このワクワクは宝物@かがくえほん
こんにちは。
4月になりました。春休みいかがお過ごしでしょうか。我が家の近くの道では、スギナの隣でつくしが顔を出し愛らしいテントウ虫の姿もありました。
大人も子どももお散歩か楽しくなる季節ですね。一歩外に出ると発見や疑問に出会う今週のnoteは、今も昔も大好きな「かがくえほん」についてです。
『かがくのとものもと』を読みました
図書館で今週「これは読みたい!」と手に取った大きくて厚みのある図鑑のようなこちらの『かがくのとものもと』は、2019年に出版された月刊『かがくのとも』の50年の歩みをまとめた内容となっています。圧巻の表紙一覧と主要な作家である五味太郎さんや安野光雄さん、加古里子さんからの貴重な言葉は必見です。
いわゆる未就学時代にみなさんも一度は出会ったのではないかと思う『かがくのとも』。心に一粒の種をと1969年に創刊されました。今も書店で販売されている月刊バージョン。その後製本されたタイプは図書館にあるかがくえほんコーナーにずらりと並んでいます。どうしてかさぶたが出来るの?水はどこからやってくるの?食べたものはどうなるの?と数々の疑問に絵本で答えてきた名作ばかりです。
私が思い出すのは、かこさとしさん作の『はははのはなし』。当時虫歯に気をつけなくてはと考えた記憶があります。言葉で聞くよりも大胆に描かれた絵から学べたとっても印象的な絵本でした。
かがくえほんはジャンルとしてとても大きく、自然から言葉・動物や工業といったものまで網羅されたワクワクの博物館のような絵本です。小学校に上がる前のあの頃。目に見えるすべてがなんだろうと好奇心があふれた「なぜなぜ期」。そんな毎日の疑問や関心事に寄り添うかがくえほんは様々なことを教えてくれました。
新装版を発見
さらに図書館には2022年9月に出版された新装版地球のかがくえほんがありました。この作品はどうして空気はうごくのかなど身近な風についてがよく分かる絵本です。
最近の出版ということもあってか、文字が大きくて大変見やすく小さなお子さんにもおすすめです。裏表紙には風の単位、あらわしかたがあり調べ学習にもピッタリです。かこさんからのメッセージもありました。(シリーズ全6冊)
それでは大人も一緒にワクワクしよう!
次は大人である私もワクワクしたい!と、4.自然科学のコーナーへ向かいました。普段あまり見ることのなかったこの場所にはカラフルな本が所狭しと並んでいます。小説などの物語ばかり読んでる私にはようこそ新しい世界。いや、もっと前から立ち寄るべきだった。動物の写真集は見ているだけで癒やされますし、トリビア的な本はとにかく楽しい。どれも自分のネット検索では出会えないものばかりです。
・松田道生/著『鳥はなぜ鳴くホーホケキョの科学』は、世界を変える10代の羅針盤シリーズのため、簡潔で読みやすく次女のお迎え待機中にあっという間に読了。鳥の声に耳をすます習慣ができました。
・倉持浩/著『パンダ〜ネコをかぶった珍獣』は白と黒が目を引く岩波科学ライブラリーからの一冊。飼育員である倉持さんが、パンダはくまだからとストレートに語る文章が好きです。また、ページレイアウトが素晴らしく、レポートなどの見やすさを学ぶ見本としてもかなり良い本だと感じました。
・いずもり・よう著『わけあってこの名前』は、よくカタカナ表記される生き物たちの名前がとてもわかりやすく楽しく解説されています。
ワオキツネザルが、どうしてもwow!キツネザルと脳内変換されてしまう私には輪と尾でワオだったことが衝撃でした。年齢問わず楽しめる作品です。
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今回読んだ本に共通していたのは、あとがきやメッセージとして作者が興味関心のその後について書いている場面でした。
知りたくなった時にこのような本に出会うと知識や見識が広がります。この知見が様々な場面できっと役に立つことだと皆さんが語られていました。
たとえば何かを検索するとき、真偽や必要なことを判断するためにはそれまでに得たものが鍵になる。その一助となればと本という形で世に出されていたのですね。今回は知りたい!楽しそう!そうなんだ!のテンションで子どもの様に好奇心を持ってめくったページのラストから、大切なことに気づくメッセージを貰うことができました。
きっとこのワクワクは宝物ですね。
お読みいただきありがとうございました。
桜