大脳の能力は限界まで使われているはずだ
ヒトが摂取するエネルギーの2割は大脳で消費される。そして余裕はないはずだ。これは高い山などで酸素分圧が下がると処理能力がてきめんに落ちる(高山病)ことからわかる。
つまり消費エネルギーが3割減ると、大脳はまともに動作しない。脳の処理能力には余裕などないのだ。
しかるに視覚に関係する情報処理量は非常に大きい。これに関しても大脳の能力には余裕がない。網膜が受け取る情報のほとんどは大脳に到達するまでに削除されるほどだ。具体的に言うと、大脳新皮質に到達する情報量は、網膜が受け取る情報量の1億分の1に過ぎない。
逆に言えば、視力を失えば大脳の処理能力には大きな余裕が生まれる。 目が見えない人たちの中に聴力や触覚が異常に鋭い人がいるのはそのためだろう。
サヴァン症候群もこの理屈だ。
この議論は別に目新しいところは何もない。何百年も前から言われていることだ。しかし脳のエネルギー消費量と酸素消費量からこれを議論してるものは(私は)見たことがないので、あえて書きました。
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