EVは無理筋:実用的なメリットがない。そもそも発電量が足りないです。
日産の軽自動車EV(サクラ)が売れているという話。
軽自動車は近距離でしか使わないので、充電時間が短くて良いかららしい。
でも、走行距離が短いならば高価なEVを買うメリットなどない。
このユーザー層では、燃料代はガソリン車だって無視できるほど少ないし、肝心のCO2排出量もどうでもいいほど少ない。
この話はつまりこう言っているのです。
「ほとんど使わない車は欠点を無視できるからEVでも良い」
逆に言えばメリットもない。どうでもいいのです(笑)(注0)
注0:ではなぜサクラは売れているのか?
世の中には一定数の「新しい物好き」がいるからでしょう^^;
また、実はユーザーにとってはEVは高くないのです。国から補助金が出ます。これが結構いい金額で、車両価格の2~3割ぐらいになる(日産営業マン談)。
仕様によっては、ガソリン車よりも割安の可能性もある。
かつてプリウスが売れたときが、これでした。車の「品質(内装、機能など)」からすると、補助金のおかげで相当に安く買えました。というか、私はそれで買いました。3代目プリウスです^^
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EVをガソリン車と同様に使うには、高速充電器が欠かせない。普及型の充電器(50kWクラス)では、30分かけて充電しても航続距離が100km程度しかないからだ。
しかし欧州で「実用性のある充電器」として設置が始まっている350kWクラスは、たった1台でエアコン700台分の電力を消費する!
日本人は自宅のエアコンさえ自粛しろと言われているのに、こんな電力を使う気にはなるまい^^;
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何のことはない。発電量が全然足りないのだ。
日々消費されている膨大な量のガソリンを、電力に置き換えたらそうなるに決まっている。
EV普及派の人々はそれに気付かなかったのだろうか?(注1)
注1:「環境対策」としてのEVは、ガソリンを電力に置き換えなければ本質的に無意味だ。
目的は、ガソリン車をEVに置き換える事ではない。ガソリンを電力に置き換える事です。(注2)
EVの台数は二次的な話で、何リットルのガソリンを電力に置き換えるかが論点です。
しかも、火力発電に置き換えても無意味。原発は稼働していない。だから風力か太陽電池に置き換えなければ意味はない。しかし発電量が全く足りない。
注2:実は、この点で自動車メーカーと環境保護派の目的が食い違っています。
自動車メーカーはEVの数を増やしたい。
環境保護派はガソリン消費を減らしたい。
この二つは似ているようで全然違います。だから自動車メーカーは、環境保護には大して役に立たない車を作るのです^^;