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仮面ライダードレッド第1話「闇に染まるか、闇に生きるか…仮面ライダードレッドの新たな戦いが始まる!」

?「暗闇に染まれ…」
勇治「またこの夢か…」
?「君のケミストリーを見せてくれ…」
勇治「あんたは誰だ…答えてくれ!」
?「金色に…染まれ」
勇治「誰だ!」
美波「誰って…みいちゃんやで?あんたのお姉ちゃんの。」

勇治「はぁ…姉ちゃんかよ…」
美波「どないしたん?さっき、すごくうなされてたで?」 
勇治「ああ、ちょっと怖い夢を見ただけさ…」
美波「へぇー!勇治もまだ怖い夢見るんや?可愛いな!」
勇治「うるさいよ、姉ちゃん!」
小池勇治はいつも同じ夢を見ていた。暗闇の中で誰かが勇治に声をかけ、場面が変わると勇治はまた別の誰かが勇治に声をかけるという謎の夢を。そしてうなされていた勇治を叩き起したのは勇治の姉であり、櫻坂46のメンバーである小池美波だった。
美波「ほら、早く起きないとあんたの可愛い彼女が迎えに来るんと違うん?」
勇治「はあ!?べ、別にあいつは彼女とか…そういうのじゃないから!」
美波のからかいに一瞬焦りの顔を浮かべながら勇治は1階に降りていった。そしてそれを見ていた美波は微笑むのだった。
美波「青春やね、今を楽しみなよ。勇治!」
勇治「全く何言ってんだよ、姉ちゃんは。」
?「おはよう!いつもより遅くない?勇治!」
勇治「ったく…もう来てたのかよ?優月。」
優月「来てたよ。それよりも朝起きたらおはようでしょ?」

勇治「おはよう」
優月「うん、よろしい!」
勇治「お前は俺の母ちゃんか!」
彼女は中嶋優月。勇治とは幼なじみであり常に一緒に行動してきた。そんな中、同じ高校に入学した後も優月は勇治を迎えに毎朝、勇治の家にやって来るのだった。そして俺が朝ごはんを食べ終わるのを待っていた優月は勇治を早く学校に連れていこうと急かしていた。
優月「勇治、早くしてよ!学校に遅れちゃうって!」
勇治「わかった。じゃあ姉ちゃん、行ってきます!」
美波「うん、気をつけてな。優月ちゃん、勇治の事頼むな!」
優月「はーい!」
そして元気に駆け出す優月とそれに渋々着いていく勇治を見た美波は微笑んでいた。
美波「ホンマに青春やな。早く付き合ったら良いのに…」
一方美波がそんな事を話しているとも知らずに勇治と優月は櫻坂高校に向かって歩き出していた。
優月「ねぇ、勇治?」
勇治「ん?」
優月「まだあの変な夢、見てるの?」
勇治「ああ。どこの誰だか知らないが俺に語りかけるんだ。お前のケミストリーを見せてみろ、金色に染まれってな。」
優月「ケミストリーって歌手の?」
勇治「絶対そっちじゃねぇよ!」
そんなことを話しながら勇治と優月は教室に到着した。すると後ろからとある人物に声をかけられたのだった。
〇〇「ったく朝から見せつけてくれるじゃねぇか。御二人さん。」
愛李「本当にお似合いだよね。」

勇治「関。」
優月「誰かと思ったら愛李か。びっくりさせないでよ!」
そこに居たのは同じクラスの谷口愛李と関〇〇だった。勇治や優月とは高校から同じクラスだが2人もまた中学校からの仲らしくいつも仲良く一緒にいたのだった。だが勇治は〇〇の正体を知っていた。彼こそがこの学園で話題をさらっている仮面ライダーレジェンドであることを。
勇治「そういうお前は今日も愛李を守りながら怪人退治か、関?」
〇〇「お前!いつ俺の正体を…」
勇治「この前愛李を守ってただろ?この教室でな!」
愛李「あ、あれか…それなら勇治も分かるよね?」
優月「カッコよかったよ、関君!」
〇〇「おだてても何も出ないけどな!」
勇治「お前なあ、少しは素直になれよ!」
〇〇「うるせぇ!」
そんなふざけあいをしながら教室に入った勇治達は生徒の悲鳴に驚くことになるのだった。
生徒「キャー!怪物!」
生徒「誰か助けて!」
〇〇「なんだ、あれ?ハンドレッドじゃないな?」
愛李「〇〇…」
勇治「本当に居たのか?怪人。」
優月「勇治…」
勇治「大丈夫だ、お前は俺が守る。」
そこに居たのは生徒達を襲おうとしていたマンティスマルガムだった。
マンティスマルガム「何処にいるんだ?あのお方の意志を次ぐ者は!」

