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問題あり保護猫2匹と暮らし始めて


さくらゆりのです。

16年間一緒に暮らしていた愛猫が天国に逝ってしまって1年以上がたち、猫が恋しくなってきた今日この頃。

ウオーキングしていたら、保護猫の譲渡会のポスターを見つけて思わず立ち止り情報をインプットした。

導かれるままに譲渡会の日に会場にいた私は、世の中がこんな状況に関わらずたくさんの人が来ていたのには驚いた。こんな状況だからなのかもしれないが……。みんな癒しを求めているのかもしれない。

なので必ず譲渡されるとは限らずスタッフの人が審査して決めることになっている。

でも、私はもう既に飼う気満々。初めて猫を飼う人より飼育経験がある人、さらに先住猫がいない方がより有利らしいというのが理由だ。

希望の猫ちゃんを第三希望まで書いて、あとはスタッフにお任せする。

第一希望は前足が一本しかない茶トラのネコちゃん。

第二希望は柄のせいか見た目が怖く見えるさび猫のネコちゃん【上記写真】

スタッフに申し込み用紙を渡してその場を後にした。

帰る途中に何故か後ろ髪を引かれる気分になり、もう一度会場に戻った。

麦わら柄のネコちゃんが気になっていたからだ。

そのネコちゃんは人に全然なつかなくて、近寄るとシャーといって牙をむいた。一か月スタッフの家にいても全然なつかずシャー、シャー言っていたらしい。

なぜかそのシャーちゃんが気になって戻ってしまったのだ。

それが苦労の始まりとも知らずに……。


結局、さび猫とシャーちゃんが我が家に来ることになった。

シャーちゃんは麦わら猫なので名前は麦ちゃんにした。

麦ときたら米でしょ。なのでさび猫は米と書いてメイちゃんと命名した。

この名前のせいなのか、メイちゃんは食いしん坊でムギちゃんの分までご飯を食べ、プクプクと成長していった。

問題はムギちゃんで一切身体に触れることは出来ず、近寄るとシャーシャー牙を剥き爪を出す。

ケージに入れて少しずつ慣らそうと思い、ホームセンターで大きなケージを買い、せっせせっせと運んだ。

さあ、捕獲作戦開始。

洗濯用袋にタオル、軍手で悪戦苦闘しながらも捕まえた!! と、言いたかったが大失敗に終わった。

野良猫の身体能力は高い。

ろくに運動もしていないのろまな人間など敵うはずがない。

頭も身体もムギちゃんの方が一本も二本もウワテだった。

格闘した結果、人間に対する不信感と、より一層の警戒心が強まってしまったのは言うまでもない。

手の引っ搔き傷のにじんだ血を見ながら不安がよぎる。

今ならまだ保護施設に戻せる??

このままこんな狂暴なネコを飼いならすことが出来るのだろうか??

そんな弱気な自分が見え隠れする。

でも、わざわざ戻ってまで引き取ったムギちゃんなのだから。

え、えーい、もう仕方アルマジロ!!

覚悟を決めて飼うことを決意。

ケージに入れることは断念して、家に野良猫がいると思って暮らすことにした。ご飯とお水、トイレのお世話をして、常に声掛けをする。

餌付けして慣らすしかない。

メイちゃんとはすぐに仲良しになり良い関係を築けたのが救いだった。

何日も姿を見ることなく、気配だけはあるといった日々が続いた。

ネットでググると、一生、シャー猫のままのもいるらしい(泣)

シャーシャーうなっている猫のケージに腕をツッコミ餌をあげてる動画を観たときは、まるで風の谷のナウシカのようだと感心してしまった。

私にはとてもマネの出来ないやり方だった。


そのうち、遠くにいるときに姿を見せるようになったが絶対に目を合わせてはいけないのだ。知らん振りして、私は危害を加えませよ~と、アピールするしかなかった。

一か月も過ぎた頃には少しづつ家の中を散策するようになり、2メートル以上の距離があれば、一緒の空間にいれるようになった。

二か月経っても、身体には触れられないが、ニャーとないてくれるようになり、三ケ月目には足だけは触ることを許してくれるようになった。

でも、こちらから近づいたら逃げるので、あくまでも主導権はムギちゃんだ。

四か月目にに入り、どさくさに紛れてほんの少しだけ手で身体を触れるようにはなったが「何すんねん!!」とばかりに逃げられる。

なでたり、抱っこするのはまだ当分先になりそうだが、甘えた声を出して足に絡みついてくるようになったのはすごい進歩で、頑張った自分をおおいにホメてあげたい。


ここまでお読み頂きありがとうございました。





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