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たとえ我が身を闇に染めても君を守る~終焉の幕開け~序章「メギドの出現と最凶の敵の襲来」

仮面ライダーファルシオンことバハトとの戦いから数ヶ月後、仮面ライダーカリバーこと上條〇〇は屋敷でマスターロゴスや森田ひかるといつものように暮らしていた。
〇〇「ん〜…気がつけば外は暖かいですね。」
ひかる「そうだね~。ね?〇〇君さ…高校の時のみんなに会いに行かない?」

〇〇「え…でも…」
ひかる「もう!そうやってずらしにずらしまくって何ヶ月も経ったんだよ!いい加減に素直になろうよ?」
〇〇は森田ひかるに数ヶ月前から高校の時のクラスメイトに会いに行こうと誘われていたが体調が悪いや筋肉痛、買い物だけに飽き足らずマスターロゴスとの予定していない剣の修行があるなどと言い訳を重ねて逃げ惑っていた。しかしいつまで経っても外に出ようとしない〇〇に痺れを切らしたひかるが強引にでもと外に連れ出そうとしていた。
〇〇「良いですって!みんな、俺の事なんか興味無いですし…」
ひかる「そんなことないって!ほら見て!天ちゃんも夏鈴ちゃんもれなぁもぞのもまつりもちゅけもみーんな覚えてるんだって!」 
ひかるがスマホを開いて見せた画面にはいつの間に連絡したのかは分からないが〇〇とひかるのクラスメイト…大半は女子で埋め尽くされているが全員覚えているために会いたいとひかるにメールを返した画面を見せた。
〇〇「いや…でも…」
ひかる「もう!いつまで渋るのよ!いい加減にしてよ!」
?「オッホン!」
〇〇「ま、マスター…」
マスターロゴス「〇〇、いい加減にしなさい。貴方はいつまでひかるさんに迷惑をかけるつもりです?メギドがこの街に現れる訳でもない、バハトのような強敵が現れる訳でもない。ましてや私をダシにしてありもしない剣の修行まででっち上げましたね。」

〇〇「で、でも…」
マスターロゴス「良いですか?〇〇、あなたの高校時代のクラスメイトは貴方を目の敵にして罵倒したり仕返しをするために会いたいと言っている訳では無いんですよ?貴方と他愛もない高校時代の話で盛り上がりたい…その為にひかるさんを介してあなたに会いたいと言っているんですよ、全員が。」
〇〇「マスター…」
ひかる「一緒に行こ?みんなで楽しもう?」
〇〇「う、うん。」
ひかるの説得に一切首を縦に降らなかった〇〇だったがマスターロゴスの心を揺さぶる説得にようやく決断をした〇〇は立ち上がりひかるとともに高校のクラスメイトに会うために出発する事にした。
〇〇「マスター、行ってきます!」
ひかる「行ってきます!」
マスターロゴス「はい、行ってらっしゃい!お気を付けて。」
そしてひかると〇〇を見送ったマスターロゴスは屋敷の窓から空を見上げるとふと独り言を呟いた。
マスターロゴス「何やら嫌な予感がしますね…。まるで嵐の前の静けさと言った所ですか。〇〇、貴方の身に何も起きなければ良いのですが…。」

一方その頃、〇〇とひかるは全員に一斉に会う前に1人ずつと話をすることにした。まず藤吉夏鈴に会いに行くことにした2人だったがこの時はまだ知らなかった。この行動の先に新たな戦いが待ち受けていることを。
〇〇「夏鈴ちゃんってすぐに分かるかな?」
ひかる「うーん…。どうかな?」
〇〇「どうかな?ってどういう事?」
街を歩きながら〇〇とひかるは夏鈴と待ち合わせをしているファミレスに向かう途中でひかるに夏鈴を見つけれるかどうか聞くとひかるはなんとも言えない顔をしていた。
ひかる「夏鈴…最近髪を染めたらしいんだ。」
〇〇「え?か、髪染めたの?」
ひかる「いや、噂話みたいなもんだからさ。」
〇〇「あ、噂話か。確定じゃないんだね。」
そんなことを2人が話していたその頃、ファミレスの前にいた藤吉夏鈴にメギドの魔の手が迫っていた。
夏鈴「遅いな…もうすぐ来るって言ってたけどひかる来ないじゃん。〇〇君も…」

