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夢見るそれいゆ 238

「よしの」さんとは、國吉先輩のお母さんのことだ。
第一印象の衝撃で忘れそうになったけど、この人は若くして奥さんを亡くして、幼い國吉先輩を育て上げたのだ。

「先輩のお父さん。國吉先輩を育ててくれてありがとうございます。
でも、自宅謹慎は厳しすぎると思います。
どうか…先輩が学校に通うことを許してもらえませんでしょうか?」
私は深々と頭を下げた。

「…君は、國吉とどういう関係ですか?」
先輩のお父さんは厳しい表情で私に問いかけた。

「私は…」
先ほど國吉先輩との関係が変わったことに今更ながら気づいた。
自覚したら恥ずかしくなってきた。
でも今は照れている場合ではない。

「私は…國吉先輩の恋人ですっ!」
私は言ってから「しまった」と思った。
國吉先輩が目を見開いたままフリーズしている。
先輩から紹介してもらうべきだったと後悔した。

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