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オニヤンマ。

暮らしのメモ 20200705
母の使いで草引きに行くと、利き手にやんまが  とまりました。
そっと  とまりました。

はにかみやの小さな子が  そーっと   手を つなぎに きて くれたよう。
みると  大きなヤンマだったので、ほんとなら  びっくりするはずが、嬉しい。ふしぎな感覚でした。

(この場所をなつかしく思う 「誰か」や「何か」の 気持ちを のせてきたの〜。。?)

手にヤンマをのせたまま、ゆっくり  ひょろひょろと 草をむしっていると、赤いテントウムシは コロンとおちては  トコトコ歩くし、
いろんな大きさ、形の 緑のばったが  ぴょんとこ、ぴょん、と  ひとあしずつ  離れるように とぶのです。
ほかにもいろんな虫がいます。ヤンマのおまじないがきくのか、あまりこわくは  感じません。20分ほど 右手の甲に いてくれたでしょうか。

左手いっぱいに 草の株をつかみ、それを びょーんと引き抜いたとき、ヤンマは  はなれて、近くの日陰にとまりました。土に おなかをつけるように、じっとしています。

まだ  いてくれることに ほっとして、もうちょっと 草を引きました。
冷たいものを飲んで、戻ると  ヤンマは もう、いません。

曇りがちで雨の近い  日曜、夏、午後三時のこと。


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