さらぬわかれ 64

 不安げな様子の恒太に、栄子は自分を掴んでいる手に優しく触れて、
「うん、もう黙っていなくならないよ。」
と言った。
「良かった。」
 恒太は安堵の表情を浮かべた。

(恒太は私のこと心配なんだ。もっとしっかりしなくちゃ!)

ここから先は

298字
この記事のみ ¥ 100
期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる

読んで下さり、ありがとうございます。いただいたサポートは、絵を描く画材に使わせていただきます。