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Shin・服部製作所という自転車文化のコミュニケーター


2024年4月。Shin・服部製作所のアトリエにて。ビルダー服部晋也と愛犬のフクコ。

ポッドキャスト番組さくれいコアメンバー『Shin・服部製作所』の服部晋也の話をします。彼に初めて会ったのは2013年の春、27歳で独立開業して1年経つか経たないかの頃。ポッドキャストをやりたいと考えるなか「知られざる自転車フレームビルダーの世界」をコンテンツの錦の御旗にしようと誘ってからは4年が経とうとしています。私自身が自転車文化との関係が希薄になってしまい、何かしらやってきた身としては淋しさがあったのだと思う。

以下、写真で回顧するShin・服部製作所と自転車文化、詰め合わせ。

2013年3月に初往訪。企業したばかりは自宅の納屋が作業場だった。段取り8割、本番2割。一番派手で目立つ溶接作業は全体の1割程度なのである。
2014年1月。名古屋の自転車屋Circlesにて。同社の塗装部門である球体ペイントでフレーム塗装を依頼。その引取り。
2014年2月。東海シクロクロスのローカルレースの現場にて。UBI(United Bicycle Institute)のカリキュラムで人生初製作したMTBフレームで出走。
Shin・服部製作所の開業当初は自転車ショップでバイトしながらの兼業だった。このカッティングロゴはそのお店のお客さんにボムられたステッカー。
2015年3月。PortlandのCHRIS KING社への往訪。後日のNAHBSも含め、CirclesとSimWorks USAにはこの往訪も含めて多くの協力を頂いた。
2015年3月。Portlandの8日間は服部晋也が以前、単身往訪でお世話になったFriendly Bike Guest House(現在閉業)での滞在となった。時差ボケと現地のハイカロリーにやられて倒れた自分、彼の自炊で助けてもらった。
2015年3月。8日間滞在したPortlandからNAHBSが開催されるSacramentoを目指してIH-5を南下する車内にて。
2015年3月。ハンドメイドバイクの祭典NAHBSことNorth American Handmade Bicycle Showにて。Anvil Bikeworksブースにてフレーム治具を購入するにあたり本人から説明をうける。

科学コミュニケーターという役割が各メディアで活躍する機会が増えた昨今、各界隈でコミュニケーターの重要性が注目されています。Shin・服部製作所は「スポーツ自転車カスタムおけるコミュニケーター」の気質を持ち合わせていると考えます。コアな趣向にもしっかり応える求心力があるのはもちろん、他の土俵であっても言語と姿勢を整え、コミュニケーションできる遠心力も持ち合わせている。そう、努めようとしている。彼が目指し、学びにいった北米のフレームビルダーたちの様に。そんな彼に初めて会った時の印象は、いまも変わらずです。

つい先日、彼のアトリエでオーダーフレームしたお客さんがこんなリアクションをしてくれた。私の、私たちのアウトプットに遠心力があると体感できる嬉しい反応。今後とも、当ポッドキャスト番組が皆さんの何かしらを「つくる」機会になれば幸いです。

最後に。番組内ではスポーツ自転車カスタムのことよりも、阪神タイガースを含めた野球の話、歴史の話の方がよっぽど熱量高く感じられる服部晋也。ハンドメイドですから、本人の人間味が伝わればそれで良いと考えています。自転車は工業製品ですからね、数字のことはインターネットが落ちていますしね。得意な方にお任せします。
数字、スグに忘れちゃんですよね。数字だけじゃないけどね、忘れてしまうの。数字のことはシンくん本人に聞いてくださいー。

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