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とある科学の裁きの両手第1話「プロローグ1:レベル5集結パート1」

ここはとある街にある学園都市。ここの人口の大半が学生であるために人々はこの街を学園都市と呼んでいた。しかし、この街ではもう1つの特徴があった。それはこの街にいる学生全員がレベル0(無能力者)~レベル5(超能力者)に分類されており、自身がどのレベルなのかを計測テストで知ることになっている。そしてこの街にはレベル5は7人しかいないはずだったが何時からか8人目のレベル5が誕生していた。しかし、この学園都市に8人目のレベル5が現れたことにより、謎の魔術師集団が学園都市に攻撃を仕掛けるための準備を始めたのだった。だが、この時学園都市に9人目のレベル5が現れようとしている事を誰もまだ知らなかった。

炎の魔術師「学園都市にいるレベル5に告ぐ!我々炎の魔術師が学園都市を破壊する前に我々の前に姿を現せ!」
学園都市の平穏を破るかのように現れた謎の魔術師集団。その一団である炎の魔術師の宣言に答えるかのように1人、また1人とレベル5が動き出していた。何故か平然とそこに紛れ込むレベル0と共に。
〇〇「もしもし?姉さん。師匠と一緒に魔術協会の仕事は上手くいってる?」
由依『ふっ、まあな。お前もたまにはイギリスに来い。』
〇〇「行けたら行くよ。師匠は元気?」
由依『理佐も元気だよ。本当は理佐もお前に会いたいらしいけどまだ行けないって嘆いてたよ。』
〇〇「そっか。しばらくしたら俺もそっちに行くよ。」
由依『なんか外、騒がしくないか?』
〇〇「ちょっと出てくる。」
由依『何あったのか?』
〇〇「学園都市に侵略者だよ。レベル5に用があるってさ。だから行ってくる。」
由依「ああ、気をつけてな!」 
〇〇「うん。」
学園都市第8位のレベル5ことこの物語の主役である小林〇〇。姉は魔女狩りの王(イノケンティウス)を使う炎属性の魔術師である小林由依であり、師匠は由依と同じく魔術師であり剣を使った七天七刀を使う渡邉理佐である。そんな2人から特訓を受けた〇〇は相手によって光と闇を使い分ける裁きの両手(ジャッジメントハンド)をメインの力としており、刀にエネルギーを纏わせる事で火、水、雷、風の4属性の力を使えるだけでなく光と4属性、闇と4属性を組み合わせたり、由依だけが使えるはずの魔女狩りの王(イノケンティウス)を光から風までの6属性の形態を生み出す事が出来る。そんな〇〇は家から飛び出し、炎の魔術師が待つ広場に向かうのだった。
ひかる「はあ、穏やかで平和なのはいい事よね~」

有美子「ちょっとひかるちゃん!まるでなにか事件が起きたら自分が解決しようとか考えてないよね?」

ひかる「ま、まさか!そんな訳ないでしょ?」
有美子「あのね、ひかるちゃん!なんのために私が風紀委員として街の治安を守ってると思うの!毎回毎回学園都市の超電磁砲が出歩くからひかるちゃんまで風紀委員かと思われてるんだよ?いい加減ひかるちゃんは一般人としての自覚を…」 
ひかる「はいはい!分かりましたよ、一々うるさいのよ、有美子は。」
有美子「いちいち?今、いちいちって言った?」
玲「まあまあ、落ち着いてくださいよ関さん、森田さんも。」

麗奈「そうですよ。それに関さんだって怪我した時、森田さんに助けられたじゃないですか。まあ、私と玲ちゃんも助けられましたけど。」

有美子「それはそうですけど…」
ここは学園都市にあるレストラン。そこでは学園都市第3位のレベル5である超電磁砲(レールガン)こと森田ひかるとひかるの友達である風紀委員(ジャッジメント)の関有美子、同じく風紀委員(ジャッジメント)所属の大園玲、玲の友達であるレベル0の守屋麗奈がいつものように騒いでいた。
ひかる「確かに私が風紀委員の仕事…ん?」
有美子「なんか騒がしいわね。炎の魔術師とか言ってる。」   
玲「なんかレベル5が来ないと街を破壊するって言ってます!」
麗奈「どうします?ひかるさん!」
ひかる「そんなもの、行くしかないでしょ!」
有美子「ひかるちゃん、気を付けて。」
ひかる「有美子、みんなをおねがい。」
有美子「はい、任せて!」
そしてひかるは有美子に2人のことを任せて、レストランから出ると炎の魔術師が待つ広場に向かうのだった。
莉菜「ねぇ、とうや。晩ご飯は?」

冬弥「今作ってるぞ、莉菜。」
莉菜「あのね…とうや、昨日はとてもひもじい思いしたんだよ?」
冬弥「だから昨日は悪かったって!」
莉菜「白いご飯に明太子、野菜炒めじゃお腹満たされないんだよ?」
冬弥「分かったからもう少し待てって!」
莉菜「ムッ。とうや、ご飯を待たせるのはね…とってもイライラするんだよ!」
学園都市の生徒寮。そこに住んでいるレベル0であり神や魔法を破壊する幻想殺し(イマジンブレイカー)を使う上條冬弥は同居人であり脳内に10万3000冊の魔導書を保管している禁書目録(インデックス)こと上村莉菜と晩御飯の準備をしていた。
冬弥「よし、できたぞ!焼きそばにハンバーグ、オムライスだ!」
莉菜「わーい!いただき…ん?どうしたの、とうや?」
冬弥「悪いな、莉菜。ご飯食べててくれ。」
莉菜「モグモグ…何処に行くの?」
冬弥「学園都市に敵が来た。ちょっと行ってくる。」
莉菜「モグモグ…誰かを助けるために戦うんだよね?」
冬弥「ああ、行ってくる。」
莉菜「気をつけてね!とうや!」
冬弥「ああ。」
そして上條冬弥もまた炎の魔術師が待つ広場へと向かうのだった。
悠太「はあっ…めんどくせー。」
打ち止め「あなたはなんでため息ついてるのってモリタは心配して聞いてみたりする。」

