私の大好きな、彼女の話
また久しぶりのnoteになりました。
今日は久しぶりに私の推しに会ってきました。
アニソンシンガー・黒崎真音ちゃん
今日は昨年公開される予定だった彼女のドキュメンタリー映画を観てきた。
というのは、当時ニュースにもなっていたので知ってる人もいるかもしれないけど
彼女は去年の2月に亡くなりました。
「亡くなりました」と書いたけど、正直に言うと私は今もそれを100%受け止めきれていないと思う。
だってそうでしょう
私が見たのは、SNS上に事務所が出した発表文章だけ
あたまでは理解できてもなかなかそれを気持ちに落とし込むことはできなかった。
今日は久しぶりに真音ちゃんと向き合う一日になったので、彼女の話をさせてください。
真音ちゃんとの出会い
真音ちゃんのライブやイベントに行くようになったのは13年前くらいだったかな
私は当時アニソンオタクで、アニソンの大型フェスであるアニサマに通うようになっていた頃だった。
そこで初めて彼女を見て、それまでは名前だけ知ってて、なんだかクールでかっこいいイメージだった。
でも裾だけ虹色の、真っ白なミニドレスで登場した、柔らかな喋り方の真音ちゃんのことがすぐに気になってしまった。
少しずつ曲を聴き始めて、その次の年から本格的にリリースイベントやライブに足を運ぶようになった。
彼女の魅力はライブにあり、私なりの言葉で表すならば「その場の空気もすべて曲の世界の色に変えてしまう人」
彼女が歌いだすと、いやイントロが流れた瞬間に完全に彼女の曲の世界が降りてきて空気感が一変する。その虜になってしまう。
曲自体も、激しいロックナンバーも、あまりの可愛さに彼女に恋してしまうようなナンバーも、いろんな楽曲があるのも魅力だった。
「久しぶり」の魔力
リリースイベントやファンクラブのイベントにも通うようになり、何回目かのリリイベのときだった。
(内容は特典お渡し会か何かだったと思う)
何を言おうか、あれ話してこれ言って…と考えていると、私の番がきた。
私の顔を見るなり、彼女は言った。
「わぁ、久しぶりだね!」
…………頭の中が真っ白になったのを今でもよく覚えている。
今、久しぶりって言った?まさか、私のことを覚えている??
「……えっ、覚えててくれたんですか!?」
「うん、前にも来てくれたよね?」
その後は、なんとか考えていたことをひねり出し伝えた気がするけど、終わったあとはもうふわふわと地に足がつかない感じだったのもよく覚えている。
それから、どんどん界隈の友達も増えて、さらに現場に通うのが楽しくなった。
ただ真音ちゃんに会うだけでなく、友達に会う楽しみもできたことが大きかった。
今まで自分が推していたバンド達の現場とはまた違った交流がそこにはあり、真音ちゃんのライブはいつも楽しかった。(ライブハウスがほとんどだったのでみんなでヘドバンするのも最高にたのしかった)
それからコロナ禍に入り、オンライン中心になって現場に行くことがなくなってしまった。
しかも、ライブ配信の最中に彼女が倒れてしまって大きな手術をしたこともあり、この先どうなってしまうのかと不安な時期もあった。
でもそれを乗り越えて、復帰して翌年にはファンクラブイベントをやってくれた。
その時は、また真音ちゃんに会えたことがとにかく嬉しかったし、安心した。
チェキを一緒にとったと思うんだけど、そのときもまた「久しぶり!元気だった?」と言ってくれて、こんなにうれしい「久しぶり」があるだろうかと思った。
同じ年の年末には、CDのリリイベでお話もできて、その前に公開されていた、彼女が原作と役者を務めた舞台の感想を話したと思う。
……まさか、それが彼女と話す最期の機会になるなんて思ってもみなかった。
もし君があの日の僕になっても(※以下ネタバレ注意)
ここからは映画の話を書くので、これから見る予定でどんな些細なことも知らずに見たいという人は回れ右でおねがいします。
今日は久しぶりの「現場」だったけど、界隈の友達には今日行くことを一切SNSでも言ってなかったので、ひっそり行ってひっそり帰ることになりそうだな、と思っていた。
でも、会場についてライブのときによく話していた友達と目が合うと、すぐにあの頃に戻ったように話に花が咲いて、それが私は嬉しかった。
すでに先に観ていた友達からは、「メンタルがジェットコースター状態」と言われてしまった。(デスヨネー!)
