とある科学の裁きの手第5話「レベル5狩りの幕開け」
豪己「学園都市第1位…一方通行こと山田悠太…その取り巻きは警備員の守屋茜と医師の小池美波…あとは打ち止めか。学園都市第2位…未元物質こと土生瑞穂…取り巻きは無し。学園都市第3位…超電磁砲こと森田ひかる…取り巻きはレベル4の空間移動(テレポート)の関有美子に大した能力では無い大園玲にレベル0の守屋麗奈か。学園都市第4位…原子崩しこと田村保乃…取り巻きはレベル4の窒素装甲(オフェンスアーマー)こと幸阪茉里乃、トラップ使いの遠藤光莉、レベル4の能力追跡(AIMストーカー)こと藤吉夏鈴、レベル0の浜面仕上か。学園都市第5位…心理掌握こと山﨑天…取り巻きはレベル4の天衣装着(ランペイジドレス)の谷口愛季か。学園都市第6位…多元能力の橋本奈々未…取り巻きはシスターの深川麻衣か。学園都市第7位…謎の能力者である大沼晶保…取り巻きは土生と同じで無し。学園都市第8位…裁きの手の小林〇〇…取り巻きは姉である小林由依と師匠である渡邉理佐…ほう、こいつら…必要悪の教会(ネセサリウス)の魔術師か。丁度いい、まずはこいつから倒すとするか。」
そう告げて山中豪己は学園都市にいるレベル5のメンバーのリストを確認した後で何処かへと向かうのだった。一方その頃、イギリス清教所属の必要悪の教会の任務を一時的に終えて小林〇〇の姉である小林由依と師匠である渡邉理佐は日本に帰国したのだった。
由依「理佐、持った?インデックス…じゃないや莉菜へのお土産。」
理佐「持ったよ。十字架を新しいやつにしたのよ。ほら、あの子吸血殺し(ディープブラッド)の子に十字架前にあげたじゃない?だから新しいのをと思って。」
由依「なるほどね。それで〇〇には?」
理佐「はい、これ。」
そう告げて理佐はインデックスこと上村莉菜に渡す用ではない袋から1個のぬいぐるみを出した。
由依「ん?ゲコ太?ちょっと私の弟のどこにゲコ太のイメージがあんのよ!それって私よりあの子じゃない!超電磁砲!」
由依は理佐が出したゲコ太のぬいぐるみに対して憤慨したが理佐は慌てて理由を話した。
理佐「ほら、この前あの子に私から連絡した時、話してくれたのよ。最近友達からゲコ太の良さを学んだって。だから欲しいのかなと思って買ってあげたのよ。さっき空港で!」
由依「なるほど…。あいつ…超電磁砲とデキてるな?」
怒りに満ちた顔で理佐の説明を聞いた由依は〇〇に連絡をした。
由依「もしもし?〇〇!」
〇〇「ね、姉さん?どうしたんだよ。あ、もしかして日本に着いた?」
由依「うん、着いたよ。家の近くのコンビニで落ち合いましょ。」
〇〇「分かった。後で!」
由依「うん。」
由依は〇〇との連絡を終えるとすっかり怒りが消えたのだった。
由依「あれ?なんかあいつに電話したら怒りとかそういうものが消えた。」
理佐「じゃあ…ゲコ太の事聞いてないの?」
由依「うん…聞いてない」
理佐「もう…何やってんだか。」
そんな話をしていると2人の背後に何かが現れたような気配を感じた。
由依「ん?」
理佐「どうしたの、由依?」
由依「誰かがいる気がする。」
理佐「確かにさっきから変な違和感があるといえばそうだけど…」
そして2人が見つめる暗闇からゆっくりと豪己が姿を現すのだった。
豪己「お前らが学園都市第8位…小林〇〇の取り巻きである小林由依と渡邉理佐か。」
理佐「取り巻き?」
由依「あんた、私の弟に何か用?」
そう告げた由依に対して豪己は不敵な笑みを浮かべながらゆっくりと話した。
豪己「お前の弟を倒す前に少しでもダメージを与えるためにまずは…あんたらから倒すことにした。」
由依「はあ?」
理佐「ただのとばっちりじゃん。」
豪己「黙れ…学園都市第9位の実力を見せてやる!」
そう告げて華麗に跳躍すると豪己は由依と理佐に強烈なかかと落としを繰り出すが2人は咄嗟に回避した。
理佐「学園都市…」
由依「第9位?私達がイギリスにいる間に学園都市も変わったものね!」
豪己「黙れ…。それとも必要悪の教会所属の魔術師は俺なんかには力を見せる気もないのか?」
そう告げて由依に対して渾身の拳を振り下ろすが由依は受け止めた。
由依「だったら見せてあげる!Fortis931!」
そして久しぶりに魔法名を叫んだ由依は掌から至近距離で強烈な炎を豪己に向けて放つがその一撃を豪己は回避した。
由依「な、何?」
豪己「なるほどな。これがお前の魔法か。ならそっくりそのままお前に返してやる!Fortis931!」
そして豪己は由依に対して由依が放った炎を倍の力にした強烈な炎を放ち、由依を吹き飛ばした。
理佐「由依!」