悠太「はあ?お前には関係ないだろ。」
打ち止め「痛い!なんで心配したのにチョップするのってモリタは聞いてみたりする!」
悠太「あー!うるせえ!静かにしてろ!」
学園都市第1位であり史上最強のレベル5である山田悠太は全ての攻撃を反射する最強能力である一方通行(アクセラレータ)と最近手に入れた最強の力である黒い翼を使ってアンチスキル部隊にいる守屋茜や悠太を診察する医師である小池美波、そして森田ひかると瓜二つの打ち止め(ラストオーダー)と共に暮らしているが今日もまたこの2人は喧嘩していた。
打ち止め「貴方、何処かに行ったりしないよねってモリタは気になって聞いてみる。」
悠太「うるせえな。なんでお前に俺がそんなこと答えなきゃいけないんだよ!」
茜「答えてやったらいいじゃん、悠太。打ち止めはあんたの事心配して言ってるじゃん。」

悠太「守屋…お前までかよ。」
茜「ちなみに私だけじゃないじゃん。」
美波「悠太…あんたがそうやって怒って前の戦いの傷が開いたら…またみいちゃんが縫ってあげるで!」


悠太「ハッ、お前の世話にはならねぇよ!」
そんな事を話しているとまた悠太の目の前に打ち止めが現れた。
打ち止め「ねぇ?貴方は本当にいなくならないよね?ってモリタはモリタは聞いてみる!」
茜「早く言ってあげるじゃん。」
悠太「いなくならないよ。今はな。」
美波「ん?あかねん、電話鳴ってるで?」
茜「本当だ、もしもし綺良ちゃん?どうした?」
綺良『学園都市に謎の侵略者が現れてレベル5を呼ばないと街を破壊すると言ってます!』
茜「分かったじゃん。とりあえず私も現場に行くじゃん。」
綺良『了解です!』
悠太「何かあったか?守屋!」
茜「学園都市に謎の侵略者が出現、レベル5を各地から集めないと学園都市を破壊するって言ってるじゃん。」
悠太「だったら俺が行く。」
打ち止め「ダメだよ。危ないことして欲しくないってモリタはモリタは言ってみる!」
悠太「ガキがそんな心配してんじゃねぇ。とにかく守屋はコイツを守れ。」
茜「気を付けるじゃん、悠太。」
美波「怪我だけはしないでよ、悠太。」
悠太「ああ、行ってくる。」
そして悠太も家から飛び出して炎の魔術師が待つ広場に向かうのだった。

炎の魔術師「全く何をしてるんだ、レベル5は!待っても現れないなら学園都市を…」
ひかる「あら、私が一番乗り?」
炎の魔術師の目の前に真っ先に現れたのはひかるだった。
炎の魔術師「学園都市第3位のレベル5…森田ひかる…貴様から消す!」
そして炎の魔術師が一斉にひかるに対して炎の魔法を放った次の瞬間、ひかるの背後から3つの影が現れた。
〇〇「ジャッジメントハンド…ダーク!」
冬弥「そんな炎なんか…ぶち壊す!」
悠太「ハーハッハ…俺にそんな攻撃効かねぇんだよ!」
ひかるを助けるために現れた〇〇は闇の衝撃波、冬弥は幻想殺し、悠太は一方通行の反射攻撃を繰り出した。
炎の魔術師「ウワーッ!」
炎の魔術師「学園都市第1位、山田悠太に学園都市第8位、小林〇〇とレベル0の幻想殺し、上條冬弥だと?」
〇〇「大丈夫か、ひかる?」
ひかる「う、うん!」
冬弥「やっぱりお前もいたのか、悠太!」
悠太「当たり前だろ、学園都市最強の俺が出ないでお前らだけに戦わせるのは面白くないからな!」
〇〇「だったら俺とひかる、冬弥と悠太でアイツらを倒すぞ!」
ひかる「わ、分かった!」
悠太「仕方ねぇ、足引っ張んなよ、ヒーロー!」
冬弥「お前こそな!」
炎の魔術師「かかって来い!レベル5共が!」
遂に揃い始めたレベル5と魔術師軍団の激闘が始まろうとしていた。
to be continued…

次回予告
玲「森田さんって小林さんと上條さん、どっちが好きなんですか?」
ひかる「好きって…何の好き?」
麗奈「決まってるじゃないですか。恋愛としてってことですよ!」
ひかる「あ、えっと…////」
有美子「え…ひかるちゃんが…恋?イヤー!!」
ひかる「てか…学園都市の第6位のレベル5って誰?」
玲「ああ、それはまた次回の予告で!」
次回第2話「プロローグ2:レベル5集結パート2」
















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