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書く時間【#シロクマ文芸部】

書く時間が怖い。

私は気づいてしまったのだ。私の1日を書き綴っている存在に。

丑三つ時に、私の頭の中にカリカリと音が聞こえるのだ。

はじめは気のせいだと思っていた。

しかし、それはノートに万年筆で文字を刻む音であり、書いている人間の息遣いであると知った。

つまり、この人間の気まぐれで私の今日の運命が左右されてしまうということなのだ。

良いことがあっても、素直に喜べなくなった。

悪いことがあったら、割り切ることが出来た。

今日は書く時間になっても、音が聞こえなかった。

まさか今日が私の──


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