由依「なんなの?こいつ。私の力を倍にして返してくるなんて…。」
豪己「お前らの攻撃なんて手に取るようにわかる。どれだけの力なのか…力の根源はなんなのか…それを考えた上で倍にして弾き返すのが俺の力だ!」
理佐「ふざけないで!七閃!」
理佐は刀から衝撃波を放ち、大爆発を巻き起こすが豪己はビクともしなかった。
豪己「これが七閃か。全く情けない力だ!返してやろう、私が貴様に七閃を!」
そう告げて豪己は手刀を振り抜くと手刀から衝撃波を放ち、理佐を吹き飛ばした。
由依「理佐!」
理佐「だ、大丈夫…でもこんな力聞いたことない!」
由依「合わせるよ、理佐!私たちの連携であいつを止める!」
理佐「うん!」
そして立ち上がった理佐と由依は横並びに立ち、豪己を睨みつけた。
由依「灰は灰に 塵は塵に 吸血殺しの紅十字!」
由依は2本の巨大な炎の剣を生み出し、大ハサミのように叩きつけた。
理佐「もう一度!七閃!」
そして追撃のように理佐は再び七閃を放ち、大爆発を巻き起こした。
豪己「ガッカリだよ。これがお前らの力か。」
2人の連続攻撃を受けながらも豪己はかすり傷程度のダメージだった。
豪己「灰には灰に 塵は塵に 吸血殺しの紅十字!」
そして豪己は由依が生み出したものよりも火力が強い2本の巨大な炎の剣を振り下ろして由依を吹き飛ばした。
由依「キャー!」
豪己「七閃!」
そして豪己は理佐に対して先程よりも強力な七閃を繰り出して吹き飛ばした。
豪己「終わりか、情けない魔術師共だな。」
由依「だったらこれであんたを倒す!世界を構築する五大元素の一つ、偉大なる始まりの炎よ それは生命を育む恵みの光にして、邪悪を罰する裁きの光なり それは穏やかな幸福を満たすと同時、冷たき闇を滅する凍える不幸なり その名は炎、その役は剣 顕現せよ、我が身を喰らいて力と為せ イノケンティウス!燃やしつくせ!」
そして由依は魔女狩りの王(イノケンティウス)を召喚して強烈な炎で燃やし尽くした。
理佐「今しかない!唯閃!」
そして理佐は燃えさかる炎ごと唯閃で切り裂き、大爆発を巻き起こしたが爆炎の中で豪己はユラユラと立ち上がるのだった。
由依「う、嘘…」
理佐「これでも勝てないの?」
豪己「いやいや…今のは聞いたぜ?おふたりさんよ!世界を構築する五大元素の一つ、 偉大なる始まりの炎よ それは生命を育む恵みの光にして、 邪悪を罰する裁きの光なり それは穏やかな幸福を満たすと同時、冷たき闇を滅する凍える不幸なり その名は炎、その役は剣 顕現せよ、我が身を喰らいて力と為せ イノケンティウス! 燃やし尽くして消せ」
豪己は由依が召喚したイノケンティウスより倍の大きさのイノケンティウスを召喚すると炎の一撃で由依を壁にたたきつけた。
由依「ガハッ!」
理佐「由依!」
豪己「おっと…よそ見をしちゃいけないな。唯閃!」
さらに豪己は手刀で理佐が繰り出した唯閃よりも強力な唯閃で理佐を吹き飛ばすと理佐は意識を失った。
由依「理佐、理佐!」
這いつくばりながら理佐に声をかける由依の目の前に現れた豪己は不敵な笑みを浮かべながら話した。
豪己「お前らみたいな取り巻きを消したら…学園都市第8位の貴様の弟は悲しむかな?」
由依「ふざけ…るな!〇〇には…手出しさせない!」
豪己「悪いな…お前に決める権利はない。大人しく俺の一撃で…死ね!」
そう告げて拳を豪己が由依に振り下ろそうとした矢先、空に雷鳴が走った。
〇〇「唯閃!雷撃の太刀!ハアッ!」
暗闇から雷を纏った刀で放った唯閃を食らった豪己は地面を転がった。
豪己「ハハハ!呼ばなくてもわざわざ貴様から現れるとはな!小林〇〇!」
〇〇「お前か?」
豪己「は?」
〇〇「イギリス帰りの姉ちゃんと師匠をこんなにもボロボロになるまで攻撃した上に学園都市に危害を加えたのは…お前かって聞いてんだよ!」
豪己「だったら何…」
〇〇「裁きの手(ジャッジメントハンド)、サンダー!」
そう告げて怒りを爆発させた〇〇は豪己に対して雷を纏わせた拳を振り抜いて吹き飛ばした。
豪己「グハッ!はぁはぁ…効いたね…こいつは。そんなお前の怒りに免じて今日は帰るよ。早くそいつら病院に運びな。」
〇〇「言われなくてもそうするさ!」
豪己「自己紹介がまだだったな。俺は山中豪己…つい最近学園都市に来た9番目のレベル5であり…おまえら全員ぶちのめして…一方通行すらも倒した上で俺が学園都市最強になる。それだけだ!」
そう告げて豪己は姿を消し、〇〇は救急車を呼んだ。
〇〇「学園都市9番目のレベル5…山中豪己か。姉ちゃんと師匠をボロボロにした罪、きっちり償ってもらうからな。」
to be continued…