記事を読もうとした矢先、目の前にとある人物が現れた。
晶保「みーつけた、山中豪己。」

豪己「大沼晶保…お前が相手か!ならば…ジャッジメントハンド…ダーク!」
そう告げて豪己は至近距離で晶保に〇〇との戦いで習得したジャッジメントハンドダークを放つが、晶保は回避した。
晶保「これがあなたの力?なるほどね…」
そして晶保は衝撃波で豪己を吹き飛ばした。
豪己「やるな、流石は第7位…」
晶保「ありがとう!だけど!」
晶保が拳を握って急接近すると豪己は倍の力で発生した衝撃波で晶保を吹き飛ばした。
晶保「グハッ!ま、マジ?」
豪己「なんだ、俺の噂は広がってないのか?」
晶保「聞いてるよ?人の攻撃をかすり傷だけで受け止め…その受けた攻撃を倍にして返す…ってね!」
そう告げて晶保は渾身のパンチとキックで豪己を空高く打ち上げた。
豪己「よく分かってるじゃないか。だが…俺を空に打ち上げたのは失敗だな!ジャッジメントハンド…サンダー!」
空高く打ち上げられた勢いで豪己は〇〇との戦いで手に入れたジャッジメントハンドサンダーを放った。
晶保「ふーん…そう来るか!」
不敵に笑うと晶保は右手に蜃気楼のような謎波動を纏う拳で防いだ。
豪己「やるな。」
地上に降りた豪己はゆっくりと晶保に歩み寄ると晶保は何かをしようと体制を整えた。
晶保「ウォー!ガァー!」
晶保は姿勢を低くすると砲声とともに口から謎の波動を放った。
豪己「な、なんだ…この力…だがこれで!」
豪己は右手に蜃気楼のような謎波動を纏う拳で晶保の波動を無効化した。
晶保「やるね、だったら!」
そう告げて急接近した晶保は豪己に対して連続パンチを叩き込むが豪己は腕でガードしたために再びかすり傷だけで終わった。
豪己「お前のこの腕…防御だけに使う力にしては勿体ないな!だからよ…今のお前の攻撃…そっくりその身に叩き込んでやる!」
そして豪己は右手に蜃気楼のような謎波動を纏わせて晶保に連続パンチを叩き込み、壁に叩きつけた。
晶保「グハッ…はぁはぁ…」
豪己「どうした?こんなもんか。根性を売りにしている原石も大したことないな!」
晶保「知ってる?奥義は最後の最後に取っておくんだよ!」
そう告げて立ち上がった晶保は正拳突きの構えを取ると拳を振り抜いた。
晶保「すごいパーンチ!」
しかし晶保の渾身の必殺技であるすごいパーンチを受けてもなお豪己はかすり傷程度のダメージだった。
豪己「なるほどな、こんなもんか。ならば…すごーいパンチ!」
そして見よう見まねで倍の力を発揮して放ったすごいパーンチを受けてもフラつきながら晶保は立ち上がった。
晶保「ハアハア…覚えておきなよ、あんたが匿う…齋藤飛鳥の正体を…」
そう告げて倒れる晶保に対して豪己は背中を向けて歩き出した。
豪己「お前に言われなくてもわかっているさ。飛鳥ちゃんが何者かは俺が調べる。」
そう呟きながら歩く豪己の顔は何処か寂しそうだった。
to be continued…
















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