見出し画像

仮面ライダーゼロノス~サヨナラまでの日々~第2話「侑斗と保乃の出会い!」

前回のあらすじ
時の列車ゼロライナーの中で仮面ライダーゼロノスこと桜井侑斗はかつての思い出に浸っていた。それは侑斗が自身に関連する記憶全てをかけてまで守り抜いたアイドルグループ、櫻坂46との出会いから別れの記憶だった。そしてその記憶の全てである写真を捨てようとした侑斗を止めた契約イマジンのデネブは彼女達との出会いを振り返るように侑斗に話した。そして侑斗はスーパーに買い物に行き、デネブがしいたけを返しに行った際に出会った森田ひかるの足元からイマジンの契約者の砂が落ちていたことをデネブに伝え、2人でひかるを追いかけると路地裏でひかるの目の前に現れたバットイマジンが過去に向かおうとしていたが、侑斗が呼びかけることでそれを阻止した。そしてデネブがひかるを連れて遠くに逃げると侑斗はゼロノスに変身してバットイマジンとの戦闘に突入した。そしてバットイマジンの攻撃を完全に封じたゼロノスは必殺技であるスプレンデッドエンドを放ち、バットイマジンを倒すことに成功し過去の世界への干渉も阻止したのだった。

侑斗「デネブ!おい、デネブ!」

デネブ「侑斗、あ!そんなに走り出したら危ないよ?」

侑斗「ん?なんだ?」
そして侑斗は慌てふためくデネブを見つめていたが自分の方向に誰かが走り出し、抱きついてきたのだった。
ひかる「侑斗さん、助けてくれてありがとうございました!」


侑斗「あ、ああ。無事で良かったよ、ひかる…」
そう告げて頭を撫でるとひかるは満面の笑みを浮かべるのだった。
デネブ「あの侑斗が…女の子の頭を撫でてる!成長したね、侑斗!」
侑斗「うるせぇ!デネブ!」
ひかる「2人とも仲良しなんだね!」
侑斗「誰があんなやつと仲良しなもんか!」
デネブ「あ、酷いよ!侑斗!」
ひかる「アハハ!」
そんな光景を見つめながら微笑んでいたひかるは急に侑斗にこんな提案をしたのだった。
ひかる「あ、そうだ!侑斗さん?」
侑斗「ん?どうした?」
ひかる「侑斗さんにボディーガードして欲しいかなと思って…」
侑斗「ボディーガード?」
ひかる「はい。多分あのイマジンに狙われるのって私だけじゃないと思うんです。」
侑斗「なるほどな。」
ひかる「だから私以外のメンバーも守って欲しいなって思うんです。」
デネブ「ひかるちゃん以外のメンバー?」
ひかる「はい!私、櫻坂46っていうアイドルグループのメンバーなんです。」
侑斗「ひかる、お前アイドルだったのか?」
ひかる「はい。」
デネブ「凄いね!アイドルなんて!」
ひかる「ありがとうございます!それで侑斗さんに私達のボディーガードをして欲しいんですけど…ダメですか?」
そう告げてひかるは侑斗を見つめたのだった。
侑斗「分かった。そんな事でいいなら協力してやる。」
ひかる「ありがとう!侑斗さん!」
こうして侑斗はひかる達櫻坂46のボディーガードとして活動することになった。そんな中、イマジンもまた動き出していたのだった。
契約者の男「田村保乃を…襲ってくれ。」
イマジン「これで契約完了だ。まあ、せいぜい楽しみにしてな。」
そんな出来事が行われた2日後、櫻坂46の専属ボディーガードとなった侑斗にひかるから連絡が入った。
侑斗「どうした?ひかる。」
ひかる「もしもし、侑斗さん?保乃ちゃんを助けて欲しいんよ。」
侑斗「保乃ちゃん?その子もメンバーなのか?」
ひかる「うん。田村保乃ちゃんっていう子なんやけどさっき連絡があって変な怪物に襲われてるって言ってきたの。それで助けて欲しいって。」
侑斗「変な怪物…まさか!」
ひかる「うん。私を襲ったイマジンの仲間かも。」
侑斗「わかった。その子のことは俺が引き受ける。だからひかるは絶対に探しに行こうとするなよ。」
ひかる「うん、侑斗さん。あとはよろしく!」
侑斗「ああ。」
そしてひかるからの連絡を受けた侑斗はデネブにイマジンの匂いを感知させた。
侑斗「いたか、デネブ?」
デネブ「ああ、いた。けど女の子を追いかけながら出たり消えたりしてるんだ。」
侑斗「なるほどな。という事は今回のイマジンはあいつか!」
デネブ「どうするの?侑斗。」
侑斗「デネブ。その現場の近くで俺を降ろせ。その後は時間の狭間でゼロライナーと共に待機してろ。」
デネブ「わかったよ、侑斗。」
そしてデネブはイマジンがいる現場の近くにゼロライナーを停車させて侑斗を下ろした。
デネブ「気をつけてね、侑斗!」
侑斗「ああ!」
一方その頃田村保乃は未だにイマジンに追いかけられていた。
保乃「なんなん?なんでほのばかり追いかけてくるんよ!キャッ!もうやめてや!」

