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中国、奇跡の経済成長とは物々交換から貨幣経済への移行だったらしい。

 冷戦終了あたりから、中国では農村部から都市部への人口移動が続いた。今では人口の6割が都市部にいるらしい。

 これはつまり工業化のことだ。労働者が農村から都市へ移った。

 その一方、中国では紙幣が使えないというのは有名な話。偽札が多すぎるからだ。だからこそ電子マネーが普及している。

 だが、ちょっと考えると疑問が湧く。スマホが出現する前はどうしていたのか?

 答えは単純で、貨幣経済ではなかったのだ。農村部では自給自足か物々交換で生活が成立する。現金経済がなかったのだ。
 また当時の中国は農業国だったし、毛沢東が文化大革命で、数字に強い人間は片端から殺した。だから会計士や商人はいなかったはず。
 民法や商法は実質的に存在しなかった。共産主義社会には契約の概念がない。それどころか私有財産の概念がない

 そして現金の移動がない経済はGDPにカウントされない。仮に労働者が10億人いても統計には現れなかった。

 しかし、彼らが都市で働けば、現金(実態は電子マネー)がやり取りされる。これはGDPにカウントされる。

 かくして中国のGDPは急激に増えた。

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 これは中国経済の変化を説明する一つの仮説です。もちろん変化の理由はこれだけではない。しかし大きな要因のはずです。

 平たく言うと、生産される付加価値は増えていないが、ある日から数えるようになっただけです^^;

 ついでに言うと、労働人口が日本の10倍もいるので、GDPが巨大なのは当たり前。別に社会が「豊か」なわけではないです^^

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