これが俺の2022年ベスト映画TOP10だぜ
10.NOBODY KNOWS チャーリー・バワーズ 発明中毒篇
サイレント映画時代末期に活動した映画監督チャーリー・バワーズ。ストップ・モーション・アニメと実写を融合させたその特異な作品群は長らく日の目を見ることはなかった。
が、この2022年、ついに日本でも上映されることになった。
まだソフト化や配信されるかはわからないが、もうとにかく、見る機会があったら見てくれとしか言えない。
こちらの想像を遥かに超える奇想天外な映像は驚愕の一言しかなかった。オーパーツじみたストップモーションもこれはずっと見ていたいと思わせるほどの完成度だった。
9.犯罪都市 THE ROUNDUP
我らがマ・ドンソク兄貴が悪人を殴る!殴る!殴る!たまに背負い投げ!
ただそれだけの映画なんだけど、ただそれだけの映画をきっちり作ってくれるから韓国映画界は信頼しかできない。
今回相手をする悪党は役者の演技と存在感も相まって私生活で1ミクロたりとも関わり合いになりたくない怖ろしい狂人だった。が、マ・ドンソクにかかれば単なる犯罪者である。
マブリーの豪快なアクションが気持ちいい映画だった。
8.プレデター:ザ・プレイ
プレデターの新作がディズニープラスで限定配信!!!???
その一報を目にしたときに様々な不安がよぎった。
プレデターの残酷さがオミットされたファミリー向けの映画になるのではにかという危惧。そもそも映画館で上映しないのかよという不満。
だが、この『プレデター:ザ・プレイ』はそんな俺の不安を吹き飛ばす傑作だった。
まずはコマンチ族の文化風俗、そして日々の生活をじっくり描いてからのプレデターの大暴れ。そして若い女性であるが故に普段から部族でも軽んじられている主人公が、そのポテンシャルを活かしきってプレデターに立ち向かっていく熱い展開。
勿論、プレデターによる人体がスパスパと切断される切り株描写や即座にただの肉片へと化すゴア描写もきっちりと見せてくれる。
ディズニープラスになんとなく漫然と金を払っている奴は皆見ろ!
7.カーター
ネットフリックスが凄まじいモンを一本寄こしてきやがった。
それが『カーター』である。
なんだかパッとしないタイトルでありながら、その内容は凄まじい。
これは全編ワンカットのアクション映画だ。
勿論、ワンカットではない。所々でさりげなく編集によるつなぎがある。いわゆるワンカット風だ。
だけどそのワンカット風の映画を作るということに何の妥協もない。
そしてそのワンカットの中で、大乱闘から銃撃戦、カーチェイスから果てはゾンビパニックなどなどとアクションが盛り沢山。
こんな狂気に満ちた熱量で作られた映画がネットフリックスに月額料金を払えばいつでも見れるなんて驚きだ。
6.オカルトの森へようこそ THE MOVIE
白石晃士監督作品の楽しいところ全部盛り! 見ろ!
5.ブレット・トレイン
ハリウッドナイズされたトンデモ日本でブラピが四苦八苦の大慌て。殺し屋バディからロシアンヤクザからメキシコの化身までなんでもありの大快作。
俺はこれからの人生、新幹線に乗る度にこの映画のサントラを聴くと思います。
4.ONE PIECE FILM RED
映画館の音響と大画面で歌姫のライブを堪能していたら、凄まじい湿度でやられてしまう。
俺はラストのルフィの「サニー!」で寂寥感で胸を引き裂かれそうになってしまうよ……。
こんな賛否の別れるおはなしをワンピースの映画でやろうとした制作陣のその意志に感服するしかない。
無から発生した主人公の幼馴染キャラといういくらでも胡乱になり得る存在がいつの間にか心の楔になっているのが映画の魔力を感じるしかない。
3.シン・ウルトラマン
そんなに、この映画が好きになったのか、ウルトラマン
2.THE BATMAN ザ・バットマン
この映画の好きな所はですね、おそらく予算の大部分が割かれているであろうバット・モービルでのカーチェイスシーケンスが脚本的には殆どいらないって所です。
1.HiGH&LOW THE WORST X
前作もそうだったんだけど膨大な登場人物に複雑に絡み合う複数のプロットを持ちながら、たった2時間に収めるその脚本に編集が恐ろしい。
ノーベル賞級の時間の圧縮術が使われるとしか思えない。
シリーズの売りの世界レベルといっても過言ではないアクションと顔のいい男たちのドラマは今作でも当然楽しめます。
殿堂入り
トップガン マーヴェリック
もうランキングに入れること自体が野暮だろって程最高の映画だったのでランク外の殿堂入りになりました。
まとめ
2022年はランクに入れた作品以外にも『RRR』『NOPE』『きさらぎ駅』
『空の大怪獣ラドン 4Kデジタルリマスター版』と面白い作品が多く嬉しい年でした。
しかし、今年は映画館に赴くのが億劫になり、その結果見た新作映画の数が前年、前々年と比べて少なくなりました。
2023年はどうなるかわからないけれど、前情報でおっとなった作品はどれも目にしておきたいなと思っています。
また、『ただ悪より救いたまえ』『レイジング・ファイア』と見たのは今年だけど封切は去年の作品はランキングから避けました。
特に深い理由はなく、単なるつまらないこだわりからですが、もしこの2作品の上映が今年だったら余裕でランキングのトップになっていたと思います。それほど面白い映画でした。