カメレオンイマジン「ヒーヒッヒッヒ!いいね、その悲鳴が欲しかった!何故なら俺の契約者がお前のその姿を望んでるからだ!」


保乃「契約者?あんた、さっきから何言ってんねん!気色悪いわ!キャッ!」
カメレオンイマジン「気色悪いか。そうか…だがな!お前をここで消せば俺はヒーローだ!ヒーヒッヒッヒ!」
保乃「キャー!誰か、誰か助けてや!」
カメレオンイマジン「無駄だ、無駄無駄!お前を助けてくれる王子様など現れはしない!」
そう告げて実体化したカメレオンイマジンはゆっくりと保乃に近づいたその瞬間、侑斗が現場にやって来た。
侑斗「そこまでだ、イマジン!」
カメレオンイマジン「お、お前は…さ、桜井侑斗!バットの奴、しくじりやがって!」
保乃「も、もしかしてあんた…ひぃちゃんを助けた…」
侑斗「ひぃちゃん…ああ、ひかるか。じゃあ君がひかるの言う保乃ちゃんか。」
保乃「はい!田村保乃です!」
侑斗「なら、俺の後ろに下がってろ。保乃!」
保乃「は、はい!」
そして保乃を後ろに逃がした侑斗はゼロノスベルトを腰に装着し、ゼロノスカードを取り出した。
侑斗「変身!」
『アルタイルフォーム!』

ゼロノス「最初に言っておく!俺はかーなーり!強い!」
そしてゼロノスに変身した侑斗はゼロガッシャーを構えた。
カメレオンイマジン「やれるもんならやってみな!」
そう告げて炎を吐いたがそれを交わしたゼロノスはゼロガッシャーによる斬撃を繰り出した。
カメレオンイマジン「グハッ!」
ゼロノス「お前の攻撃を受ける訳にはいかないんだよ!ハアッ!」
カメレオンイマジン「なら、これはどうだ!」
そう告げて鞭による強烈な攻撃を繰り出しその攻撃を受けたゼロノスは地面を転がるのだった。
ゼロノス「これが野上も苦戦した鞭か!」
そして再びゼロガッシャーを構えたゼロノスは再び走り出したのだった。
ゼロノス「貴様!ハアッ!」
そしてゼロノスがゼロガッシャーによる斬撃を繰り出すが透明化して姿を消したカメレオンイマジンは背後から鞭による攻撃を放つのだった。
ゼロノス「グハッ!」
カメレオンイマジン「ヒーヒッヒッヒ!お前に俺を見つけることなどできるわけが無いわ!」
ゼロノス「なめるな!ハアッ!」
そして再びゼロノスはゼロガッシャーによる強烈な斬撃を放つが再び透明化して姿を消したカメレオンイマジンは再び鞭による攻撃を真横から放ち、ゼロノスは地面を転がるのだった。
ゼロノス「ハアッ…ハアッ…ふざけやがって!」
そして再び立ち上がったゼロノスはゼロガッシャーによる斬撃を再び放つがカメレオンイマジンは透明化して姿を消した。
カメレオンイマジン「二度あることは三度ある!ハアッ!」
ゼロノス「そいつはどうかな?三度目の正直ってこともあるんだぜ!ハアッ!」
そして透明化した状態のカメレオンイマジンが背後に迫ると予感を感じとったのかゼロノスはカメレオンイマジンの腹部にゼロガッシャーを突き刺したのだった。
カメレオンイマジン「な、何故だ!なぜ私の場所がわかったんだ!」
ゼロノス「だから言っただろ?三度目の正直だと。お前は透明化すると必ず俺の前には来ない。後ろからの攻撃と真横からの攻撃だけだった。ならばそれを利用すれば次は前ではなく後ろだと思っただけだ!ハアッ!」
そして目にも止まらぬ連続斬撃を繰り出したゼロノスはカメレオンイマジンを吹き飛ばしたのだった。
カメレオンイマジン「なめやがって!ハアッ!」
そしてカメレオンイマジンは炎をゼロノスに向かって放つがそれを交わしたゼロノスは跳躍と共に強烈な斬撃を繰り出した。
ゼロノス「言っただろ?お前の攻撃は喰らわないとな!ハアッ!」
カメレオンイマジン「貴様!」
ゼロノス「こいつで終わりだ!ハアッ!」
『フルチャージ!』
そして走ってきたカメレオンイマジンに対してゼロノスは必殺技であるスプレンデッドエンドを放ち、カメレオンイマジンは爆散すると共にゼロノスはゼロノスカードを引き抜き変身解除するとまた1枚カードが消えた。
侑斗「また消えたか…」
保乃「侑斗さん、助かったわ!ありがとうな!」
侑斗「君が無事で何よりだよ。君に何かあったらひかるが泣いちゃうからな。」
保乃「確かに。あ、そうや!」
侑斗「ん?」
保乃「ほのの事もほのって呼び捨てにしてくれへん?」
侑斗「良いのか?」
保乃「うん!」
侑斗「ならこれからもよろしくな、保乃!」
保乃「うん!よろしくね、侑斗さん!」
これが侑斗と保乃の出会いである。

次回予告
田村保乃との出会いを振り返った仮面ライダーゼロノスこと桜井侑斗が次に振り返るのは山﨑天との出会いを振り返ることになるのだった。天のボディーガードとしてモデルの仕事に着いて行った侑斗はその帰りにクラストイマジンに遭遇し、戦いを挑むものの海が苦手なゼロノスは苦戦を強いられていた。そんな中、ゼロノスを助けるために時間を超えて仮面ライダー電王が帰ってきた!次回仮面ライダーゼロノス~サヨナラまでの日々~第3話「天ちゃんを守るために戦うゼロノスに最強の助っ人、仮面ライダー電王こと野上良太郎がやって来た!」










いいなと思ったら応援しよう!