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とある科学の裁きの手第4話「プロローグ4:レベル5集結パート4」

前回のあらすじ
学園都市に現れた雷の魔術師はレベル5の田村保乃、橋本奈々未、山中豪己を倒すために襲撃を開始した。アイテムのアジトに帰ろうとしていた保乃の目の前に現れた雷の魔術師は雷魔法による攻撃を放つが、その攻撃を受け止めた保乃はひかるの電撃の方が強烈であることを話しながら原子崩し(メルトダウナー)のビームを駆使した攻撃で雷の魔術師を倒した。一方自身が共に暮らすシスターである深川麻衣と一緒に食べるためにドーナツの紙袋を大事そうに抱き抱えながら歩く奈々未の目の前に現れた雷の魔術師は奈々未に対して雷の魔法を放つが、奈々未は重力や氷、光、闇の力を駆使して雷の魔術師を倒した。そして9番目のレベル5として覚醒した山中豪己の目の前には、路上で傷ついて倒れている謎の女性がおり、その女性を介抱するために声をかけると目を覚ましたその女性は自らの名を齋藤飛鳥と名乗り、神の四席と呼ばれる組織のメンバーと勘違いされた上に雷撃を受けて気を失っていた事を明かした。するとその直後に現れた雷の魔術師が飛鳥に対して雷撃を放ったために片腕でその雷撃を受け止めて飛鳥を助けた豪己は勢いそのまま雷の魔術師が放った全ての雷撃を倍の力で撃ち返して雷の魔術師を倒した。そして豪己は飛鳥を守るためにたった一人で8位から2位までの学園都市にいるレベル5を倒した上で学園都市最強の一方通行こと山田悠太を倒す計画であるレベル5狩りの準備に移るのだった。

『土生瑞穂VS氷の魔術師』
学園都市第2位である未元物質(ダークマター)こと土生瑞穂は街を歩きながら一方通行(アクセラレータ)こと山田悠太を探しながら歩いていた。
瑞穂「さてと…この学園都市第2位であるこの私を完膚なきまでに叩き潰してくれた学園都市第1位のあの子…山田悠太だっけか。今度はあの子を必ず倒してやる。」

そんなことを呟きながら歩く瑞穂の目の前に氷の魔術師が現れた。
氷の魔術師「お前が学園都市第2位の土生瑞穂だな。」
瑞穂「だったら何?私は今あんたみたいな魔術師じゃなくて最強の男を探してるの。」
氷の魔術師「学園都市第1位にして最強の男…一方通行か。」
瑞穂「知ってるなら話が早い。早くそこどいてくれる?」
そう告げて氷の魔術師の横を通り過ぎようとした矢先、氷の魔術師はハッタリでも例え言ってはいけないであろう一言を放った。
氷の魔術師「どうする?その学園都市最強の男を俺が倒したなんて言ったら。」
瑞穂「今なんて言った?」
氷の魔術師「だから…俺が一方通行を倒したって言ってんだよ!」
瑞穂「へぇ?あんたがあいつを?どうやって?」
氷の魔術師「この氷魔法で一方通行を氷漬けにしたんだよ!」
そう告げて氷の結晶を杖から生み出した氷の魔術師は瑞穂に対して放ったが瑞穂は白い6枚の羽根で氷の結晶を砕いた。
瑞穂「なるほど。この氷の結晶が一方通行を倒した…良くもそんなデタラメを堂々と言えたものですね。」
氷の魔術師「う、嘘だろ…お前もこの氷で倒して貴様の体内からサンプル=ショゴスを…奪ってやろうと…」
瑞穂「やっぱり私のサンプル=ショゴスを狙う気だったのね。」
氷の魔術師「当たり前だろ!」
瑞穂「あんな寄生生命体を欲しがるなんてね。と言うよりあんた…私の能力が何か知ってて襲いかかってるんだよね?」
氷の魔術師「知ってるさ。未元物質だろ?」
瑞穂「正解。だからさ…私の未元物質に常識は通用しねぇ!」
そして瑞穂は6枚の羽根から衝撃波を放ち、氷の魔術師を吹き飛ばした。
氷の魔術師「グハッ!や、やるな…だがな…こんなこともできるんだよ!」
そして氷の魔術師は杖を地面に叩きつけて地面を凍らせるとその地面を滑りながら杖の先端に氷の結晶を纏わせて強烈な一撃を放つが、瑞穂は白い6枚の羽根でその一撃を防いだ。
瑞穂「全く…未元物質に常識は通用しないって言ったのにしつこいんだよ!」
そして瑞穂は白い6枚の羽根で強烈な斬撃を放ち、氷の魔術師を壁に叩きつけた。
氷の魔術師「な、なめやがって!これでお前を倒す!」
そして氷の魔術師は空に杖を掲げて氷塊を生み出すとその氷塊を瑞穂に向かって放つが瑞穂は白い6枚の羽根による斬撃で氷塊を破壊した。
氷の魔術師「な、なんだと!」
瑞穂「はあ、甘い…甘すぎるよ。これであんたは終わり!」
そして瑞穂は白い6枚の羽根から光線を出して氷の魔術師を倒した。
瑞穂「一方通行。あんたにリベンジするためにこの私は力を蓄えてきた。あんたの黒い翼を攻略するために!」
だがこの時瑞穂は知らなかった。この先に待ちうけるレベル5狩りという新たな脅威を。そしてその先に待つレベル5が全員で協力しなければ勝てない最悪の出来事が起きることを。

