【感想】「進撃の記憶」を聴いて

Linked Horizonの進撃の巨人コラボレーション楽曲ベスト盤アルバムである「進撃の記憶」が遂に発売されました。私は特装版を購入し、届いて直ぐに再生しましたが、それはもう素晴らしい作品でしたのでその感動が薄れぬうちに感想を残しておこうと思います。

※これ以降は進撃の記憶《特装版》のネタバレを含みます。


各楽曲の感想

収録されている楽曲の内、新曲(+新要素)についてだけ話します。過去作も全てリマスタリングしてあり、音が良く聴こえるので是非比べてみてください。

1.「紅蓮の弓矢」

歌声がハッキリと聴こえる気がします(小並感)。
最初のナレーションがコンサートの限定版になっています↓

ねぇ… エレン… 夢見た自由に罪が無いとしても… 僕たちはその行いによって、地獄に堕ちるだろう。それでも、進み続けた先に何かが残せるとしたら…
放たれた弓矢よ!壁を抜けどこまでも飛んで行け!

15.「語られざる記憶」

毎回各楽曲の最後に流れる、キュイイーンという音だけ流れて終わる7秒のトラック。Revoが担当していなかった、マーレ編辺りの事でしょうかね?CDの容量の問題で入れられなかった曲達なのかもしれません。

16.「最後の巨人」

歌詞カードが凄い。>=矢印=>がビュンビュン飛び交ってるで目で歌詞を追うのが大変でしたw
公開されていなかった後半の歌詞を知れてすっきりしましたね。

リアルに泣いた所↓ 悲しすぎる。

だが… それは幼い感傷 なぁ… 受け入れて呑み込め
世界中の森を無くしたいなら 正解はーーーあの木をも薙ぎ倒す?


17.「二千年… 若しくは… 二万年後の君へ・・・」

此方の歌詞カードはぐるぐる回転するように歌詞を辿っていき、最終的に大樹の洞で「君は何を識る?」で終わる構図になっています。
後半でエレン(梶裕貴さん)とRevoの声が重なっているのが良く聴きとれました。
いや本当、ここで13の冬持ってくるの天才ですよね・・・

18.「私が本当に欲しかったモノ」

特装版限定のボーナストラックであり、始祖ユミルの曲。
奴隷として虐げられてきたユミルが、「本当に欲しかった」のが何かを訴え、問いかけてくる曲。

「ねぇ、君なら解りますか?」
の所でもう鳥肌が凄かったです。

まるで映画のエンディングみたいで、最後に相応しい曲だと思いました。

でも最後のあの一言は…ねぇ?モヤモヤして気分になって、”答え”を探す為に色々探しましたが結局良くわからず…余韻が…

歌詞カードの仕掛け

1.座標パズル

まず、歌詞カードがそれぞれバラバラです。楽園への進撃と真実への進撃だけは何故か繋がっています。
私はこの時、「何故一つにまとめないんだ?読みにくいだろ、Revo…」と思っていました。しかし、其処には恐ろしい仕掛けがあったのです。

歌詞カードの裏面がパズルになっているんです。
見た感じ、表紙の「座標」みたいになりそう。
並べ方が良くわからず、順に並べていってもうまくいかず小一時間・・・

やっと並べ終え、それぞれのカードを確認すると・・・
なんと左下の紅蓮の弓矢から出発して各楽曲を辿っていくと、円を描くように二万年に行きつくようになっていたのです。

2.私が本当に欲しかったモノ

「私が本当に欲しかったモノ」の歌詞カードはCDケースに直接書いてあるので全ての歌詞カードを外さないと見れないのですが、
CDに隠されている場所の歌詞が、ユミルの本心が現れるフェーズになっているんですよね。細かいながらも考えられているなあ、と思いました。

最後に

長年続いたLinked Horizon×進撃の最後なだけあって、まさしく今までの記憶を辿る構成になっていましたね。紅蓮の座標や自由の代償が無かったのが残念ですが、容量上の都合仕方のないことなのかなと。

それにしても、他作品のアニメソングOP作ってくださいって言われて、自分で勝手に、ストーリー全体を追想できるほどの音楽を作るのは流石だな…と思いましたね。


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