小3以下の子どもだけの留守番・登下校が「虐待」?異次元におかしい条例改正案。
こんにちは。さくらいです。
岸田総理が掲げる「異次元の少子化対策」。それに反発してなのか、本質を全く理解されていないような10月13日に採択予定の「9歳以下児童放置禁止」を盛り込んだ埼玉県虐待禁止条例の一部を改正する条例。
10月13日に採択されたら、小学3年生以下の子どものお留守番や登下校が虐待とされ、見つけた人は通報が義務化されます。
子育て世代、特に、小学3年以下のお子さんをお持ちの保護者のみなさん、雑な条例改正案が埼玉県議会で13日に採択されますよ。
「埼玉県在住じゃないから」ではなく、こんな雑な条例はおかしいと声をあげるべきだと感じました。
私のnoteごときが何か影響を与えられるとは思いません。が、子育て世代としておかしいということは発信したい。
全国初の子育て現場からすると矛盾する雑でおかしな条例が、大衆化してしまったら、小3以下を持つ親は子どもが小学校に行っている時間だけしか働けなくなります。こんなおかしな条例によって働けないのは困る!ということで、noteにしました。
黙ってたら、当事者完全無視な条例によって、子育て世代の保護者が条例に虐待されます。ますます子育てがしにくい社会になる。そう感じる条例です。
10月13日に採択予定「9歳以下の児童放置禁止」
「虐待禁止条例の一部を改正する条例」として、埼玉県議会の自民党県議団が議会に提出されたとのこと。
10/5の夕方のニュースで知ったこの話題。
お留守番や子どもだけの登下校が虐待になる?
子どもだけで公園で遊ぶことが虐待?
子どもをおいて100m先の家へ回覧板も回せない?
ゴミ出しにも行けないの?
見つけた人は通報の義務がある?
まーーーったく、子育に理解がない条例によくもまあ改正案として出せたな、と感じます。
この発案者も議案に賛成した人も、子育てしてないんでしょうね。
提出された議案のPDFには、議員名が載ってます。
議第25号議案 埼玉県虐待禁止条例の一部を改正する条例.pdf
こちらに掲載されている議員の皆さんは、子育てに対してしっかりと理解や検討をして出した改正案なのでしょうか?
それとも、「違うよな…」と思いながらどなたかに忖度しながら記名されたのでしょうか。
しっかりと名前が出ています。子育て世代でおかしいと感じている人は、ここに掲載されている議員の名前を見ていますよ。
『異次元の少子化対策』を掲げている自由民主党の岸田総理ですが、皮肉なことに上記PDFは、埼玉県議会自由民主党議員団が公表しているPDFです。
少子化に拍車をかけるような内容だと誰も感じなかったのか?当事者意識は全くないと感じる条例です。
私は、政治の専門家ではありませんが、子育て中の当事者として政治素人でもおかしいと思う内容に驚きと失望、議員として責任感のなさを感じました。
可決されたらどうなるだろう?
埼玉県だけでなく、このルールが社会に浸透してしまうのでしょう。他の都道府県にも今後適用化として動きが出てくるかもしれません。
子育て世代はおかしいと思っていても、子育てから離れた世代は「虐待だ!」って言ってくるでしょう。
子育て世代は、ますます肩身が狭くなる。
働けなくなればますます日本経済は冷え込むし、これから子育て世代になる人たちも減っていくでしょう。少子化が加速すると感じます。
・PTAの活動は子ども連れて活動になりますね。
・保育園の運動会はコロナによって保護者2名まで。きょうだいは入れないから、どちらかは子どもといなければいけないから見に行けないしシングルで複数人の子育てをしている方は見に行けません。
・習い事の送り迎えも一緒に連れて行かなければいけない
・病院通院も一緒
「子どもの安全」が大前提なのは理解できるし、共感もできます。が、実態とかけ離れた条例に改定されようとしていることに異議があります。
埼玉県の待機児童は前年比で悪化
今回の埼玉県虐待禁止条例の一部を改正する条例の話題に触れて、きっと待機児童問題も学童問題もないのだろうと聞いた当初は感じたのですが、調べたら…保育園の待機児童は悪化していますね。
埼玉県の学童は、令和4年度を見てみると1,500人以上の待機児童数です。
放課後児童クラブの設備及び運営の状況調査結果埼玉県福祉部少子政策課 令和5年1月調査https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/20192/r4kekka2.pdf
現状でこの数字です。
10月13日に「虐待禁止条例の一部を改正する条例」の内容が採択されたら待機児童数は増えます。
順番として逆だと、この議会では誰もが気づかなかったのでしょうか。
待機児童数もない、学童も整備されているような環境を整備し切った上で、「虐待禁止条例の一部を改正する条例」が採択されるのであれば、まだ子育て世代も理解の余地はあるかと思います。
ますます子育てのしづらい世の中へ
今回の「虐待禁止条例の一部を改正する条例」は、
とありますが、根本が違うよということを考え直して欲しいです。
放置されたら子どもが危険な目に遭うことは、子育てする身からしてわかります。が、根本が違う。
選挙でこの内容が盛り込まれた議員に、投票しますか?
埼玉県で起きている条例改定案ですが、大衆化されたら日本はますます少子化になり、子育て世代は働けなくなるのではないかと危機感がある内容です。
世の中には、小学生になったから働きに出ようとする母もたくさんいます。この条例が採択されたらできなくなりますね。
シングルで頑張る家庭はどうなりますか?
ただでさえ、仕事をやりくりしながら子育てもされているはず。
子育てと両立しながら働く親もたくさんいます。
小学校が終わる時間に合わせて在宅できるよう仕事を変えなければいけませんか?国ではなく、企業が努力しなければいけませんか?
「小学3年生以下の子どもを持つ人は14時までの勤務」としてくれる会社、どこにありますか?
小学校は13:30で終わる日もあります。
土曜授業の日は、12:00に帰ってきます。
少し子どもと離れただけで、「あっ、虐待だ」と感じながら子育てしなければいけなくなりますね。
今回の埼玉県議会が出した「虐待禁止条例の一部を改正する条例」は、選挙で投票ができない内容なので、「おかしい」という声が一つでも多く届いてほしい。
オンライン署名も行われています。
10月13日可決予定!STOP! 埼玉県 子どもだけの登下校禁止条例!!
条例が採択されないよう、子育て世代もこれから子育て世代になる人たちも、そうではないけどおかしいと感じる人たちも反対してほしいです。
そして、「おかしい」と感じる政治家のみなさん、採択されないよう阻止してください。『緩和』とかではなく、世間どんな人が見てもわかる内容に。わかりづらさで誤魔化さないでください。
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