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ハイブリッド、EVが重視される背景に、技術者不足があります^^;

 優秀な機械系エンジニアが減っているのです。若い人はコンピュータが好きですからね。それに日本は既に工業国ではありません(注1)。

注1:バブル期に大量採用したエンジニアは、すでに一線にいません。退職したかボケボケです^^;  あと5年あまりで全員が定年退職します。
 そのあとは就職氷河期なので、能力以前に頭数がいません。そして少子化に向かったので、技術者は減る一方です。技術者に限った話ではないですが^^;
 機械としての自動車は、ここ50年でほとんど進歩していません。コンピューターが増えただけです。自動車メーカーは色んなことを言いますが、今の乗用車のベース設計は長いこと変わっていません。たぶん新規設計を出来る技術者は、ほとんどいないでしょう。経験値が無いからです。

 実例として、コマツは世界でも数少ない、ディーゼルエンジンを自社生産しているメーカーですが、もはや新規開発は(実質的に)していません。最後に新規開発したのは50年ぐらい遡ると思います。あとはボアアップなどの設計変更です。
 新規開発は米国カミンズがやっていて、コマツはそこと提携しています。IPAという合弁会社が、コマツのエンジン開発部門です。

 特にターボチャージャーのインペラとタービンは、既に30年前には設計できる人間が(コマツには)いないと言われていました。

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 この辺の事情は、トヨタや日産でも同様で、エンジンを一から開発するなんて事は、滅多にないです。20~30年に一度ぐらいですかね。最近ではトヨタがプリウス用のアトキンソンサイクルを開発したのが、最後じゃ無いかと思います。20年前です。

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