『山﨑天VS氷の魔術師』
学園都市第5位の心理掌握(メンタルアウト)こと山﨑天は自身の屋敷に向かって1人で歩いていた。
天「全く…愛李も酷いな。私を先に置いて帰るなんて…そんなことするならせっかく買ったクッキーなんかあげないんだゾ☆」


そんなことを明るい表情で話しながら歩く天の背後に謎の影が現れた。
天「あら?誰かしら。」
氷の魔術師「見つけたぞ。学園都市第5位の心理掌握こと山﨑天!」
天「へぇ。私の事知ってるんだ。なんだか嬉しいんだゾ☆」
氷の魔術師「当たり前だ。お前を倒すためにここに来たんだからな!」
そう告げて氷の魔術師が杖から生み出した氷の結晶を天に向けて放とうとした矢先、天はカバンからリモコンを取り出した。
天「ストップ。」
そして氷の魔術師の動きを止めた天は氷の魔術師を操るために指示した。
天「自分の周りに氷の結晶を撃ちなさい」
氷の魔術師「はい。」
そして氷の魔術師は自身の周りに氷の結晶を放ち、周囲を凍らせた。
氷の魔術師「こ、これは…貴様の仕業か!」
天「そう。これが私の能力…心理掌握だゾ☆これであんたを操ったの!」
氷の魔術師「なめやがって!許さんぞ、貴様!」
そして氷の魔術師は天に対して地面を凍らせると共にその地面を滑りながら杖に氷の結晶を纏わせた状態で強烈な一撃を放つが天は再びリモコンで氷の魔術師を操った。
天「私に当たらないように通り過ぎるんだゾ☆」
氷の魔術師「はい」
そして天の前を通り過ぎた氷の魔術師はバランスを崩して地面を転がった。
氷の魔術師「ま、またやられた!貴様の精神を操る力は本当に厄介だな!だがこれは耐えられまい!」
そう告げて氷の魔術師は空に杖を掲げて氷塊を生み出すとその氷塊を天に向けて放つが天はまたもやリモコンで氷の魔術師を操った。
天「あなたの目の前にこの氷塊を落とすように調整して足元を凍らせなさい」
氷の魔術師「はい」
そして氷の魔術師は先程放った氷塊を調整して自身の足元に落とすと砕けた氷塊の冷気で氷の魔術師の足元を凍らせた。
氷の魔術師「な、何?これが…心理掌握…なのか」
天「そういう事。じゃ…バイバイ!」
そして氷の魔術師に近づいた天はカバンで思い切り氷の魔術師を振り抜くと氷の魔術師は悲鳴を上げながら学園都市の彼方に消え去った。
天「はぁ、終わった。さてと…寮に帰らないと愛李が心配するわね☆」
そしてカバンを肩にかけて天はゆっくりと寮に向かって歩き出した。

