新年の贈りもの
2019年も2日目となって、私は既に通常モードになっております。
昨日は早々に年賀状をたくさん頂きました。
私が年賀状を投函できたのは大晦日という体たらくでしたので
誠にお恥ずかしいやらありがたいやらという気持ちです。
頂いた年賀状の中に、封書で何か固いものが入っている1通がありました。
あけてみて入っていたのは、桜の木を彫って作られたペーパーナイフでした。
作られたのは彫刻家の宮崎豊治氏。
昨年に家の庭の桜の木を切らざるを得ず、その枝を彫刻にお使い頂ければと
お越し頂いて、お持ち帰り頂いたのです。
桜の木を切らざるを得なかったのは私の世話が足りなかったのが原因で
木の命をとった事にとても悔いが残りました。
その命をペーパーナイフという形で再び蘇らせて頂きました。
魔法のようです。
ものづくりをする人には、こんな魔法の手を持っている方がおられます。
日々素材に向き合ってものをつくり
命が循環しているという事を知っているからこそ使える魔法でしょう。
魔法使いの技で再び命をもらったナイフは
和紙を切る仕事に使わせて頂きます。
別の命を私が作る事が出来ますようにと祈りつつ。
2019.01.02