映画は、倒れた後から彼女の復活ワンマンライブの映像が中心だった。
本来であれば昨年公開されるはずだった映画で、きっと存命中に見れば普通にいい映画、で終わったと思う。
映画が始まって最初は、正直自分の気持ちをどうもっていったらいいかわからなくて、なんというか、無だった。
そもそも、真音ちゃんが動いている姿を見るのがすごく久しぶりだった。
曲は聞いていたけど、映像で彼女の姿を見る、というのはまた違うだろうから。
まだ入院中の、舞台上の彼女とは違った少し辛そうな姿も映っていたし、
そこからボイトレや、ファンクラブイベントの準備を行う姿、リハの模様など様々な彼女が映っていた。
本当にこの人は、もうこの世にいないんだろうか?
何度も、脳内をよぎった言葉だった。
段々と映画が復活のワンマンライブの様子になっていく。
私は実はこのライブには行けなかったから、単純にこの日の映像が見れて嬉しいという気持ちもあった。
久しぶりの真音ちゃんの、CD音源じゃない歌。
あぁ、そうだ、このパワー。あの細い体のどこに眠っているのかわからないくらいの力が、映像でみているのにも関わらず、まるですぐそこにいて歌っているように感じられた。
それくらいの、私が大好きな真音ちゃんのステージがそこにあった。
なんで、どうして神様はこんなに早くあちら側に呼び寄せてしまったんだろう。
なんで
なんで
どうして
そんな言葉がぐるぐると頭を回り始めたとき、ALICesの話になった。
ALICesは、真音ちゃんと神田沙也加ちゃんが組んだユニット。
そのユニットの曲を、ステージ上でどう演るかという話だったと思う。
ユニット結成の話も真音ちゃんが語っていて、その話を聞きながら静かに涙が流れていた。
ALICesは、ユニットとしての具体的な活動はほとんどなかったけれど、きっと二人にとってとても大事な存在だったのだろうと思う。
今はきっと空からこちらの世界を眺めながら二人仲良く歌っているのだと、そう思いたい。
「遠回り…それは幸福」の意味
映画は彼女がいつもライブでやっていた曲たちでどんどんヒートアップしていった。
ライブで何度も聴いたX-encounterという曲。
今の自分には歌詞が少し刺さりすぎて、ここでもまた涙がぼろぼろ出てきてしまった。
去年一年かけて、今の自分の仕事を変えようと思っていろいろやってきたけど、まだ実ってないこともあって負けそうになることもある。
でもこの曲を聴いてて「まだ負けるな」と、遠回りしているように見えても、それは決して無駄じゃないと真音ちゃんから言われているような気がしてボロボロ涙がでてきた。
(尚、これを書いている今もまた泣きそうになっている)
この曲は割りとアップテンポで盛り上がるタイプの曲なので、まさかこの曲で泣かされることになるとはとびっくり。
(過去のアニサマの映像があったので貼っておく……これもかっこいいので見てほしい気持ち)
そうして観ている間に、また思ったことがあった。
私は、これからもずっと曲を聴いていこうと、文字にするとそんなシンプルな言葉。
人間は悲しいかな、どんどん忘れていく生き物だから
私はもっと真音ちゃんの曲を聴いて、これからも自分の中で真音ちゃんを輝かせ続け、周りにも黒崎真音というこんな素晴らしいシンガーがいたんだと、伝えていかなくちゃいけないんじゃないかと
具体的に何する、と決めたわけではないけれど、熱が上がっていくステージを観ながらそんなことを考えていた。
やっぱり大好きなあなた
ライブの最後の最後まで、全力で歌いきる真音ちゃん。
「来るか分からない明日なんて捨てちまえ!!」と絶叫する真音ちゃん、あなたは最高にかっこよかった。
でも、笑顔はとびきりかわいくてそのギャップが本当に大好き。
真音ちゃんからもらったいろんなものを自分なりに消化して、自分の糧にしていけたらいいな。
私はこれから自分のアクセサリーのブランドをやっていこうと思っているけど、自分のブランドのブランディングをしているときも原体験として上がってくるものは真音ちゃんとの思い出がたくさんあった。
私の中に、それほど根付いている存在なんだとその時も思った。
最後の最後に、エンドロールで去年の1月13日のライブの映像も少しだけ流してくれた。
最後もやっぱり、「こんなに素敵な笑顔をしている人がどうして」と思わずにはいられなかった
まだまだそちら側にはいけないけど、それまではあなたが繋いでくれたご縁も大事にしながら自分の道を突き進んでいくよ。
(一度だけの命だから迷う暇なんてないもんね!)
真音ちゃん、ありがとう。明日も明後日も真音ちゃんが大好きだよ。
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