『大沼晶保VS氷の魔術師』
学園都市第7位の謎の能力である大沼晶保は空を眺めながらぼんやりと呟いた。
晶保「はぁ。私の根性を炸裂させる相手がいないな。前だったら超電磁砲とか一方通行と戦ったことあるし。暴走した超電磁砲を止めるために上條君とも一緒に戦ったな。」

そんな事を呟きながら歩く晶保の目の前に氷の魔術師が杖を振りかざして舞い降りると即座に晶保は回避した。
晶保「根性で回避したけど…危ないでしょ!」
氷の魔術師「あの一撃を回避するとはさすがは学園都市第7位の大沼晶保だ。」
晶保「誰?一体なんの用なの?」
氷の魔術師の攻撃を回避した晶保は体勢を立て直しながら聞いた。
氷の魔術師「決まっているだろう。我々は貴様らレベル5を倒すためにやってきた氷の魔術師だ!」
晶保「なるほどね。それなら私も全力でいや…根性であんたを倒す!」
氷の魔術師「やれるものならやってみろ!」
そう告げて氷の魔術師は杖から氷の結晶を生み出して晶保に放ったが、晶保は蜃気楼のような謎波動を纏った拳で防いだ。
晶保「どう?根性であんたの攻撃防いだよ!」
氷の魔術師「なめやがって!」
そして氷の魔術師は晶保に対して地面を凍らせると共にその地面を滑りながら杖に氷の結晶を纏わせた状態で強烈な一撃を放つが晶保は根性で新たな動きを見せた。
晶保「根性ー!」
そう叫ぶと目の前にいる氷の魔術師を吹き飛ばすほどの衝撃波を放った。
氷の魔術師「な、なんだ…その能力は!」
晶保「強いて言うなら…根性!」
氷の魔術師「なにが根性だ!ふざけるな!」
立ち上がった氷の魔術師はその身に怒りを宿しながら杖を空に掲げて氷塊を生み出すとその氷塊を晶保に向けて放つがまるでタイミングを合わせたかのように跳躍した晶保は強烈なパンチで氷塊を破壊した。
氷の魔術師「俺の最強魔法を…壊しただと!」
晶保「これも根性さ。さて…フィニッシュはお待ちかね!すごいパーンチ!」
そして晶保は氷の魔術師に対して最強の必殺技であるすごいパーンチで氷の魔術師を倒した。
晶保「よし、根性で倒したー!」
そう叫びながら晶保は意気揚々と何処かへと向かって歩き出した。一方その頃、山中豪己は眠る飛鳥を見ながら学園都市にいるレベル5のリストを見ていた。
豪己「一方通行こと山田悠太、未元物質こと土生瑞穂、超電磁砲こと森田ひかる、原子崩しこと田村保乃、心理掌握こと山﨑天、多重能力こと橋本奈々未、測定不明の大沼晶保、裁きの手こと小林〇〇か。ふっ…まずは第8位である小林〇〇…貴様を倒す!レベル5狩りの始まりだ!」
そんな事も知らずに家にいた裁きの手(ジャッジメントハンド)こと小林〇〇は布団に横たわって考え事をしていたが、そこに1本の電話がかかって来た。
〇〇「はい、もしもし」
由依📞「よっ、〇〇。」
〇〇「姉ちゃん!」
由依📞「今出発する飛行機で日本に帰るから手迎えよろしく!もちろん理佐も一緒だから!」
〇〇「分かった!」
そして電話を切った〇〇は翌日、空港にいるはずの由依と理佐を迎えに行くことにした。しかしそれこそ新たな戦い…レベル5狩りの始まりであることを〇〇はまだ知らない。

次回予告
玲「麗奈ちゃん、〇〇さんのお姉さんと師匠が来るんだって!」
麗奈「そうみたいだね!会ったことないから楽しみだよ!早く会いたいな。」
〇〇「まだ君らに会わせるとは言ってないよ?」
玲「えー!!」
麗奈「ひ、酷いです!せっかく期待したのに!」












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