ガメラ~新章~前編
1999年。世紀末の燃え盛る京都。その京都で人類…いや地球の守護神ガメラとギャオスの変異体であり、比良坂綾奈のガメラへの復讐心が生み出した邪神イリス。この2匹の怪獣が大激突した。その結末は京都駅になだれ込んだガメラとイリスは鳥類学者長峰真弓やガメラと意志を繋げる少女草薙浅黄、そして綾奈の目の前で戦いを繰り広げ、イリスは触手でガメラの腕を突き刺し、そこからエネルギーを吸収した。そしてそこからイリスは偽ウルティメイトプラズマのような火球を放つがガメラは間一髪で火球を自らの手に放ち片腕諸共破壊した。そして失った右腕で偽ウルティメイトプラズマを受け止めたガメラは炎を纏わせて渾身の必殺技であるバニシングフィストを放ち、イリスを爆散した。
しかし、戦いはそれだけでは終わらなかった。イリスの偽ウルティメイトプラズマ、ガメラのバニシングフィストに反応して京都の夜空に無数のギャオスハイパーが飛来した。
そしてギャオスハイパーの襲来に反応したガメラは失った片腕、そしてイリスとの戦いで満身創痍の身体を動かして再び戦場へと向かうのだった。
そして燃え盛る京都の街で空に向かって咆哮するガメラを最後にこの物語は幕を閉じた。
さて、この先に待つのはなんなのか…人類の再生か…破滅か…。ほんの少しだけ物語を動かしていこう。たとえこの先にさらなる展開が待ち受けていようとも。
司令官「総理からの命令だ。攻撃目標をガメラからギャオスに変更。陸、海、空全勢力を持ってこれに対処する!」
司令官の指示により、陸、海、空全ての自衛隊が動く頃、北海道では坂東陸将の元にある報告が来た。
隊員「陸将!」
坂東「なんだ?」
隊員「我々もギャオスに対抗するための兵器…いや守護神が完成しました!」
坂東「まさか…」
隊員「はい!メカガメラです!」
坂東「よし。現司令官にその報告は私からしよう!」
そして坂東陸将は腰を上げて輸送機に乗り、京都に向かうのだった。手元にはG計画の資料を携えながら。
そして東京にいた米森良成はとある文献を斎藤雅昭から見せられた。
米森「斎藤さん、これは?」
斎藤「ガメラについて書かれた文献なんですがね…地球の守護神であるガメラは四聖獣…つまり玄武であるとされているんです。」
米森「玄武…つまり白虎や朱雀、青龍に酷似した怪獣がいると?」
斎藤「それだけじゃない。このページを見てください。」
そう言われた米森が次のページを見ると驚くことが書かれていた。
米森「なんだこれ…ジャイガー、ギロン、バイラス、エスギャオス、ジグラ、レギオンの王…キングレギオン…これらはかつてガメラが倒した敵である。全ては太古の昔…対になる怪獣を止めるための準備だった…その名は破壊神…ゴジラ。」
その文を見た米森は驚きを隠せないまま斎藤に話した。
米森「斎藤さん…ゴジラって本当に?」
斎藤「いるんですよ。この日本…それもガメラと対を成す存在として。」
米森「このことを長峰さんに伝えないと…って長嶺さんはどちらに?」
斎藤「京都です。」
米森「なら我々も向かいましょう!」
こうして斎藤と米森も京都へと向かった。一方京都にいる長嶺真弓、草薙浅黄、比良坂綾奈は燃え盛る京都に立ち尽くしていた。
後編に続く