〇〇「ここは俺が…」
そう告げて〇〇がレジェンドライバーを取り出そうとしたのを勇治は止めた。
〇〇「勇治?何の真似だ?」
勇治「ここは俺に任せろ。関は皆を逃がせ。」
〇〇「しかし…」
勇治「早くしろ!」
〇〇「分かった!皆、こっちだ!」
そして〇〇が皆を逃がしている間に勇治はマンティスマルガムの前に立ちはだかるのだった。
マンティスマルガム「なんだ、貴様は?」
勇治「お前の相手はこの俺だ。」
そう告げて殴り掛かるものの俺の一撃を受け止めたマンティスマルガムは俺を放り投げた。
勇治「グハッ!」
優月「勇治!」
勇治「優月…逃げろ!」
マンティスマルガム「いい獲物を見つけたな。こいつを貴様の前で切り刻んでやる!」
優月「嫌…助けて、勇治!」
勇治「優月…やめろ〜!」
マンティスマルガムがゆっくりと近づく姿を見た勇治は叫びながら立ち上がろうとすると黒い闇に包まれた。

?「お前、力が欲しいか?」
勇治「え?」
?「あの女を助ける力が欲しいかと聞いているんだ。」
勇治「ああ、欲しい!」
?「ならこの力をお前に与えよう。」
そして謎の男は勇治に1枚のカードとドライバーを与えた。
?「これはお前を戦士にする力だ。」
勇治「これが…」
?「お前の字は今日から…仮面ライダードレッドだ。」
勇治「仮面ライダードレッド…あんたは?あんたは誰なんだ?」
グリオン「私はグリオン。さあ、君のケミストリーを見せてくれ。」

そう告げて謎の男、グリオンが手をかざすと俺は再び闇に包まれ目を覚ますと教室にいた。
勇治「おい、怪人さんよ。俺が相手だと言っただろ?」
マンティスマルガム「何?お前、そのドライバーは…まさか!」
優月「勇治!」
勇治「待たせたな、優月。」
そして勇治は腰にドレッドライバーを装着した。
『ドレッドライバー!』

『スチームライナー…』

勇治「変身!」
『ドレッド零式…』

ドレッド「力がみなぎる…いけるぞ!」
勇治はレプリスチームライナーケミーカードを使って仮面ライダードレッド零式に変身した。
マンティスマルガム「お前か…あのお方の意志を継ぐ者は!」
そう告げてマンティスマルガムが鎌からエネルギー波を放つがそれを見切ったドレッドは華麗にかわすとマンティスマルガムの元に走り出し、強烈なパンチを放った。
マンティスマルガム「グハッ!」
ドレッド「優月から離れろ、クソ野郎!ハアッ!」
そしてそのまま投げながら強烈なキックでマンティスマルガムを吹き飛ばした。
マンティスマルガム「グハッ!き、貴様!」
マンティスマルガムは立ち上がると鎌による連続斬撃を繰り出すがドレッドは全てかわした。
ドレッド「甘いな。全て見えてるんだよ!ハアッ!タアッ!」
マンティスマルガム「な、何だと?」
ドレッドのパンチとキックを喰らったマンティスマルガムは壁に吹き飛ばされた。
マンティスマルガム「な、ならば!これはどうだ!」
そして空高く舞い、鎌による一撃を振り下ろしたマンティスマルガムだったがドレッドはその一撃すらも受け止めた。
マンティスマルガム「な、何故だ?なぜこの一撃まで受け止めるんだ?」
ドレッド「言ったろ?お前の攻撃は見切っているとな。ハアッ!」
そしてドレッドは強烈なキックでマンティスマルガムを床に叩きつけた。
マンティスマルガム「グハッ!」
ドレッド「これで終わりだ。」
『ドレッドブレイキング!』
ドレッド「ハアッ!」
マンティスマルガム「ウワーッ!」
そしてドレッドは必殺技であるドレッドブレイキングを放ち、マンティスマルガムを倒すと変身解除した。
勇治「これが…俺の力…」
優月「勇治!」ギュッ
勇治「優月…大丈夫か?」
優月「うん…助けてくれてありがとう…」
勇治「ああ。」
こうして小池勇治はグリオンの力によって仮面ライダードレッドに変身する力を手に入れた。しかし、この時勇治は知らなかった。ドレッドライバーに隠された驚きの真実と何故か勇治の体内に眠るグリオンの狙いによって早くも力を暴走させた上に仮面ライダーレジェンドと戦うことになるなど。
to be continued…



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