?「見つけたぞ、人間!」
夏鈴「え?」
アリメギド「お前を捕まえてあのお方に突き出せばこの世界から剣士は消えてなくなると言うのにな!」


夏鈴「け、剣士?な、何それ?」
アリメギド「そうか。お前、剣士知らないのか?ならば!」
夏鈴「きゃー!」
ひかる「今の悲鳴って…」
〇〇「ま、まさか!」
そして夏鈴の悲鳴を聞いた2人がファミレスの方向に向かって走るとアリメギドに追いかけられている夏鈴がいた。
夏鈴「だ、誰か…助けて!」
アリメギド「逃がすか!ハアッ!」
アリメギドは口から毒を吐き、夏鈴の前のアスファルトを溶かした。
夏鈴「ど、どうしよう…誰か助けて…」
ひかる「夏鈴ちゃん!」
夏鈴「ひかる、助けて!」
アリメギド「誰もお前なんぞを助けるやつは…」
〇〇「ここにいるぞ!ハアッ!」
ひかるに必死に助けを求める夏鈴を追い詰めるかのように再び口から毒を吐こうとした矢先、上空から闇黒剣月闇を振り下ろした〇〇が夏鈴の目の前に立ち塞がった。
アリメギド「その聖剣…き、貴様が闇の剣士か!」
〇〇「ああ、よろしく。」
ひかる「〇〇、夏鈴ちゃんをお願い!」
〇〇「分かった!」
夏鈴「〇〇?もしかして…〇〇君?」
〇〇「う、うん。久しぶり…夏鈴ちゃん。あ、危ないから下がってて!」
夏鈴「わ、わかった!」
そして夏鈴を背後に隠した〇〇はアリメギドを倒すために懐からジャアクドラゴンワンダーライドブックを取り出した。
『ジャアクドラゴン!かつて、世界を包み込んだ暗闇を生んだのはたった1体の神獣だった…』

『ジャアクリード!』
〇〇「変身!」
『闇黒剣月闇!Get go under conquer than get keen.(月光!暗黒!斬撃!)』
『ジャアクドラゴン!』
『月闇翻訳!光を奪いし漆黒の剣が、冷酷無情に暗黒竜を支配する!』

〇〇は仮面ライダーカリバーに変身すると夏鈴はその姿に驚いた。
夏鈴「え?こ、これが…〇〇君?」
カリバー「待ってて…夏鈴ちゃん、すぐに終わらせるから!」
そう告げてカリバーはゆっくりとアリメギドに近付いた。
アリメギド「舐めるな!」
アリメギドはカリバーに向かって走り出し、打撃を繰り出すがカリバーは闇黒剣月闇で受け止めた。
カリバー「言っただろ?お前なんか直ぐに倒すと!ハアッ!」
そしてカリバーは闇黒剣月闇から放たれる強烈な斬撃でアリメギドを吹き飛ばした。
アリメギド「グハッ!なかなかやるな!だがこれならどうだ!」
そして立ち上がったアリメギドはカリバーにパンチとキックによるコンビネーションを繰り出すがカリバーはその攻撃を華麗に回避した。
カリバー「お前の攻撃は既に見切ったさ。お前のパンチもキックもな!ハアッ!」
そしてカリバーは再び闇黒剣月闇による連続斬撃をアリメギドに叩き込むとアリメギドは地面を転がるのだった。
アリメギド「な、なめやがって!だったらこいつを喰らえ!」
そして立ち上がったアリメギドはカリバーに対して夏鈴を追い詰める際に吐き出したアスファルトを溶かす毒を放ったがカリバーはジャンプして回避した。
カリバー「なるほどな…この攻撃だけは食らう訳にはいかない!」
そしてカリバーはジャアクドラゴンワンダーライドブックを闇黒剣月闇にスキャンした。
『必殺リード!ジャアクドラゴン!月闇必殺撃!習得一閃!』
カリバー「ハアッ!」
カリバーは闇黒剣月闇から紫色のドラゴンのようなエネルギーを放ち、アリメギドに大ダメージを与えた。
アリメギド「お前…お前さえいなければ!ハアッ!」
立ち上がったアリメギドはカリバーに対して毒を吐いたがカリバーは地面に闇黒剣月闇を突き刺して闇の結界という新たな力で攻撃を防いだ。
アリメギド「け、結界だと?」
カリバー「悪いな。俺も初めて使ったんだよ。まさかこんな力があるとはな!」
そしてカリバーは闇黒剣月闇を必冊ホルダーに納刀してトリガーを引いた。
『月闇居合!読後一閃!』
カリバー「こいつを喰らえ!ハアッ!」
アリメギド「ウワーッ!」
闇黒剣に紫色のエネルギーを収束し、振るうと同時に巨大な闇の斬撃をアリメギドに放ち、大爆発を巻き起こしたがそれでもなおアリメギドは立ち上がった。
アリメギド「ま、まだだ!」
カリバー「な、なんだと?」
その姿に驚いたカリバーに対してひかるは懐から1つのワンダーライドブックを投げ渡した。
ひかる「〇〇、これを使って!」
カリバー「このワンダーライドブックは…よし…使ってみるか!」
『必殺リード!天空のペガサス!』

