
タロット解説 #4「女帝」— 豊かさを生み出す母なる力
育む愛、その手の中に未来がある
心を満たしたいとき、人は自然と温もりを求める。愛されること、認められること、心から安心できる場所を探してしまうかもしれない。でも、本当の豊かさは「すでに持っているもの」に気づくことから生まれるのかも。
すべてを受け入れ、育み、実らせる力。
それこそが、「女帝」の持つエネルギー。
欲しいものを手にするために頑張るのも大事。でも、今ここにある恵みを見つめることができたなら、心はもっと満たされるのではないだろうか? そして、満ちた心から生まれるものは、さらなる豊かさへとつながっていく。
「女帝」は、生命の創造と繁栄を象徴するカード。母なる大地のように、すべてを包み込み、愛と調和をもたらす存在だ。彼女のエネルギーは、受け取ることを拒まず、流れのままに生きることを教えてくれる。
マルセイユタロットでは、「女帝」は知恵を司る「女教皇」の次に位置し、より現実的な力を象徴している。思考を超え、感覚と直感で世界とつながる。心が豊かであること、それが人生を豊かにする第一歩なのかもしれない。
ここでは、恋の喜びも、人生の試練も経験した占い師が、タロットの世界を独自の視点で解説していく。今回は、愛と豊かさを司る「女帝」のカードを見ていこう。自分自身の持つ価値に気づく準備はできている?
🃏 女帝が象徴するもの
女帝は、タロットの大アルカナで 「愛」「創造」「豊かさ」 を象徴するカード。
彼女は何かを勝ち取るのではなく、すでに持っている恵みを活かし、育て、広げていく。努力で掴み取るというより、流れに身を任せながら、自然と繁栄をもたらす力を持っているのだ。
カードの番号は「3」。
3という数字は 創造と調和 を表し、何かを生み出し、発展させるエネルギーを持つ。ひとつの種が芽を出し、花を咲かせるように、女帝の力は「成長」と「実り」を促していく。
このカードが示すのは 「愛と受容」「創造的なエネルギー」「物質的な豊かさ」 だが、その一方で 「依存しすぎる」「快楽に溺れる」「現実に甘える」 という側面もある。
女帝は、何もしなくてもすべてが手に入るわけではない。
しかし、彼女の本質は「足りないものを求める」のではなく、「今あるものを活かす」ことにある。
もしかしたら、今のあなたも 「すでに持っているものの価値」 に気づいていないのかもしれない。
もし何かが足りないと感じるなら、新しいものを探す前に、自分の中にある「豊かさ」を見つめ直してみてほしい。
ここから先は、女帝のエネルギーの深掘りへ
このカードが持つ本質的なエネルギー、そこに込められたメッセージをさらに詳しく解説していきます。
🔮 女帝のエネルギーの特徴とは?
🔮 逆位置で現れたとき、何が起こっているのか?
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