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仮面ライダーヴァルバラド第1話「笑えないジョークだ!いきなりグリオンとの直接対決!」

スパナ「俺はあいつを許さない。俺から父さんと母さんを奪ったマルガムの首魁、グリオンをな。」


彼の名は黒鉄スパナ。彼は幼い時、錬金術師の父親と母親を目の前でマルガムのリーダーであるグリオンの手によって消滅させられてしまった。そしてその光景を見た時からスパナの中には黒い炎が蠢くようになった。そしてその黒い炎を克服したスパナはヴァルバラドライバーを使って仮面ライダーヴァルバラドとしてマルガムやグリオンを倒すために戦っていた。そしていつからかスパナの傍にはグリオンの側近である冥黒の三姉妹の1人であったあの女がスパナが呼んだ訳でもないのに着いて来ていた。
ラケシス「こんな所にいましたか。猟犬さん。」

スパナ「またお前か。俺につきまとうな。」
ラケシス「そうも行きませんわ。あなたに匿ってもらう以上グリオンは倒していただきませんと。」
スパナ「グリオンは必ず倒す。だがその先、貴様らはまたマルガムを使って何をする気だ?」
ラケシス「私はあそこに戻りませんわ。」
スパナ「何?」
冥黒の三姉妹の一員でありながらグリオンの中に眠る力に恐れを成して離反したラケシスは枝見鏡花に協力する形で錬金アカデミー側に着いた。しかしそれを良しとしないグリオンは闇の錬成でかつて倒したはずのマルガムを復活させると共に自身は仮面ライダードレッドとしてラケシスを抹殺しようとしていた。しかし、鏡花の頼みによってグリオンを倒すことを約束したスパナと鏡花の優しさにより研究施設に匿われていた。しかし何故かグリオン討伐後もラケシスはスパナ達の元から離れないと宣言した。
ラケシス「クロトーよりもアトロポス…あの子が恐ろしいんですの…だから…私はあそこには戻りませんわ。」
スパナ「笑えないジョークだ。だがそれでも鏡花さんがお前を匿うと決めたのなら勝手にしろ。」
ラケシス「宜しいのですか?」
スパナ「ああ。俺は鏡花さんに逆らえないからな。」
ラケシス「なら、良かったですわ。」
そんな会話をしていると2人に向かって謎のエネルギー波が襲いかかるとスパナはラケシスを抱えて回避した。
スパナ「危ない!大丈夫か?」
ラケシス「え、ええ…あ、あそこ!」
そしてラケシスが指を指す方向を見るとそこにはグリオンがいた。
ラケシス「グリオン…」
スパナ「笑えないジョークだ。早速お前から俺の目の前に来てくれるとはな、グリオン!」
グリオン「ラケシス、裏切るならお前は私が消す。」

スパナ「おい、こいつに手を出したいなら俺を倒してからにしろ!」
スパナはラケシスを守るように立ちはだかるとグリオンにヴァルバラッシャーを構えた。
グリオン「はあ、仕方ない。まずはお前から消すとしようか。」
そしてグリオンは懐からドレッドライバーを取り出した。