『月闇必殺撃!習得一閃!』
カリバー「これで終わりだ!ハアッ!」
カリバーは天空のペガサスワンダーライドブックをスキャンして刀身に青い羽のようなエネルギーを纏わせて斬撃を放ち、アリメギドを倒した。
〇〇「何とかなったか…久々の戦いはメギドとはいえ…堪えるな」
変身を解除した〇〇の元にひかると夏鈴が駆け寄ると〇〇に2人は声をかけた。
ひかる「〇〇君、お疲れ様!さすがはカリバーだね!」
〇〇「ありがとう、森田さん。少し疲れたけどね。」
夏鈴「あ、あの…〇〇君。」
〇〇「夏鈴ちゃん、怪我はない?」
夏鈴「あ、うん。〇〇君が守ってくれたから。」
〇〇「良かったー。」
夏鈴「〇〇君が闇の剣士か。カッコイイね!」
ひかる「でしょ?」
〇〇「そ、そうかな?」
そんな事を話していると〇〇たちの目の前に一人の男が現れた。
?「さすがはこの世界の闇の剣士…仮面ライダーカリバーこと上條〇〇ですね。」
〇〇「誰だ、あんた!」
ストリウス「私はストリウス。貴方の物語を終わらせるためにこの世界に来ました。」
〇〇「物語を終わらせる…だと?」
ストリウス「ええ。今回はただのご挨拶…と行きたかったんですがね…」
そう告げてストリウスが手を上げるとカリュブディスが目の前に現れた。
カリュブディス「ストリウス様…あの女ですか?」

ストリウス「ええ…森田ひかるを…消しなさい!」
カリュブディス「かしこまりました!」
ひかる「キャー!」
〇〇「やらせるか!」
ひかるの元に走り出したカリュブディスを倒すために〇〇はひかるの目の前に立ちはだかるがその背後から謎の声が聞こえた。
?「おい、頭を下げろ!」
〇〇「え?」
謎の声に従って〇〇が頭を下げると背後から黒い影がカリュブディスに向かっていった。
?「カラミティ・ストライク!」
カリュブディス「ウワーッ!」
ストリウス「チッ…貴方まで来ましたか…これは厄介ですね…カリュブディス、いきますよ。」
カリュブディス「ハッ。」
そしてストリウスとカリュブディスが姿を消すと謎の攻撃を放った影も何かを呟くと姿を消した。
?「なんだ、保乃の匂いがしねぇ。この世界にはいないのか?せっかく復活したのによ!」
〇〇「なんなんだ、一体…」
こうして仮面ライダーカリバーこと上條〇〇の新たな戦いが幕を開けるのだった。
to be continued…











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