『ドレッドライバー!』

『スチームライナー…』
グリオン「変身」
『ドレッド零式…』

ドレッド「来い…」
スパナ「隠れてろ。」
ラケシス「ええ。」
そしてラケシスを遠くに逃がしたスパナはヴァルバラドライバーを腰に装着した。


『ヴァルバラドライバー!』

『マッハウィール!イグナイト!』

『ダイオーニ!イグナイト!』
スパナ「変身!」
『ガッチャーンコ!バースト!』
『ヴァルバラド!』

ヴァルバラド「お前は俺が倒す!」
そしてヴァルバラッシャーによる強烈な一撃を放つがドレッドはその一撃を受け止めた。
ドレッド「甘いな、ハアッ!」
ヴァルバラド「グハッ!」
ドレッドは強烈なパンチとキックでヴァルバラドを吹き飛ばすとラケシスがいる方向を見つめた。
ドレッド「分かるか。貴様ごときさっさと倒してラケシスを消す…それが俺の狙いだ。」
ヴァルバラド「ハッ、ふざけるな。お前にさっさと倒されるほど俺は落ちぶれちゃいない、よそ見をするな!ハアッ!」
そしてヴァルバラッシャーから銃撃を放ちドレッドの意識をこちらに向けた。
ドレッド「ほう。この私を前にしてまだそんな口を叩くのか。地獄の猟犬が。」
ヴァルバラド「黙れ!ハアッ!」
そしてヴァルバラッシャーから繰り出された強烈な斬撃を受けたヴァルバラドは怯んだ。
ヴァルバラド「どうした?お前こそ怖気付いたんじゃないか?ハアッ!」
ドレッド「グハッ!なかなかやるな。だがお前に怖気付くほど私も弱くないんでな。」
ヴァルバラド「俺の蹴りを受け止めたのか。なんて奴だ!」
そして再びヴァルバラドはヴァルバラッシャーによる強烈な斬撃を繰り出すがドレッドはそれを受け止めるとパンチとキックのコンビネーションでヴァルバラドを吹き飛ばした。
ヴァルバラド「ようやく本気を出してきたか!」
ドレッド「お前ごときに本気を出すつもりは無い。さっさとラケシスを渡せ!」
そしてパンチを繰り出したドレッドだがその一撃をヴァルバラドに受け止められた。
ヴァルバラド「残念だが断る。」
ドレッド「何?」
ヴァルバラド「あいつを今、貴様に渡すと鏡花さんとの約束を果たせなくなるからな!ハアッ!」
ドレッド「グハッ!約束だと?下らん!ハアッ!」
ヴァルバラド「ああ、あいつを絶対に守り抜いて貴様を倒せとな!ハアッ!タアッ!」
ドレッド「グハッ!」
そしてヴァルバラドはヴァルバラッシャーの斬撃とキックでドレッドを吹き飛ばした。
ドレッド「はあ、はあ。なるほどな…ならば仕方ない。私の力で貴様を倒す!完膚なきまでにな!」
『ドレッドブレイキング!』
ドレッド「消えろ!ハアッ!」
ヴァルバラド「ウワーッ!」
ドレッドは必殺技であるドレッドブレイキングを放ち、ヴァルバラドは吹き飛ばされると共に周囲が大爆発を巻き起こした。そしてドレッドはゆっくりとラケシスの方向に歩き出した。
ドレッド「さあ、次は貴様だ。ラケシス!」
ラケシス「いや…来ないで!助けて!」
すると爆炎の中から倒したはずのヴァルバラドの声が聞こえるとドレッドは驚いた。
ヴァルバラド「笑えないジョークだ。」
ドレッド「な、何?なぜだ、なぜお前は立てるんだ!」
ヴァルバラド「おい、あんな蹴りで俺を倒せたと思っているのか?」
ドレッド「貴様!舐めやがって!」
ヴァルバラド「そいつに言われたんだよ、俺は一度噛み付いたら離れない地獄の猟犬だってな!」
そんなヴァルバラドの声にラケシスは頷いた。
ドレッド「そうか。ならば見せてみろ、地獄の猟犬の力とやらをな!」
そしてドレッドはヴァルバラドの方向に走り出すとヴァルバラドはヴァルバラドライバーを操作して必殺技の体勢に入った。
『ヴァルバラドクラッシュ!』
ヴァルバラド「これで終わりだ!ハアッ!」
ドレッド「な、何だこの力は…ウワーッ!」
そしてヴァルバラドの必殺技であるヴァルバラドクラッシュを喰らったドレッドは変身を解除した。
グリオン「はあ、はあ。やるな…黒鉄スパナ…次はこうはいかんぞ。」
そしてグリオンは姿を消し、ヴァルバラドは変身を解除してスパナの姿に戻った。
ラケシス「流石ですわね、地獄の猟犬さん。」
スパナ「とりあえずあいつに一泡吹かせることには成功した。あとはあいつがどう出るか…なあ、アトロポスが恐ろしいってどういう意味だ?」
ラケシス「あの子は…グリオンをいちばん信頼してますから。それにその次にはクロトーも。」
スパナ「そういう事か。だから奴は信頼度が低いお前だけを消そうとしているのか。」
ラケシス「ええ。」
スパナ「なるほどな。」
そんな話をしている裏でグリオンは新たな動きを見せ始めていた。
グリオン「黒鉄スパナ…奴はかつてヴァルバラドとして戦っていた。そうか…ならば奴に恨みがある男をヴァルバラドにすればいい。」
グリオンの手には何故かヴァルバラッシャーとマッドウィールのケミーカードがあった。

グリオン「この男か…鉛崎ボルト…こいつを使いラケシスの穴埋めとするか。まあ、役に立たなければ…すぐに闇に染めて消してやる。」
to be continued…


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